一緒にお話つくろう会②byクリス(代行)
設定:7つの惑星(世界)を舞台に登場人物たちが連合軍と言う巨大組織と闘うストーリーです👮是非、皆さん読んでみて下さい⤴【一緒にお話つくろう会】代表…
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>> 150
⑱『お前たちに聞く!!』
⑦「っ…」
カリーナ「く…なんて圧力や」
ザック「ぐ…」
ドグロはオーラに包まれていく。炎のようなまた闇の魔法のようなオーラである。風圧・重力に似たものを放ち周りに立っていることさえ困難だ。
⑭「ちっ!セロ・リオ!俺たちも行くぞ!あの三人だけではキツイ!」
⑪「了解!鉄も補給したしね」
銀狼兵から奪いとった銃数個を手に持ち自慢気そうだ。
⑤「俺今トイレ探しで忙しいから後にして…」
セロは瓦礫に身を隠しながら言う。
⑭「馬鹿者!男かそれでも貴様は!代々お前は日頃から…」
⑱『お前たちに聞く…お前らは竜族の王【竜王】に勝てるか?巨人族の王【ビッグバン】に勝てるのか?狐人の王【フォックス】に勝てるのか!!勝てんだろう!…そうだ!俺様にもお前は勝てん』
ドグロの身体は血管が膨れ上がり、腕は何倍にも膨れ上がっていく。
⑱『見せてやる!族の王たる力を!』
ゴオオォォォォォ
>> 151
ズン
ピシピシッ
⑦「ぐっ!凄まじいプレッシャーだ!!」
カリーナ「ほんまや!ドグロからの気が肌にビシビシくるで。」
ザック「この俺が動けないだと!」
ドグロの激しい赤黒いオーラにより三人は見えない何かに押しつぶされ身動きが取れずにいた。
⑱「王というものは、重みが違うんのだ!!皆を背負っておるからの。」
バサバサ
⑭「凱!大丈夫か?」
キックは竜剣を構えながら飛んできた。
⑦「ああっ何とかな。」
⑭「流石に宇宙海賊の長を務めるだけのことはある。我々、竜人族のオーラと気質が違うな。」
ドグロの方をチラッと横目でみながら話す。
⑪「大丈夫。」
鉄をスケボーの様にして、その上に乗っかって来た。
⑤「ずるいよな~っ!俺だけ走りだよ!」
荒々しい呼吸をしながら近づいてくる。
その後ろからは風の精霊の肩にちょこんと乗っかりローナが続いて来た。
ローナ「このオーラの障気にあてられて具合悪いわ。然も、押しつぶされそう…」
>> 152
⑤「うっ…この状態どうみてもピンチだよな」
周りには数百の銀狼たち、そして、大賢者オジオン・剣豪のミスチルまで、更には化物級の強さのドグロがいるのだ。到底勝目などない。
ローナ「ピンチなのは今に始まったことじゃないわよ。宇宙海賊の本拠地に乗り込んだ時点からね」
⑪「だね~♪」
ドグロは凄まじいオーラをまといその狼人間の巨大をゆっくりと前に進める。
⑭「まるで獣だな。餌代がかかりそうだ」
竜剣を大きく回し、皮肉気に言う。
⑦「ったく!化物の相手はごめんだぜ…」
カリーナ「あんなゴッイ身体で、殴られたら骨一本じゃすみそうにないなぁ」
ザック「ふん。この俺が恐怖を感じてやがる…ちっ」
⑱『お前らぁ…銀狼族の力受けてみろ…』
まるで、獣が言葉を話すような掠れた低い声でドグロは言う。そんな声は余計に恐怖感を煽る。
ミスチル「さぁどう切り抜ける?【大戦の英雄】様…ふ」
オジオン「まだ信じておらぬか…」
ミスチル「えぇ。今にも殺されそうな輩が…【大戦の英雄】などと…まぁ女神でもよんでドグロ様を倒すなら別ですがね」
>> 154
ピキピキ
ミスチル「う??」
透明な素材(ガラスのようなもの)で出来ている天井を見やげるオジオンに釣られるように天井に目をやる。
ミスチル「ば…」
ピキピキ…
いつの間にやら天井には無数のひび割れが入っている。
ミスチル『逃げろ!!』
天井を指さし大声を放った瞬間、天井は一斉に崩れ落ちる。下にいる銀狼たちはミスチルの声に反応し天井をみやげる。
銀狼「退避!」
ガラガラガラ…ドゴオォォォォォ
⑤「マジで…」
ローナ「皆私の近くに!」
⑱『なっ!なに!』
ほとんどの者が身体を動かす間もなく崩れ落ちてくる天井の下敷きになっていく。
⑭「ふぅ」
ドゴオォォォォォ
数分で瓦礫の雨は止んだ。だが、部屋一面は瓦礫の山と化している。数百の銀狼は無論、凱たちも瓦礫の下だ。
ガラガラガラ
⑤「いてぇ…本日二度目の天井の下じきだ」
頭の上に埃をのせ、白髪になったセロは瓦礫の下から這い出る。
⑭「う…牢屋には入れられ…天井の下敷きか…今日は中々ついてるな」
服についた埃を払い竜剣に傷がないか確認すると瓦礫の下に埋もれていローナを引きずり出す。
>> 155
ローナ「もっと優しくしてくれない」
引きずり出されたローナが言う。
⑭「はは。貴方の魔法のお陰で助かったよ」
ローナ「それは良かったわね…はぁ…今ので完全に魔力切れよ。紙一枚動かす力も残ってないわ」
⑦「敵さんも一掃出来たようだな」
身体の上に乗っていた重そうな瓦礫を軽々と投げ飛す。銀狼たちは瓦礫の下に埋っているようだ。凱たち以外は瓦礫の下から出てきていない。
カリーナ「あかん。セットが乱れたわ」
長い髪を束ね直し、再びくくり直す。
⑪「いたたたぁ…」
全身、鉄の鎧をまとい瓦礫の下から出てきたリオは何処かの国の兵士のような格好をしている。
ザック「ぐぅ…ローナ…俺だけ防御魔法を使わなかったな…くそ」
頭から微かに血を流し、やっとの思いで瓦礫から這い出てきたザックは言う。
ローナ「あら…生きてるからいいじゃない」
ザック「くそ…覚えてやがれ」
ガラガラガラ
オジオン「やれやれ…」
ミスチル「くっ…」
⑱『がぁぁぁあ!』
凱たちに続き瓦礫からドグロ・ミスチル・オジオンと出てくる。
⑭「やはり簡単にはやられてくれないか」
>> 156
オジオン「…」
オジオンはセレナを抱えている。どうやら守ってくれたようだ。
⑱『なぜ…天井が落ちてきた。鉄より堅い特殊材だぞ。自然に壊れはしないはず』
ガラガラガラ
「理由は私が潰したからだ」
ドグロの足元から突然、剣士が飛び出てくる。そう凱たちには見慣れた剣士…
⑱『誰だ!』
捻り潰そうと腕を振るドグロだが、剣士は軽々と避けて見せた。
「風よ!その鋭さを!」
風が吹く。そして、風は剣士を包む。
ミスチル「美しい…」
剣士の凄まじい速さで繰り出される剣技によって、ドグロは押されていく。また一歩また一歩と引き下がる。
⑦「ク…!」
⑤「クリ…!!」
⑪「クリス~!!」
