こんな私でも💍⛪

ボーリング場から家まで15分ほど。
ここしかチャンスはない。

乗り込んですぐは振られたときに気まずいと思い、初めは他愛もない話で場を繋ぐ。

しかし、どのタイミングで何を言ったら、いいのか分からない。

どんどん家に近付いてくる。

そして、ついに家に着いてしまった。

車から降りる直前、

「今日は告白しようと思って来たんですけど…。」

なんとも間抜けな告白…。

先輩からは

「ごめん。〇〇さんのことそんな風に見たことないから…。」

優しい先輩らしい断り方。

「そうですよね。ありがとうございましたっ！」

そう言って元気よく車を飛び出した。

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そのまま家に入るのもすっきりせず、カラオケに行っている友達に電話した。

友達は何も言わずに車で迎えに来てくれた。

みんながいるカラオケの部屋に入ると
「お疲れ様～～！」
と何事も無かったかのように迎えてくれる。

おもいっきり歌って終わったとき、既に夜中の一時をまわっていた。

今から帰ったら両親に怒られるだろうなぁ。

こんな気分の時に両親に会いたくなかった。

「患者さんが急変したから病院に泊まって帰る」

そんな嘘の電話をして病院に向かった。

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病院の空いている部屋を借りて一息着く。

でもなんだか寝つけそうにない。

幸い翌日は土曜日で病院は休み。

別に寝られなくてもいいけど…。

そんなことを思いながらテレビを見ていると友達からメールが来た。

「今日はお疲れ様。よく頑張ったね。」

短いメールだったが、それを読んで涙が溢れてきた…。

結構ダメージ受けてたんだ…。

ベッドに突っ伏して声を殺して泣いた。

周りに気付かれないように…。

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しばらくは少し落ち込んでいた。

しかし、数日たつとなんだか逆にすっきりしていた。

『達成感』というか…。

今まで自分の世界に閉じ籠っていた私が、外の世界に一歩を踏み出せた気がした。

ここまで恋愛に関しては全く縁の無かった私がここ数年間でいろいろな経験をした。

好きな人が出来、告白もした。

振られると言う経験もした。

お見合いではあったが、私のことを好きだと言う人にもめぐりあった。

それらが全て自信に繋がった。

私にも恋愛ができる。

お見合いで会った人と恋愛に発展するかもしれない。

それも悪くない。

そう思えるようになった。

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最初から拝見しています。私は三十路恋愛経験がありません。
自分と重なる部分もあり強い共感もありました。
ただ私はお見合いはした事はありません。

出会いは飲み会か紹介ばかりですが彼氏は未だに出来ないままです。

今後の更新をまた拝見させていただきますm(_ _)m

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>> 105 蜜柑さん、読んで頂いてありがとうございます。
30才と言えばかなり焦って将来が不安になる頃ですよね。
私もその頃を思い出すと胸が苦しくなります。
ずっと彼氏がいなくても結婚できる人もいるんだなぁ。と希望を持っていただければうれしいです。
またボチボチ更新していきますので引き続きよろしくお願いします。

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こうしていつのまにか30才になっていた。

いろいろな経験を経て、恋愛結婚に対する執着もやや下火になってきた。

と言うより30才と言う年齢に焦りを感じ始めた。

お見合い業界でも既に売れ残り。

合コンの話は全くなし。

周りは既婚者ばかり。

……

ヤバイ。

本気でヤバイ。

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そんな時にまた両親がお見合いを持ってきた。

両親の知り合いの親族とのこと。

9つ年上の大学助教授。研究で何かすごい発見をして、テレビにも出たことがあるらしい。

そしてバツイチ。

最後は引っ掛かるが、今はこの話しかなかった。

とりあえず会うことにした。

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私と私の両親、彼と彼の両親、そして紹介者夫妻の八名で会った。
少し雑談したあとに二人で夕食を食べに行く。

印象は悪くなかった。

私は臨床現場で働いていたが、彼は医療研究の分野で働いていた。

話も新鮮で楽しかった。

別れた奥さんとのことは聞きたかったがこちらから尋ねるのも失礼かと思い、一日目は聞けなかった。

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その夜、紹介者から連絡があった。
彼の方も気に入ってくれたとのこと。

