自分で嫌になる

高校二年の時
同じｸﾞﾙｰﾌﾟの子に、合ｺﾝに誘われた

それまで彼氏もいたことない


合ｺﾝといっても高校生
田舎だから遊ぶお店もないし、終電も早い

一人の男の子の家(もちろん実家)で4対4で泊まった


当時は王様ｹﾞｰﾑとか流行ってて
私は初めてやったけど、普通にｷｽとかあった

ﾌｧｰｽﾄｷｽでした


そこで知り合ったHくんが好きになった

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近くの男子校の人たちで
全員ﾓﾃるﾀｲﾌﾟ
高校生にしては慣れていた

朝方ﾄｲﾚから出てきたら
男の子が一人いて
ｷｽされて胸を揉まれたが、何もなかったように部屋に戻った

嫌だともなんとも思わなかった
ただどうして良いかわからなかった

この人からその後ﾒｰﾙがくるが、私はHくんが好きだったので適当に流した

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家を貸してくれた幹事のSくん
いつもﾒｰﾙや電話をくれた
Hくんの事を相談するようになった

ある日｢Hがいるからおいでよ｣と言われ、友達とSくんの家に行った

次の日Sくんから｢忘れ物があるから、取りにおいで｣
と言われた

何を忘れたかわからなかったが、行った

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忘れ物なんてしていない

Sくんに、好きだと言われた

ｷｽされてそのまま押し倒された

未経験の私は気持ち良いなんて感じるはずもなく

冷静に｢やめて｣と言えた

Sくんはやめてくれた


Hくんとはﾒｰﾙや電話で気持ちを伝えていた

向こうは私を好きとはいかないが

気持ちは受け入れてくれていた

少しずつ距離を縮めていた

でもSくんが私を好きだと言った

Hくんから｢もう連絡はできない｣と言われた


初恋が終わった

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Sくんは変わらず連絡をくれた

私も楽しかったので、普通に遊んだ

だんだんSくんが気になっていった


学校で、ｸﾞﾙｰﾌﾟは違うが仲の良かったA子から呼び出された

合ｺﾝの時、ﾄｲﾚの前でｷｽしてきた人が
A子の彼氏だった

私の携帯には彼とのﾒｰﾙや着信の履歴

A子の彼氏とは知らなかった事
何も関係はない事

説明しても、高校生なんて彼氏が１番

身に覚えのない噂を流された

三年生になるまで、一緒に合ｺﾝ行った友達以外とは話せなくなった

同時にSくんとも連絡を断った

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高校二年の冬

友達が、ﾒﾙ友と会うからついて来て欲しいと言い
何人かで会いに行った

なんとなく、番号交換をすることになった

当時はまだ他社携帯とのﾒｰﾙはｾﾝﾀｰ経由だったため
同じ会社の携帯を持っていた
JくんとYくんと交換した

Jくんはｲｹﾒﾝだった
毎日、好きだと匂わせるﾒｰﾙをくれた

だんだんと好きになっていった
(今思うとただのﾐｰﾊｰ心)

Jくんは私の初めての相手になった

｢付き合おう｣という言葉はなかったけど
気持ちも伝えているし、付き合っているもんだと思ってた

みんなに内緒にして欲しいと言われた

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ある日、Yくんから電話がきた

｢好きだ｣と言われた

Yくんは私の友達のMちゃんと電話したり仲良かったから
Mちゃんが好きだと思っていた

Mちゃんは、Yくんが好きだった


私｢ありがとう。でもごめん、他に好きな人がいる…｣

Y｢もしかして…Jくん？｣

私｢ううん、ﾊﾞｲﾄ先の大学生の人だよ｣
言っちゃいけないと思って嘘ついた

Y｢そっか…Jくんは彼女いるしね｣

(…え？)