凱たちは剣士、クリスを見るやいなや叫ぶ。
⑭「クリスには相変わらず驚かされる」
ローナ「あら…あの剣士知り合い」
カリーナ「あれ?あれヤンちゃうの?」
瓦礫と見間違えたが、ヤンが瓦礫と一緒に転がっている。どうやらクリスと一緒に落ちてきたようである。
ヤン「おっ!着いた着いた!」
ザック「ふん。おせぇんだよ」
ローナ「あら方向音痴のヤンにしては珍しいわね」
ヤン「ガハハハハ」
>> 158
カリーナ「どないしたんや? クリスって姉ちゃんとドグロの手が止まったで。」
⑤「本当だ。クリスが強いんで降参したとか…」
カリーナ「ドグロがそんなたまかいな。」
セロの頭を小突いた。
⑱「俺が、銀狼の王になる前の話しだ。まだ駆け出しの頃に先代王からおまえ等の星雲に攻撃を仕掛けるよう命じられ乗り込んだことがあった。」
クリスは黙ってドグロの言葉を聞いた。
⑱「その時、俺達の前に立ちはだかったのが剣豪雷神ダリルと剣豪風神タカだった。俺は怖いもの知らずだったから、構わず戦いを仕掛けたが見事に返り討ち。この銀狼のタフな体を持ってしても歯が立たなかった。仲間が次々と倒され、余りの強さに先代王から撤退命令が出たくらいだ。だが、俺は一人構わずダリルとタカに何度も戦いを挑んだ。」
キュポ
ドグロはアルコール度数の強い液体が入っている小瓶の蓋を開けると一気に胃袋に流し込んだ。
>> 161
⑱『行くぞぉ!』
本気でパンチを繰り出すドグロに対し、クリスは危なげながらも紙一重でかわしてゆく。
①「凱!お前たちは何ぼけっと立ってるんだ!手伝わないつもりか!」
突然のクリスの登場に我を失い二人戦闘を見守っていた凱たちは
⑦「あっ…すまねぇ」
⑭「よし!加勢に加わるぞ!」
⑤「しゃあないなぁ…クリス様の命令だし」
⑪「珍しく素直だね~セロ」
ローナ「あら…あんなじゃじゃ馬好きなの?変わってるわ」
ザック「ふん」
カリーナ「応援したろか?女心は女にしかわからへんでぇ」
⑤「ちっ違う…違う違うぞ!俺はクリスなんか…リオ!余計なことを」
セロは顔を赤しながら、リオの頭を叩くと銃を構え真っ先にクリスの援護に向かった。
⑪「痛てぇ…ちぇ」
ヤン「さぁ!すねてねぇで!いくぞ!チビ!」
⑪「チビじゃない!リオ!リオだ~い!」
⑱『受けてみな』
ドグロは息を大きく吸い込む。
①「なに」
胸は大きく膨らむ。そして、一気に絞んだと思った瞬間、ドグロの口から巨大な炎の玉が放たれる。
①「くっ…」
炎の玉に服を焦がされながらも避けたクリスだが、第2波が襲っくる。
>> 162
①「なっ…」
ドグロはいとも簡単に巨大な炎の玉を再度精製し放ってくる。100分の一秒の世界での戦闘だ。一瞬の反応の遅れが命とりになる。
⑱『捉えたぁ!!』
ドゴオォォォォォ
二発目の炎の玉は一発目を避けた直後で、体勢を崩しているクリスに完璧なタイミングで直撃する。
⑱『もう終わりか…本物の神剣はその程度ではないぞ』
シュウゥゥゥ
①「安心しろ。まだ本気は出していない」
⑱『くっ…憎たらしい奴だ。お前父親そっくりだぞ』
①「知ってるわよそんなこと」
ザックの硬質させた両手に守られるようにクリスは煙の中から現れる。
ザック「何が本気じゃないだ…よく言うぜ。俺様が盾にならなきゃそんな細い身体は今ごろないぞ」
⑪「いや…僕の盾のお陰だね」
更にザックを守るようにリオの鉄壁が盾になっている。
①「有り難う」
ザック「ふん」
⑪「貸しにしとくね」
⑱『さぁ!お仲間との会話はそれぐらいだ!かかってこ…』
バァァン
顔面に弾丸が直撃し、頭を大きく後ろにのけぞる。
⑤「堅いな血すらでないじゃんか。人間なら頭吹き飛ぶ威力なのに」
最新型のショットガンを構え、弾を込め直しながらそう呟くセロ。
>> 163
⑱『貴様ぁ!遠くから卑怯なや…ッ』
バァァァン
⑤「え?何だって?聞こえな~い」
⑱『貴様あぁぁ!そんな人間の玩具などくらわ…ガッ』
セロは素早い手つきで弾を込め、引金を引く。
⑱『ガッ…グォ…ガァ』
弾丸は全て、ドグロの額を捉え、傷はつけれないものの頭は退けぞらせている。
⑤「くらわないんじゃいの?」
流石に痛みはあるようで、ドグロは手で弾丸をガードし始める。
⑱『舐めた真似を…死ね!!』
胸を膨らませる。炎の玉を放つ気だ。
カリーナ「あかんなぁ周り見えてへんで」
直ぐ近くでオーラを溜めていたカリーナが動く。他にも凱・キック・クリスがオーラを練っている。
⑱『!?』
カリーナ「一撃脚!!」
カリーナは足に赤いオーラをまといながら、ドグロの胸に蹴りを入れる。
⑱『ごほぉぉぉがあぁぁ』
鈍い音とともにドグロは苦しそうに吠え、身体は炎に包まれていく。
カリーナ「なんや」
ローナ「おそらく…炎を放出するまえに攻撃されたことで、体内で爆発したようね」
⑱『があぁぁぁあああああ~!!』
>> 164
⑦「そろそろ。止めだぜ」
凱は苦しさから暴れ回るドグロの頭上に高くに飛び上がる。
⑦「脳天に攻撃されたら!いくらお前でも…どうなるか!見物だぜ!」
落下の勢いに乗り、凱はガイブレイドを放つ。身体はオーラに包まれ、まるで隕石のように降ってくる。
ドカアアァァァァァァァァァ
⑤「うわ…痛そうだな」
見事、ガイブレイドで脳天をとらえる。ドグロは倒れはしないものの今にも倒れそうにふらついている。
⑱『がぁ…ぁ…ぁ』
⑭「クリス!そっちに飛ばすぞ!」
①「あぁ。いつでもどうぞ」
竜剣を回しているキックの周りに渦が起こる。渦は次第に大きくなり、竜剣と共鳴し、剣を包む。
⑭「受けてみよ。竜族の剣技を…」
ゴオォォォォォ
⑱「ぐっ…」
竜剣を振る。剣からは渦が放たれ、ドグロを襲う。渦は巨体のドグロを軽々と吹き飛ばし、クリスの元に飛んでいく。
①「我、自然の中に生きることを誓い…我、自然の中で死ぬことを誓う」
胸に剣を当て、お馴染みのポーズをとるクリスの元に狼人間が飛んでくる。
①「やあぁぁ!!」
クリスは飛んだ。吹き込んだ剣は威力も倍増し、ドグロの腹部やすやすと切り裂き血が吹き出す。
>> 165
⑱『……』
吹き飛ばされていた勢いおいもあってか、ドグロは勢いよく倒れ込む。
ドゴオォォ
倒れただけで、地震のような揺れだ。これだけでも今まで戦っていた敵の強さがうかがえる。
ヤン「やったな。ガハハハハ」
ザック「結局、なんの役にも立たなかったな。ヤン。戦え糞が…」
ローナ「現場まで来ただけでも進歩よ」
