海堂尊『桜宮サーガ』を語る🌸🏥🚑

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2017/07/19 05:44(更新日時)

海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズを感想を綴る部屋🌸🏥🚑。
『チーム・バチスタの栄光』をスタートに架空都市桜宮市を中心に東京霞ヶ関、北は北海道雪見市、大阪浪速市、ドイツ・ブリュッセル、アメリカやフランスなどを舞台に繰り広げられる医療サスペンスシリーズ📖。


16/08/25 08:58 追記
ネタバレがけっこうしてると思いますのでこれから海堂尊作品を読もうとするひとは見るのを控えた方がよろしいと思います📖。

16/09/22 10:02 追記
どの作品もおすすめだけど今年読んだ中での1、2はこれ!

『輝天炎上』

『ブレイズメス1990』

気になる方は本屋で手にしてお読みください。

No.2348099 (スレ作成日時)

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No.251

海堂尊先生自身におそからく解剖医を悪く言うつもりはなくただ実態をもとに小説のなかで書き起こしていると思う📝。
作品内で警鐘を鳴らし伝えることで医療低下の現状をなんとかしようとしている。
彦根先生も結果的かどうかはわからないけど死者の声に耳を傾けろ、という桜宮巌雄先生とおなじことを伝えている📝。
解剖とAiは共存できるだろうし『輝天炎上』で解剖医はAiを説明できないけど解剖はできる、放射線科医は解剖はできないけどAiはできる。そこは持ちつ持たれつであり役割分担にも思える。
これはどんな世界や分野にも言えるだろうけどそこに利益や利権を求める者たちがいる。それが弊害を生んでる。
現実社会のありきたりな表現だけど“ひずみ”(みたいなもの)。

No.252

『ナニワ・モンスター』をあらためて読むとあれ?この人物がいると驚かされる。
『極北ラプソディ』で亡くなった前市長から極北市を引き継いだ益村市長が『ナニワ・モンスター』の後半に出てる。
『極北ラプソディ』で世良先生と益村市長が何やら話をしてた描写はもしかしたら日本三分の計についてだったのかと想像させる📝。
つまりは世良先生と益村市長をつないだのは彦根先生?

No.253

彦根先生が作品内であちこち移動してるらしいのが『ナニワ・モンスター』でわかる。
『アリアドネの弾丸』の別件がおそらく『ナニワ・モンスター』で村雨府知事と共に日本各地を移動してた。
左翼右翼でもない医翼。医療庁についても張ったりであれ大ボラであれ大きく見栄を張っておそらく仮に実現可能域なら通常通りにまとめるんでしょう。反発者が少ない程度には。
組織の上と下を説得しまとめようとする説得力。府知事も市長も町長など各首長がいる。
日本の各地方のGDPはその気になれば外国にも匹敵する。それはひとつの魅力でしょう。
47都道府県では地域としては多すぎる、道州制としてもやや多い。ならば関東、東日本連合、西日本連合と三つに分ける📝。
海堂尊作品はいずれ現実が追いつくこともあるから『ナニワ・モンスター』もいずれは何年後に追いつく可能性も否定はできない。
村雨弘殼府知事は全盛期の橋下府知事もしくは市長そのまんま(笑)。
もし橋下徹に彦根先生みたいな大ボラ吹きが接触してきたら彼はどうしたのか。

No.254

『ナニワ・モンスター』のインフルエンザ、キャメル検出キットが配布された地域は中央に反発する首長がいる地域に限定的に配布されたトリック。ふつうに市民の目からはわかりにくい。
よほど政治に関心がない限りはわからないトリック。
インフルエンザウィルス、キャメルで地域にダメージを与え経済的孤立をさせる。そうすることで中央に頼らざるえない状況をつくる。
『ナニワ・モンスター』の実態は中央対地方地域の目に見えない戦争の構図📝。

No.255

村雨弘殼府知事はスカラムーシュ彦根か鎌形さんどちらを選ぶんでしょう。
『肖像』で彦根先生は桜宮Aiセンターをつぶされ敗北してる。村雨府知事は高階病院長とは違う、と彦根先生は言ってた彼とて政治家でもある。
どの立場に立ち考えるかでまるで違うことになる📝。