Y｢付き合ってないんでしょ？２番目でもいいから…｣

私｢ごめん…友達にしか考えてないから…もう電話もﾒｰﾙもやめよう｣

正直めんどくさかった

Y｢わかった、ごめん。
友達でいいから、これからもﾒｰﾙしたり、電車で会ったら話して欲しい｣

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Jくんに彼女がいる…
その事で頭がいっぱいだった

友達には内緒だし、聞けない

Jくんにも聞けなかった

そのまま連絡を取る頻度を減らし
自然に離れていった


今思えば、顔だけで惹かれて簡単について行った私の軽さ
早く処女も無くしたかった

恋愛経験の少ない私はどうしたらいいかわからず
Jくんに確認せず
自己完結してしまった



後からわかった事だけど
Jくんは彼女がいたが
私の事でした

Yくんが私の事を好きなのを知っていたJくんは
内緒にしようと言った

Yくんは私がJくんが好きな事に気付いていて
｢彼女がいる｣と嘘をついていたらしい

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Yくんからﾒｰﾙや電話が毎日きた

いつも出なかったり、適当に返していた


Yくんは２つ隣の駅を使っていた

田舎で電車が少ないから、よく会う

私は申し訳ない気持ちもあり、普通に挨拶したが

いつも無視された


それでも毎日ﾒｰﾙがくる


早朝ﾊﾞｲﾄで朝６時くらいに家の近くを歩いていたらﾒｰﾙがきた

｢おはよう。今○○店の前歩いてた？｣


その日から、私がﾊﾞｲﾄの時はﾒｰﾙがくる


気持ち悪かった

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２駅隣と言っても、歩けば1時間以上かかる

車なんてあるわけない


私の行動を示すﾒｰﾙ以外に、僕たちは運命だ
みたいなﾒｰﾙがくる

ｱﾄﾞﾚｽを変えて、本当に仲良い子にだけ教えた

変えた日の夜にもﾒｰﾙがきた

一週間で5ｷﾛ痩せた


｢今日も同じ電車だったよ｣

電車を降りたとたん、知らないｱﾄﾞﾚｽからくるﾒｰﾙ


監視が二人になった

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しばらく、二人からのﾒｰﾙが続く

Yくんと、もう一人は顔もわからない


電車が怖かった
やっと友達に相談した

行きも帰りも一緒にいてくれた

朝も付き合って１時間以上早い電車に乗ってくれてた
（10数年経つ今も、親友です）


二人からのﾒｰﾙは無視、着信も拒否した


だんだん連絡は無くなった


私の家の近所の幼なじみに彼氏ができた

｢紹介したい｣と言われて会った

紹介されたのは…Yくんだった


それから卒業まで、男の子とは一言も話せなくなっていた

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県外の大学に入り、一人暮らしを始めた

知り合いのいない土地で
一からｽﾀｰﾄしようと意気込んでいた


大学一年の夏休み

友達と遊びにでかけた
友達が男友達を数人呼んでいた

男の人が苦手で女子大を選んだが
他大学ｻｰｸﾙにはいり、普通に話せるようになっていた

ｶﾗｵｹにきたNくんはとても楽しい人で
一般的なかっこいい人ではないが、私のﾀｲﾌﾟだった

夜、友達から｢Nくんが番号知りたいみたいなんだけど、教えていい？｣
もちろんOK！

…とはいかず
不安だったのでﾒｱﾄﾞだけ教えた

毎日ﾒｰﾙした

一日中ﾒｰﾙしても、飽きる事はなかった

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｢電話したい｣とNくんに言われ

知り合って2ヶ月、番号を教えた

Nくんは面倒くさがる事なく
毎日、朝と夜に電話
昼間はﾒｰﾙをくれた

たまにはご飯に行こうと誘われて
初めて二人で会った時

もっと話していたい

と言われ、私も同じ気持ちだったので
家に招いた

そういう雰囲気になって
えっちした

彼が好きだった

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Nくんは、私が男の人が苦手な事を知っていた

奥手(受け身)で恋愛経験が少ないと知っていた

しかし、処女ではなかった

Nくんの理想の女性ではなかった


…


悲しかった

Nくんが大好きだった私は、すぐ家に入れて
えっちしたことを後悔した

Nくんを責めるとか
話し合うとか
すがるとか

全く思いつかず
ただ ただ
自分は｢軽い女｣なんだと思った

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ばかな私の出した答えは

｢軽くみられていれば幻滅されない｣
だった

(本当にばかです)

元々ﾊﾃﾞ顔だったこともあり
｢よく笑い、よく喋り、ﾉﾘのいい子｣
になれば、男友達なんてすぐできた

(ﾉﾘのいい友達と一緒にいて真似したり、慣れるためにいくつも飲み会や、男性の店員さんのお店に行ったりしました。最初は仮面をかぶった状態でしたが、今では地になってますf^_^;)


誘われれば付いていく

自分の部屋や、一緒にいて苦痛な人は断ったが

大学二年～三年は、ただの軽い女になっていた

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男友達がたくさんいた

誘いも多かった

でも彼氏はできなかった


｢遊んでる女｣｢軽い女｣とは付き合いたいと思わない

｢好き｣でもないのに誘ってくる人とは付き合いたくない


そんな時、好きな人ができた

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