カリーナ「ほんま…手強かったわぁ今まで戦った相手で一番やで」
⑪「あ~あ。僕も戦いたかったなぁ」
⑦「リオにはまだ早い相手だぜ。まぁ俺をギャフンと言わせてからだな」
⑪「ちぇ。ふんっだ」
ほっぺを膨らませ、ふてくされる。
⑤「はっはは。餓鬼だな反応が…あっ」
①「セロ!お前はもっとやる気を出しな!」
⑤「すいません…」
⑭「皆、ボスは倒したが、肝心のセレナをまだ助けていないぞ」
キックはミスチルとオジオンを睨む。オジオンはセレナを抱えている。
⑦「すんなり返してくれるといいんだけどな」
①「分かった。私が奪還してくる」
⑤「ちょと!何が分かったんだよ…あっおい」
交渉役が一番不適切なクリスが二人の元に歩いていく。
>> 166
①「セレナを返せ」
クリスは二人の前で立ち止まると剣を抜き言う。人質をとられているとは思えない態度である。
ミスチル「美しい…まるで女神」
ミスチルはクリスがストライクゾーンのようで漫画なら目がハートになっているだろう。
①「3秒やる…」
オジオン「ふむ」
①「3…2…」
カシーン
剣を振る。クリスの剣はオジオンには届かず、見えない壁に遮られた。
①「魔法か…」
オジオン「3秒はまだだったはずだがのぅ」
①「私は気が早いんでね」
クリスの身体を風が包んでいく。
オジオン「止めておけ…クリスよ。お前にはこの防御魔法は破れない。破る必要もないぞ。儂は約束は守るからな」
①「!?」
オジオンは赤子でも扱うかのようにセレナをゆっくりとクリスの前に寝かせた。
オジオン「ほれ…あと数時間は眠っているだろうが、心配いらんぞ」
①「セレナ…」
警戒しながらクリスはセレナを抱き上げる。
オジオン「だが…」
①「っ…」
セレナを抱え、両手が塞がってから、オジオンが喋り始める。クリスの眼光は鋭さを増し、オジオンを睨むつける。
>> 167
オジオン「だが…銀狼とは変わっておる。月を見れば狼人間に変身する。実に変わっとる」
オジオンは吹き抜けとかした天井をみやげる。
①「月が…」
空は雲が徐々に晴れ、月が顔を出していく。
⑭「クリス!早く!こっちに戻ってこい!」
①「あぁ!」
オジオン「ドグロは高級銀狼だ。月がなくとも狼人間になることが出来るが…月がない時に変身しても力が半分もでないらしいな」
走ろうと足を動かした時にオジオンはそう切り出した。
①「半分だって…」
もちろん、クリスはくいついてくる。
オジオン「そう。半分じゃ…月の下ではドグロはあの倍の強さらしい…もっとかもしれんが」
ミスチル「あぁ力が溢れてきます!」
ミスチルの身体はどんどん大きくなっていく。
オジオン「おやおや…ここは狼人間が多くて困るわい」
瓦礫もあちこちで動き始める。
⑦「まさか…銀狼たち生きてやがるのか!」
ローナ「そのようね」
瓦礫からは次々に狼人間と変貌した銀狼たちが出てくる。
⑤「おいおい。数百の狼人間を相手になんて…」
ザック「おい…アレ…」
⑭「狼人間と言うよりゾンビだな」
⑱『やぁ』
>> 168
⑱『あれぐらいなら…死にはせんぞ』
ドグロの身体は月の光を浴び、傷はみるみる完治していく。
⑭「暴れたりてなかったんだ」
⑦「だな」
キック・凱は剣を抜く。
ヤン「戦うか久々に」
「ガルルルルル」
狼人間たちは凱たちにせめ寄ってくる。
ローナ「あら?珍しいわね」
ザック「??」
空気が乾き、大地が揺れる。
⑦「なっなんだ」
①「敵?」
ゴオォォォォォ
一瞬、目の前を金属の蛇のようなものが横切ったともった瞬間。数百の狼人間全員が分厚い鉄に拘束され、動くことすら出来なくなっていた。
⑦「え…」
⑭「錬金術?」
⑪「え?僕じゃないよ?こんな量の鉄、操れないし」
ゴオォォォォォ
①「次はなんだ?」
ローナ「相変わらず…派手な登場なこと」
隕石かと思ったが、空から大鉄球が降ってきた。鉄球は大きな音をたて、部屋の中央に落ち、土ぼこりを舞い上げる。少し転がると機械音を上げ、4つに開く。
⑦「お前は…」
⑱『てめぇは…』
鉄球の中には三人の男たちが立っている。
「おい…偶然だぞ。決して、心配してきたんじゃねぇ」
その中の一人、将棋稼ぎ7のリーダーこと大錬金術の…
カリーナ「頭!隼!タカの子!」
>> 169
ナナ「さぁ!俺が来たからもう安心だ!」
ナナは瓦礫につまずきながら、足取り危なげにドグロの前まで行くとそう言った。
ローナ「見てられないわ…」
派手な登場だったが、いまいち決まっていないナナを見て、額に手を当て呆れる。
カリーナ「頭!サイコーやでぇ!」
ヤン「ガハハハハ」
隼「ふん」
ザック「お前らも来るとは珍しいじゃないか?おう?」
隼「私は頭の護衛に来ただけだ」
タカの子「……」
ナナ「やぁやぁ。ドグロさん。天井見事に崩れてますね~それに埃っぽいし…いやいや」
薄ら笑いで、マントについた埃を払いドグロと向き合う。
⑱「貴様は…賞金稼ぎ7の…」
ナナ「そうです。そうです。賞金稼ぎ7の頭ナナです」
マントの下に隠しもっている金属球を手にとりつつ、無防備を装い話しているが、気を許していないところを見るとドグロはお見通しのようである。
⑤「おっ!頭さんじゃんか!さっきの錬金術もあの人か!」
⑪「助けに来てくれたんだぁ」
⑦「アイツが仲間とためといえ…ただで動くとは思えないけどな」
⑭「ふむ…確かに何かあるかもなあの薄ら笑いは…」
>> 170
ナナ「凱、一つ貸しだからな!」
目はドグロを見据えたまま、凱にそう言うと懐の鉄の塊を握った。
ナナ「鉄界、四面楚歌!!」
ズズズッ
ドグロの周りを茨の分厚い鉄柵が覆う。
⑱「こんな、子供騙しが効くか直ぐに蹴散らしてやる。」
赤黒いオーラを放ち鉄柵を引きちぎろうとするがビクともしない。それどころか、段々ドグロに狭まって来る。
⑱「ぬうっ!?」
隼「頭の大錬金術奥義は伊達じゃない」
カリーナ「大将はん、降参するなら今のうちやで。」
ザック「前に俺が暴走して暴れた時、ソイツで身動き取れなくされたの思いだしたぜ。」
⑱「ぐぎぎっ…」
段々と鉄柵の幅が狭まっていく。
銀狼手下「ドグロ様っ!」
タカの子「動いたら消す…」
銀狼達に向かって右手を翳すと手のひらに光が集まる。
⑦「これで、形勢逆転だな。」
ヤン「俺たち賞金稼ぎ7の力思い知ったか。ガッハハハ!」
肩にグレートアックスを担ぎヤンは大笑いをした。
>> 171
ナナ「さぁ~話合いといきましょうか?」
⑱「ぐぐっぐ!こんなもの!くそっ!」
