恋愛昔話

お互い住んでるところが遠いんで、会おうなんて話は出なかったが

顔写真交換してからは
電話とかするようになり、
やはりというか、ゴールデンウィークの休みを利用して遊びに行く事になった。

彼女の地元に行く事になり、
彼女はシティホテルを予約してくれた。

初めて会うのに同じ部屋。
シングル。

大胆だなと思いつつも、嬉しさで興奮した。
反面、なんとなく不安になったりもした。
ホントに女の子なのかな？って。

電話の声はどう聞いても女の子。
素直に初デートを楽しみにするべきだ、と自分に言い聞かせ、
その日が来るまでドキドキの毎日をすごした。

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遂にその日がやってきた。

深夜に車で出発。
6時間かけて待ち合わせのパーキングエリアに到着した。
ちょうど日の出の時刻だった。
そろそろ着くよ～とメールしながら運転してきたが、彼女の方はもうちょっとかかりそうだったのでシートを倒して横になった。

しばらくすると、コンコンっと窓を叩く音。
彼女と初対面。
少し車で話した。

自分の車は有料駐車場に入れ、彼女の車であちこち回った。
何故か運転は自分。

海行ったり市場に行ったり、一日ドライブデートを満喫した。
夜、彼女は夜景の見えるレストランに連れてってくれた。

自分には全く似つかわしくない、ホントにかわいい娘だった。
予約したホテルにつくと、彼女は用意してたシードルを開けた。
リンゴ酒。

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ずっとおしゃべりし続けてきたが、お風呂入って寝ようか、ということに。
彼女がシャワーを浴びてる間はもんもんとした時間を過ごした。

すごい緊張しながら一緒にベッドに入った。
自分は寝相が悪いのを理由に、壁側をチョイス。

ベッドに入ってからは2人は無言だった。
しばらく固まっていたが、ふと隣を見るともう寝息を立てているようだ。

前の晩は夜通し運転し、今日もずっとドライブデートだった。
体は疲れているはず。
しかし眠れない。
すぐ横には、かわいい女の子が寝ている。
彼女いない暦＝年齢　の自分にとって、ありえない状況。

今の体勢に疲れてきたが、ちょっと動くと体のどこかに触れてしまいそう。
ずっと同じ姿勢をキープしてた。
これは今晩も一睡もできなそうだ。。。

気が付くと朝になってた。
寝れないと思ってたが意外とあっさり落ちたようだ。
彼女はもうすでに起きていて、身じたくもすんでいた。

一緒にホテルの朝食をとって、チェックアウトした。

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2日目。
この日もいろんなところに行った。
彼女の住む町。
人生で初めて踏み入れたこの地を、初めて会った女の子と周り、今もずっと一緒にいる。

こんな幸せな日がずっと続けばいいのに。

しかし別れの時はやってくる。
夜になり、ファミレスに入って食事をした。
2人ともだんだん口数が減って、
とうとう無言になった。

「なんか、・・・帰りたくないな」
そう言うと、
「もう一泊する？」
と言ってくれた。
「でも今からじゃ泊るとこないし」
「ラブホいこっか」

なんか、
とんでもない展開になった。
GWの連休はまだ2日ある。
本心はもちろん、一緒にいたい。
彼女もそれを望んでいるようだ。

再び長い沈黙の末、自分は彼女にこう言った。
「帰ろっか」

バカ！自分のバカ！
こんなにかわいい娘がそこまで言ってくれてるのに、自分ってやつは・・・

結局、ファミレスを出たあと自分の車を取りに行った。
彼女は自分に小さな包みを手渡す。
自分の為に、お菓子を作ってきてくれたのだ。
このうえないお土産。
そうして自分が先を走ってハザードで挨拶してインターを上っていった。


帰り道、酷く眠くなってサービスエリアに寄っても、
止まると目がさえる。
走り出すと眠くなる。
この繰り返し。

8時間くらいかけて、自分のボロアパートについた。
ついてすぐ、お土産にもらったマフィンを食べた。

幸せな2日間だったな

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寝る前にパソコンを開いた。

彼女にメールを打つ。
内容は正直覚えてないが、楽しかった事を書いたと思う。
最後は自分でもよく覚えている一文。

「本気で、彼女ちゃんの事が好きになったよ」

帰ってきたのは日の出の時刻だったが、
昼過ぎまで寝た。

起きてから、自分は激しく後悔していた。
なんで告っちゃったんだろう
告白なんかして、フラれたらもう電話できなくなるのはもちろん、メルトモでもいられなくなってしまう。

