思い出

Kとは四年前、職場の飲み会で盛り上がって
このまま成り行きでエッチしてしまった。

Kから「ずっと、好きだった」と告白され、
流されるままエッチしてしまった。
Kは、あたしより3才下。ワイルド系。
好みではなかったが、何より優しかった。

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>> 1 休みの日に旦那がいない時に、
買い物に行くふりをしてKとホテルヘ。

会うたびに何回、愛し合ったかな。

とにかく、温もりが欲しくて何度も体を
重ねたよね。何度もキスをしたよね。

お互いに帰る家があって、別れ際は寂しかったね…。

また明日、職場で会おうね。と言って帰る。

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>> 2 旦那が遅番の日は、毎日メールしてたね。
好きだよ　愛してるよ
旦那が言わない言葉が、
どんなに嬉しかったか…。

職場でも目が合えばドキドキしてる…。
そんなに見つめ合ってたら、回りにばれちゃうじゃん…って言うほど。

こんな毎日だから、仕事も楽しかった。

元々、仲良しだったから回りも変に思わなかったよね。

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>> 3 朝、会社で「おはよう」って会って、
いいタイミングで隠れ場所で会って、
濃厚なキスされて…。

すごくドキドキしたし、
「誰かに見られたらヤバイよ‼」って言ったけど、なかなか会えないもんね…。

何回も何回もキスを求めてくるK。

「本気になっちゃダメだよ」と言ってるのに、「もう、お前しか見えない」って。

以外に私の方が、割りきっていたんだよね…。
Kは、私にのめり込んだようになっていたね。

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>> 4 土曜日、旦那がいない時に待ち合わせ。

サッとKの車に乗って、このままホテルヘ。
旦那と部署が違うから、以外に会いやすかった。

Kの嫁さんは、エッチが嫌いなんだって。
ほんとかな？
W不倫だから、Kの家庭の事は気にならなかったあたし。

「いつか、お前と暮らしたい」
「毎日、お前の事しか考えられない」

だんだん、あたしに依存してるなぁとKの言葉が重く感じるようになった。

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>> 5 会社で、Kと毎日会える。

休み時間のたびに、Kからのメール。
返信は必ず入れていたよね。

また旦那が遅番の時は、必ずメール。

このやり取りがあたしには重くなって、
そっけない返信ばかり送ったね。
それに気づいたのか、Kからのメールも減っていったかな…。

でも、会社で仲良しは変わらずだったから
そんなに気にもならなかった感じ。

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>> 6 あたしには家族がいる。

Kと会ったその日に、なぜか罪悪感が襲ってきた。
Kとエッチを終えたあと、「もう会うの止めようか？」とあたしから言ってしまった。
正直、Kの依存も耐えられなくなったのもあるかな…。
「まだ、この関係でいよう」
「今、別れるなんて嫌だ」
Kは必死に別れを拒否してた。

帰りの車では、会話もなくバイバイした。

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>> 7 別れを言った次の日、会社。

K仕事やる気なさそう…。暗い。
あたし、どうすればいいのかな…？
ほっとく？声かける？
色々な葛藤の中、時間だけが過ぎていく。

「どうした？」あたしは声をかけてみた。
「寝てない。俺しばらく無理だよ」って。
「時間が経てば大丈夫だからね、ごめんね」って謝ったけど…。
以外に、あたしは冷静だったな。
心の中では、これで良かったんだ。と、思っている自分がいた。

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>> 8 別れ話をして3日後、
やはり元気がないK。

仕事中に、偶然に隠れ場所で会ってしまい
Kに腕を引っ張られ、無理やりキスされた…。
なかなか力強くて、離してくれなかった。
キスを終えて、
「何で、こんな事するの？」
「俺は、まだまだお前でいっぱいなんだよ」
「もう、嫌い！！」
私も、かなり動揺を隠せなかった。
仕事のパートナーだから、別れても顔を合わせてしまう。
それって、かなり辛いよね…分かっているよ。
Kからメールが来て
「二度と、あんな事はしない。ごめん」
「理解」
それ以来、会話もなく時間だけが流れて行った。

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>> 9 私も、別れてキレイさっぱりしたかと言えば
そうでもない。
Kと愛し合って、しばらくは温もりが忘れられず…苦しさ紛れとの戦いだった。
訳わからず涙が出たり、もう少し一緒にいれば良かったのかな…と、後悔に襲われたり…。
でも、不倫には終わりがある。
早く終わらせて正解だよ。と、自分に言い聞かせていた。
でも、毎日、毎日、顔を合わせてしまう。
それが、ただ辛かった。
しばらくは、割りきっていた自分と戻ろうか？との葛藤の中で戦っていて辛かった。

