一緒にお話つくろう会②byクリス(代行)
設定:7つの惑星(世界)を舞台に登場人物たちが連合軍と言う巨大組織と闘うストーリーです👮是非、皆さん読んでみて下さい⤴【一緒にお話つくろう会】代表…
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>> 250
⑦「三重残像剣っ!!」ブーン
「ガイッブレイドーッ!!」
ドゴオォォン
⑭「竜人剣、一閃!!」スパーン
ズババババババッ
チン
「ヒィー!歯が立たない」
後ろからマリーンその後からハークが追いつき挟みうちの形になった。
マリーン「弱い奴を手に掛けるなんて最低の人達ね!」
チリ~ン
鈴がついた杖を掲げると呪文を唱えた。
マリーン「怒号雷電!!!」
バリバリバリバリッ
「ぎゃぁぁっ」
ドサドサ
次々と凄まじい雷に包まれ暗殺者達は黒こげになり倒れてゆく。
②「銀狼族のみんな、早くこっちへ…」
⑦「サラムよ!」
ゴオッ
黒魔剣に炎が灯り相手の鎧を容易く切り裂いて燃やす。
⑭「竜人剣、怒号烈波!!!」
ドゴゴゴゴッ
「ぐはぁっ」
「おれがやられ…」
「めきゃあっ」
辺り一帯の暗殺者は皆沈黙した。
>> 251
②「こやつら以外にもまだ沢山おるようじゃ」
周りの暗殺者はあらかた倒したが、銀狼族の叫び声は今だ止んではいない。
マリーン「固まって動くのは効率が悪いわ!」
マリーンは杖から稲妻を放ち天井に張り付いた暗殺者を叩き落とす。
⑭「だが…敵の数・力が分からない以上。迂濶に動くのは危険だ」
⑦「何言ってやがる!俺は行くぜ!」
凱は早々と一人、何処かへ行ってしまう。いつものことだが、キックはため息をつきながら、竜剣を大きく回し、オーラを高めていく。
⑭「では…各自で動くとしましょう。皆気をつけて」
②「何、儂らは大丈夫じゃ。大賢者を舐めるでない」
マリーン「あっ!凱待ってぇ~!待っててば!」
⑦「勘弁してくれよ…ったく」
後を追いかけてくるマリーンに凱は小声でそう漏らした。
プラス「作戦通り!雑魚どもを好きにさせれば…奴らはそれを止めるためバラバラになったな」
凱たちの動きを監視する二人がいた。望遠鏡片手にプラスは肉に食らいつく。プラスが手に持っている望遠鏡は魔法で加工されているようだ。壁など関係なく凱たちの姿を手にとるように見るてとれる。
マイナス「ふふ…では我らも行くとしよう」
>> 252
プラス「リミッターは外していいんだろ?」
プラスは両腕についた銀色のブレスレットを外そうとするが、マイナスに制止される。
マイナス「止めろ…我らが本気を出すまでに片はつく」
プラス「だな…大賢者ハーク以外は敵じゃねぇし」
二人は背中に背負った剣を抜く。剣は【機械剣】と呼ばれる常人が持つだけでも剣豪と渡りあえる機械制御の最新技術の結晶のような剣である。
プラス「んじゃ…まずは挨拶といくか」
銀色に輝く機械剣を大きく振り抜く。すると剣からは凄まじい衝撃波が放たれ、地中深くのキングに大きな穴があく。
マイナス「レザーを活用しろ…既にターゲットのデータはインプットされている」
プラス「分かってるぜ」
ポケットからレザーを取り出すとスイッチをいれる。すると画面上に黄色の点が現れクリスたちの名前が表示される。
プラス「え~と…クリス…リオ…セロ…ん~まずはクリスって奴を殺りに行くかな」
マイナス「私は別件がある…ターゲットはお前に任せた」
プラス「あいあい。任せとけ」
二人は腕を交差させるとキングの中へと入っていく。
>> 253
ドカアァァァァ~!!
①「なに!?」
凄まじい爆音とともにキングが揺れる。
⑪「地震!?」
リーマ「きゃぁ」
①「いや…爆発かなにかが起こったんだと思うわ」
②「来よったか…どうやら相当な力の持ち主のようじゃの」
杖の水晶にはプラスとマイナスが映されているが、映像はかなり荒れており、とても見れるものではない。少しすると映像は完全に途絶えてしまった。
②「儂の魔法を妨害するとはの…協会の回し者…魔科具か厄介じゃのぅ」
科学を擁護する連合軍、それに反して、魔法を擁護する種族たちだが、それの中間のような組織こそが協会である。魔法と科学の共存。それが協会の意思である。魔法と科学を合わせれば力は更に強くなるそれを実現した物が魔科具である。古来より魔法剣のような魔法武器に始まり、魔法銃・マンチマジック製品に至るまで協会の発明品である。
②「魔科具使いとなれば…クリスたちでは厳しいやもしれん」
ハークはクリスたちと再び合流すべく足取りを早めたのであった。
>> 254
マイナス「馬鹿(プラス)のお陰で大賢者様が動き出してしまったか…」
マイナスはプラスと分かれ、一人身を隠し様子を伺っていた。手にはモニターつきのレザーが握られている。
マイナス「せっかく電波妨害粒子を放出しながら移動してハークの魔法監視を妨害してたというのに…気づかれてしまっては意味がないな」
モニターには慌てて移動を始めたハークが映されれている。
マイナス「まぁ問題はないがな」
マイナスはアンチマジック製の鎧についた多種多様の魔科具から一つを手にとり、壁に取り付ける。取り付けた魔科具はデジタルタイマーが作動しカウントを始める。
マイナス「ハーク様には雑魚とお相手願うとしよう。低級の暗殺者たちでも時間稼ぎにはなるだろう」
そう言うとマイナスは無線機で部下たちにハークの位置を告げると次の場所へと移動を始める。
マイナス「せいぜい頑張っているがいい…プラスに勝とうが負けようが…お前たちは死にゆく運命だ」
魔科具の爆弾を設置し歩くマイナスは高笑いで上機嫌で進んでいく。
>> 255
①「さっきの爆発いやな感じだったわ。一瞬だけど強力なオーラを感じたし…急いだほうがいいわ」
⑪「うん。分かってるけどさ…」
リオはラ・ドルを錬金術で作った台車に乗せ運んでいるが、ペースは中々進まない。
リーマ「手伝いましょうか?リオ?」
⑪「いい。いいよ。これは男の仕事さ…はぁ」
先程からクリスたちが手伝うと言っても聞かないリオは一人必死に台車を押している。どうやらリーマの前で男らしいところを見せたいようだ。
①「まったく…リオも強情なんだから」
クリスは周りを警戒しながら進むが、今のところ周りで殺気は感じない。キックほど敏感にオーラを察知は出来ないが、クリスも戦いの中で磨いた感知能力には自信がある。暗殺者と言っても遅れはとならないと思っていたが…
プラス「いいねぇ…綺麗な女は好きだぜ」
①「はっ!?いつのまに!?」
だが、背後に突然全身銀の鎧をまとった男が現れクリスに強烈な蹴りをくらわす。
①「ぐっ…」
⑪「クリス!」
プラスの放った蹴りは腹部を捉え身軽なクリスは吹き飛ばされ壁に叩きつけらる。
プラス「俺の名はプラスだ。てめぇらを殺しにきてやったぜ」
>> 256
プラスと名乗った男はクリスに蹴りをいれた右足をゆっくりと下ろす。足からは煙が出ており、蹴りの威力が並ではなかったことが伺える。
⑪「クリス!大丈夫?」
①「うっ…」
クリスは口から血を流し、蹴りを受けた腹部は黒く焦げついている。
プラス「おいおい。まだ生きてんのかよ。タフな女だ。パワースーツを着た俺様の蹴りを受けて生きてるとはよぉ驚きだぜ」
剣を抜きプラスはゆっくりとクリスたちに近づいていく。剣は不気味な音を立て赤く輝いている。
⑪「くそっ…よくも!」
リオは鉄球を投げるが、プラスは手の平から衝撃波のような電磁波を放ち錬金術を無効化する。
⑪「そんな…錬金術を止めるなんて…」
プラス「お前みたいな餓鬼の錬金術なんぞ。くらうかよ」
⑪「くっ!舐めるなぁ~!鉄鉄砲!」
リオが鉄球を取り出すより早くプラスは鎧についた魔科具をリオに投げつける。投げられた魔科具はリオの身体に当たるとワイヤーでリオを縛り上げ、完全に動きを封じる。
⑪「うわぁ…なんだよ…コレ」
プラス「ただの縛るだけじゃねぇぜ。魔力も完全に封じちまう代物よ…あと…多少の電流もな」
>> 257
⑪「でん…うわぁあああ…」
電流という言葉を頭で認識する前にリオは電撃を受け意識を失う。