今まで楽しかったのに、
2年間、楽しかったのに。なんで

フラれ率１００パーセントだった自分に、自信があるわけがなかった。
でも、もしかしたら・・・
おそるおそるパソコンを開き、メールチェックする。

よりにもよって、なんでパソコンから送ったんだろう。
向こうのタイミングでなくて、自分からチェックするのがすごく勇気がいる。
彼女から返信が来ていた。

「わたしも、自分君のこと好きだよ」

！！！！！！！！！！！！
人生で初の彼女ができた瞬間である。
こうなると、帰ってきたのが更にくやまれる

が、これからはもっともっと幸せな時間を送れるのだ
人生で最良の日だった。

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今度は彼女がこっちに遊びにくることになった。

彼女がこのボロアパートに来る！
デートにはどこに行けばいいだろう？

地元で有名なデートスポット、
自分には関係ないと思い、今まで行き方すらよく知らなかったがあわてて調べたりした。

今度は、自分の彼女として会う。
我慢できなくて常に笑い顔になってるだろうな
うれしすぎて。

何時着のどの車両にいるか聞いて、
最寄の新幹線駅に迎えに行った。

彼女を乗せた新幹線がホームに入ってくると、もうドキドキがとまらない
顔はやはりニコニコだったが、意外と普通な感じに出迎える。
が、やっぱりかわぇぇ

どうよ、俺の彼女だぜ～
勝手に自慢げな気分になる。

昼間、こっちの観光スポットを案内して回った。
あちこち2人で歩いたが、
手をつなぎたいっ。。
つなぎたいが・・・
どうも無理⤵

なかなか勇気が出ない。。
夜になって、下調べしたデートスポットに行った。
意を決して彼女の手をとる

女の子と手をつないだぞーーー！
運動会のフォークダンスじゃなく、
デートで手をつないだ！

そんな当たり前なことに心の中ではしゃぎまくっていた。
ものすごく汗ばんできてしまったが、ずーーっと手をつないでいた。

帰りの車の中。
「オートマだったら運転中も手つなげるのにね」
彼女がうれしいことを言ってくれる。

帰りは自分のとっておきの夜景スポットに寄った。
結構穴場で、パノラマで見れるわりに人に知られていない。
道路っぱたに車を停めて、しばらく夜景を見ていた。
自分の中ではここでキスをしたいと、下心を持っていたが
道に対して左側に広がる夜景を見ているので
彼女の顔はずっとあっち😭

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結局、キスは出来なかった。

アパートについて、部屋の中でも手をつないでたｗ
ちょっと長い沈黙。
彼女のかわいい顔をチラっと見ると、
ニコっとかえしてきた
「キス・・していい？」
もう、バカまる出し

「うん」

聞いて、了承を得て、なおも固まる自分ｗ

勇気を振り絞り、不細工な顔を彼女に近づける。

自分の外見はキモヲタ。周りからどんどん取り残され、ヤラハタをだいぶ過ぎてやっと出来た彼女。
しかもかわいい。
芸能人で言ったら・・いや、やめとこう、ちょっと先入観入るからｗ
でも、芸能界にいてもおかしくないくらいやばいかわいい

そんな自分がこんなかわいい子と
ファーストキスをした。
急に、彼女に力が入り、なんか俺が押し倒されたようなかっこうになった。
！！！
彼女の舌が入ってきた
衝撃だった。キスが、こんなにいいなんて

長い、長い、ファーストキスだった。
彼女は、本当にこんな自分を好きになってくれたんだ
感動でいっぱいだった。

キスをしながら、ぎゅうっと彼女を抱きしめた。
妄想の中で何度も見たシーン。
よもや現実になる日がくるとは

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あれ。
この日、このあとどうだったんだっけ。。。
記憶が曖昧だ⤵⤵