No.256

『肖像』から『領域』までの間に東城医大がいかなる再生を遂げたのか。
過去の医療ミスとされた裁判とてすぐに解決したわけでもないし未来科学センターで利益を算出したとしてもイコールそのまま利益は出ないはず。
間々に何かしらのプロセスがあったと思うけどディテールが書かれてないからわからない。
とりあえず『領域』においても高階先生が病院長をつとめているのは明らか。だけど、速水先生が極北から戻っているかは不明。おそらくまだ戻ってきていない様子📝。

No.257

高階病院長が部下に仕事を丸投げするのはある程度の信頼に部下がいるからでしょう。
速水先生にしてもたしかにオレンジ病棟は赤字だったとしても彼の医療技術は信頼に足ると値した。黒崎教授のように相容れない点はあったかもしれないが桜宮の医療には必要な存在と認めていた。
田口先生、速水先生の後を継いだ佐藤先生、放射線科の島津先生など各部署部門に信頼を置かないと組織のトップは成り立たない。
黒崎教授はナンバー2に位置し組織内のバランスを取るために時にむかしの遺恨も若干ありながら必要な存在として対立する。コメディリリーフな一面もあるけど(苦笑)。
組織のトップがいいのか中間管理職がいいのか部下としてこき使われるのがいいのか、そういう立場も各作品ごとで異なる考え方をしてしまう📝。
『肖像』で田口先生にAiセンター長を任すというのは上司としてはことの推移を見守らなければいけないのになまじおもてに出てしまった。
組織のトップが孤独というのもうなずけなくもない。

No.258

『ケルベロスの肖像』以降から東城医大を再建するまで批判は当然ながらあっただろうしマスコミからも叩かれたと想像に難くない。
おそらく飯沼さんの遺族に誠心誠意は尽くしたと思う。『ブラックペアン1988』の経緯を遺族に伝える範囲で情報公開をしたと思う。
ペアンが取り出せずむしろペアンがあること患者の内蔵を守っていたと説明する以外ないと思うし。
桜宮小百合がおこなったことが裁判という場で裏目に出たかはわからない。
だけど、何らかの解決は得られたと思うべき📝。
『モルフェウスの領域』で東城医大が慢心することない病院経営を続けたら市民に伝わったと思う。

No.259

『ナニワ・モンスター』は市井の町医者、浪速に飛ばされた検察官、そして新進気鋭の若手政治家と異なるそれぞれの視点で描写されながらそれぞれの主人公からインフルエンザウィルスの怖さや使われ方をばっさり斬ってるとも言える。
インフルエンザウィルス『キャメル』をなぜ、霞ヶ関は弱体性ウィルスと肝心なことを国民に伝えないのかという単純にして最大の疑問。
最後にこの答えを出すのが村雨府知事、彼の報道記者会見で物語は収束してゆく📝。

No.260

『モルフェウスの領域』のヒロインの日比野涼子、ある意味さびしい女性として書かれている。
それゆえにそれぞれ対極に位置する西野昌孝、そしてコールドスリープされ目覚める佐々木アツシとの対比で人物像が深くなる。
もとは佐々木アツシの目の治療のための物語であるだろうけど、日比野涼子と西野昌孝、佐々木アツシと三人で終わらないトライアングルの輪廻があるようにも思える📝。

No.261

村雨弘殻府知事が彦根先生と鎌形さんどちらを選ぶのかが『ナニワ・モンスター』の続編で書かれているわけだ📝。
医療と司法が相容れない、だけど一介の医者である彦根先生と司法の闇を握る斑鳩室長。斑鳩室長より当然、組織に上はいるはずらしいけど各作品内では書かれてない。

No.262

『イノセント・ゲリラの祝祭』から『アリアドネの弾丸』まで作品内の時間は過ぎてるんだ。
このへん気をつけて読まないと海堂尊先生作品間の隙間を埋めそう(苦笑)。

No.263

『モルフェウスの領域』で書かれているコールドスリープ被験者の目覚めた直後の記憶をいまのままにするか記憶を消して別人として生きるかという選択。
被験者にしたら浦島太郎状態で家庭や環境も当然、変わっていることは想像に難くない。
作品内のアツシ少年はご両親がスリープ中に離婚してしまい家庭をなくしている。
もし実際にコールドスリープ(冷凍睡眠)が実施させたらいろいろな問題があふれそう。