しかし、
「離婚のことを聞かれなかった。何もやましいことは無いから聞いてくれて良いのに。」
と言っていたらしい。

言いたかったのかなぁ。

次回は聞いてみようと思いつつ、会う約束を取りつけた。

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そして二回目の対面。

話の最中に元奥さんの話が出てきたので意を決して離婚のことを聞いてみた。

それによると

四年ほど前、彼らは結婚してすぐに彼の留学のためにアメリカに渡った。

そこで彼女もビジネススクールに通うようになった。

しかし、彼の留学の予定が思ったよりも早く終わり、二年で帰国することになった。

ところが彼女のスクールの予定はもう少し期間が長かったため、取り合えず彼だけ帰国することになった。

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一年ほどして、彼女のビジネススクールも課程が終了し、帰国するはずだったが、突然彼女が帰りたくないと言い出した。

「あなたは私にはもったいない。離婚をしてほしい」
と言い出した。

何度もメールや電話で説得したが、帰りたがらず、無理矢理連れて帰ったが、実家に引き込もってしまった。

実家に何度も足を運び、彼女と会わせて欲しいと言うが、会えず。

彼女の両親が彼女の味方をして、かくまってしまった。

そして、離婚が成立したのが私と会う一ヶ月前だと言う。

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引っ掛かるところは沢山あった。

「私にはもったいない」

なんて綺麗事で離婚するだろうか？

他に何か理由があったのだろう。

彼がその理由に気付いていなかったのか言いたくなかったのか…。

彼はこの離婚の最大の原因は彼女の両親が彼女の味方をしてかくまってしまったことだという。

もっと説得してほしかったらしい。

しかし、娘の味方をするのは当たり前だ。
それにいくら両親が説得したところで本人の意思が固ければどうしようもない。

突っ込みどころ満載だった。

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そして、最後に彼が言った言葉が胸に突き刺さった。

「今までで一番好きになった人なんだけどな」

……

彼はまだ元奥さんに未練があるのではないだろうか？

そう思い、
もし、元奥さんから連絡があったらどうするのか聞いてみた。

「ないない。彼女はプライドが高いから連絡なんてしてこない」

…ということは、連絡はないと予測するが、万が一連絡があった時はどうするか分からないと言うことか？

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その後も何度か会って話をする中で時々元奥さんの話が出てきた。

私が何か言うと

「元奥さんもそう言ってたなぁ」
とか
「元奥さんは違う意見だったよ」
とか…。

私といる時に元奥さんの話が出てくるのが悲しかった。

しかし、当時の私はそれでも良いと思っていた。

結婚して一緒に暮らすうちに元奥さんのことは忘れてくれるだろうと思ったのだ。

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私は一番気になることに目をつむって彼との付き合いを楽しんでいた。

それに私ももう29才。早く結婚したかった。

彼の両親も早く話を決めたがっており、彼を急かしているようだった。

いつもなら周りに騒がれるのはいやなのだが、今回は私にとって追い風だった。

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彼はメールは必ず返してくれた。どんなに忙しくても電話にも出てくれる。
毎週会って、家に入れてもらったこともあった。

彼の父親曰く、彼が家に女性を入れるのは珍しいという。

しかし、いつも不安だった。

彼は本当に私のことが好きなのだろうか？
いつか私から去っていくのではないだろうか？

それは常に元奥さんの陰がちらついていたからだと思うのだが、その時はなぜ不安になるのか分からなかった。

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私は早く結婚の保障が欲しくてプロポーズの言葉を今か今かと待ち望んでいた。

そうやって三ヶ月が過ぎたとき、私の誕生日の週の週末、ようやく

「じゃあ、結婚ってことで話を進めよう」

と言われた。

待ちに待ったプロポーズである。

その言葉に私は

「いつ？」と答えた。

嬉しいと言うより早く形にしたい。という思いが強かった。

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そして遠慮がちに彼は聞いてくる。

「結婚式とかやっぱりやりたい…よね？」

私は初婚だったし、友達の結婚式にも沢山出てきてやはり憧れはあった。

しかし、彼は離婚したことを誰にも言っておらず、再婚の話も周囲には言いたくないという。

結婚式には前の結婚式に呼んだ友人は呼べない。

結婚式場も前の結婚式場と同じところは避けたい。

元奥さんと一緒に見学に行った所は避けたい。

更にホテルは医者の研究会などの集まりで使うことが多く、知り合いの先生に会うと嫌なので避けたい。

ということだった。

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つまり、ホテル全般は駄目ということだ。

そして、私が友人をよぶとすると人数の差も大きくなる。

そこで

ゲストハウスかレストランで立食形式にしよう。

と提案した。

冷静に考えると彼の言っていることはかなり失礼だ。

周りには元奥さんとずっと続いていると思わせておきながら密かに結婚したい。

つまり、私は誰にも紹介してもらえない。

と言うわけだ。

でも、その時はそんなことは気にならなかった。

結婚話に舞い上がっていた。

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家に帰って両親に報告。

翌日には上司に結婚の報告をした。そして、三ヶ月後に病院をやめることになった。

しかし、それから両親がおかしなことを言い出した。

「結婚するのは良いけど、相手変えない？上司は相手は知らないわけだし、今なら間に合うでしょ。」

と、十二人目の彼を勧めてくる。

いつも冷静な父までもが

「〇〇さん（十二人目の彼）のこともう一度考えて」

と言い出した。

ここまで来て今更そんなことを言う両親が信じられなかった。

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どうも、両親は今の彼を気に入っていなかったが、思いの外私が気に入ってしまい、話が進んでしまったので複雑だったようだ。