随分と前の話なので悲しいが記憶が薄れていってる。
一生忘れない思い出だと思ってたのに

でもこの日、それ以上の事はなにもなかった。


それからお互いにほぼ交互に会いに行った。
お互いのイニシャルを彫った指輪を買った。
結婚したら、イニシャル同じになるね

そいえば、お互いのパソコンのメアドはよく似ていた。
プロバイダも一緒だったし。＠の前もなんとなく字ずらが似てた。

車のメーカーも一緒。
ナンバーがなんと、１字違い。
違うっていうか、自分の車のナンバーは４桁。彼女の車のナンバーは３桁。
その下３桁が同じだったのだ。

そんなこともあって、結婚しようね
なんて事をもう言ってた。

あるとき、
メールのやり取りの中で
「すぐ嫌われると思ってた」
と言ったら
「どうしてそんな事言うの？
簡単に会えなくても、こんなに好きなのに。」
本気で怒ってる。
自分は今まで付き合ったことがなくて、自分に自信が持てなくて
自分のいいところなんて一つも浮かばない。
それなのに、この子はそんな弱気な発言に本気で怒ってくれてる。
「ごめんね、もう弱気なこと言わないよ」
彼女に誓った。
ますます、彼女を好きになった。

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お互いのスケジュールを見て、いつ会おうかって決めてたんだけど
あるとき、急に会いに行くことになった。

急だったのでホテルは予約してない。
ラブホテルに泊まることになった。

初めてのラブホテル。
一緒にお風呂に入ろう
言ったのは彼女だった。
最初から思ってたが、大胆だなぁ。
自分が情けないから引っ張ってくれてるのかな。

自分は体にも自信がなく、見られるのがすごい恥ずかしい。
一方、女の子の裸を生で見るなんて初めてで
でももちろん、ガン見なんてできなくて。
彼女が積極的で、お風呂でも抱き合ってキスをした。

お風呂を上がると、パンツをはこうとする自分を制止する彼女。
「そのままお布団いこっ」
裸のまま、２人でベッドに入った。
「自分の彼女なんだから。遠慮しなくていいんだよ」
か、かわいい！

自分は・・・
ダメだった。
ダメな男だった。
ああしたい、こうしたいって願望があるのに、
硬直して動けない。ど緊張はとけないまま。

ここまでお膳立てしてくれたのに、
自分は童貞を捨てることが出来なかった。

イマドキなんて、中学生だってほいほいHしちゃうのに
なんか、かわいすぎる彼女を前に、
こんなことしたらAVの見すぎ！とか思われるんじゃないか、とか
変な余計なことばっか考えて妙にガマンしてしまってた。

それでも彼女はにっこり笑って、
やさしくキスしてくれた。

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待ちに待った夏休み。

そう、まだ３ヶ月ちょっとしかたってない。
夏休みはお互いまとまった休みが取れるからいっぱい会えるぞ♪
なんてうきうきしてた。

初日、彼女の友達とバーベキューをすることになった。
友達といっても、みんな男💦
男友達が多いってのは聞いてたけどね
みんな、海に入ってサザエやら獲ってた。ワイルドだなぁ
「自分君は入らないのーー？」
「水着持ってないから😥」
実は自分は泳げない

みんなで買出しいって、友達の家のガレージで集まった。
でかい農家の庭って感じの広いガレージ。
でかいポリバケツで飲み物を冷やす。

彼女以外知らない人たちだし、
自分、人見知りだし、ちょっと無口になっちゃってたかな
このあとは街の方へ出てホテルに泊まるから自分は酒は飲めなかった。
酒入ってればちょっと違ってたかも
男友達ばっかりでも、自分を紹介してくれて嬉しかった。
彼女の周りにも早く溶け込みたいな、と。


２人きりになると、待ちに待ったいちゃいちゃタイムｗ
唇がヒリヒリするほどキスをした。
一緒にお風呂入って、裸でベッドに入って、
抱き合ったりあちこち触ったりしてるのに相変わらずHはダメ

今思えばなにがそんなにダメだったんだろう？？
当時の自分に問いただしたい。

一泊して、今度は彼女と一緒にこっちへ帰ってきた。
いつもは一人で運転する寂しく長い道のりも、彼女と一緒だと楽しかった

夏は暑かったが、常にイチャイチャしてた。
ずっとしていたいと思った。

夜、また裸で抱き合った。
胸を触ったり、なめたり。
ついに自分は、彼女のまたをひらいて彼女にあてがった
・・・。
フリーズ。。

なんでだぁ～
なぜなんだぁ～

そのときの彼女の顔を、自分は見ることができなかった。

次の日も、最終の新幹線のギリギリの時間まで一緒にいた。
ドアのところで手を握って、
人前だったがキスをした。

ドアが閉まると、無情に彼女を連れ去っていく。
見えなくなるまでホームの端っこで見つめている自分。

それが、彼女を見た最後だった。

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相変わらずメールやら電話やらしていたが、
彼女の生活に変化があった。

