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回避依存症と恋愛依存

No.474　12/02/06 04:19
片思い中さん461 あ+あ-

私も回避依存的な人に振り回されていましたし，主さんのお気持ちは分かるつもりです。恋愛依存者は相手に依存しているが故に回避されれば傷は深いのは当然のことです。

恋愛依存者が回避依存者との共依存から抜け出すには，回避依存者を批判し否定することが最も近道ではあります。しかし，それは本質的には何も解決しないことには注意しなければいけないと思います。そのような態度や考え方は回避依存者にさらなる回避を促してしまう考え方や行為でもあります。

恋愛依存者に本当に必要なのは，自らが恋愛依存であることを認め，恋愛依存を克服し，恋愛依存でも回避依存でもない（少なくとも依存性が弱い）相手と新しく安定した関係を築くことです。そういった経験を経なければ（重ねなければ），回避依存者への本当の理解や手助けは極めて困難であると思っておいたほうが良いと思います。

「回避依存者を何とかしてあげたい」と自分が犠牲になることを厭わないのが恋愛依存者であり，共依存の状態を助長します。恋愛依存者の自己満足的な愛情（本人は愛情だと思っているが相手への愛情ではなく自分だけが「良いこと」だと思い込んでいる安っぽい同情などを「やさしさ」だと思って押しつけている）は，回避依存者にとって失望や軽蔑の対象である（煙たく重い）とともに，それでもすがったりチヤホヤしてしまうことは回避依存者にとって「都合がよい（軽い）」相手になってしまいます。そこに信頼関係など成り立ちえません。

恋愛依存者が自らの依存性を自覚し，それを克服できないままでは，回避依存者との共依存から抜け出すのは困難なのです。回避依存者との関係を一時的に断ったとしても，根本にある愛情障害を克服しなければ，苦しみは続いてしまいます。ひどい場合は再び回避依存者にハマり，無限のループに迷い込みます。

恋愛依存者にとって「ダメな相手にすがっているだけ」「相手を自分の思い通りにしようとしている」ということを自覚するのは本当に辛いことです。しかし，そこから逃げたり，感情的になって「私の気持ちに応えてくれない」「私の気持ちを分かってくれない」と恋愛依存者特有の考え方にこだわってしまい，「悪いのは回避依存者」「回避依存は克服できっこない」「悪いのは自分じゃない」という回避を恋愛依存者もしてしまうことが辛さの一因にもなります。

なお，このスレにいらっしゃる方々に誤解のないようにお願いしたいことは，恋愛依存や回避依存は心理学における用語であり，発達障害，パーソナリティ障害，アスペルガー症候群などの「病気」とは区別してお受け止めください。ただし，感情の起伏が激しすぎて生活に支障を来したり，自らを客観視できない状態が続くのであればカウンセリングやセラピーよりも「治療」が有効な場合もあります。もしこの問題を本当に学びたいのであれば，恋愛本や心理学的な読み物やサイトではなく，専門書を読むことをお薦めします。

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