バツイチだし、性格も強そうだし、結婚しても離婚するかもしれないけど取り合えず結婚させとく？

などと話していたらしい（それもどうかと思うが…）

そんな心境の中、私の誕生日に十二人目の彼から（正確には彼の母から）お祝いの花束が届き、結婚するのがこっちだったらいいのに。

と思ったらしい。

まぁ、理由が分かったところで相手を変えるなんて有り得るわけがなく、そんな話は無視していた。

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>> 123 しょうママさん、はじめまして😄

昨日から読みました😄

続き楽しみにしています⤴🎵

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>> 124 シロ子さん、読んでいただいてありがとうございます。
もう少し続きますので引き続き読んでくださいね。

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そうは言いながらもこの結婚に絶対に反対と言うわけでも無さそうだった。

プロポーズから数日後には私の母と彼の父が電話で話し合い、顔合わせの日も決まった。

次の彼とのデートでは婚約指輪を買いに行く予定だった。

何の問題もなく進んでいるように見えた。

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それから私の頭の中は結婚式のことで一杯になった。

呼びたい友達のリストを作ったり、ネットで式場を調べてみたり…。

次の彼とのデートの時には決めないといけないことが沢山ある。

幸せの中で次のデートの日を待っていた。

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次の約束の日も彼は変わらない様子でやってきた。

しかし、暫くすると真剣な面持ちで
「聞きたいことがあるんだけど。」
と切り出してきた。

二人で近くのベンチに座る。

「誕生日に花束くれるような人がいるってどういうこと？元彼と続いてるの？」

あまりに予想外の質問にかなり驚いた。

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元彼という存在ではないが確かに十二人目の彼から花束は届いた。

しかし、なぜそのことを彼が知っているんだろう？

疑問に思い聞いてみると、

顔合わせの日を決める電話で私の母が彼の父に言っていたらしい。

それで彼の父がちゃんと確認してこい！とかなりお怒りらしいのだ。

私は必至で説明をした。

お見合いで知り合った人であること。

私は断ったのだが先方から勝手に両親に連絡が来ること。

私は全く連絡は取っていないこと。

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更に彼は不服そうに聞いてきた。

「でもなんでお母さんはそのことをあの電話で僕の父に言ったんだろう？」

確かにそうだ。

結婚の顔合わせの電話でわざわざ言うことか？

私は頭の中が真っ白になった。

そんなにこの結婚に反対だったのか？

いや、結婚出来ないよりどんな人でもいいから結婚した方がいいと考える人だ。

この話を潰そうと思うならまず私を必死で説得するはずだが、十二人目の彼のこともそれほどしつこくは無かった。

多分…

「その彼のこと気に入ってるから本音が出たのかなぁ…。」

あまりにも訳が分からず、つい正直にこんなことを口ばしってしまった。

彼の顔色が変わる。

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彼は努めて冷静に話をしようとしていたが、明らかに怒っていた。

「元奥さんと離婚したのは元奥さんの両親が彼女の味方をして僕を悪者にして娘をかくまったから
だ。

結婚生活は山あり谷ありだ。谷の時にまた、娘の味方をして僕を悪者にされては困る。

だから初めから僕に100％の信頼を寄せてくれないと結婚なんて無理だ。」

……

それは無理だろう。

今まで大事に育ててきた娘よりついこの間まで赤の他人だった婿の味方をするなんて…。

10：0で娘の方が悪ければ別だが、

いや、それでも自分の子供の方を信じたくなるのが親なんじゃないのか？

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そう思ったが言えなかった。

正直に話し過ぎてしまったことを後悔した。

元々回りの評判を気にする人だったからプライドを傷付けてしまったのは間違いない。

しかし、上司にも報告してしまったし、ようやくこぎつけた結婚ばなし。

とにかくこの結婚が無くなっては困る。

その一心だった。

私は花束を送ってきた人とは無関係で、両親も今はこの結婚を祝福してるから。と強調し、なんとか気持を取り戻そうと必死になった。

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彼はその場は
「分かった…」

と言ってくれたが、

「父が怒っているから顔合わせは延期しよう。
父は頑固だから期限がなおるのに一週間はかかると思う。」

とのことだった。

その日は重い空気のまま、会って三時間ほどで解散となった。

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帰ってから私は母を問い積めた。

何を言ったんだ昤。

なぜそんなことを言ったんだ昤。

すると母は

「私は『娘に花束をくれる人がいるけど、そこまでされても娘はあなたの息子が好きみたいね。もう誰も二人を引き裂けないわね。』って言ったのよ。つまり、それだけ娘はあなたの息子が好きなのよ。っていう意味なんだけど。」