プラス「まず…一人捕獲と…お嬢ちゃんも眠むってもらうぜ」
プラスは鳴いているリーマにリオに投げた魔科具を投げつけ、動かなくなるのを確認するとうずくまっているクリスに近づく。
①「くっ…」
プラス「どうだ?調子はいいかな?はっはは」
①「最悪に決まってるだろ…」
一撃でこの様とはクリスは痛みを必死に堪え剣を杖代わりに立ち上がる。
プラス「おうおう。まだやる気かよ」
①「私はこんなところでは死ねないんだ」
クリスは足取りすらままならない状態でプラスに斬りかかるが、軽く流され剣を弾かれてしまう。
カラン
プラス「あらら…剣も握ってられないようだな。おら!」
①「ぐはぁ」
剣を弾かれ無防備なクリスに強烈な蹴りを再びいれる。クリスは吹き飛ばされ苦しそうに咳き込む。
プラス「二人目っと…おらよ」
①「あ……」
リオ・リーマに投げつけた魔科具をクリスにも投げつけるとプラスは腰を下ろす。クリスも意識を失い動かなくなってしまう。
プラス「さぁて…こいつらで仲間をおびき寄せるとするかな」
ラ・ドル「……」
>> 258
プラス「さっきから…気になってはいたが…この男誰だ?」
プラスは台車の上で横たわっている魔法使いを剣を向ける。
ラ・ドル「……」
だが、魔法使いは動こうとはしないどうやら気絶しているようだ。
プラス「コイツは…ターゲットに入ってねぇな。捕獲魔科具使うのももったいねぇし…殺しとくか!」
機械剣が唸りを上げる。
プラス「恨むんなら…俺様じゃなく運の無い自分を恨みな!じゃな!…な!」
⑭「悪いが…好きに出来るのはここまでだ!」
剣を振り抜こうと動いた瞬間、背後からの剣撃が迫ってきた。プラスはキックの攻撃を紙一重でかわすと鎧についた魔科具を一つ手にとる。
⑭「変わった玩具を沢山お持ちのようだな!」
プラス「楽しいぞ…この玩具はよぉ」
球体の魔科具の空中に放り投げると電光石火のごとくキックに迫っていく。
プラス「りゃあぁ!」
⑭「はあぁ!」
お互いの剣は激しくぶつかり、火花を飛ばす。右に左にと繰り出される剣撃だが、両者共に敵を捉えることが出来ない。
プラス「やるな…くっ!」
⑭「仲間を傷つけた礼もある。お前には痛い目にあってもらうぞ!」
竜剣が吠え凄まじいオーラに包まれていく。
>> 259
⑭「竜剣一閃!!」
低い体勢で剣を突き出す。プラスは後ろに引き剣を避けると手の平をキックに向ける。
プラス「くらいやがれ!」
手は青白く輝き衝撃波のような電磁波が放たれる。だが、キックは飛び上がり、難を逃れた。電磁波を受けた床は大きく凹んでいる。
プラス「反応がいいことで…ちっ」
⑭「竜龍!!」
お返しと言わんばかりに竜剣からオーラが放たれる。オーラは竜のようで、オーラの竜は大きく口を開け、プラスを襲う。
プラス「なんだぁ!ちっ!」
凄まじいオーラに反応し、プラスも魔科具を慌てて使用する。魔科具は空中で分散し赤い電磁シールドをはるが、キックが放った竜に簡単に飲み込まれる。
プラス「なっ!耐久シールドがっ!くっ!」
慌てて、次の魔科具を鎧からはぎとるプラスだが、オーラの竜の方が早い。プラスは避ける間もなくオーラに飲み込まれ、激しい音とともにオーラは消える。
プラス「がぁ…マジかよ…」
直撃したプラスは膝をつく。普通なら倒れても可笑しくない攻撃だが、流石は協会の最新型鎧である。が、鎧はびび割れ、鎧についていた魔科具の大半は消し飛んでしまっている。
>> 260
⑭「まだやるか?」
キックは竜剣を頭上で大きく回す。強気に出ているが、内心は最大奥義の【竜龍】を受け、倒せなかったプラスの力に驚きを隠せない。
プラス「くっ…久々だぜ…俺様の身体の一部(膝)が地べたにつくのはよぉ」
ゆっくりと立ち上がり、機械剣を肩に担きながら苦笑する。
プラス「魔科具ってのは高いんだぜ。お前さんのさっきの攻撃で魔科具を殆ど失っなちまった」
⑭「貴様は協会の回し者だな。噂には聞いたことはあったが…魔科具使いに会ったのは初めてだ」
プラス「まぁ言わなくても分かることだし…言ってやるよ!そうよ協会から命を受け、お前さんら一行を殺しに来てやったってわけ」
⑭「協会まで敵に回してしまうとは…これから先厄介になるな」
プラス「先?お前さんに先はないから安心しな!」
先に先手をとったのはプラスだった。素早く剣を繰り出す。お互いの剣は再び、ぶつかり合い二人はじりじりと剣を押し合う。両者は絡み合う剣の隙間から鋭い目で睨み、お互いを牽制しつつ隙を伺う。
プラス「まさか…さっきの技が全力じゃねぇだろうな!オーラが随分と減ってるぜ!」
⑭「そう言うお前も技をくらってオーラが弱くなってるがな」
>> 261
⑭「竜剣一閃!」
プラス「らあぁ!」
お互い凄まじい速さで剣を繰り出し、剣撃が飛び交う。ぶつかり合う影響でオーラの気流が発生し、周りも荒れ始める。
⑭「くっ!」
プラスの重い剣撃を受けるたび、竜剣を通しキックに強い衝撃が伝わる。長期戦になれば竜剣が折れてしまうだろう。
プラス「ほらほら!まだまだ!」
⑭「くっ…なんて重い剣撃だ…くっ」
時間が経つにつれて、徐々にキックが劣勢になってくる。機械剣の力が加わっているプラスの剣に流石のキックですら止めきることができなくなってきている。
プラス「んじゃ!そろそろ!終わりにしようか!」
鎧から魔科具を手に取る。させまいとキックも剣を繰り出すが、プラスは軽く流すと魔科具を作動させる。
プラス「もうちょっと剣の殺り合いを続けたかったけどよ。俺様も忙しいんだわ」
円筒の魔科具からはいきよい良く白煙が吹き出る。2・3秒で部屋一面に煙が広がり、視界は完全に封じられる。
⑭「なんのつもりだ。竜人の感知能力を甘く見すぎだ。オーラでお前の位置が手にとるように分かる」
プラス「確かにな!この煙の中じゃ人間の俺様の方が不利だ。まぁその自信が命とりになるんだがな」
>> 262
⑭「なっ!?」
プラス「気付いたか…んだが…もう遅い」
煙の中、オーラ探知に集中していたキックだが、迂濶にも足には蜘蛛のような小型ロボットが数匹まとわりついているではないか。
⑭「くっ!」
直ぐに払おうとするキックだったが、プラスは「止めたほうがいいぜ」と宥める。
プラス「下手にソイツに触れたら竜人の頑丈な身体でも耐えれない電流が流れちまうことになるぜ」
プラス「感知能力に優れた奴ほど…こういう罠にはまりやすいんだよな。ソイツは察知されることがないよう魔法と最先端の技術で作られたロボットよ」
キックの足をよじ登ってくる蜘蛛型ロボットを指差しながら言う。
⑭「この煙は俺を警戒させ気配(オーラ)にだけ集中させその隙にロボットを俺に近づけたとは…なんて奴だ」
プラス「本来、魔科具使いはこういう戦い方が主。まぁ~剣の勝負は趣味みたいなもんよ」
手に持っているスイッチを押す。するとキックに貼りついているロボットから電流が放たれ、力なくキックが倒れる。
>> 263
プラス「んじゃ…いいよ魔科具ちゃん」
戦闘の最初に投げた魔科具が天井から降ってくる。クリスたちを拘束している魔科具だ。魔科具は倒れているキックの真上に落ちるとキックを縛り上げ動きを止めた。
プラス「三人目と…あとは…おっとその前に魔法使いを始末しねぇと」
プラスは重い出したように周りを探す。だが、さっきまで台車があった場所には何もなくなっている。それどころか、クリスたちの姿も消えているではないか。
プラス「なっ!おいおい!何処行ったんだぁ~!まさか…拘束魔科具から逃げた?」
ふっと先程拘束したばかりのキックに目をやるとそこに拘束したはずのクリス・リオ・リーマの三人が集まっている。既に拘束魔科具は外されており、更にキックの魔科具も外れている。
プラス「馬鹿な…戦艦で攻撃してもびくともしない拘束魔科具だぞ…アンチマジック製で魔法も受けつけないはずだぞ!」
驚きを隠せないプラスの背後から一人の男が話かけてきた。
ラ・ドル「マンチマジックが完全に魔法を封じれると思ってるのかな?」
プラス「お前か…余計なことを」
慌てて、振り返り、機械剣を構え魔科具を一つ手にとる。
>> 264