No.264

コールドスリープ中に病気の成長が止まるかゆっくり成長するかなどのデータは現実にはまだまだ少ないと思う。
病気を持つ被験者の成長度合いやコールドスリープといっても必ずしも同じ機械が使われるわけではないから個体差やちがいは何らかの形で生じると思う。
けどまだまだこの辺は現実が追いついていないからまだ先と思う。
先と思うことさえいまの時代は数年後に実現してたり法律が施行されてることもあるからいちがいには言えない。
だけど、データがないこてには現在はおろか未来に役にたたないと意味をなさない。
この辺は開発者や医療関係者もあたま悩ましているしいずれコールドスリープが実行されたら悩むところと思う📝。

No.266

論文も書かずにセンター長になるひとは現実にはいないでしょうね。
『桜宮サーガ』というフィクションならでは📝。
けど論文を書かないことには『モルフェウスの領域』でコールドスリープ被験者の佐々木アツシくんのことは世に知らされないままなのは世間にとってはふこうなこと。
『モルフェウスの領域』では高階病院長は引退をしたいけど黒崎教授や田口先生は首を縦に振らない。おそらくまだ経営が不安定な状況が目に見え不安がある可能性は否めない。
コールドスリープについてはとりあえず論文を相手より先んじて提出することでイニシアチブを取ることができる旨もある。
ということは前向きに考えたら『モルフェウスの領域』で論文書かずの田口先生が論文を書くことは未来の病院長のはじまり?

No.267

ミステリーでは完璧な殺人トリックほど綺麗すぎる流れをつくることで不自然のゆがみが出てくる。
海堂尊ミステリーもそこは変わらないと思う📝。
だけど、そこに医療の現実を照らし合わせることで医療のおもしろさが出てくるのも海堂作品のたのしさ🏥。
加納警視正の捜査が強引なところは白鳥さんに相似する。

No.268

『桜宮サーガ』で四国が舞台になることはないものか📝。
『玉村警部補の災難』の「エナメルの証言」のラストでわずかに出てくるだけ📝。
玉村警部補と加納警視正にはお遍路参りしながら事件に遭いそうな雰囲気する(苦笑)。

No.269

『玉村警部補の事件簿』でネットゲームの世界で玉村警部補はヘンロという名、バンバンは事件の容疑者だった馬場利一、そしてもうひとりユナちんなる人物がいるんだけど……。
読者の私として似たような語感を持つ人物がひとりだけいる。ユナちんはもしかして『極北クレイマー』の布崎夕奈、彼女でしょうか?
あの警察庁の加納警視正でさえネットゲームをやってたわけだから厚労省の天下り団体のなかにネトゲーしてる人物がいてもふしぎではない。
いつか真相が明らかになるのでしょうか📝。

No.270

加納達也警視正の捜査は思考でするもの。
この辺、白鳥さんも加納警視正も互いに相性は良くないものの行動原理は相似し重なる。
『玉村警部補の災難』で斑鳩室長と加納警視正が会う場面を玉村警部補にその場にいて見ているわけだけ、無声狂犬(サイレントマッドドッグ)と電子狂犬(デジタルバウンドドッグ)というふたりが桜宮にいることが後に桜宮に何かをもたらすと示唆されている。
この“何か”ははじめはてっきり『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』のAiセンター破壊と思ったけどどうやら別なことのように思われる。
少なくてもAiセンターの破壊に加納警視正は関係してないわけだし📝。
桜宮イコール東城医大と考えるのも早計に思われる📝。
すでに作品中で出てきた人物か施設、あるいはまったく作品中に出てきていない何かか📝。
『モルフェウスの領域』の未来科学センター(コールドスリープセンター)は何事もなく運営されていた限り、警察の存在は全然みえない。斑鳩室長の標的にさえされてなかった様子📝。
斑鳩室長が目標にしてるのはAiセンター(死後画像センター)、『田口白鳥シリーズ』『ナニワ・モンスター』から徹底してマークしている印象さえある。