鉄の檻は完全にドグロの動きを封じているようだ。腕さえ動かせていない。
ナナ「無駄ですよ。この技から逃げられた者はいない…それにお仲間の命も握っているしね。」
登場の錬金術により、周りの狼人間たちも皆、鉄に拘束されている。
ナナ「私が少し念じれば皆粉々に出来ます。貴方も例外じゃない」
ドグロに手をかざすと鉄は更に締めつけを増す。
⑱「ぐっう…き…」
ナナ「さぁさぁ姫様を返してもらおうか!」
ミスチルとオジオンの方に向かってそう叫ぶとナナは錬を練り始める。
オジオン「やれやれ」
ミスチル「ふぅ」
ミスチルたちの周りに突如、無数の鉄槍が出現し、周りを取り囲む。鋭い先端を持つ槍はあと少しで身体に刺さるほど近くで止まる。
⑭「これほどの錬金術を…アイツ一体何者だ…」
⑦「ただの道から外れた落ちこぼれだ」
①「落ちこぼれ?」
>> 172
ナナ「大人しく返して貰えると嬉しいんだけどね」
ミスチル「……」
槍に囲まれているというのに顔色一つ変えない二人に近づいていく。
隼『頭!!』
ナナ「うっ!?」
隼が駆け出す。だが、間に合わないと踏んだ隼は大声で叫んだ。タカの子は素早く銃を構える。
⑱「やぁ!爪が甘いな!」
ドグロが、狼人間から銀狼に戻って、背を向けたナナに襲いかかったのだ。巨体の狼人間から銀狼に変われば鉄檻から簡単に脱出できる。
ナナ「人間型に!!」
銀狼が月を見れば狼人間になると言うことは周知されているが、意外に高級銀狼の存在は知られていない。
⑱「銀波!」
丸い黒眼鏡をかけながら、黒いマントをなびかせ、身体を捻り、剣を抜く。
ナナ「くっ!」
人間型になったドグロのスピードは狼人間とは比べものにならないぐらい早い。さらに月の光を浴びスピードが増している。
ナナ「ぐおぉ!」
錬金術を使う間もなくドグロの剣波を受けたナナは吹き飛ばされる。
隼「貴様ぁ!」
一瞬、遅れ駆けつけた隼は躊躇せず斬りかかる。
⑱「ふっ!」
>> 173
ナナ「ぐはぁ…」
吹き飛ばされたナナを凱とカリーナが受け止める。
⑦「格好つけるからこうなるんだ!」
カリーナ「頭!死なんといてや!」
ナナ「うぅ…痛てぇな。全く手加減をしらない奴は困る。よいしょっと」
ナナは直ぐに起き上がると服を払い、背筋を伸ばす。
⑦「おい。大丈夫なのかよ」
ナナ「あぁ。俺も色々あってね」
⑦「色々?」
凱はナナの剣波をうけた腹部に目をやる。服は破けているが、外傷は見当たらない。よく見ると皮膚が銀色に輝いている。
⑦「まさか…お前…」
ナナ「あぁ。禁術だ。俺の身体は鉄そのものになったよ」
カリーナ「頭…」
隼「くっ…」
剣を次々に繰り出すが、一向にドグロを捉えることは出来ない。虚しく宙を斬るだけだ。
⑱「当たらんなぁ…はぁ」
首をかしげ、欠伸をし、挑発する。
隼「貴様ぁ!なめよって!」
隼の剣はオーラをまとう。何か技を繰り出すつもりのようだ。
⑱「待て待て!」
だが、それより早くドグロの蹴りが飛んできた。身軽な隼は軽々吹き飛ばされる。
隼「ぐっ…」
⑱「そこのタカの餓鬼も銃をしまえ…俺様はもう闘う気はねぇよ」
タカの子「…」
>> 174
タカの子「……」
ナナ「銃をしまちゃってね」
銃を構えたまま動かないタカの子にナナは言うと素直に銃を下げた。この二人の関係はいまいち分からないが、タカの子はナナの命令しか聞かないようである。
⑱「お前らはまだやりたいのか?おう?」
武器を納めていない凱たちに向かって言うと黒眼鏡の位置を直す。
⑦「どうする?」
⑭「ここは武器を下ろした方が賢いかもな。姫の身の安全も確保したようだしな」
キックはナナと一緒にミスチルらの近くから離れたクリスとセレナたちを確認する。
①「セレナは無事。心配しないで」
セレナはクリスに抱えられ、眠っている。
ナナ「姫様はお休み中のようで…それにしてもかわいい」
セレナの寝顔を覗き込みにやける。
カリーナ「頭!セクハラやでぇ!アホ!」
ナナ「あっもうちょっと…ちょっとだけ…あっ」
今にも手を出しそうなナナをカリーナは服を捕み、強引に引き離す。
⑱「昔の戦友の子供にこうも合うとは年を感じるぜ」
クリスとタカの子を見つめながら、腰を下ろし、葉巻を口にくわえる。
①「代々分かってるけど…姫を拐った理由を教えて貰おうか」
セレナをキックに預け、ドグロに歩み寄る。
>> 175
ミスチル「……」
ボォ
ミスチルは手から炎を出し、時空移動でクリスの前に現れる。
①「なっ!」
ドグロとの間にわって入ってきたミスチルに素早く剣を抜く。
ミスチル「いやいや誤解です…私の仕事でしてね。葉巻に火をつけるのは」
クリス「っ……」
そう言うとドグロに火を差し出し、ドグロの後ろに控えた。
⑭「ふぅ…ややこしい奴だ」
竜剣を抜き、早とちりしたキックは恥ずかしそうに剣を収める。
⑱「俺様が姫を拐った理由は…」
①「私たちを呼ぶためだろ」
ドグロは頷く。
⑱「まっ…のこのこ来たお前らは俺様の思惑通りってことだ。おまけ(賞金稼ぎ7)は計算外だったけどな」
葉巻を吸い豪快に煙を吐く。煙はドーナツの形を描き、直ぐに消えてしまう。
⑤「分からないのが…なぜ俺たちを呼んだか?」
瓦礫に隠れていたセロは安全確認をし、ドグロに問いかけた。
①「あの馬鹿…今まで隠れてたな」
⑱「ふっふ。くだらん理由だ。大賢者様の予言を信じて呼んだだけ…貴様らが銀狼を救うだとよ!更には世界までだと!」
⑦「俺たちが銀狼を?」
⑱「連合軍の大軍を前にして、藁にもすがる思いでってな!自分で自分が笑える」
>> 176
太い葉巻をくわえていたドグロは、口からふ~っと紫煙を吐き出すと、クリス等を見回した。
⑱「我等、銀狼族は政府軍の目の上のたんこぶみてえな扱いを受けてきた…」
更に、ドグロは葉巻をふかした。
⑱「それが、違う星雲から来た連合軍の奴らに乗せられ、政府軍の連中はますます調子に乗って俺たち一族を迫害してきやがった。」
⑱「俺たちは、頭にきて銀狼族と政府軍の生き残りをかけたウマンダ星雲第二次大戦をおっぱじめた訳よ…」
ジジジッ
ドグロはしかめた顔をして葉巻を握り締めた。
クリス等一行はじっとその話しに耳を傾けている。
⑱「始めは、俺たちがゲリラ戦法で有利に事を進めていたんだが、誰が知ったのかシルバーブレッドが弱点だとバレて苦戦しだした。」
シュボッ
新たに葉巻に火をつけふかしだした。
>> 177
⑦「シルバーブレッドって何だ。」