ラ・ドル「初めまして。私はラ・ドル名前がラなもんで皆からはフルネームで呼ばれています」
杖の先端は水晶の代わりに頭蓋骨をつけている魔法使いはそう名乗り軽く会釈をする。
プラス「くっ!舐めるな!」
状況にふさわしくない態度に機嫌を悪くしたプラスは怒鳴り声と共に魔科具を投げる。だが、作動する前に空中で爆発してしまった。
プラス「なんだと…お前…」
プラスは次の魔科具に素早く手を伸ばすが、手が触れる前に鎧についた魔科具は飛ばされてしまう。
プラス「くっ…」
ラ・ドル「無駄です。私の前では何一つ使えませんよ」
杖の頭蓋骨を撫でながら、不気味に笑ってみせる。
プラス「舐めるな!」
斬りかかるプラスだが、ラ・ドルから放たれた縛りの魔法で思うように動けない。
プラス「最新のアンチマジック製の鎧だぜ…なんで縛りの魔法が…くそ」
ラ・ドル「その…まだ一杯ついてる魔科具じゃまですね…彼女もお気に召してないようなんで!失礼!」
プラス「な…がぁあ」
そう言うが早いか、鎧についた魔科具は突然爆発し、プラスは倒れ込む。
>> 265
⑪「強ぇ…ラ・ドルってほんとは凄い人なの」
リーマ「……」
プラスを圧倒するラ・ドルの様子を見ていたリオは思わずそうもらす。
①「そりゃハーク様の弟子だし…凄いでしょ。ほら…大丈夫立てる?キック?」
⑭「あぁ。あの人は凄いな…この頑丈な魔科具を破壊するのと同時に私の体力も回復させてくれている」
クリスに支えられながら、立ち上がりるとラ・ドルの戦いの様子を4人は見守る。
プラス「くそ…魔科具も全てアンチマジック製なんだが…簡単に破壊されちまったな」
倒れ込んでいるプラスは起き上がろうとする気配はない。どうやら縛りの魔法がまだかけられているようだ。
ラ・ドル「なんてことないですよ。アンチマジックは単純に言えば魔法耐久製品です。物と同じで耐久力は徐々になくなっていくものです…例え最新のアンチマジックでもね」
プラス「一回魔法使っただけで粉々にしやがった…あんたに耐久力なんたら…言われても虚しくなるぜ…ぐ」
>> 266
ラ・ドル「おっと…誤解だな…私は貴方の魔科具を破壊するのに数十回の破壊魔法を放ってますよ。ただ、貴方には一回の魔法を使ったようにしか見えなかったようですがね…いやぁ~年々、マンチマジック製品を破壊するのに時間がかかって仕方ないですよ」
プラス「あの一瞬で…数十回の魔法を発動するだと…ふざけやがって…」
ラ・ドル「さぁ…お話はお開きにしましょうか…私は殺しは好きじゃない…安心して下さい気絶してもらうだけです」
プラス「くく…止めをさすのをお勧めするが…まぁ最後にいいこと教えてやるよ…俺様の仲間がこのキング中に強力な爆弾を仕掛けて回ってる…早いとこ止めねぇとな…は…」
⑭「なぜ?わざわざ教える?敵に塩を送るようなものなのに」
プラス「楽しませって貰った礼よ…ふ…」
プラスはそう最後に言うと意識を失う。ラ・ドルが魔法で眠らせたのだろう。
①「もし…ほんとうなら早くソイツを止めないと!大変な事になるわ!」
⑭「それ…鎧についてるのはなんだ?」
キックはプラスの鎧についた通信機を手にとる。通信機にはモニターがついており、そこには凱やハークといった仲間の現在地や暗殺者たちの位置が映しだされている。
>> 267
①「早くいこう」
ラ・ドル「それがアレば手っ取り早く済みそうですね」
⑭「ラ・ドル殿は皆に魔法で爆発魔のことを伝えてください」
ラ・ドル「分かりました」
⑪「あっ!まだなんか色々持ってるや…貰っとこ」
リーマ「駄目ですよ…人の者勝手に…」
⑪「いいじゃん…いいじゃん」
リオはプラスが隠し持っていた魔科具を何個か自分ポケットに詰め込む。
①「リーマ案内お願いね」
リーマ「任せて下さい」
キングの地理には疎いクリスたちから通信機を受け取るとリーマは「こっちです」と誘導を始める。
⑤「さっきから…ハァハァ」
セロは右手に黄金銃を二丁持ちながら、左手でレーザー銃を持っている。
⑤「なんなんだよ…なんで命狙われなきゃいけねぇんだ」
レーザー銃で襲ってきた暗殺者を撃ち抜くとセロは物陰に隠れる。
デビル「3人目だね」
嬉しそうにセロが倒した暗殺者の数を数えるデビルは全く手を貸そうとする様子はない。
⑤「おい…お前も手を貸せよ!意外と強いだろ!」
デビル「やだやだ…腹減るもんね~」
>> 268
⑤「なっ!なんだよそれ!あっおい!待てって!」
デビル「ひひ~ひ」
物陰に隠れていたデビルは突然飛び出し、走っていく。慌てて、セロが止めるが、遅かった。暗殺者に見つかったのだ。数人の男たちが走ってこっちにやってくる。
「おい!ターゲットだぜ!こっちだ!」
暗殺者たちは大声で叫びながらこちらに向かってくる。
デビル「見つかったちゃたね…ひっひ」
⑤「お前ぇ!!どういうつもりだよ!」
セロはデビルをレザー銃を持つ左腕で抱え上げ、暗殺者と逆方向に走る。全速力で走るが、間隔は徐々につめられていく。
⑤「ハァハァ…くそ」
デビル「その右手に持ってる銃は使わないの?」
抱えられているデビルは追いかけてくる暗殺者たちに暢気に手を降っている。
⑤「お前なぁ…状況をだな…この銃は駄目だ。さっきも何度か試したけど弾を込める場所もないし…トリガーを引いても何も出てこない…もしかしたら潰れてるのかもな…ハァハァ」
何度も後ろを振り返えりながら、走っていく。
デビル「ふ~ん。やっぱり…セロに魔力のコントロールは難しいかぁ」
意味ありげにデビルは言うが、暗殺者に気がいっているセロには聞こえていないようだ。
>> 269
⑤「くそ」
逃げ切れないと踏んだセロは立ち止まり、デビルを放りなげるとレザー銃を連射する。
「ついに足を止めたか!な!」
「避けろ!」
「ぐっはぁ」
だが、一人の暗殺者は捉えたが、残りの暗殺者たちはレザーを巧みに避け、斬りかかってくる。
⑤「ついてないよ。ほんと!」
セロはポケットから小型爆弾をとり出し、安全ピンを抜き取る。
「な!」
暗殺者たちの動きを止め、爆弾から後退りする。
⑤「爆弾だ!こいつは見た目はちっこいが威力はでかいよ!」
「お前死ぬ気か」
⑤「殺されるぐらいなら…ドカ~ンってね」
「やっやめろぉ!」
セロは爆弾を床に放り投げる。爆弾は何回か回転し、目映い光を放つ。
「わあぁ」
暗殺者たちは喚きながら、床に伏せる。
⑤「バ~カ!閃光弾だよぉ!」
セロは閃光弾が光を放っている間に、暗殺者たちを的確に撃ち抜く。視界は全く見えないが流石はセロリである。暗殺者たちは反撃することなく倒されていく。
デビル「やるじゃん!セロっち!」
⑤「はい。全滅っと」
閃光弾が消えた時には暗殺者たちは床に倒れ動かなくなっていた。
>> 270
⑤「コイツら…一体何者だよったく」
周りを警戒しつつ、クリスたちと合流するため歩き始める。デビルはセロの後を軽快なリズムでついてきている。相変わらず暢気なものだ。
デビル「セロ♪」
⑤「なんだよ!」
警戒するセロの緊張感を破る気の抜けた声でデビルは言う。
デビル「その銃使いなよぉ~ピカピカ光ってカッコイイじゃんかぁ~」
右手にもつ2丁の黄金銃は薄暗い通路の中で鈍い光を放っている。
⑤「だから!この銃は使えなかったって言ったろ!弾も出ないし!ほら!」
苛つきを感じたセロは黄金銃のトリガーを引いて見せる。
ガアァ
⑤「うわあぁ」
するとさっきまで何も出なかった黄金銃から閃光が放たれる。閃光は壁にぶつかり、壁の一部を粉々に粉砕する。セロは黄金銃の反動を受け、尻餅をつき目を丸くして、粉々になった壁に見入っている。
デビル「やっぱりね♪セロは感情が高まるとオーラが高まるようだね♪人間ってのは魔力のコントロールが下手だし…仕方ないか♪」
⑤「はぁ?なんだよそれ?お前何か知ってるのか?」
跳ね回るデビルにセロはそう問うが、笑顔を見せるだけで返事は返ってこない。
⑤「お前!おいったら!」
>> 271
デビル「ヒントはここまでぇ~」
デビルは機敏に跳ねそう言うと暗闇に消えていく。
⑤「あっ!待ってって!また勝手に…う!」
直ぐに後を追おうとしたセロだが、背後からの殺気を感じ後ろを振り返る。後ろには銀色の鎧を身につけた男が赤い剣を抜き、立っている。