No.271

道州制より一歩も二歩も推し進めた日本三分計画。
なかなか現実には無理そうな点。現実には中央におんぶにだっこして地方自治のなかには中央あっての地方という考え方の自治も当然ある。
『桜宮サーガ』シリーズにおいてもAi関係では白鳥さんと彦根先生は手を結んでいるけど白鳥さん曰く、彦根先生は国家転覆を企む反乱分子でもある。
だけど医療庁が霞ヶ関に建つことはなさそう。厚労省など旧来の体質が現在にいたるも存在している。
となると、『桜宮サーガ』シリーズでは浪速府が医療庁が建つことができる新天地ということになる。
しかし、斑鳩室長と彦根先生の戦いは司法と医療の戦争でもある。またカマイタチ鎌形もまた彦根先生と因縁ある人物のひとり。
彦根先生は創造と破壊の両方の一面があるとも『ナニワ・モンスター』でいわれている📝。虚実一体となっている彦根先生の言葉ともかぶる。

No.272

大学の存在は人材流出の流れ。
『極北ラプソディ』で大学を手放してしまった極北市、かたや『輝天炎上』『ナニワ・モンスター』で大学を決して手放さなかった浪速府。
現実に置き換えたら少子化などもあるけど、大学や医大は人材育成や地元活性化に起因する存在。
『桜宮サーガ』シリーズで医大などを通して地域地方が語られる📝。

No.273

『桜宮サーガ』ではいくつか架空の県に名称が変えられている。
大阪は浪速府、青森県は津軽県のように。
あえて架空の名称にすることでフィクションの側面もあるかのように思われる📝。フィクションの中でのに日本、もしくは日本地図のシミュレーション📝。
ドクタージェット構想、日本三分計画の図式が目に見えてくる。一見、関係ない事象がひとつひとつ重なりあう📝。
けど少なくてもAiの思想は施設ひとつを破壊しても思想にかたちはない。
『肖像』で彦根先生は負けはしたかもしれないけど思想は言葉や文章、本や論文を通じて伝わるもの。そういう意味では綿毛のようなもの📝。
浪速においての戦いは私はまだ未読だからわからない。

No.274

『モルフェウスの領域』を読むと全般的にふたりの大人の男女とコールド・スリープされた少年の三角関係に映る△。
もちろん医療問題への提議もあるけど、物語としていえば未来に目覚めるであろう眠り姫になった涼子さん、見守る西野さん、そして後見人になった佐々木アツシくん。
涼子さんは眠っていた頃のアツシ少年を愛し彼が覚醒してからも愛してたと思う。
だけど、西野さんもアツシ少年を見守る彼女を慈しみ愛してたと思われる。
涼子さんは真相を知らずにコールドスリープし西野さんはコールドスリープした彼女を見守る後見人にアツシ少年に依頼した。
輪廻の輪と同じようにトライアングルがコールドスリープをとおしてまわっているように映る物語。
涼子さんが目覚める時に西野さんとアツシ少年、正しくはその頃にはアツシ少年は少年ではないのだけど、その先がどうなっているのか……🕙。

No.275

いつもご利用ありがとうございます。
本スレッドは、板違いであったため、
「つぶやき板」に移動しました。よろしくお願いいたします。

No.276

映画やテレビドラマによる改変はやむをえないけど小説の『ケルベロスの肖像』だと戦車に乗るまでもドラマややり取りあるのに(苦笑)📝。

No.277

『桜宮サーガ』では四国は何か別な結界なんでしょうか。
北海道極北市や雪見市、物語の中心である桜宮市、政治や官僚の中枢である霞ヶ関、繁雑ながら活気ある浪速府、だけど四国は何故か物語のなかで舞台になっていない。
玉村警部補と加納警視正がお遍路行くか行かないかのやり取りがされて「エナメルの証言」のラスト数行だけのあつかい📝。これは何を意味してるのか。ただのオチか、別な伏線か📝。