凱はドグロに尋ねた。その横いるカリーナが口を挟んだ。
カリーナ「はあ~っうちでも知ってんのに、あんたハーフのくせして、知らんの…呆れたわ!」
赤いくせのある長髪を掻きながら言った。
⑦「いいじゃねぇかよ!俺様が知らねぇもんは知らねーんだよ!」
フンッと鼻息を荒くして凱は答えた。
⑱「二人ともよく聞け!シルバーブレッドとは銀の弾丸…ソイツを銀狼の眉間に喰らったら体中の細胞を破壊し動きが取れなくなり、最後には灰になっちまう…恐ろしいものだ。そのシルバーブレッドの材料となる鉱石はピンタゴ星雲には無く、小人族が住んでいるフクラ星雲ムーク星の地下に眠っていたらしい。」
ローナ「知らなかったわ!そんな物があったなんて…」
ローナはビックリした表情で言った。
①「私達の星雲に銀狼族を滅ぼす鉱石があったのか。」
クリス等も驚きを隠せずにいた…
>> 178
ドグロ「だが…シルバーブレットはまだ序の口だ」
葉巻を吸い終わり、新しい葉巻を取り出す。すかさず、ミスチルが火を差し出す。
ドグロ「シルバーブレットは連合軍にとって副産物に過ぎねぇ」
⑭「副産物?」
ドグロ「そうよ…副産物だ。奴らはある研究を進めるうちに偶然シルバーブレットに使われる鉱石が銀狼の弱点となることを知ったんだ。連合軍にとっちゃシルバーブレットなんど大した価値もねぇんだ。奴らの研究はそんなもんとは次元がちがう」
①「種族の弱点の発見すら副産物程度にしかならない研究…一体なんの」
クリスは重い口調で言う。それほどの研究とは一体…
ドグロ「聞かないほうがいい時もある…が…それでも聞きたいか?」
①「えぇ。連合軍が何をしようとしているのか…それを知らずに止めることは出来ないから…」
ドグロ「はっは…お前らマジで連合軍とやる気かよ」
額に手を当て、笑う。
①「そう。連合軍に勝つつもりよ」
クリスは強い眼差しでドグロを見つめる。その目を見たドグロからは笑みが消え、表情が強ばる。
ドグロ「その目…父親そっくりだぜ」
クリス「父親似って言ってだろ」
ドグロ「くっく」
>> 179
ドグロ「今から言うことは全て真実だ。なんなら証拠も見せていい」
そう言ってから数分間黙り込む。周りは静かにドグロが口を開くのを待つ。ようやく口を開いたドグロからは耳を疑う真実が語られる。
ドグロ「連合軍が進めている研究は…人を作り出す研究だ」
ローナ「ウソでしょ…そんなこと…」
⑤「マジかよ…」
⑦「そんなこと可能なのかよ」
驚愕するクリスたちにドグロは更に衝撃的事実を口にする。
ドグロ「驚くことにその研究は既に成功させ…第2段階の人間族以外の種族の作り出す研究すら成功させ…第3と研究を進めてやがる」
①「まさか…」
⑭「ありえん。人間にそんなことは出来ない」
ミスチル「信じろと言う方が無理かもしれません。ですが、連合軍の戦闘員の半分近くは人口的に作られた人間なのです」
カリーナ「そんな…」
⑦「じゃあ…今まで戦ってきた連合軍の中にも…」
ミスチル「考えてみて下さい。連合軍のあれほどの兵力をフラク星雲だけで賄えるとは思えません。既に連合軍の兵力は以前のフラク星雲の人口の何倍にもあっていることが確認されています。ここ数年の間にこれだけの人口率の伸び率通常では有りません」
>> 180
⑤「確かに…」
⑭「いや…それだけでは真実とはいいきれん!私はそんな…馬鹿げた事は信じない!」
連合軍は確かに数年で強大な力をつけたが、それだけでは証拠になりはしない。
オジオン「儂は世界の隅々まで見ることが可能だ。なんなら連合軍の生産施設を見せてやってもいい…まぁ、魔法の泉ごしに見たものなど信じはせんかな」
地の大賢者、世界の番人と呼ばれるオジオンが事実と言うのだ。間違いはない。分かってはいるが信じたくはない。
ナナ「裏界で噂は聞いたことはあったが…本当だったとは…」
※裏界:賞金稼ぎ・暗殺者・傭兵など裏の世界の輩が集まる場。
ドグロ「人間に始まり…いまや全種族も作られているらしいが…それでだけで、研究は終わっていない」
ザック「連合軍め!俺みたいな奴も研究の初歩だったかよ!」
ドグロ「まぁ貴様は機械と人間の融合実験にされたわけだ。連合軍は更に全種族を融合させた化物を作り出そうとしている。パーフェクトをな」
①「っ…」
絶句するクリス。
⑭「馬鹿な!神への冒涜だぞ!自然の摂理を無視するにも程がある!」
鞘を握りしめ、怒りをあらわにするキックだが、怒りをぶつける相手はいない。
>> 181
ドグロ「世界の均衡はすでにずれてきている。各地で異変も確認されてるしな」
オジオン「うむ。しかし、まだ世界の均衡が完全に崩れた訳ではない。連合軍がパーフェクトと命名する新たな生物を生み出す前に止めることが出来たなら均衡を守ることは出来よう」
ローナ「オジオン様…魔法界は黙ってみていたのですかっ!今の今まで何の対策もしなかったのですか!」
オジオン「…均衡を守るため各七つ惑星には一人ずつ大賢者がおる。フラク星雲の管轄は炎の大賢者じゃたが…奴は闇の道に走りおったのだ…奴のお陰で連合軍の研究を事前に察知することが出来なかったのだ。情けないが…儂も含め大賢者たちは自分の星で精一杯じゃた」
ドグロ「と~まぁ…今になって魔法界も慌てて対応してるって訳よ。ほっときゃ魔法界も消滅しかねないからな」
⑭「しかし…魔法界がその気になれば今からでも連合軍は簡単に止められるのではないのか…魔法界は世界の危機と言うのにまた世界に関わらずの掟を貫くつもりか!」
オジオン「いや…世界には干渉せぬの掟はあくまでも均衡が崩れないまでの話よ。連合軍が世界を征服しようとも均衡は崩れはせんが…奴らの研究はそれほどの物…」
>> 182
⑤「じゃあさ。なんで連合軍を止めれないのさ~魔法界は魔法使いたちを収集してさ。レイカ星に乗り込んでドイスを倒せば…魔法界からは何処の星でも行けるって聞くし簡単じゃないの」
オジオン「簡単…そう簡単だ…大賢者を集めレイカ星に行きドイスを倒し、施設を破壊し…なんなら賢者数千人を率い連合軍を一人残らず壊滅させてもいい…」
①「なら…なぜしないのです」
オジオン「簡単じゃと思っておった…だが…実際は違っておったよ。レイカ星…いやフラク星雲でもはや魔法は使えなくなっておったのだ。魔法が使えねば儂はただの老いぼれじゃ」
ローナ「魔法が…」
オジオン「そうじゃ…魔法が使えん。いや使えるやもしれぬ…ドイスあやつならな…なにせ儂らとは根本的に違うからな。そうじゃろクリス?」