⑤「またかよ!デビルに逃げられたらお前のせいだからな!」
「私の名はゼロ。貴様を殺しにきてやった。光栄に思いたまえ」
ゼロの鎧には無数の魔科具がついており、その一つを手にとり、セロに向ける。
⑤「魔科具使いかよ…厄介だなぁ」
頭をかきつつ、レザー銃をゼロに向ける。
ゼロ「……」
⑤「ほんと今日はついてない…はぁ」
ゼロ「では…始めよう」
一瞬で間合いを詰め、斬りかかってくる。だが、セロもレザー銃を数発放ち、ゼロを後退させ距離を保つ。
ゼロ「中々の腕前だ。私のスピードについてくるとは…だが勝負はこれからだ」
消えた。と思わせるほどの速さで、移動するゼロに対し、セロは銃を連射する。
⑤「やだな…スピードタイプって苦手なんだよね…特にクリスとか!でもクリスに比べたら遅すぎですよってね!」
ゼロ「何!?」
>> 272
⑤「いい鎧だことで…ったく」
高速で移動しているゼロにレザーが直撃し、動きが止まる。
ゼロ「貴様ぁ…私の鎧に…」
レザーが当たった箇所は小さな穴があいている。セロの最新型レザー銃でこの程度のダメージしか与えられないところをみると鎧の性能の高さが伺える。
⑤「手持ちはコレ(レザー銃)しかないんだけどな…はぁ」
セロは動きを止めたゼロにレザーを打ち込んでいくが、鎧に米粒程度の穴があくだけでダメージは与えられない。
ゼロ「くらわぬわ!今度はこちらの番だ!」
手の平をセロに向ける。ゼロの手からは衝撃波が放たれ、セロを襲う。
⑤「ぐわぁ」
セロは衝撃波をまともに受け、吹き飛ばされてしまう。手からレザー銃が離れ、銃は床に転がる。
カラン
ゼロ「雑魚は雑魚らしくしておけ」
床に落ちたレザー銃を剣で突きさす。銃は粉々に砕け、小さな爆発音を上げる。
⑤「その…銃…プレミアついてんのに…くそ」
セロは背中を擦りながら立ち上がる。腹は所々破け、身体は傷だらけだ。
⑤「っ…」
(手持ちの武器は小型爆弾1個にこの役にたたない黄金銃が2丁か…マジ死ぬかも…)
ゼロ「死んでもらうぞ」
>> 273
⑤「くっ…」
レザー銃を破壊したゼロはゆっくりとセロの方に近づいてくる。衝撃波のダメージは大きいようで、セロは壁に背をつけ、立っている。
ゼロ「死にゆく時間だ…」
近づいてくるゼロに黄金銃を向け、何度も引金を引くが、先程のように光線は出ない。
⑤「っ…」
(おいおい…出てくれよぉ…マジヤバイって!おいったら!)
引金を引く音が虚しく鳴るが、光線は出る気配はない。
ゼロ「ふん。立派な銃はお飾りのようだな」
剣を振り上げ、そう吐き捨てる。
⑤「マジ…か…よ…」
ゼロ「さらば」
ガシャン
⑤「……」
セロは振り下ろされた剣から目を背ける。
ジリジリジリジリ
プラス「やれやれ…参ったね」
気絶していたプラスは鎧の電子音で目を覚ますと鎧についたボタンを操作し始める。
プラス「参った参ったハーク意外敵じゃねぇと思ってたが…嵐の賢者までいやがるとは…こりゃこんな戦力じゃ勝てないぜ」
「ジドウシュウフクモウドニハイリマス」
愚痴を漏らしながら立ち上がる。鎧からはコンピュータ音声が聞こえている。
プラス「さぁて…本部(協会)に戻って報告としますか」
>> 274
プラス「しかし…再生機能つきの鎧で助かったぜ」
鎧は少しすると鈍い光に包まれ、傷は消え、完全に元通りになっていく。
プラス「鎧は元通りっと…後は魔科具と体力か」
自分の口に手を入れ、歯の中に隠し持っていた小さなカプセルを二つ取り出す。
プラス「流石にアイツらも口の中までは見なかったようだな」
赤と青の二つのカプセルの内、青のカプセルを再び、口の中に入れ飲み込む。すると身体の傷は消えていきオーラも完全に回復する。
プラス「うぅ~効くね。協会推薦の回復薬は流石だねぇ」
背筋を伸ばし、一呼吸すると赤のカプセルを握り潰す。するとカプセルからは黒い煙が吹き出し、身体と同じ大きさの円形に形を変えると急に小さくなり、軽い閃光とともに爆発する。爆発の後には魔科具が数十個山積みに置かれていた。
プラス「いつ見てもすげぇな。空間圧縮でこの小さなカプセルにこんだけの魔科具が入るとは…科学ってのは底が見えねぇな」
魔科具を一つずつ丁寧に鎧に取り付けていく。
プラス「マイナスには悪いが…俺様は一先ず退散させてもらうぜ。あとは後輩のゼロ共と楽しみな」
魔科具を手にとり、操作すると閃光とともにその場から姿を消した。
>> 275
「ぐわぁ」
目映い閃光に包まれ暗殺者たちは倒れていく。
②「きりがないの」
「死ね~!」
ハークの杖から光が放たれ、暗殺者たちを飲み込んでいく。だが、暗殺者の数は減る様子はない。逆に時間が経つにつれ人数が増えているようだ。
②「全く…困ったものじゃ」
「おい!何人で戦ってると思ってんだ~!早いとこ倒しちまおうぜ!」
「おぉ~」
ハークの周りには銀色の鎧をまとった魔科具使いの暗殺者たちが群れをなしている。
②「儂の魔法は…そんなちんけな機械では防げんぞ」
「何を!」
杖を高々と上げ、先端の水晶からは目映い閃光が放たれる。暗殺者たちは魔科具を手にとりハークに投げつけようとするが、閃光に遮られ投げつけることが出来ない。
②「渦潮」
閃光は風となり、渦と化す。風の渦は暗殺者たちを飲み込み、更に大きくなっていく。渦は凄まじい威力で暗殺者たちを吹き飛ばすと静かに消えた。威勢の良かった暗殺者たちは力なく倒れ込んだまま動かなくなっている。
②「さて…行くかのぅ」
>> 276
マリーン「怒号雷電!!」
バリバリッ
「ぎゃ~っ」
「がががががっ」
他の部屋に入ったマリーンに魔科具を持った暗殺者達が次から次へと襲いかかる。ダークエルフから人間になった体は悲鳴を上げていた。
マリーン「ハァハァ…凄い数ね…倒しても倒してもきりがないわ…」
肩で息しながら鈴の音を鳴らし杖を振り被り雷系の呪文で相手を焦がしていく。
「こいつ弱ってきたぜ。」
「ヒヒッ!」
シュパッ
シュパッ
銀色で刺繍が施されている真っ白な絹のローブが切り裂かれていく。
マリーン「くっ!雷の大賢者を舐めないで欲しいわ。」
指をパチンと鳴らすと深緑色の目がひかった。
マリーン「雷龍降臨!!」
ガリッガリッガリッガリッ
龍の形をした雷が暗殺者の魔科具ごと破壊していく。
「わがああぁぁ…」
「馬鹿ながががががっ」
「ぐぎぎぎっ」
数十人の暗殺者は消し炭になるのを見て少し仲間たちはたじろいだ。
マリーン「ウフッ…まだ、やる気坊やたち…」
色気たっぷりの体をくねらせハッタリをかませた。
その時、マリーンは急に青ざめ口から吐いた。
- << 290 マリーン「ゴハッゴハッ…私どうしたのかしら…」 気分が悪いが口を拭い立ち上がった。 「チャンスだ!」 「殺るぞ」 暗殺者たちは魔科具を取り出すと一斉にマリーンに襲いかかった。 マリーン「しまった!」 目を閉じたその時… ギュンギュンギュン 風を切る音と暗殺者たちの悲鳴が聞こえる。そっと目を開けると周りを囲んでいた、暗殺者の首が吹き飛んでいた。 「おい!大丈夫か…」ガシッ 聞き慣れた声の方を見るとそこにはオーラを帯びた巨大な手裏剣を持った凱が立っていた。 マリーン「凱!!」 凱の顔を見てホット安堵した。 マリーン「でも、どうしてここに…?」 ⑦「いや、なに顔色が悪そうだったからよ…」 ボリボリと頭を掻いた。 マリーン「うっ!!」 まだ、地面にうずくまる。 ⑦「様子が変だな。幼なじみのアイシスの所で診て貰った方が良いみてえだな…ヨイショっと。」 手裏剣を小型化させ腰にはめると、床に落ちている杖を拾いマリーンを担ぎ上げた。 マリーン「私はまだ戦える…」 「おい、いたぞ!!」 別の暗殺者たちが現れた。 ⑦「チッ…無理すんなって。行くぜ!」 シュン 走りながら三人に分身し真ん中がマリーンを担ぎ、左右2人が剣で攻撃をはじき暗殺者たちの間を駆け抜けて行った。
>> 277
【番外編 過去の遠き日】
これから語る話はドイスにより、連合軍が結成され【大戦】が始まる数十年前の話である。