No.278

『エナメルの証言』で加納警視正が言っていたお遍路道中しながら事件を捜査、ちょっと見てみたかった感じもする📝。
事件の犯人を本来なら逮捕するとこだったけど、運よく犯人のひとりは逃げられたというサスペンスとしてはちょっと珍しいオチでもあった。
もしかしたら『桜宮サーガ』他作品とリンクする可能性も否めない。

No.279

『桜宮サーガ』シリーズを読むといろいろ勉強になる。法医学者や警察関係者は己の領分を守りながら医療を自分たちにいいように利用したい、死者には個人情報保護法は適用されない、警察は管轄ごとに死体の扱いは異なるなど。
我々の知らない社会はいろいろ目に見えない制度や法律などで成り立っている。フィクションな面はもちろん一部あると思いますが。
ただ医療においてはドラマの影響で格好よく見える一面ありますが、『桜宮サーガ』シリーズの本を読むといくつか時々、冷たく残酷な現実をまざまざと見せられる。
医療には光もあれば闇もある。作家である海堂尊先生が時々、作品中に『ゴジラ』『ガメラ』『ウルトラマン』『ゲゲゲの鬼太郎』など他作品の名前を出される(笑)。
それらのフィクション作品と医療の現実を見せられるとゴジラやウルトラシリーズが持つ科学文明の光と闇にあながち似てなくもない。
夢物語だったフィクションで語られてことが現実に起きると、語られていたこと現実の現在が科学を通して逆行しているのではないかという提議。
高度に発達した科学や医療技術は人のためにあるはずだけど、現在はそこに既得権益や利益が絡んだり患者にすぐさま適用されるわけではなかったり、必ずなにか障害や闇がある📝。

No.280

映画『ケルベロスの肖像』、原作にもある渡辺金之助さんのエピソードがちらっと入ってましたね📝。
原作小説を読んでると映画でもちゃんとフォローされてます📖。

No.281

原作小説の物語が複雑、テレビや映画にする端折らざる得ないところが『桜宮サーガ』は多い。
ドラマや映画だと白鳥さんの登場は早いけど原作小説だと後半からしか現れなかったり活躍してないようにみえあんがい活躍している📝。
原作の『凱旋』だと『沈黙』と同時進行の物語のために一見、活躍してないように思えるが一語一句や挙動を細かく読んでたら実はこうだったいう具合にある📖。
映画『ケルベロスの肖像』では姫宮さん天馬くん兵藤くんなどの人物がいない。
『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』は原作では表裏一体。『田口白鳥シリーズ』のラストであり裏で活躍する天馬くん、『螺鈿迷宮』の真相がわかる解決編でもある。
映画『ケルベロスの肖像』で納得しないのは別宮葉子を犯人にしている点。原作ならすみれなのに。別宮葉子を犯人にするならオリジナル人物をつくって欲しかったところ📝。
そこ以外はほぼ納得な作品、映画『ケルベロスの肖像』。

No.282

『ブレイズメス1990』をようやく手にした。
天城雪彦の登場。天城雪彦を知る人物は誰もが語ることがない。
その謎の一端がおそらく『ブレイズメス』にあるでしょうか📖。

No.283

東城医大の血脈が『極北ラプソディ』で遠く極北の地まで流れているとしたら帝華大、浪速大など各大学もあらゆる人脈を持っていると考えた方が筋がよい。
現実に置き換えたらたまたま会社の先輩がおなじ学校だったというお話しはある。後輩や取引先などもおなじといえる。
医療の世界は広いようで狭い、ひとりの人間を介したら実はすぐさま情報を手に入れたり共有もできるとか『イノセント・ゲリラの祝祭』の描写はおもしろかった。
ちょっとリンクすれば広いようで狭い医療の人間関係📝。

No.284

『ブレイズメス1990』をちらっと読んだらなんだか『ルパン三世』を読んでるような雰囲気。
はじめは世良先生が過去に出向した転院先の話しは従来通りの物語ぽいけど垣谷先生と世良先生はフランスの学会に向かう場面は『ルパン三世』な雰囲気。
異国情緒な場面は『イノセント・ゲリラの祝祭』にもドイツ・ブリュッセルの場面が少しあるけどそれとはまたちがう📝。
『夢見る黄金地球儀』が『ルパン三世』ぽいところが多々あるから『ブレイズメス1990』にあってもふしぎではない。