①「……」
ドイスの正体を知る数少ない者の中に入るクリスはオジオンと目線をそらす。ドイスのことを考えるだけで【あの事件】が頭をよぎるのだ。や・つ・らが全てドイスに見えてくる。事件の後、数年のうちは身の周りの物がドグロではないかと怯えたものだ。
⑤「クリス…」
セロはそんなクリスを心配そうに見つめる。
>> 183
⑤「クリス…」
クリスと出会ったのは10才の時だ。セロは親の顔も知らない。修道院の院長の話だとセロは赤子の時、門の前に捨てられていたそうだ。今となっては親を恨むとか馬鹿げたこと思っていない。逆に感謝しているよ修道院に捨ててくれたことを…捨てられた修道院は修道院として通ってはいたが、子供の受け入れ施設のようなものだった。俺以外にもその修道院には捨てられた子供が沢山いたし、修道院での厳しい生活もつらいと思ったこともなかった。そんな修道院にいて、10歳の誕生日をむかえる年にクリスがやってきた。修道院には男の子供が多く、女子は少しはいたが、俺好みの女はいなくそれが唯一、修道院の生活での不満な点だった。まぁ10歳で女の事で不満がってるなんて変わっていたけど…そんな中、衝撃的な出会いだった。その日は朝から雨だったが、俺の誕生日でいつになく陽気だった。修道院ではいつも素っ気ない食事ばかりだったが、誕生日だけは晩御飯が豪華になるのだ。修道院の子供は1年に一回の誕生日が待ち遠しくてたまらない奴が多かった。俺もそのうちの一人だったけど。そんな日にクリスはやってきた。
>> 184 クリスは兄らしき男子に手を引かれながら修道院にやってきた。顔は泥だらけで、髪は乱れ、服は所々破けている。綺麗な剣を大事そうに抱えながら、不安そうな顔で、頭一つ分、背が高い男子をみやげている。男子も同じく乱れた格好で、背丈の3倍はありそうな重そうな剣を背負っている。俺は友達数人とそんなクリスたちを影から見ていたが、二人は揃って、美形で、見た瞬間にクリスに一目惚れしてしまった。誕生日にやってきた美人に気持は高ぶる。ここ数日で、この修道院には十人近い子供がやってきていた。院の人の話だと国中で、大勢の人が死んだらしい。子供の俺には詳しいことは説明してくれなかったが、院内の慌ただしさから、そうとうな事が起こったようだ。兄らしいき男子は院長に「親が死んで、身よりがない。どうかここに置いて貰えないだろうか」と言った。男子は子供だと言うのに言葉使いは大人のようで、しっかりとしていた。院長は親を失った経緯は聞かず、修道院の中に招きいれた。普通なら経緯ぐらい聞いてもおかしくないが、ここ数日で、やってきた子供は皆同じ理由のようだ。国で起こった事件で親を失いやっとの思いでやってきたのだ。
>> 185 二人は院長室に入っていく。数時間後に出てきた時には簡素だが、綺麗な修道院の衣服を着て出てきた。持っていた剣は見当たらない。当然の事ながら修道院で剣を持ち歩くこと許してくれない。後から聞いたが、二人の剣は父親から貰った大事な物らしく手放ささせるのに院長は苦労したようだ。大切に保管し、定期的に見せること条件にやっと渡したらしい。二人は修道院にいる子供たちの前で自己紹介するが、クリスは今とは別人のようだった。最初の数ヵ月は何処か周りを恐れていて、喋る時もいつも下を向く暗い女の子だった。直ぐに今にいたったが…男子はやはり兄らしく雷と名乗った。格好いい。男の俺でもそう思うぐらいだ。容姿もさることながら、同じ修道院の服を着ているのに何処か雷が着ている服が格好よく見える。不思議だ。当然のことながら雷は女にもてた。そんな雷をよく思わない男子たちが出てくるのはこれまた当然で、年上の青年たちが数人係で喧嘩をしかけたこともあったが、一瞬で泣かされていたようだ。流石は雷と言ったところだ。
>> 186 俺はというとクリスしか見えていなかった。俺は積極的に話かけるのだが、クリスは事件の影響で兄以外の人間を怖がり直ぐに逃げれてしまう。今思うとこれは結構ショックだったな。クリスと雷は修道院の子供とは馴染もうとはしなかった。家系は有名な剣術使いらしいことは院長から聞いたが、いつも二人で、木の棒を剣に見立て、剣術の修行に励んでいた。そんなクリスたちを遠くから見るのが日課となった俺は暇潰しに本を読みながら見守っていた。一番嫌いな読書が好きになったのもこの時からだろう。よく読んでいたのが銃や機械に関する本だった。これのお陰で、修道院から抜け出した後も仕事には困ることはなかった。抜け出したと言ったが、修道院にお世話になる見返りに大きくなったら修道院で働かなくてはならない。俺は一生修道院での生活でいいと思っていたから別にここで働くことは嫌ではなかった。だから、抜け出すつもりもなかったが…
>> 187
そう言えば、雷とクリスの兄妹が入って来た1ヶ月後に、又しても両親を亡くしたキルトと言う同じ年齢の男の子が修道院に入ってきたっけ。自分は窓際に腰掛けて本を読みつつ、そいつを眺めると何故か腰には円盤に刃がついているものをぶら下げて頬はこけ眼孔も鋭く光って、触れると切れそうなナイフみたいな奴だったな。当然の事だが、人を傷つける危険な武器は修道院に募集され落ち込んでいた。
ずっと、本を読んでいるつもりだったが、同い年と言う事もあって話し掛けると無視された。だが、俺の持ち前のキャラクターで友達になりそして、最近入った雷やクリスにも紹介した。何でも、腰にぶら下がっていたやつは親の形見らしい。しまいには雷の力強さに惚れ込み勝手に弟分になっていたっけ。
>> 188 クリスが来て、一年以上経った時には俺とクリスは大分と打ち解けていた。毎日毎日、近くで見守っている俺に興味をもったのだろう先に話しかけてきたのはクリスだった。まさに俺の粘り勝ちだったな。事件の影響で内気にはなっていたが、元は明るいクリスだ。俺とクリスは次第にお互い無くてはならない者同士になっていた。あっ、誤解はしないでほしい。今もそうだが、俺とクリスはそう言う関係じゃないぞ。あくまでも親友以上ではない。絶対うん絶対そうだ。俺だって最初は女として見ていたが、今じゃ兄弟しかも姉貴にしか見えないからなぁ。今になって改めて思うと人生で一番幸せだったころはこの時期だったかもしれない。だが、そんな日々は長くは続かなかった…クリスとの出会いの日、俺の誕生日の日のようにその日は朝から分厚い雲に覆われ、雨がひっきりなしに降っていた。