話の舞台はダンテスティン星のとある集落。【あの事件】が起こる前のダンテスティン国は栄え豊かな星であった。そんな星の小さな集落に一人の男の子が生まれた。
「なっ…なんと…魔力の強い子じゃ」
年老いた助産師は母親から取り上げた赤子を抱えるが、その手は震えている。母親はそんな助産師を不安そうに見つめてはいるが、我が子が無事生まれた喜びに浸っていた。
いつもなら静かな集落だが、この日は強力な魔力を持った赤子の話で持ちきりであった。
「あぅの子は…この村の災いとなりまする」
村長に魔女や魔法使いたちは口を揃えて言う。
「普通…人間族が生まれた時にはあのような強大な魔力は持ってはおりません。アレは人間というより魔族の子です…災いですぞ」
「災い災いというがの…魔法使いの方々。何をしろというのじゃ?」
詰め寄る魔法使いたちに村長は頭を抱える。
魔族:人間族意外の種族を指すが、この場合は悪魔・災い人の意味が強い。
>> 278
【番外編 過去の遠き日】
「あの赤子は村から追い出すべきです。さもなければ…村に災いがふりかかるでしょうぞ」
「なっ…赤子を追い出せとな!?生まれたての子を村から追い出せなどと…それに母親が許すはずかない」
「村長。あの子は災い元ですぞ。村と一人の命計りにかけるまでもないでしょう」
「む…しかし…」
「お忘れか…隣村で昔あのような赤子が生まれ…その年に疫病が流行ったことを。あの赤子を置いてはいけません」
数日後、赤子を産んだ母親の家に数人の兵士がやってきた。兵士はダンテスティン国の印の入った紙を母親につきつけると赤子を無理矢理取り上る。
「えぇい!離さんかぁ!国の命状もここにある!この子は我らが預かる!」
「そんな…私の子なんですよ!」
母親は一人の兵士の足にしがみつき、泣きながら「止めて」と叫ぶが兵士たちは与えられた命を冷酷に実行する。
「えぇい…国王の命に逆らうか!」
「こんな命令が許さるるわけがありません」
「命に従えなければ…反逆ぞ!」
赤子を抱えた兵士の足にしがみついたまま離れようとしない母親に一人の兵士が銃を向ける。
- << 281 【番外編 過去の遠き日】 「ドオ~ドオ~止まれ」 突然、赤子を抱え兵士が馬を止める。他の兵士たちもならうように止まり、馬から降りる。 「俺は赤子を殺した…そうだろ」 赤子を草むらにそっと置くと兵士はそう言う。 「そうだな」 兵士たちは再び、馬に乗り、走りさっていく。 「小さき子よ。俺はダンテスティン国の兵長【トケイ】だ。俺はお前の母を殺した男よ。もし…お前が生きぬくことが出来たなら…俺を恨んで殺しにこい…命令とはいいこのような行為が許されるとは思っていない。運があれば生きることが出来るさ…じゃな」 最後の兵士がそういい立ち去ると赤子は人気のない草むらで一人泣き出す。 「オギャ~オギャ~」 赤子はひたすら鳴いていた。既に兵士に捨てられてから1日はたっている。赤子の命は風前のともしびであった。空は曇り雨もちらついてきている。 「風は~♪人を導き~♪」 「オギャ~オギャ~」 「あっ?赤ちゃん?」 人気のない草むらに一人の男がやってきた。男は鳴いている赤子に直ぐに気づくと慌てて、駆け寄る。
>> 279
【番外編 過去の遠き日】
「もう一度聞くぞ。命令に大人しく従え!」
母親は横に首を振り、離れようとはしない。その行為が何を意味しているのかは理解している。だが、離れようとしないのだ。
「仕方ない…」
乾いた銃声が村に響いた。先程まで騒がしかった家の中は静まり、兵士たちは赤子を抱え外に出る。
「まさか…殺したのではないじゃろうな!」
母親の家の外には銃声を聞きつけた村長が立っている。兵士たちは進路を遮る村長を無理矢理退かすと吐き捨てるようにこう言う。
「命は実行された。犠牲は最小でな」
村長は自分は村のためとは言いなんてことをしてしまったんだと嘆き、力なく倒れている母親に泣きながら謝っている。兵士たちはそんな村長や悲しそうに見つめる村人をしりめに早々と馬に乗り、村を後にする。兵士たちは無口で山地の駆け抜けていく。
「嫌な仕事だったな」
村から少し離れた場所でようやく一人の兵士が口を開いた。他の兵士たちも頷く。
「そうだな。だが…まだ仕事は終わってない。赤子の始末をつけよう」
「おい…そんな小さな赤子まで殺すのか」
赤子を抱えた兵士を他の兵士が意味あり気に見つめる。
- << 282 【番外編 過去の遠き日】 「おい?泣くなよ…お母さんはどおした?」 男は着ていたローブを脱ぎ、赤子に被せると腰につけた杖を手にとる。 「こんな山奥で…まさか…集落で噂になってた赤子ってのはコイツかよ」 魔法使いであろう男は赤子に手を当てると強力な魔力を感じ尻餅をつく。雨は次第に大粒になっている。 「な…なんて…魔力だ。こいつぁ…磨けば化けるぞ…ふっふ。どういう経緯で命が助けかったかは知らねぇが、この【恋の賢者】様にあったのは運がいい」 男は杖を掲げ、呪文を唱える。すると赤子と男は光に包まれ、その場から姿を消した。それと同時に激しく雨が降りだした。この出会いが赤子の運命を変えることになる。 「おっ…やっと泣き止んだかぁ」 赤子は暖かい部屋で寝かされていた。どうやらここは男の家らしく。山の山頂に立った木製の奇妙な形をした家で、まさに魔法使いの家という感じの家である。 「いちよ…自己紹介してやるよ。まだ言葉は分からないだろうけどよ…俺はラブ。恋の賢者の称号持ってる偉い賢者様だ~!」 ラブは可笑しな素振りでそう言うので、赤子は笑顔を見せる。
>> 279
【番外編 過去の遠き日】
「あの赤子は村から追い出すべきです。さもなければ…村に災いがふりかかるでしょうぞ」
「なっ…赤子を追い出せとな…
【番外編 過去の遠き日】
「ドオ~ドオ~止まれ」
突然、赤子を抱え兵士が馬を止める。他の兵士たちもならうように止まり、馬から降りる。
「俺は赤子を殺した…そうだろ」
赤子を草むらにそっと置くと兵士はそう言う。
「そうだな」
兵士たちは再び、馬に乗り、走りさっていく。
「小さき子よ。俺はダンテスティン国の兵長【トケイ】だ。俺はお前の母を殺した男よ。もし…お前が生きぬくことが出来たなら…俺を恨んで殺しにこい…命令とはいいこのような行為が許されるとは思っていない。運があれば生きることが出来るさ…じゃな」
最後の兵士がそういい立ち去ると赤子は人気のない草むらで一人泣き出す。
「オギャ~オギャ~」
赤子はひたすら鳴いていた。既に兵士に捨てられてから1日はたっている。赤子の命は風前のともしびであった。空は曇り雨もちらついてきている。
「風は~♪人を導き~♪」
「オギャ~オギャ~」
「あっ?赤ちゃん?」
人気のない草むらに一人の男がやってきた。男は鳴いている赤子に直ぐに気づくと慌てて、駆け寄る。
>> 280
【番外編 過去の遠き日】
「もう一度聞くぞ。命令に大人しく従え!」
母親は横に首を振り、離れようとはしない。その行為が何を意味しているの…
【番外編 過去の遠き日】
「おい?泣くなよ…お母さんはどおした?」
男は着ていたローブを脱ぎ、赤子に被せると腰につけた杖を手にとる。
「こんな山奥で…まさか…集落で噂になってた赤子ってのはコイツかよ」
魔法使いであろう男は赤子に手を当てると強力な魔力を感じ尻餅をつく。雨は次第に大粒になっている。
「な…なんて…魔力だ。こいつぁ…磨けば化けるぞ…ふっふ。どういう経緯で命が助けかったかは知らねぇが、この【恋の賢者】様にあったのは運がいい」
男は杖を掲げ、呪文を唱える。すると赤子と男は光に包まれ、その場から姿を消した。それと同時に激しく雨が降りだした。この出会いが赤子の運命を変えることになる。
「おっ…やっと泣き止んだかぁ」
赤子は暖かい部屋で寝かされていた。どうやらここは男の家らしく。山の山頂に立った木製の奇妙な形をした家で、まさに魔法使いの家という感じの家である。
「いちよ…自己紹介してやるよ。まだ言葉は分からないだろうけどよ…俺はラブ。恋の賢者の称号持ってる偉い賢者様だ~!」
ラブは可笑しな素振りでそう言うので、赤子は笑顔を見せる。
>> 282
【番外編 過去の遠き日】
