暑い日にスイカ

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社会人
2014/07/12 21:45(更新日時)

利尿作用があり、高血圧・腎臓病に効く「スイカ」
スイカは水分が多い果実であり、水瓜ともいわれる。暑さをしのぎ、のどの渇きをうるおしてくれる、夏の代表的果物である。糖分も多く、そのうち果糖がもっとも多く甘くておいしい。気温が高いと甘さが増す。
スイカには利尿作用を高める特殊なアミノ酸であるシトルリンが存在する。この利尿効果は、スイカの皮の部分に多い。漢方では腎臓病からくるむくみには、スイカの皮を煎じて飲むとよいといわれている。
利尿作用は、高血圧の原因となる塩分を排出させるので、高血圧患者も積極的にスイカを食べるとよい。スイカには、高血圧によいカリウムも多く含まれている。
スイカの果肉をしぼり、５～６時間煮つめると水飴状の”スイカ糖”ができるが、これはのどの痛みを軽減し、痰の出をよくする。また利尿にもよい。
スイカの種子にはタンパク質や脂肪（リノール酸など）が多い。スイカを食べるときは、種子も飲みこんでおくとよい。ただし、少し噛んで殻に傷をつけておくこと。そうすれば消化液がしみこんで消化されるはず。殻は便通もよくする。
また、ビタミンＥ、そしてビタミンＢ群も多い。
ただし過食すると、利尿が過ぎて体内からミネラルなどが必要以上に排出されてしまい、夏ばての一因になると考えられる。これは虚弱体質や低血圧症患者には、よい結果をまねかない。ビタミン類の不足を助長することも考えられる。