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>> 10 Kとは半月だけの不倫だったね。

なんだかんだで時間が解決してくれて、
仕事のパートナーだから徐々にKとも会話が増えた。
以前の仲良しに戻りつつあった。
家族の話、お互いの悩み事、何でも話し合える友達に戻っていた。
Kといると仕事が楽しい。
でも二度と付き合いを戻るって事だけは考えなかった。
あえてKの気持ちも聞かなかった。
ただ仲良しな関係が、あたしには居心地が良かった。

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>> 11 別れてから３年後、仲良しの関係のまま
仲間と酒を飲んだり、普通に友達として過ごしていた。
時間って経つのが早いなぁ…。

さて、今日から中途採用の新入りA君、あたしより8才下。見た目は草食系。背が高い。
人間不振な感じで、会話もしない。
真面目な奴だなぁと思いながら、仕事を教えた。
とりあえず「気軽に話かけていいからね」と、A君に言った。

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>> 12 A君とは、相変わらず仕事の事しか話す事はなかった。

今日はA君の歓迎会。
お酒って不思議だな…。あんな真面目なのに、盛り上がってA君と色々話す事が出来た。
笑うと、すごく可愛い。
Kとも、いっぱい話せた。
すごい楽しい歓迎会だった。
「また会社で～」と、皆とバイバイしてお開きになった。
この歓迎会が、きっかけに変わるなんて
あたしにも想像が出来なかった…。

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>> 13 月曜日、「飲み会、お疲れ様でした！」と、
皆に挨拶をした。

いつも通り、A君と仕事。
真面目な奴…。
ん…何だか、今日はA君とよく目が合うなぁ…。
この日からA君の視線を感じるようになった。
更には、何気なくA君からのボディタッチも始まった。ちょっと指が触れたり…。
あたしは、たまたま触れただけにしか感じないようにしてた。
日常会話はしない、変わらず真面目な奴だったから。

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>> 14 A君から、だんだん積極的に話かけられるようになった。
慣れた頃、
「電話番号、教えて」と言われる。
「えっ、いいよ～」
あたしって軽い…？

でも、8才も下。恋愛など、絶対にあり得ない‼って言い聞かせていたのかな…。

実は、見た目があたしのタイプだった。
そして、なぜか年下に好かれてしまうのが
昔からあった。

やはり、昼休みA君からの電話が鳴った。
あるのは、何となく感じ取っていたあたし。

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>> 15
「Oさんと仕事すると楽しいです。」
「うん、ありがとう」
ぎこちなく、何気ない会話で終わったけど…。
休み時間が終わって、職場に戻ると
目を反らしながら照れてるA。

なんか、あたしの胸がキュンと鳴った。
可愛すぎ…。
ヤバイよ…あたし、恋しちゃったかも…。
8才も下だよ！
これは、絶対にダメダメ！と、自分に言い聞かせていた。
とりあえず、冷静な対応で行かなくちゃ‼

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>> 16 仕事以外、あまり接しないように冷静な態度でA と関わるようにした。
変わらず、仕事の内容で物を渡すときに
指に触れようとしている。

Aはバツイチ。実は、あたしもバツイチ。

今の旦那とは再婚。結婚して10年以上。
今の旦那と出会うまで遊んでいた。
恋多き女って自分でも認めるほど、遊び歩いていた。結婚してから、恋心は無くなったなぁと思っていたのに、Kと不倫してしまった。

あの時に、二度と不倫はしないって誓ったから…。

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>> 17 冷静な態度で仕事をする日々が流れ、
旦那が遅番の時にメールが鳴った。
Aからのメールだった。
「もう我慢できません。好きです。」
やっぱり…。もう、あたしは気付いていたから
驚きもしなかった。
初めは、ごまかして驚きの返信をした。
「付き合って下さい」
「無理だよ。旦那と子供がいるから」
「分かっている。でも、好きが止まらない」
どうしよう…？あたしも気持ちが押さえられなくなったが、
「また後で、返事するから」と、ごまかした。

ヤバいヤバい…恋多き女が始まっちゃう‼
とにかく、悩んだ…。
不倫って疲れるし、どこかで終わりが来るし…。
どうしようか？

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>> 18 あたしの気持ちも好きが強くて、ずっと気にはなっていたけど抑えていたんだよ…。