ラブ「そうだ?お前名前なんってんだ?」
そう聞いても赤子は笑顔を見せるだけである。当然のことではあるが、ラブは肩を落とし、赤子の服を調べるが名前は何処にも書いていない。
「しゃない…どうせ帰るとこもないんだ。俺が世話してやる。その代ちゃ~なんだが、名付けさせてもらうぜ。お前は今日から……」
10年後、赤子は元気に育ち。生まれながらの強力な魔力生かし、魔法の上達も早く10歳ながら力は既に並の魔法使いを勝っている程まで成長した。
「師匠!師匠!見つけましたよ!言われてた薬草です!」
身体中、泥々になりながら、薬草を片手にラブの元に駆けてくる。
ラブ「おう。早かったな。どれ」
薬草を受けとると何度か頷く。そして、笑顔を見せる。どうやら採ってこいと言われていた薬草に間違いなかったようだ。
ラブ「お前も大分使えるようになったな」
「ありがとうございます!師匠!」
ラブ「【ハーク】もそろそろ…いい時期かもな」
ハーク「え?」
ラブはローブの中から杖を取り出す。
- << 285 【番外編 過去の遠き日】 ラブ「杖を貰ってテイション上がってるとこ悪いが…修行は更に厳しくいくからな」 ハーク「えっ!?」 はしゃいでいたハークの動きが止まる。 ラブ「当たりまえだろうが!杖を使う高等魔法を今までのぬるい修行で身につけられると思うなよ!けっけ!」 ハーク「そんなぁ…」 杖を授かった日から5年が経過した。ハークは今年でもう15歳である。幼かった顔つきから凛々しい顔だちとなり、もうすっかり少年から青年となった。魔法の方もラブの厳しい修行のお陰?もあってか、既に賢者と並ぶほどの実力を身につけていた。 ハーク「師匠。過去見の魔法を使う許可を頂けないでしょうか?」 ラブ「なんだぁ…改まってよ。過去見の魔法は使うことを許さんと言ってたはずだが…代々あの魔法は生半可な力で使うとだな」 ハークは成長すればするほど過去を知りたいという思いが高まる一方であった。自分の親はどうしているのか…自分の過去の事を知っている師匠は一切何も教えてくれない。ハークは過去を知りたいという気持を押さえられないほどになっていた。
>> 283
【番外編 過去の遠き日】
ラブ「お前ももう十歳だ。杖を持ってもいい歳だろ?」
ラブは杖を差し出す。杖は木製で先端には水色の水晶がついている。ハークは杖を受けとると突然泣き始める。予想外の反応にラブは慌る。
ハーク「しっ…しっ」
大粒の涙を拭いながら杖を大事そうに抱えている。
ラブ「どうしたぁ…あっ俺なんか気にすること言ったか?」
ハーク「しっ師匠に…杖を貰えて…う…嬉しくて…うぅ」
ラブは泣くハークを引き寄せ抱く。
ラブ「知ってると思うが…杖を貰うってことは正式な魔法使いと認められたってことだ。今日からお前は立派な魔法使いの一員よ」
ハーク「はい。分かってます。師匠に恥じない魔法使いになってみせます」
ハークは泣くのを止めると笑顔を見せ杖を畏まって持つと皮のマントにくるまり、ポーズをとる。
ハーク「師匠!魔法使いっ感じでしょ!?」
ラブ「お前なぁ…ぽいってか魔法使いだろっが…ったくまだまだ子供だな。杖持ったぐらいではしゃぐとはな」
杖を嬉しそうに掲げるハークを見て、ラブは微笑む。
>> 283
【番外編 過去の遠き日】
ラブ「そうだ?お前名前なんってんだ?」
そう聞いても赤子は笑顔を見せるだけである。当然のことではあるが、ラブは…
【番外編 過去の遠き日】
ラブ「杖を貰ってテイション上がってるとこ悪いが…修行は更に厳しくいくからな」
ハーク「えっ!?」
はしゃいでいたハークの動きが止まる。
ラブ「当たりまえだろうが!杖を使う高等魔法を今までのぬるい修行で身につけられると思うなよ!けっけ!」
ハーク「そんなぁ…」
杖を授かった日から5年が経過した。ハークは今年でもう15歳である。幼かった顔つきから凛々しい顔だちとなり、もうすっかり少年から青年となった。魔法の方もラブの厳しい修行のお陰?もあってか、既に賢者と並ぶほどの実力を身につけていた。
ハーク「師匠。過去見の魔法を使う許可を頂けないでしょうか?」
ラブ「なんだぁ…改まってよ。過去見の魔法は使うことを許さんと言ってたはずだが…代々あの魔法は生半可な力で使うとだな」
ハークは成長すればするほど過去を知りたいという思いが高まる一方であった。自分の親はどうしているのか…自分の過去の事を知っている師匠は一切何も教えてくれない。ハークは過去を知りたいという気持を押さえられないほどになっていた。
>> 285
【番外編 過去の遠き日】
ハーク「はい…危険は承知しております。過去見の魔法は過去の世界に精神を取り込まれる危険がある。ですが…私はこの魔法を扱うことが出来る力をこの数年で身につけました」
ハークは杖を地面に突き刺し、魔力を放出する。
ラブ「いつ見ても…凄い魔力だな。確かにお前なら簡単に使うだろうな。だが…過去見の魔法は使うな!これはお前のためでもある」
ハーク「なっ…なぜです。私は…」
ラブ「お前のためだ。と言ったろ。ハーク。辛い過去を進んで見るな」
ハーク「真実を知る権利はある。私はどんな過去からも目を背けたくないのです」
ハークの真剣な眼差しからラブは目を反らす。
ラブ「駄目だ…」
そう言うと家の中に入っていった。ハークは杖を投げ捨て、薪割りの仕事に戻るが、邪念は消えない。どうしても知りたいのだ。
ハーク「知る権利はある…はずだ」
ハークは再び、杖を手にとり、森の中に入っていく。師匠の言うこに逆らったことは一度もなかった。だが、こればかりは長年の思いだ。どうしても知りたい。
ハーク「師匠…すいません。過去見の魔法を使わせてもらいます」
>> 286
【番外編 過去の遠き日】
ハークは森の湖の前で立ち止まると呪文を唱え始める。木々は魔法に共鳴し、微かに動いている。
ハーク「湖よ…私の過去を映しだせ」
湖に少しずつ映像が映し出される。額からは一筋の汗が流れる。過去見の魔法は高等魔法の中でも上位に位置する魔法である。過去の情報を得るとはそう簡単なことではない。数日前ならまだしも、10年以上前の過去を精細に見るのは賢者とて出来るものは少ないだろう。
ハーク「魔導書に書かれてるほど簡単にはいかないか…くっ」
一瞬でも気をゆるせば過去の膨大な情報が逆流し、己を飲み込む。ハークは必死に魔力をコントロールしつつ映像に目をやる。
ハーク「……」
ハークは見てしまった。母の顔、父の顔はもちろん。母が王国の兵士に殺さてしまったこと…【トケイ】という兵士の名を…ラブが草むらで自分を拾ってくれたこと…全てが一気に頭の中に入ってくる。
ハーク「ぅ…」
ハークは頭を抱え込んでしまう。過去見の魔法は一気に逆流し、術者であるハークに襲いかかる。
ハーク「なっ!くっ!」
映像の波となった魔法を必死に防ぐが、既にコントロールが出来なくなっている。
ハーク「くっ…」
- << 289 【番外編 過去の遠き日】 ラブ「で…見れたのか…お目当てのもんは」 ハーク「はぃ。見れました」 ラブ「んで…どうするつもりだ…」 ハーク「何をです?」 ラブ「村人はお前を悪魔の子だって言って村から追い出した…村人に復讐するのもいいな。いや親を殺した兵士でも殺しにいくかい?」 ハーク「いえ…確かに恨みはあります。でも…復讐なんて考えてはいませんよ」 それを聞いたラブは安堵の息を吐く。 ラブ「俺はお前を今まで必死に育ててきた…復讐なんて馬鹿なことをする人間にはなってほしくないと願ってな。だが、実際…真実を知ってお前が復讐するかもしれないと…不安があったんだ。でも今のお前の目には嘘はねぇ…どうやら育て方は間違ってなかったようだな」 ハーク「はい。暴力が多いのはどうかと思いますけどね」 ラブ「お?まだ殴られ足りないようだな?」 ハーク「あっ…嘘…冗談です!冗談!はっは…」 ラブ「さぁ…家に帰ろうや」 そう言うと早々と帰途の道を歩いていく。ハークはそんなラブの後を慌ててついていく。 ハーク「師匠。質問いいですか?なぜ私を拾って下さったんですか?」 ラブ「さぁな~気まぐれかもね」