>> 189
俺はその日、朝から雨ということもあり、自室で、本を片手に外を眺めていた。部屋からは裏庭が見え、雨の中、雷が木棒を振って修行に勤しんでいるのが見える。クリスの姿は見えない。まさか、それが修道院で雷を見る最後になるとは思いもよらなかった…
修道院で育った子供はその恩を返すため、一生、修道院で働かなければならないと前にもいったが、その厳しい見返りを拒否する者も多いのも事実で、半分以上の者は一度は逃げ出そうとして失敗し厳しい罰をうけた経験者たちだ。逃亡が失敗する原因は院長を含め院の人の大半が魔法使いで、修道院には至るところに監視魔法がかけられており、外には強力な結界も張られている。監視魔法をなんとかかいくぐったとしても結界はどうしようもないだろう。故に今まで逃げ出せた子供は一人もいない。だが、そんな無敵の監獄を破る者が出たのだ。
>> 190 本を夢中になって読んでいると廊下から院の人の叫び声が聞こえてきた。俺は何かあったのかと思い慌てて、廊下に出た。目の前を走っていく院の人の後についていくと残酷な風景が目に飛び込んできた。見慣れた修道院はあちこち破壊され、何人もの院の人が血を流し倒れている。俺は言葉を失いその場に座り込んでしまう。周りから悲鳴に似た叫び声しか聞こえこない。俺は這って前に進む。この場から逃げたい一心で、ひたすら前に進んだ。すると前方に聞きなれた声が3つ聞こえてきた。「命だけは」と何度も繰り返す院長の声、そして、修道院を殺戮の場にした二人の見慣れた男子…一人が長剣を振る。院長は力なくその場に倒れ、もう人の男子が院長が首から下げていた門の鍵をはぎとる。雷は俺のことに気がつくと「なんだ。お前か…クリスは頼んだ…俺はしなくてはならないことが出来たんだ」 そう言った。キルトから鍵を受け取り重そうな扉を開き、早々と外に出ていく。俺はそんな二人をただ見守ることしかできなかった。
>> 191
あの時、雷を止めていればクリスも後を追うようなことは言わなかったし…兄弟同士殺し合うようなことにはならなかった。俺はあの時から何も変わっていない。クリスと雷の関係は悪化するばかりで、止める力もない。だが、クリスは…
⑤「俺が…」
⑭「どうした?大丈夫か?顔色悪いぞ?」
⑤「あっ…あぁ大丈夫だよ」
⑭「なら…いいが…あまり思いつめるなよ。似合わんしな」
⑤「はっはは」
⑱「貴様らは大戦…つまりこの連合軍との戦いのキーらしい」
①「キー?」
オジオン「さよう…この大戦で勝利するためにはクリスお前たちの力が不可欠と出ておるのだ。大戦の英雄となる者たちの力が必要だ」
ナナ「たいそうな名がついたな。凱。くっく」
⑦「大戦の英雄か…くすぐってぇな」
⑱「俺様も姫さん拐って、手荒の真似までしてこんなこというのは気がひけるが…どうか…俺様に力を貸してくれねぇだろうか!」
ドグロは頭を下げる。
>> 192
⑭「貴様。よくそんなことを言えたものだ」
セレナを拐い、キック自身も拐われ牢獄で監禁されていたのだ。当然ながら、キックは聞く耳をもっていない。
①「確かにやり方はまずかったけど…連合軍と闘うためには力(仲間)が必要なのよ」
⑭「私はこのような奴と手を組むつもりは断じてない」
⑤「あらら~時期、竜王候補が反対じねぇ」
⑱「そう言われても仕方はない。だが、銀狼族の次に滅ぼされるのは竜族やもしれんぞ」
⑭「なっ!我らは貴様銀狼とか違う!連合軍にやられはせん!滅ぶのは貴様らだけだ!」
⑱「なんだと!低種族がぁ!」
今にも斬りかかりそうな両者。
オジオン「止めよ」
杖で床を二度叩く。すると地鳴りと共に小さな泉が現れた。ダンテスティン星のハークの部屋、エルフ国の塔の最上階にあったものに類似する泉だ。
⑭「それは…魔法の泉」
※魔法の泉:賢者以上の魔法使いにだけが扱える魔法界との通行口。また大賢者ともなれば世界中の泉間での移動も可能。主に世界をのぞく窓として使用される。
オジオン「さて…お客様が来られるお時間だ」
泉は金色に輝く。
>> 193
⑦「なんだぁ」
ナナ「こりゃまた…」
金色に輝く泉の水面に人影が現れる。
①「ハーク殿!」
泉から現れたのは風の大賢者ハークであった。ハークに続くように雷の大賢者マリーンが出てくる。
②「いやぁ…変わった建物じゃな」
崩れ落ちた天井をみやげ、床一面の瓦礫に目をやりそう呟く。
ナナ「ふふ。俺ら凄いとこにいると思わねぇか…」
隼「と?言いますと?」
タカの子「……」
ナナ「7人の大賢者のうち三人がいるんだぜ…ずげぇ」
ハークはマリーンの手をとり、泉から引き上げる。
マリーン「皆さん。お久しぶりです」
⑦「マリーン!良かったぜ!元気そうで!」
凱は直ぐに駆け寄る。
マリーン「凱!会いたかったわ!心配してくれて有り難う!」
飛びかかるように凱に抱きつく。
⑦「あわわ…なにすんだ」
凱は顔を真っ赤にし、マリーンから離れようとするがむやみに身体を触るわけにもいかず、どうすることも出来ずにいるようだ。
マリーン「ふふ。この通り人間同士の仲になったんだから堅いこといわないの」
マリーンは髪を上げ、隠れていた耳を見せる。エルフ族の尖った耳はそこにはなく、普通の耳になっている。
>> 194
⑦「マリーン…耳が!?」
凱は驚きを隠せないようだ。思わずそう言う。
マリーン「そう。私はあの時、魔力を使いきったでしょ。そしてぇ、魔法老のお力で、一命はとりとめたわぁ。でも、魔力を使い切ったってことはエルフでもなくなってしまったの。今は少しは魔力は戻っているけど…エルフに二度と戻ることは出来ないわ…だから今、私は人間よ!種族の境もこれでなくなっね!」
マリーンは更に強く凱を抱きしめる。
⑦「っておい」
逃げようとする凱だがマリーンは強く抱きしめ逃がさない。
⑤「おっ!ラブラブだねぇ。人間なった大賢者様…なんか、若返った感じだなぁギャルぽい」
ローナ「あら?羨ましそうね」
①「ふ…」
⑤「う…羨ましくなんて…な…ないよ!」
横目で見てくる二人に慌てて、背を向ける。
⑫リオ「凱。子供の前で見せつけてくれるね」
⑦「馬鹿!見るなぁ!」
マリーン「あら?いいんじゃなくってぇ?」
今にも押し倒されそうな凱はリオに見られまいと必死だ。
⑫「クリス。瓦礫の中でいいもの見つけたんだけど」
①「いいもの?」
⑫「これさぁ」
リオは黒い毛玉を差し出す。クリスはこれが何なのかは直ぐに分かった。
