黒い箱

ここ数日 箱の蓋が開きっぱなし。

一番 信じたかった人の裏切りを知ってしまったから。

やっぱりアナタもなのね。

人に生まれたくなかったな。

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アナタが私から離れるまで一緒にいようと思ってた。

偽りだらけの私にアナタが気がつくまで

１分でも１秒でも長く一緒にいようと思ってた。

でもアナタがどうしても欲しかった。

アナタと一緒にいられる立場じゃないのに。

夢は見ちゃダメ。

自分に言い聞かせる。

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アナタと過ごした日は罪悪感と悲しみでいっぱいになる。

心と体が悲鳴をあげる。

全部ホントになればいい。

このまま一緒にいるだけでいい。

早く私を捨ててよ。

私の気持ちが揺れ動く。

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フィクションか？(´Ａ｀)

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>> 4 はい。


フィクションです。

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ある日 アナタは私に｢一緒になろう｣と言った。

首は横に振った。縦に振れるわけなかった。

なぜなら私は｢人のもの｣だったから。

泣きながら帰った。

偽りの私が終わりを告げる時がきた。

アナタはきっと私から離れていく。

たくさんの愛が溢れる時間が消えることを覚悟した。

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私は包み隠さず 本当の私をさらけ出した。

アナタは黙ったままだった。

しばらくの沈黙のあと、｢嫌いにはなれないよ｣とアナタは言った。

私は号泣した。

この時、私は｢人のもの｣から自由を求めてる途中だった。

アナタは｢自由になるまで待つ｣と優しく頭をなでてくれた。

神様はイタズラ好きだ。

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｢人のもの｣から自由になるのは割と簡単だった。

ヤツとの間は腐っていたから。

アナタとの時間がはじまる。

堂々と腕を組んで歩いた。

自由への手続きから６ヶ月。

本当の自由がやってきた。

それと同時にアナタと一緒にいていいのか 自分の中で葛藤が始まった。

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私の過去、背景、歳の差を全部受け止めて一緒に歩いていくことは

イバラの道だ。

アナタをそんな道に連れ出したくない。

重い荷物を背負わないでいい。

今 私を選ぶより、アナタに合った人がどこかにいるよ。

アナタと一緒になることを素直に受け止められず

そんなことを言ってしまう。

アナタが幸せになってくれれば本当にそれでいい。

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そんな私にアナタは笑顔で｢そんな荷物を背負って一緒にイバラの道を歩きたい｣

私は必要とされてる。

アナタに感謝せずにはいられなかった。

素直にアナタの腕に飛び込んでいいんだ。

この人を信じよう。

大事にしよう。

ありがとう!!



そして 神様からプレゼントが届いた。

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私の体の中に小さな鼓動が鳴り始めた。

アナタは喜んだ。

私も嬉しかった。

大事なアナタと私の命を分けた愛のかたまり。

私たちは一緒になった。

穏やかな時間を過ごした。

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花々が咲く頃、小さな宝物は私の腕の中にきた。

アナタも宝物を大事に抱きしめた。

幸せ。

なにもかも輝いてた。




でも 神様は試練を与えてきた。

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