>> 287
【番外編 過去の遠き日】
ラブ「魔法発動中は常に平常心と教えたはずだがな」
ハーク「師匠!?」
過去見の逆流に飲み込まれそうになった時、凄まじい閃光と共にラブが現れる。
ラブ「世話がやける弟子だことで」
ラブは杖からは凄まじい魔力が放たれ、過去見の魔法を打ち消すとその場に膝をつく。
ハーク「師匠!大丈夫ですか!」
ラブ「俺ももう歳かぁ…力をオーバーに使うとこうだわ」
立ち上がろうとするラブにハークは手を貸す。
ハーク「師匠…すいません」
ラブ「おや?それは助けてもらった礼か?それとも…過去見の魔法を勝手に使った謝罪か?」
ハーク「どちらもです…」
ラブ「けっ…お前が逆らったのはこれが始めてだな…初回サービスで許してやるよ」
笑顔を見せたラブに安堵するハークだが、油断した瞬間、ラブの右ストレートが飛んできた。
ハーク「痛いぃ」
ラブ「って!簡単に許す訳ねぇだろっが!ったく死にかけやがって!犬死されたら俺が育てた苦労が水の泡よ!」
ハーク「すっすいません…ひぃ!?」
ラブ「馬鹿弟子が!」
お次は足蹴と散々殴られ蹴られのハークは説教が終わると顔は腫れたくっていた。
>> 287
【番外編 過去の遠き日】
ハークは森の湖の前で立ち止まると呪文を唱え始める。木々は魔法に共鳴し、微かに動いている。
ハーク「湖よ…私の過…
【番外編 過去の遠き日】
ラブ「で…見れたのか…お目当てのもんは」
ハーク「はぃ。見れました」
ラブ「んで…どうするつもりだ…」
ハーク「何をです?」
ラブ「村人はお前を悪魔の子だって言って村から追い出した…村人に復讐するのもいいな。いや親を殺した兵士でも殺しにいくかい?」
ハーク「いえ…確かに恨みはあります。でも…復讐なんて考えてはいませんよ」
それを聞いたラブは安堵の息を吐く。
ラブ「俺はお前を今まで必死に育ててきた…復讐なんて馬鹿なことをする人間にはなってほしくないと願ってな。だが、実際…真実を知ってお前が復讐するかもしれないと…不安があったんだ。でも今のお前の目には嘘はねぇ…どうやら育て方は間違ってなかったようだな」
ハーク「はい。暴力が多いのはどうかと思いますけどね」
ラブ「お?まだ殴られ足りないようだな?」
ハーク「あっ…嘘…冗談です!冗談!はっは…」
ラブ「さぁ…家に帰ろうや」
そう言うと早々と帰途の道を歩いていく。ハークはそんなラブの後を慌ててついていく。
ハーク「師匠。質問いいですか?なぜ私を拾って下さったんですか?」
ラブ「さぁな~気まぐれかもね」
>> 277
マリーン「怒号雷電!!」
バリバリッ
「ぎゃ~っ」
「がががががっ」
他の部屋に入ったマリーンに魔科具を持った暗殺者達が次から次…
マリーン「ゴハッゴハッ…私どうしたのかしら…」
気分が悪いが口を拭い立ち上がった。
「チャンスだ!」
「殺るぞ」
暗殺者たちは魔科具を取り出すと一斉にマリーンに襲いかかった。
マリーン「しまった!」
目を閉じたその時…
ギュンギュンギュン
風を切る音と暗殺者たちの悲鳴が聞こえる。そっと目を開けると周りを囲んでいた、暗殺者の首が吹き飛んでいた。
「おい!大丈夫か…」ガシッ
聞き慣れた声の方を見るとそこにはオーラを帯びた巨大な手裏剣を持った凱が立っていた。
マリーン「凱!!」
凱の顔を見てホット安堵した。
マリーン「でも、どうしてここに…?」
⑦「いや、なに顔色が悪そうだったからよ…」
ボリボリと頭を掻いた。
マリーン「うっ!!」
まだ、地面にうずくまる。
⑦「様子が変だな。幼なじみのアイシスの所で診て貰った方が良いみてえだな…ヨイショっと。」
手裏剣を小型化させ腰にはめると、床に落ちている杖を拾いマリーンを担ぎ上げた。
マリーン「私はまだ戦える…」
「おい、いたぞ!!」
別の暗殺者たちが現れた。
⑦「チッ…無理すんなって。行くぜ!」
シュン
走りながら三人に分身し真ん中がマリーンを担ぎ、左右2人が剣で攻撃をはじき暗殺者たちの間を駆け抜けて行った。
>> 290
何とか暗殺者たち振り切って、ひと息つくと左のブレスレッドに声をかけた。
⑦「シャドー、すぐ発進出来るようハイパーブースターを温めといてくれ!」
PPP
「リョウカイ! アンサツシャノ イチヲオシエルカラ スカウターヲ アタマニソウビシテ!」
⑦「面倒くせ~なぁ。」
ゴソゴソ腰袋からスカウターを取り出すと耳にかけ左目の所にモニターを装備した。
ピッ
スイッチを入れると、マップと敵の位置が映し出された。
⑦「よし、しめた。このルートで行けば、最短距離で敵に会う確率はひくい。偶には役にたつな。」
グッタリなっているマリーンを見ると、また走り出した。
どうにか、退け港に着くとシャドーmkⅢに乗り込み寝室にそっと寝かせた。
デッキに着くと通信ボタンを押した。
ブーン
⑦「アイシス!頼みがある。」
スクリーンパネルにアイシスの顔が映るや否や頼み込んだ。
⑮「どうしたの?」
⑦「仲間が病気みてぇなんだ!診て貰えるか…」
⑮「分かったわ。直ぐにこの星まで連れて来て。」
⑦「あぁ、直ぐにコスモワープで行くからな頼むぜ!」
ブーン
凱はシートに座るとレバーを握った。
- << 303 黒の小惑星を何とか脱出すると凱は赤の小惑星に座標を合わせコスモワープした。 ギュイーン ⑦「マリーンもう直ぐ赤の惑星だ、頑張れよ。」 そう呟くと赤い色に輝く海に着水した。 ブーン ⑦「アイシス、島までの誘導を頼む。」 ⑮『了解!!』 スクリーンパネルに映ったアイシスに頼むと自動操縦に切り替えた。 ウィーン デッキから出た凱はマリーンの居る寝室に駆けていった。 ⑦「マリーン大丈夫か?」 ベットでグッタリ横になっているマリーンの髪を撫で心配した。 マリーン「大分、楽になったわ。どこに向かっているの?」 心配そうに凱に尋ねるとベットから起き上がろとした。 ⑦「あぁ心配するな、幼なじみの医者に見せるだけだ。」 マリーンはその言葉を聞くと安心したのか眠りについた。 滝の水が上がり秘密医療基地の港にシャドーmkⅢが着くとアイシスと医療スタッフの乗っているバスが到着していた。 ⑦「頼んだぜ、アイシス。」 ⑮「凱まかせな!それにしても、あんたが慌てるなんて、この人に惚の字かい。」 ツンツン胸をつつく。 ⑦「ばっばっきゃろ~っ」 凱は慌てた。
>> 291
【番外編 過去の遠き日】
ハーク「師匠~ちゃんと教えて下さいよぉ!」
ラブ「だから!気まぐれだ!気・ま・ぐ・れ!」
木々に囲まれた獣道を二人は帰っていく。ラブの後について歩くハークはいつにも増していい笑顔である。全てを知った事で、心の中のもやもやも吹き飛んでいた。母は死んでいた事は悲しい…でも過去を知りたかったのは過去を引きずる自分と離別したかったからだ。ラブの魔法使いとしての修行はハークを人間としても大きくさせていた。今のハークに悩みは無いし、恨みもない。親はいなくともラブがいる。ハークにとってはラブとのこの平穏な暮らしが一番なのだ。
ラブ「さぁ!飯の支度はお前に任せて…俺はひと寝いりするかな!」
ハーク「えっ…今日の当番は師匠でしょ!?」
ラブ「助けてやった賃金だ!安いもんだろ!くっく!」
ハーク「えぇ~」
だが、そんな日々を壊す来客者がやって来ようとはこの時のハークには思いもしないのであった。
>> 292
【番外編 過去の遠き日】
その日は朝から雨が降り、分厚い雲に空は覆われていた。いつもなら木に多く止まっている小鳥たちの姿もない。
ハーク「今日は青空を見れそうにないなぁ」
窓越しに空を見つめるハークは朝から気分がそぐわなかった。空気が湿気ているせいもあるかもしれないが…朝からどうも落ち着かないてのだ。
ハーク「師匠は気楽でいいよな」
もう昼間というのにベッドから離れようとしないラブを横目で見つめる。いっそ【雨避けの魔法】で雨雲を飛ばしてやろうかとハークは考えたが、【魔法は肝心な時にしか使うな】と日々口癖のように言うラブの言葉を思い出し、止めた。
ハーク「師匠にバレたらリンチだもんなぁ」