それに今でも変わらず、仲良しのKの事も申し訳ないし…とか、色々考え込んでしまった。
皆、同じ職場だし…。

でも1時間もしないで、抑えられない気持ちを素直にメールしてしまった。
「A君の事は好きだよ。タイプだし、可愛い。
でも、不倫って疲れるよ？簡単に会えないし。」
直ぐに返事が来た。
「大丈夫。好きなんだから仕方ない。だから付き合って下さい。」
もう、どうにもならなかった…。
「うん、いいよ」あたし、バカだね‼バカバカ‼

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>> 19 次の日、会社で。やはり照れてて目を反らしてるA。「おはよう」って声を掛けると、真っ赤になって「おはよう」だって。
すごい可愛すぎてキュンとなってしまった、あたし。
8才下かぁ…若すぎるなぁ。
頑張って自分磨きしなくちゃ！
何だか恋の力って、凄いよね。母ではなく女になってしまうから…。

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>> 20 旦那が遅番だから、夜メールが鳴った。
A「朝、おはようの笑顔が可愛いかったよ！」って。
こんな、8才下から可愛いって言われちゃった‼
「本当？ありがとう」
A「なかなか会うって難しいよね？」
あたし冗談で「今から会う？」って返信してみた。
「会おう‼会いたい」
子供たちは、とっくに寝てしまったし…。
迷わず会う場所決めて、行く準備をした。

もう、あたしはAに会いたくてたまらなくて、会える喜びが増していた。
会いたい、会いたい‼

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>> 21 待ち合わせ場所に着いた。
Aも来た。
Aの車に乗り込むと、直ぐに抱き付かれてしまった。
何だか、以外だなぁ…。
草食系なんだけど、男なんだなぁって思うと
たまらず、あたしからキスしてしまった。
A「会社と同じ、いい匂いだね」
「本当に不倫するの？8個も離れてるよ？」
A「年齢差、感じない。小さくて可愛い。」って言ってくれたね。
その日は、何回か唇を重ねてサヨナラしたね。
「また明日ね」と言って家に帰った。

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>> 22 次の日、会社でいつもの「おはよう」

あたし達の事、絶対にバレないようにする約束をしたから、お互いに仕事の内容のみだったね。
でも、さりげなくのボディタッチは増えていた。長めのボディタッチもあったから、仕事が楽しい楽しい‼

Kとは、変わらずバカ言ったり日常会話で関わったりしていた。
「ごめんねK。あたし、また不倫してる…」心の中で謝った。

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>> 23 Aと付き合って1週間後に職場の飲み会があった。
あたしの両隣にAとKが座った。
あたしの気持ちはAでいっぱいだった。
飲みながら、わざとAに足を絡ませたりしてAも
あたしに足を強めにギュッと絡ませてくれてたね。飲み会、楽しい‼ドキドキする‼

飲み会の時間も経って、横からKの足があたしに絡んできた。
なぜか、あたしはサッと引き離してしまって、その後は普通に会話をして過ごす事が出来た。
あたしはKが、まだ未練があるのは分かる。
気づかない訳がない…仲良しなんだから。

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>> 24 今度は2次会へ。
何も知らないKは、あたしの隣へ。
Aは、離れた所へ座った。Aと目があったが、とりあえず知らんぷりするしかないじゃない…。
動けるような場所じゃないし…。
いつものように、歌って飲んでお開きになった。
帰る道がAと同じ方向だったので、歩きながら話したね。
「Kと過去に何かあった？」
ドキッとした。「なんで？仲いいだけだよ」
「Oの事を見る目が違うよ 」
ヤバいと思いながら、全否定したよ…。
仲良しって事で了解したけど…焦るあたし、ふ～っ。
しばらく手を繋いで色んな話をして、タクシーを拾ってAと何事もなくバイバイしたね。

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>> 25 何日か後、旦那が遅番の時に待ち合わせして会った。Aから「ホテルに行こう」と誘われた…。

なんか、すごいドキドキしたし、恥ずかしいよ最初だから…。

後はもう、抱き合って愛し合って、あたしがリードしてと…とにかく、人肌って温かい。
Aが「ずっと、こうしていれたらいいのにね」って。嬉しい言葉だなぁ…。
不倫って、帰りになると虚しくなるのはなぜだろう…？
毎日会社で会えるのに、寂しいのはなぜだろう…？
それは、我が家に帰らないといけないからかな…。

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>> 26 Aとは、旦那が遅番の時に月に2回だけだが、会ってはホテルでエッチをした。

土・日曜日は旦那がいるから絶対に会わないよとAに言われた。
こんな若いから、他に彼女でもいるんだろうなぁ…？と思ったが、あえて言わなかった。
彼女がいてもお互い様って事だし。