そして
「私がいい意味で言ったのに向こうが勝手に悪くとらえたのよ。被害妄想強いんじゃない？」

と開き直る。

もし、本当にその通りの言葉を言ったとすれば、悪い意味で捉えてしまうのも無理はない内容だ。

しかし、母は本気で悪気はないようだった。

今でも

〇〇さんのお父さんはおかしい。

と言い張っているのだ。

母は無理矢理別れさせるようなことはしないのだが、考えていることを隠せないのだ…。

母には彼の父親からの電話には対応せずに父か、私に変わるように釘をさした。

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その夜、私は彼に電話をした。

彼の父はまだ怒っているようだ。

どうすればいいか分からず、不安な胸の内を彼にぶつけた。

彼からは
「そんなことを言われても困る。とにかく待ってくれ。」

の一点張りだった。

不安で不安で仕方なかった。

今から会えないか聞いてみた。

「まだ仕事中だし…。」

彼は困っていた。

彼が遠くに行ってしまう気がして、いなくなってしまう気がして、

近くにいて欲しかったのだ。

しかし、甘えさせてもらえなかった。

『大丈夫』

の一言が欲しかった。

でも、結局彼からは安心させてくれる言葉は聞けなかった。

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落ち込む私をみて父が

「そんなにこの人が良いのか？僕がお父さんに電話してみようか？」

と言い出した。

翌日、早速電話をしてくれる。

側で話を聞いている限りでは普通に対応してくれているようだ。

電話を切ってから父の

「大丈夫そうだけど…？」

の言葉を信じるしかなかった。

しかし、その時に彼が前日に仲人さんの家を訪ねていることを知った。

お父さんは詳しく理由は聞いていないようだ。

彼ももう40才だ。全てをお父さんに相談しているわけではないのだろう。

何をしにいったんだろう…？
まさか、断りに…？
不安が大きくなる。

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おはようございます(^0^)🐚

昨日から一気に読ませていただきました📝

私、婚活真っ最中なので、とても参考になるし、希望の⭐🌟です。
更新楽しみにしています😃💕

それにしても記録が詳細で、文も客観的で読みやすいです🎵

さすがお医者様✨
優秀な方だなぁと感じました。

それと職場の先輩が世話やいてくれたり、素敵な男友達がいたり…主さんの人徳ですね🐱
そういうことも大事ですね🍀

主さんはご両親が厳しくて、素直に育った方だなぁと感じました🌷

自分を飾らないし。
人を冷静に見てるし！
好感持てます☺💕

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>> 137 あかりさん、読んで頂いてありがとうございます。

そんなに誉められると恐縮しますね昉。

私の婚カツは振り返ると反省する事ばかりでしたが、そのお陰で今の幸せがあるのだと思っています。

あかりさんも婚カツ頑張ってくださいね。

後もう少し続きますので引き続き読んでください。

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翌日、私は彼に電話をしてみた。

出てくれるだろうか。

「もしもし。」

いつもの彼の声だった。

とりあえずはホッとする。

今日はお父さんの話はしないでおこう。
そう決めていた。

でも、仲人さんのところに何をしにいったのかは、どうしても聞いておきたかった。

なるべく深刻にならないように軽く聞いてみる。

彼は

「現在の進行状況を報告に行っただけ。仲人なんだから報告しないとだめでしょ」

という。

「そう…。」

彼をこれ以上刺激してはいけない。

その思いからそれ以上は聞けずに電話を切った。

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もちろんそんな理由で仲人さんの家まで行ったなんて信じてはいなかった。