ハークは杖を手にとる。10才の時貰った杖だが、ハークの成長と合わせ杖も丈を伸ばしいるため、サイズはぴったりである。部屋の隅の本棚に置かれた魔導書を手に取り、ハークは椅子に座る。本来魔導書はそう簡単に手に入るものではないが、ラブが生涯をかけて集めたというご自慢の魔導書が数百冊、本棚には無造作に置かれている。そのお陰で、ハークの魔法に関する知識は国のお抱え賢者にも引きをとらないほどのものだ。
>> 293
【番外編 過去の遠き日】
ハーク「えっと…初歩移動魔法っと」
魔導書をめくりながら、ハークは片手で魔法文字を空に書き、魔導書に示された魔法を頭に刻んでいく。通常なら低級魔法一つ覚えるのに数日をよおするが、ハークにかかれば数分でことは足りる。数ページめくった頃、扉を叩く音が聞こえる。どうやら訪問者のようだ。ハークは杖を片手に扉まで歩いていく。訪問者は複数のようで何人かの話声が聞こえる。
ハーク「なんのようです?」
ハークは扉の覗き窓を開け、訪問者たちを確認する。扉の前に3人の兵士。少し離れたところに10人以上の兵士たちがいる。鎧のマークからして王国の兵士たちだろう。
「我らはダンテスティン王国より参りました。名高い【恋の賢者】様にお知恵を拝借したく…」
山奥の家だが、師匠に会いに来客は別に珍しいことではないため、ハークは扉を開ける。ラブは普段は威厳もあったものではないが、賢者の称号を持つだけあり、国にはそれなりに名が通った魔法使いなのだろう。国の兵士もよくやってくる。だが、これだけの大人数でやってくるのは始めてである。
ハーク「中隊率いてやって来られるとは…何事です」
>> 294
【番外編 過去の遠き日】
「貴方が…【恋の賢者】様ですか?これほどお若いとは…」
ハークの顔を見て、兵士がそう言う。ラブは来客をあいてにしないため、来客対応はハークの仕事になっていた。大抵の来客者の相談はハークの力でも解決出来るので、ラブも安心して任せている節もあるようだ。
ハーク「幼い賢者は不安ですか?兵士殿?なんなら他を当たってくれてもいいんですよ」
兵士の言葉に機嫌を悪くしたハークは扉を閉めようとするので、兵士が慌てて、頭を下げる。
「すっすいません。どうか、お力をお貸し下さい」
ハーク「で、何があったんです」
「あちらに」
3人の兵士は10人以上の兵士たちが警護する馬車を指さす。
ハーク「馬車に何があるのです」
兵士に先導されハークは馬車の前まで行くと馬車の扉を兵士が開ける。中からは綺麗なドレスに身を包んだ女性が出てくる。
ハーク「あっ」
その女性はダンテスティン星で知らない人はいないほど有名な…驚きを隠せないハークは女性に釘付けになる。背後の兵士はこん棒を振り上げる。
ハーク「っ……ぁ」
頭に強い衝撃が走り、もうろうとする意識の中、魔法を使おうとするが、意識が途切れる。
>> 295
【番外編 過去の遠き日】
「あれ?ハークの奴何処行ったぁ?」
夕暮れ時に目を覚ましたラブは暢気に欠伸をし、ハークを探していた。一方、ハークは…
暗い石造りの牢屋にいた。息苦しい牢屋の中にはハーク以外にも数人の男たちが鎖で縛られている。
ハーク「くっ…うぅ…痛てて」
目を覚ましたハークは後頭部に強い痛みを感じ、手で動かそうとするが、鎖で縛られ動けない。
ハーク「手荒い真似をしてくれるよ…ほんと」
呪文を唱える。が、鎖は外れない。何度も呪文を唱えてみるが、鎖は外れる様子はない。
「少年…魔法避けの鎖だ。止めておけ…体力の無駄じゃよ」
縛られていた老人が言う。
ハーク「貴方は?ここは何処ですか?」
ハークは手は拘束されているが、足は自由だ。立ち上がり、石造りの扉に体当たりするが、ビクともしない。
「止めておけ…今は冷静に対応せねばならぬ時ぞ。儂は【根の賢者】スス…ここは恐らくダンテスティン城じゃろうな」
ハーク「【根の賢者】スス様!マンリス村のですか!」
スス「そうじゃ…昨日王国の兵士に連れて来られての。お主もじゃろ?まぁ…ここにおる全員だろぅが?」
>> 296
【番外編 過去の遠き日】
周りの男たちはススの言葉に頷く。ハークは改めて、男たちの顔を見渡すが、皆、名も顔も通った賢者たちである。
ハーク「では、皆さんも王女を見て…背後から殴られたって訳ですか?」
そう馬車から降りてきた女性こそダンテスティン王国の若き王女セリスであったのだ。
スス「儂らも油断したものじゃ…まぁ突然、王女を目の当たりにしたら当然かのぅ」
ハーク「ですが…なぜ王女はこのような事をなされるのですか?王国の命を出せば…なぜ?こんな手荒な真似を?」
スス「はたして、王国の命に従う者がここにどれだけいるかのぅ…」
殆どの者は頷く。どうやら賢者たちは王国に対し、友好的でない者が多いらしい。
「確かにな。それに…これは国王の意思ではないように感じる」
黒い服に身を包んだ黒魔術師がそう言う。たしか…【黒の賢者】のファ。
ハーク「国王の意思でないと?では…王女は国王の意思に逆らい。なんらかの行動をされているのですか?」
ファ「そうだ。王国は元々内部で分裂が酷かったが…ふん…貴族ってのは血柄がなんやら下らんことで、よく揉めるしな」
スス「今は推測に過ぎんがな」
>> 297
【番外編 過去の遠き日】
スス「しかし…王女のバックには相当な魔法使いがいるようじゃ」
鎖に書かれた魔法文字から強力な魔力を感じる。賢者たちは各々、魔法文字の【解】にとりかかっているが、術者の力には対抗出来ていないようだ。
ファ「王国のお抱え賢者に俺様以上の力の持ち主はいなかった。恐らくダンテスティン星の担当…大賢者様だろうよ…っけ」
ファは唾を吐く。
スス「風の大賢者殿かぁ…あの方の魔法なら解けぬ訳よのぅ」
ハーク「大賢者様がなぜこのような事に手を貸されるのですか」
ファ「餓鬼…それが分かったら苦労しないだろうが!」
ハーク「すいません」
ファ「おい!餓鬼!お前みたいな奴がなぜここにいるんだ?」
ハーク「えっ…それは…」
スス「止めんか…その子は【恋の賢者】じゃ…儂が保証しようぞ」
ファ「恋の賢者?ふざけた野郎だ…けっ」
>> 298
【番外編 過去の遠き日】
牢屋の中は静かになっていた。賢者たちもいくら話合ったところで、どうにもならないと踏んだのだろう。おそらく外はもう夜だ。賢者たちは眠気にやられ眠りに落ちている。
ハーク「スス様…さっきは有り難うございます」
眠っているススにハークは小声で言う。
スス「なに…ラブの奴にはお互い苦労しているな」
返事は期待していなかったが、ススは目を開け、ハークを見つめる。
ハーク「おっ…起きてたんですかっ…」
スス「ラブは元気かのぅ…奴は便りもよこさんからの」
ハーク「師匠の事をご存知なんですか?」
スス「ふふ…奴が師匠のぅ…偉くなったものじゃ。儂はラブの弟子じゃ」
ハーク「そっそうなんですか!」
驚きで声が大きくなったが、賢者たちは目を覚まさなかったようだ。
スス「ふふ…どうせラブと間違われ連れて来られたのじゃろう」
ハーク「はい」
スス「若くしてその力とは…将来が楽しみよのぅ。無事に帰れれば良いが…」
その日、ハークは石造りの牢屋で一夜を過ごした。明日に備え眠りにつく。明日に備えて……
>> 299
↑上の文一部修正です。
スス「ふふ…奴が師匠のぅ…偉くなったもんじゃ…儂はラブの弟子よ」
を
スス「ふふ…奴が師匠のぅ…偉くなったものじゃ…ラブは儂の弟子よ」
文間違いは毎度のことながら…この間違いは話に影響するので訂正します。すいません。
カズ(o_ _)o
- << 301 カズ「あっ…語尾は【よ】じゃなく【じゃ】でした。すいません」 え~(o_ _)o 話つくを最初からここまで読んで下さっている読者の方がおられるなら…書き手としてこんなに嬉しいことはありません。レス数で800近い文ですが…文才がなにぶん無いため、内容はガタガタですが、是非読んで見て下さい。感想頂けるとほんと×2嬉しい限りです。批判は勘弁ですが…あと荒しも(x_x;) 訂正ついでに挨拶がてらレスしてみました。ではでは…
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