No.285

天城雪彦、この人物いままで『桜宮サーガ』のシリーズを読んだなかでいい意味で裏切ってくれる。名前の印象からしたら上品な人物を思わせるが実際は型破り。

No.286

『ブレイズメス1990』、“必要ならルールを破る”と言っていた高階講師が今度は自分のつくった教室やルールに縛られてなにもできない。
佐伯清剛病院長、豪胆📝。『ブラックペアン1988』で病院長の座から去ったと思ったけどまだ健在でした。

No.287

『ブレイズメス1990』凄まじい一冊。
完全に天城雪彦の独壇場の作品といえるくらい。
だけど、高階先生と対立してしまう構図が後々のスリジエ(さくら)の木を摘み取ってしまうのだろうか📝。
後半にわずかだけど『チーム・バチスタの栄光』の桐生恭一が小児科心臓手術のことで出てきた📝。若き日の桐生先生。
一見、ファンサービス程度に見えることでも海堂尊先生は伏線を張っているように読めてします(苦笑い)。
しっかりとバブル三部作と称されるシリーズは『チーム・バチスタの栄光』から始まる『田口白鳥シリーズ』に繋がっている。
また生前の桜宮葵、また桜宮の銀獅子こと桜宮巌雄先生も登場してた。
因縁がひとつひとつ紡がれてゆく雰囲気がしてた📝。

No.288

桐生先生もだけど村雨弘殻も市長秘書時代としてわずかながらに『ブレイズメス1990』に登場してた。
それだけ天城雪彦がおこなうスリジエ(さくら)の木を植える行為が『桜宮サーガ』の人物にとって重要なんでしょう、たぶん。

No.289

『桜宮サーガ』シリーズの本はいろいろな方たちがあとがきを書いてますけど『ブレイズメス1990』はあの西尾維新さんが書かれてる。
私は西尾維新さんの本は読んだことないけどあとがきに『ブレイズメス1990』がいちばん好きと書かれてましたし本屋で好きな本を探す楽しさが書かれてた📝。
ちなみあとがきも楽しく読めます📖。

No.290

『ブレイズメス1990』の駒井という人物は『イノセント・ゲリラの祝祭』の西郷教授に近い印象。
知識はあるけど空気が読めないトホホな人物。西郷教授もAiに反対かどうか中途半端な感じが否めないのと重なる。
海堂先生は東北と九州の人物はデフォルメ傾向がいい意味で目立つ。
北海道極北はいたってふつう。『極北シリーズ』全般。
『ナニワ・モンスター』の浪速の人物もまたデフォルメはされてるけど先鋭な印象📝。
東北と九州の人物はコミカル傾向かな。

No.291

医者にとって手術に明け暮れる日々、問診や検診や不定愁訴を繰り返す日々。どちらがしあわせか一長一短でしょう。
若き日の世良先生や速水先生みたいに手術に毎日を重ねる医者もいれば、田口先生みたいにおおよそ患者の血や怪我とはさほど無縁なお医者さん。
のんびり一日を過ごしながら患者を診る町医者みたいな医者も現実には多くいると思う。
もちろん患者を診るために最新に近い医療機器を備えて使えるくらいの技量もまたいるでしょう。
田舎や離島などはなおさら。
『ブレイズメス1999』の冒頭は若き日の世良先生の思いが熱く伝わる雰囲気📝。

No.292

ルールが誰のためにあって破られるルールは誰のため何のためにあるのか、『桜宮サーガ』のシリーズは常にこれを読者や社会に問いかけをしている雰囲気がある📝。

No.293

同じ名前、モノや風景を見聞してもそこに価値を見出だすかどうかいうこともシリーズ全体のなかで語られている。
ある者には他愛のない風景でもある者にはまた価値あるモノでもある。
ひとが同じモノを見ても同じ価値観を見出だすことはないことなのか。あるいはまったく別な深い意味があるのか、ということだろうか。
パズルのピースはまだまだバラバラなようだ📝。