今までだって電話ではあったが、進行状況は報告してきた。

なのに、なぜこの状況で家まで報告に行かないと行けないのか？

そもそも今の進行状況って何？

プロポーズはされたが、私の母の失言で彼の父が怒っている。その事を言いに言ったのだろうか？

それならば、話し合った結果はどうなったんだろう？

何も教えてはくれなかった。

彼の考えていることが分からなかった。

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しかし、仲人さんから断りの連絡はない。

連絡すれば彼とも連絡は取れている。

この結婚の話が無くなったわけではなかった。

彼父の機嫌が直れば、また話は進んでいくだろう。

そう思っていた。

翌日の夜は彼の方から電話があった。

「やっと仕事終わったよ～。」

いつもの彼の声だ。

少し安心する。

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レスありがとうございます😃

気になる終わり方ですね…

TVドラマか小説のようです📺📖

私、婚活停滞中ですけれど、それもいいなと感じています☺

自分を振り返ったり、反省したり、活動する中で新しい世界のお話を聞けたり…🌏

私には必要な壁だと思います。

いつか私もよいご報告ができるといいなぁ🌈☺💕

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>> 142 あかりさん、再レスありがとうございます。

そうですね。婚活中の停滞期は必要な間だと思いますよ。

反省したり、自分を見つめ直したり…。

とても前向きに頑張られているのできっと素敵なご縁が見付かると思います。

頑張ってくださいね。

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いつもの他愛もない電話のはずだった。

「この結婚、白紙に戻さない？」

いたって普通の会話のように彼が言う。

え……。なんで…？

耳を疑った。

理由はやはり今回のゴタゴタ。
私の両親の彼への評価。

周りが早くプロポーズしろと急かすからフライングしてしまったという。

「そんなことでなんで私たちが別れないといけないの！？」

私はパニックに陥っていた。

「なんでそうなるんだよ…。」

彼が呟く。

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もしかすると彼はプロポーズだけ撤回してお付きあいは続けるつもりだったのかもしれない。

今、冷静にその時の会話を思い返すとそういう選択肢も考え付くのだが、

その時はそんなことは考えもしなかった。
『結婚話が無くなる→別れる』

と短絡的に考えてしまった。

とにかく結婚がしたかった。
これ以上待てなかった。

彼を説得しようと必死になる私に何かを言いかけて、諦めたように深いため息をつく。

「僕は一度失敗してるから二度と失敗したくないんだ。
臆病になっている。ごめん。」

彼はそう言って電話を切ろうとする。

多分、この電話を切ってしまったら二度と彼とは話せない。
そう思い、必死にくらいついた。

しかし、
「今日は遅いから…。」

と電話を切られてしまった。

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どうしても納得できなかった。

もし、これで終りだとしてもまだまだ言いたいことが沢山あった。

翌日、連絡をとろうとしてみたが、やはり電話に出てくれない。
メールにも返事はない。

もう、諦めるしかないんだろうか…。

この間まで幸せの絶頂だったのになぜこんなことになってしまったんだろう…。

途方にくれていたとき、仲人さんから電話があった。

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仲人さんは、大体の状況は聞いていたらしいが、直接会ってゆっくり話がしたいとの事だった。

その時に彼父も同席して良いかと尋ねられる。

彼父はもう怒ってないのだろうか？

そう聞くと、

もう怒ってはいないと。

それどころかこの状態を修復するために力を貸してくれると言うのだ。

彼の話では彼父は頑固で一旦怒るとなかなか機嫌が直らないと言うことだったが、もう怒りは収まったと言うのだろうか？

しかも、怒っていた相手に協力すると？

とにかく直接会ってみないと分からない。

翌日、仲人さんに言われたレストランに行くことにした。

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仲人さんに言われたレストランに行くと、彼父と仲人さんは既に来ていた。

改めて私の母の失言を謝罪し、誤解であることを説明する。

彼父は本当にもう怒ってはおらず、今後の事について話し合おう。と言ってくれた。

彼父曰く、彼は相当怒っているらしい。

「あんまり正直に言わなくてもよかったのに…。」と。

彼も相当頑固なので機嫌が直るのに時間がかかるかもしれないが、彼父が説得を試みてくれるとのことだった。。

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本当は彼父を頼るのには抵抗があった。二人で話し合って解決したかった。

しかし、彼と連絡がとれない状態で私にはどうすれば良いのか分からなかった。

ふと、彼に言われた言葉がよみがえる。

「僕たちは出会ってからまだ日が浅い。二人でいろんな事を乗り越えて結婚するほどの絆は無いんだよ。」

やはり結婚するには早すぎたのだろうか…？

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二日後、彼父から電話があった。

やはり、彼の決意は固く、説得は難しかったようだ。

予測はしていたが、もしかしたら彼と話し合いの機会ぐらいは与えてもらえるかと期待していたところもあった。

彼の中ではこの間の電話で話し合いは終わったということだろう。

諦めるしかない…。

そして私にはもう一つやらなければならないことがあった。

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