生きていく。

夜中に母が酔っぱらい 父の悪口を言い始める。


父は家にあまりいなかった。


それが母には不満だったのかもしれない。

『父は優しい』兄も私もそれだけが救いだった。

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父方の祖父母は同じ町に住んでいて時々遊びに行っていた。
行く度に母の悪口を祖母から聞かされた。

子供の私から見ても時々豹変する母は怖いし、好きな存在では無いが、悪口を言われるのはとても嫌だった。

父がたまぁに家に居ても、いつ喧嘩が始まるかといつもビクビクしていた

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母は働き者でした。朝は毎朝5時には起きて、掃除、洗濯、朝食もきちんと作ってくれた。私と兄が学校に行くとすぐにパートに出かけ。毎日毎日暗くなるまで働いていた。

参観日や学校の行事にも参加してくれた。

私も２人子供を持つ母親にですが、母のように完璧に家事はこなせていない。

そんな母を私は軽蔑していた。

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私が小学校３年生の時に目の当たりにした。母が自殺未遂を図った。

夜中に父が叫んでいる。

慌てて居間に行くと、母は長襦袢を着て薄化粧をし 包丁を持って立ったいた。

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怖くて怖くて。泣く事しか出来なかった。

母は父を殺し、自分も物置で首を吊ろうとしたらしい。

父は真夜中に母方の祖父母を呼んだ。

母方の祖父母は車で50分位かかる近隣の町で農業をしていた。

とても優しい祖父母で私はこの祖父母を尊敬している。私が今家庭を持ち生きているのもこの祖父母がいてくれたからだと思っている。

祖父母はタクシーで真夜中に駆けつけた。

祖母は車酔いで具合が悪いのに 父に土下座をして謝っている。

母は半狂乱だ。

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何で母がそんな事をしたのか。理由を聞いても理解出来なかった。

子供の私にはわかる筈もない。

恐怖心しか残らなかった。

また母が同じ事をして本当に死んでしまったらどうしよう。

怖い。 誰か助けて！
いつも心の中で叫んでいた。

私は小学校時代の思い出があまりない。

学校にも行っていたし。友達と遊んでもいた。 習い事もしていた。

何をしていても いつも母が心配で心配でその感情が私の思い出を消してしまった。

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母の行動は変わる事もなく。

その後は警察沙汰にまで及んだ。

包丁を振り回したのだ。

突然ヒステリックになる母に父も疲れていた。

母はお金にもだらしが無かった。

父と母は不倫の末 結婚していた。

父は前妻との間に娘がいた。母は初婚。

父方の祖母が母の悪口ばかり言う理由がわかった。

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父と母は離婚話しをしていた。

父は離婚を望んでいた。母は離婚等考えていない。

私と兄を連れて父は家を出た。

父方の祖父母宅に身を寄せた。

母は怖い。

でも母を一人にするのがとても怖かった。

死んだらどうしよう。

私を縛り続けたその感情が私自身を狂わせていきました。

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