彼女はお母さんと暮らしていたが、お母さんが倒れたのだ。

それからは一切メールが来なくなった。
こちらからしても、なんと送っていいのかわからない。

でも何か言ってあげないと。
離れているし、
いや、近くにいたとしても自分にできることは何もない。
頻繁ではないにしろ、こちらからメールした。

いてもたってもいられなくなり、一度何も言わずに彼女の地元へ行った。
現地についたらメールいれてみよう。会えなくても、近くにいたいから。
そう思っていたが、着いてからも連絡することが出来なかった。
会えると思わなかったし、
いきなり来たので迷惑だと思ったし。

迷惑だと思ったんならよせばいいのに、
帰ってきてから実は昨日行ったんだよ
ってメールした。
現地で撮った写真を証拠に・・・

それに対して返事が来た。
「来てたんだ・・・」

それからのメールに、あまりにも返信がないので
携帯に電話してみた。
「お客様の電話は、お受けすることができません」
！！！！！！！！
拒否られてる！？
なんで？なんで？
拒否る理由ってなんだ？何か悪いこと言ったか？？
当時の自分は大パニック。

もうこの直後から、自分は暴走した。
あまりにも幼かった。
自分の事しか考えられない、情けない幼稚な男だった。
「メールも返さない、電話も出ないなんて卑怯だろ！！」
そんなメールをパソコンにも送った。

振り返るとなんとも自分勝手で情けない行動だ。

少したってから、
「ごめん。精神的に参っていて、元カレにすごい救われた」

なんともあっけない幕切れだ。
元カレ・・・。
自分は何もできなかった。それ以上、何も。

やっぱりそうだ、
俺なんて、人に好かれるわけないんだ。
俺なんて、所詮そんなもんなんだ。
当時の自分はそう自分を罵った。

彼女にもらった、ペアのカエルの人形と、
一緒に撮ったプリクラ、
一緒に選んでイニシャルを入れてもらった指輪をゴミ箱にたたきつけた。
パソコンと携帯のメールを削除した。
アドレスも写真も全部。
電話の声を録音してあったのも消した。

この３、４ヶ月、いや
２年間、何もなかったかのように。痕跡を消してまわった。

そして直後に後悔に襲われた。
自分は彼女が好きなんだ。大好きなんだ。また会いたいんだ。
・・・でも、
元カレって・・・
そんな事が常に頭をぐるぐる駆け巡ってた。

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結局、それで彼女とは完全に終わった。

実はその後一度メールした事があった。
メアド覚えてたから。
近況と、
「いつまでもずるずるとごめんね。」

「ずるずるとなんて(笑)またいつでもメールちょうだい♪」

改めて終わった事を再確認した。
もう、ほんとにそれっきりだ。



自分は、
今３人の子持ちだ。
奥さんには絶対に言えないが、
ウチで使ってる料理の道具。
実は彼女が何も料理道具のない当時の自分のアパートに持ってきてくれたもの。
これで彼女の手料理を作ってもらったのだ。

全ての痕跡を消すことはできなかった。
女性にとって、まだ昔の彼女の写真が捨てられない事の方が許せるのかもしれない。
最低な男、という意味で自分は全く成長していない。

万が一、今彼女が目の前に現れて、やり直そうと言ってくれても
今の家庭を捨てる気はない。
が、
自分は彼女を
当時の彼女を一生好きだ。

そういえば、
彼女は
「愛してる」
と言わせてくれなかった。
しょっちゅう愛してると言ってると、言葉が軽くなるからだ、と。
あの時の彼女の自分への愛が、嘘だったとはどうしても思えない。
嘘であんな付き合いができるわけない。

短い間だったけど、
自分は本当の恋愛をしたと思ってる。
幼かった自分を暖かく包んでくれた彼女の愛を、
一生忘れたくない。



完全なる自己満足スレだったけど
誰も読んでないかな？
読んでくれた方、どうもありがとう

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