>> 195
①「デビル。何処行ってたんだ」
クリスは毛玉を摘まみ持ち上げる。すると毛玉は一回り、二回りと大きくなっていく。そして、手足が飛び出すと最後に顔が現れた。
デビル「珍獣族王!デビル様の登場じゃぁ~い!寂しかったかい?クリス」
デビルの第一声はクリスの機嫌を損ねたようだ。デビルは一度バウンドさせられ、投げられる。
デビル「てって…痛いよぉ」
デビルは頭から生えた先端が矢印型の触覚二本を交差させる。
①「もとを言えば!デビルお前が勝手にいなくなったからこんなややこしいことになったんだから!」
⑭「まったく」
デビル「まぁ~いいじゃんか!一件落着したようだしねぇ!」
デビルは跳ねまわり、能天気にそう言うとオジオンの肩に乗る。
オジオン「お主、いつから地上に出たのだ」
どうやら二人は知り合いのようだ。デビルはオジオンの問いに歯茎まで見える笑みを浮かべ答える。
デビル「つい最近ね。この通り…アンタの封印で、力は戻ってないけど」
オジオン「お前の力が戻る時、それはお前が本当の善者になる時だけだ。封印前にいったはずだがの」
デビル「半殺しにして言われてもねぇ…」
>> 196
ハーク「お主がしでかしたことが元凶で封印されたのじゃ…オジオン殿にあたるのはよさぬか」
デビルは過去を思い出したのか、急に大人しくなった。
⑤「デビルって…大賢者に封印されるようなことしたの?争いをさけるために自らを封印したんじゃなかったのかよ」
⑦「さぁな」
声を潜め、セロは言う。だが、オジオンには筒抜けだ。
オジオン「こやつはエルフ族の争いに巻き込まれたくなかったのは本心じゃった。だが、自らが人柱になり、珍獣族を地界に封印したと言うのは歴史を都合のよいように変えたエルフの話よ」
ハーク「真実はのぅ…もっと複雑でな」
デビル「そうそう」
①「聞かせては貰えないでしょうか?ハーク殿」
ハーク「この話は地下の扉に深く関わる話になるゆえ…この場では話せんのだ理解してくれ。これはダリル・タカ・7大賢者との約束じゃ」
①「そっそうですか…」
クリスは肩を落とす。あのシーラ星で見た地下の扉は今でも鮮明に頭に焼き付いて離れていないのだ。覇と名乗る男の言葉も気になっている。それにあの扉の向こう側に…求めるものがあるような気がしてならない。
ハーク「さて…本題に入ろうかの」
>> 197
⑦「本題?」
マリーン「そうそう」
マリーンはまだ凱に抱きついている。凱も慣れたようで、顔は赤らめてはいない。
ハーク「おや?儂が何も用がなくてきたと思ったかのぅ?」
長い髭を触りながら、キックに抱えられているセレナに近づくと呪文を唱える。
⑭「おっ!姫!」
優しい光がセレナを包む。
ハーク「お目覚めのお時間ですぞ。セレナ姫」
するとセレナはゆっくりと目を開ける。
③セレナ「あっ…わ…私…」
ハーク「では…状況だけ説明しておこうかのぅ…水の大賢者殿に空の大賢者殿のお二人方もこのピンタゴ星雲に来られておる。霧の賢者に嵐の賢者も呼び寄せておる最中じゃ」
クリスたちは話についていけず、ただ、大賢者同士の会話に聞きいる。
オジオン「弟子の霧の賢者・嵐の賢者まで呼ぶとは…今回の敵はそれほど強敵と言うことか…私も弟子の賢者を何人か呼び寄せてはおる…役に立つかは分からんが」
ハーク「うむ。キメラの奴も前にも増して、力を増幅さておる。それに大賢者クラスの魔力を持ったものが一人…7大中将もきておる」
>> 198
②「7大中将は真紅の鎧を身につけているグラカスと言う者を筆頭に女性ただ一人のカラスに、昔剣豪風神タカと互角のサム、鞭使いのベンガル、二本の曲刀をブーメランのように飛ばすジャッカル、体中に虫を飼っているボリック、リュートを奏で催眠をかけるコイルと調べはこんなとこじゃ。だが、素性が知れない者ばかり気を抜くと痛い目にあうぞ…」
ハークは蓄えている白い髭をさすりながら皆に言った。
①「ああ、十分に分かっている。」
⑦「こんだけいりゃ大丈夫だろうぜ。」
凱は皆を見回した。
カリーナ「おもろくなってきよった。」
ザック「切り刻んでやるぜ。」
シュイー シュイー
手を電ノコみたいな形に変形させニヤついている。
ローナ「ザック!また、残酷な事考えて…」
呆れ顔で顔を横に振る。
>> 199
ナナ「武器と戦艦は俺が何とか調達しよう。ただ資金がな…。」
ドグロ「ふ~っ!心配しなくてもよい。我等一族の財宝で買うがよい。」
勢いよく煙草の煙りを吐き出すとドグロはミスチルに指示を出した。
ミスチル「御意に!」
かしこまると、数人の銀狼を連れて何処かに行ってしまった。
オジオン「何やら、弧人たちも動いているみたいだが…今は、さほど気にしなくても良いじゃろ。」
⑦「チッ!また、砦の野郎じゃねぇだろうな。今度はギタンギタンにしてやる。」
足をジタバタささせているとドグロが凱に尋ねた。
ドグロ「お前は混じっているな…然もまだ覚醒していないようだな。」
⑦「覚醒!?」
マリーンは驚く凱にべっとり引っ付いたまま離れようとはしなかった。
ドグロ「そのうちに分かる。」
- << 201 ドグロ「しかし…今は急がんでもいい」 今にもウマンダ星に乗り込もうとするクリスたちを見て言う。 ①「だが…」 ドグロ「説明してやれ」 ミスチル「はっ」 ミスチル「ですが、この散乱した場では話も進まないでしょう。此方に」 ミスチルに先導され、一同は隠し通路を通り、椅子並び、中央には長机、会議室といった風景の部屋に行く。 ミスチル「どうぞ。お座り下さい」 部屋には何人か先客がいた。中年の男たち数人はひげ面に威厳たっぷりで、席についている。恐らくは宇宙海賊の幹部であることが伺える。 ②「ふぅ…やっと落ち着けたわい」 ③「ハーク、元気でなによりです。心配したんですよ」 ②「いやはや…すいませんのぅ」 各々、席について行く。隼とエルフの子はナナの背後にたち警備に余念がない。 デビル「ねぇ?なんか食べ物ぐらい出してもよくない?」 小さな身体には不釣り合いの大きな椅子に座っている。 ⑤「お前、相変わらずだなぁ…」 ミスチル「あっ…これは失礼致しました。直ぐに」 手を叩き合図を送ると部屋に銀狼の女たち数人が彩りどりの豪華な料理を運んできた。女たちは料理を運び終えるとドグロの両脇にひえる。
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