ずっと不安だったのかな…Aにマメにメールしてしまう自分がいた。
素っ気ない返信ばかり…。
これ、Kとのパターンだったなぁ。
あたし、Aに依存しちゃってる。訳もなく涙が出てしまった。
毎日会社で会っても、会話はほとんどしない方だったから、とにかくAを見てるしかなかった…。
寂しいよ‼会いたいよ‼
あたしの心はAでいっぱいになってしまった…。

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>> 27 ついに、あたしからメールばかりしてて返信が無くなった。
「もうダメだぁ、こんな自分嫌！」と思って、
休み時間にAに直接電話して聞いた。
「また会ってくれる？」
A「忙しいから無理」って断られた。
もう、ダメって何となく感じていた。

その夜、最後にメールをした。
「楽しかった。ありがとう」と。
自分の依存が抑えられなくなって、後悔するばかりで涙が止まらなかった…。
Aからの返信は無かった。
やっぱり、不倫は疲れるなぁ…もう無理だぁ。

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>> 28 別れても同じ職場。辛い、とにかく辛い‼
Kの時も辛かったけど、今回はとにかく辛かった…。
仕事中に涙でウルウル…。
回りにバレないように必死だった。
とりあえず、「おはよう」「お疲れ様でした」
これを言うのが精一杯だった。
無我夢中で仕事をこなすしかないし、とにかく、Aの素っ気ない態度に慣れるしかなかった。

こんな感じなのに、職場の飲み会が近づいていた。「行きたくないなぁ」と、迷っている自分がいた。

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>> 29 飲み会が3日後に近づいていて、Aと会わなくなって1ヵ月経った。
とりあえずAにメールを入れた。
「楽しく飲もうね」
返信が来た‼‼
A「そうだね。楽しみだよね」って。
なんか、凄く嬉しくなって、飲み会が早く来て欲しいと舞い上がっている自分。

飲み会当日、話せるか不安だったが、前と変わらずいっぱい話せた‼嬉しい、楽しい‼
帰りは、やっぱりAと同じ方向…。
聞けなかったことを聞いて歩いて帰ったね。

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>> 30 Aに聞いた。
「なんで、最後に返信くれなかったの？」
A「嫌いにはなってないよ。ただ面倒になって返信しなかっただけ」
「そっか…しつこくしてゴメンね」
しばらく沈黙だったが、いきなりキスしてきた…。あたしは、ただ、ただびっくりして目を開いたままだった。
どういう意味のキス？聞けなかった…。
頭をポンポンされたし…。
ヤバい、好きが復活しちゃうでしょ‼
思わず「戻ろう？」って言ってしまったが「うん」不倫、またまた復活‼‼嬉しい‼

この日は、笑顔でバイバイしたよね。
Aの笑顔も半端じゃなく可愛かったよ。

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>> 31 またあたし達の不倫が始まった。

旦那が遅番の日や土・日曜日の旦那がいない日に会ったりしてた。前は土・日曜日に会うのを嫌がっていたのに…。
今では、あたしが友達と飲み会の帰りにも、待ち合わせて迎えに来てくれるようになった。
多分、彼女と別れたのかな？…とあたしは勝手に想像した。
Aの笑った顔が大好きで、あたしにとっては癒しだった。こんな、仲良しがずっと続けばいいのになぁって思ってた。
会えば、あたし達はお互いの肌を温めあって、いっぱい愛し合ったね…。
Aの腕枕が幸せだった。
でも、なぜだろう？
あたしは、不安でいつもモヤモヤしてたままだった…。

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>> 32 Aは2人きりで会うと優しいのに、会社では冷たかった。
ばれたくないにしても、かなり冷たい。
これも、モヤモヤの原因なのかも…。
他の人と同じように、いっぱい話してほしいのに…って思うようになった。
話が出来ない分、メールをすると素っ気ないし…。または、返信がない。
なんだろう？
あたしの心のモヤモヤが増していったし、こんな態度に、正直疲れるなぁと感じるようになった。
もう少しで別れが来るよ…何となく、そんな予感がしてならなかった。

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>> 33 いつも、あたしから「今から会える？」とメールする事になっていて、オッケーの返信が来るのにドキドキしながら待っている。
土曜日にメールすると「ダメ、忙しい」
へこむあたし。
また、休みの日に「忙しい」と言って会うことが難しくなっていた。
前と同じ？なんで？冷たいし…。
「嫌いなら、もう会わないよって言って‼」とメールを入れた。
A「しばらく、ほっといて」
「もう無理。疲れたし、いつもモヤモヤしてる自分が嫌い！振って！」って言ってるのに、誤魔化される…。
この日、なぜかあたしの中で、決断しなければと覚悟を決めていた。
「終わるなら早い方がいい…。今まで楽しかった。ありがとう。」
30分後、Aから「ありがとうございました」の返信。
呆気なかった…あたしは泣いた。号泣した…。
不倫だから仕方ない…。そう思うしかなかった。

