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一緒にお話つくろう会

No.440 07/03/07 02:12
高校生389
あ+あ-

≫439

①「…」

クリスは深く頭を下げる。

大賢者の中の大賢者ハーク様。とても寛大な人だ。力も凄い。だが高齢の身体だけあって心配だ。なにせ、魔法界は常人では耐えれない異次元の世界なのだから…

クリスは顔を上げ、下に降りようと後ろの扉の方を振り返る。

①「なっ…」

扉の前に男がいる。

①「…」

気配は一切感じなかったのに

『…』

男はじっとこっちを見ている。

①「あっ…」

この男には言いたいことが山ほどあるはずなのに言葉が出てこない。

男はゆっくり口を開く。

『クリス…私が何しに来たか分かるか?』

①「…(汗)」

数年前に分かれてから必死にこの男の後を追ってきたと言うのに実際目の前にすると迷いが出てくる。

①「…」

私はこの男を殺されねばならないのに手がふるえ、剣にすら手をかけられない。

『クリス…お前は生かしてはおけん…今までなら放って置いても、害はなかったが…今回のこの戦いで…お前の力を幾分か侮っていたのに気づいた。出ている杭は早めに叩かんとならん』

男は背中に背負っている長剣を抜く。懐かしい剣だ。

①「私は…」

クリスも剣を抜く。男と同じ紋章が入った剣を…

『いざ…』

①「…ゴク」

勝てないと分かっている。だが、ここで逃げるわけにはいかない。あの時のようにこの男いや兄に目を背けてはいけないのだ。

①「はぁあああ!!!」

セロとの約束は破ることになるが、あの技を使うしかない。ただでさえ負担が大きい技なのに今日は二発目。腕どころか命の保障もない。

①「はあぁぁぁ!」

⑫「ふっ…」

命をかけて突っ込んでくるクリスを見て雷は笑った。いや笑ったように見えた。泣いているようにも見えた。

クリスの剣。

雷の剣。

父の形見である両者の剣。

お互いの気持・剣が激しくぶつかり、冬国中に聞こえるほどの凄まじい音がなった。音と共に眩い光りも生まれ、光りは部屋を包みやがて消えた。












①「…」

⑫「…」

雷はクリスを見つめる。









⑫「これで…何もかもが終わった…これでいいんだ…」

雷は部屋を出ていく。

⑫「運命だ…妹よ」

バタン

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