No.295

『ブレイズメス1990』を読んで意外に思うところのひとつに黒崎助教授がシンポジウムを部下に丸投げをしてるところ📝。
『伝説』では国内において出てたけど。
黒崎教授は講演会やシンポジウムが苦手なのでしょうか📝。
田口先生の見るところ黒崎教授は出たがりのような印象はあったけど。
権威をかざしているように見えながら実は自分の教室で充分と考える人物にも思える。気概がないというのは佐伯病院長の評価。
組織の上と下、あるいは時代ごとでその人物の評価もまるでちがうのは『桜宮サーガ』には多々ある📝。

No.296

黒崎誠一郎、この人物は常に新しいことをする人物と向き合うのが役目に思える。
『凱旋』では速水先生に、バブル三部作では高階先生や天城雪彦に。
古い旧来の体質や黒崎誠一郎が病院長になれる器ではないかもしれないけど何かしら人物もしくは組織と対立することに意義があるように思える。気概がないと『ブレイズメス1990』で佐伯病院長は評しているけどちゃんと下の者である世良先生に配慮している。
気概がないのはある程度、自身の中でやり尽くしたか後進の者に任せる意志があるのかあるいはほんとに気概がないのか(苦笑い)。
けどちゃんと読めばいちがいに気概がないというのはむずかしい人物に思える。
『田口白鳥シリーズ』でも『凱旋』では速水先生の必要性を説き『弾丸』では高階病院長不在のなか代行をおこないテレビドラマにエキストラ出演する。
方向性がズレているのかわざとなのかはわからないけどちゃんと組織運営や病院のことを考えられる人物と思う📝。

No.297

『ブレイズメス1990』の天城雪彦が語る戦争の話は『桜宮サーガ』すべての物語に通じる感じがする📝。
医療と司法の対立、碧翠院と東城医大の戦い、中央と地方の戦いなど。
天城雪彦はすべてに通じる人物なのだろうか📝。

No.298

青森県が独自に癌の調査をして精度を高めるなんて。まるで『桜宮サーガ』みたい。

No.299

佐伯清剛病院長、高階権太病院長、そして田口公平。
佐伯病院長と高階病院長は似たようなタイプかもしれないけど田口先生が病院長になるというのは実際どうなんだろう。
もちろん『極北シリーズ』の今中先生みたいに臨時的であれ市民病院の病院長になる例もある📖。
高階病院長は未来の東城医大をどう見てるのか気になる。
もちろん『チーム・バチスタの栄光』以前以降と人間関係は築かれている。厚労省の白鳥さんをはじめ白鳥さんの秘書の姫宮さん、彦根先生についている桧山シオン先生。
警察関係者では加納警視正、玉村警部補。
医学生では天馬大吉、冷泉深雪。
マスコミ関係は別宮葉子。
リスクマネジメント委員会、Aiセンター長を経て人間関係はかなり構築されている📝。
だけどこれに極北にいる速見先生、旧来の島津先生としても安易に未来のビジョンはいささかぼやけている。
バブル三部作での佐伯清剛病院長の願いは叶わなかったとみるべきでしょう。
では高階権太病院長の思惑は?
『ケルベロスの肖像』で東城医大を潰すまいとする信念はある。そしてその信念を継ぐのが田口先生と彦根先生のふたり。
けど高階病院長の意図は見えないまま。
過去の悔恨があるのは伝わるけど田口先生にそんな思いはしてほしくないからでしょうか。
不定愁訴外来で患者さんの不満をなくしていくことは一見、ちいさいことにみえて実は大きな貢献やささやかなしあわせを与えてるとも作品内でいわれ『桜宮サーガ』の他シリーズにも不定愁訴外来の噂は飛んでいる。
不定愁訴外来がひとつのきっかけや基点の可能性はある📝。

No.300

『ブレイズメス1990』で天城雪彦がお金にこだわるのはそこに何か真意があるからではないでしょうか。
公開手術というサーカスみたいなショーにするのもたんにお金(資金)にこだわっているのも何か裏があってもふしぎない。
だけど高階先生ら当時の東城医大の主だったメンバーには嫌われていた📝。
スリジエハートセンターに何かがあるんでしょうね。

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