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>> 34 Aと別れてから、心の中が空っぽになった状態になっていた。
旦那に、バレないように家事したり、普通に子供達と会話したり…精一杯だった。
夜、布団の中で寝るときに勝手に涙が溢れて止まらなかった…。
旦那と別部屋で寝てるから助かったぁ。バレたら大変だったなぁ。
このまま、朝が来なければいいなぁと思っていても、朝は来る。
会社、行けない、行きたくない‼
どうしようか？Aに会いたくないし…。
「だるい、会社休む～」旦那が心配してくれて「ゆっくり寝てろ」って。
子供達は学校、旦那は会社ヘ。
皆がいなくなった後、また号泣した…。
(あたし、バカみたいにAの事、大好きだったみたい)
　

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>> 35 Aとは7ヵ月の付き合いだった。
嫌なことよりも、Aの笑顔ばかり浮かんでは、
苦しくて、どうしようもなく涙が溢れて止まらない…。
次の日も、体が重くて会社を休んでしまった。
心配してくれる旦那に申し訳なく…。
「こんな、あたしと離婚して…」と、言いそうになる。
振り向いてくれないと、あたしは追って追って重くしてしまうんだよね…。
Aにとっては、セフレで都合のいい女だったし、重くしたら終わりって事かな…。

この2日間、今までにないくらいの涙が出た。
明日から会社ヘ行かなきゃ…。

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>> 36 朝、気が重いまま会社ヘ向かった。
とりあえず、マスクしよう。顔、見られたくないなぁ…。
職場に着くと、Kが「大丈夫かぁ？」
Kは、相変わらず優しい。
今のあたしに、優しい言葉は無理だよ…ほっといて欲しいのに、心配してくれる。
涙が出そうになるのを、あたしは必死で抑えた。
Aが見えた…どうしよう？
無理だから、下を向いたまま頭だけ下げた。
後は見ることが出来なかったよ…辛いよ‼辛い‼
なんで、１日が長いんだろう？
帰りたいと思うばかりで、仕事が集中出来なかった…。情けない、あたし。
この日から、とてつもなく長い１日が始まったように感じた…。

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>> 37 毎日、毎日　会社に来れば、Aに合ってしまう。
忘れたくても目の前にいる…。
仕事で繋がってしまう…。
どうすればいいか分からず、夢中に仕事に精を出すしかなかった。
長い長い１日…Kが唯一の話し相手。
職場は、女あたし１人。
あたしの変化に気付かないのも、かなりの鈍感なように思う。
まだまだ自分の傷が癒えないまま、時間だけが
流れて…。
いつになったら、Aのこと忘れる日が来るのかな…？

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>> 38 忘れる為に、忙しい毎日を過ごした…。
時には、フッと思い出しては涙が出た。
こんな状態が１～２ヶ月続き、３ヶ月経って
ようやく立ち直ったなぁ…。
Aは職場移動になり、少し離れた場所で仕事をしている。でも、全く会わないわけではなかったよね。
軽い会釈だけは交わしているし。それに、以前のように苦しいとかが無くなっていた。
Aとの事も、いい思い出になって恋していた自分がいたんだよね…。
色々あったけど、癒しをありがとう…。

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>> 39 Kは、たまにメールをくれる。
１番あたしの事を、心配してくれる。
でも、ただの仲良しで、あたしから少し距離は置いている。
あたしが「戻ろう」って言えば戻れるけど、
もうあたしは、不倫はお手上げって感じ…。
普通に過ごして、何もない日が幸せなのかなぁと感じるようになった。
これからは、母親・妻として平凡な生活を過ごしてみます。
苦しかったけど、いい思い出をありがとう。

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>> 40 今、不倫をしている人に伝えたい…。
大好きな人がたまたま既婚者だったり、ダメって分かってても感情って、どうにもならないんですよね…。

不倫は本気になったら負け。
自分が大好きでも、感情を抑えて追わない。
お互いに「会いたい」と言う気持ちが同じなら、あたしは長く続くのでは？と思う。
不倫には、虚しさと淋しさは付き物だから、割り切りが大事。
あたしの経験で、そう考えさせられました。

大好きなんだから、バカな不倫って分かってても、今の素敵な恋を楽しんで欲しいと思います。

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