花魁日記

レス2 HIT数 770 あ+ あ-


2019/01/11 19:23(更新日時)

あちきは吉原の遊女やっとる者でざんす。

皆さんは遊女言うたら、どんなイメージ持ちはるかしらないけど、あちきは遊女の中でも最高ランクに位置する、花魁で
ざんす。そこらの遊女とは格が違いんすよ。チッチッ……。

別にあちきだって好きで花魁なったと違いんす。田舎の貧しい親に懇願され遊女になったんであって、あちきの意思と違いんす。仕方なく遊女になったんでありんすよ。

あちきがいこう魅力的だったというだけで、いつんまに花魁なっておりんしただけでざんす。武左も、よたろうも、あの人様も、みーんなあちきの虜…

今、これを読んでいるそさま、あちきと語りましたし是非、吉原へおいで下さいまし。お待ちなんしておりんす。

申し遅れんした、あちきの名前は蓮某と申しんす。

あちきの朝は早く、前の晩に寝ているおきちゃ(客)と同時に起きることが殆どでありんして、4時前には起きておきちゃを見送るんでありんす。

その後しばらく睡眠をとれますが、いつまでも寝てはおれんし。10時には起きて、遅めの朝食を食べた後、入浴に向かうでありんす。

正午から昼見世が始まりんすが、あちきのような高魎の花が出る場所じゃないんし。風呂から上がっても化粧と着着だけでゆうに二時間はかかりんす。そりゃあ、下地から塗るもんだから……毎回大変でありんすよ、ワカル?

その後昼食を食べた後、花魁道中までの時間を利用して、とのたちに手紙を書くでありんす。ときにはおねだりの手紙も……丁度この頃、客からの手紙が届く。ほんにこれが笑えるものよ。男ってほんにきんちゃきんじゅうろう。

大抵、余した時間は貸本屋の本でも読んいんしよ。

夕方四時頃、いよいよ花魁道中がはじまりんす。って言っても、妓桜から茶屋まで、精々10メートル……

短い!言いなんすな

あちきは10センチもある高下駄であるくんし、ほんに時間がかかるんよ。

午後6時からようよう酒宴となりんす。
芸者や取り巻きもつき、いこう派手なものになりんす。

主と一緒に床に入る床付けは、午後10時前後。この後、相手によっては午前2時まで戯れる。

花魁にはゆっくり眠るお暇はないんでありんす






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No.1

巷説『紺屋高尾』の高尾の様な純な心をいつまでも

No.2

>> 1 素敵な方

あちき、嬉しいんす

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