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結局、おばけなのか？

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おしゃべり好きさん（ 30代 ♂ ）
23/03/30 08:56(最終更新日時)

俺的には全然怖くない話だけど、オバケ系苦手な人は見ないでほしい。

大学生の頃、当時付き合ってた彼女と夏休みを利用して、住み込み旅館のバイトに応募した。

群馬県にある一軒の老舗旅館が雇ってくれる事になり、七月下旬からお盆終わりまでの約３週間働く事になった。
部屋は２人だからと気を遣ってもらい、旧館の広めの和室を用意してもらった。

しかし、その旧館ってのが木造築100年は経っているくらいオンボロで、当たり前のように和式便所だし、床は歩くとミシミシときしむくらいだった。
旧館は３階建てで、１階に俺ら2人、２階は林間学校などのバスの運転手やバスガイドが泊まる部屋、３階は板前さんの家族が住んでいた。

全部話してると長くなりそうだから要約して話すと、その旧館の俺らの部屋に小学校低学年くらい（７〜８才）の男の子がよく遊びに来ていた。

俺らは旅館関係者の子供、もしくは板前さんの子供、旅館に泊まりに来ている客の子供だと思って接していた。
お菓子食べたり、ソフトボールでキャッチボールしたり。
不定期に現れては去っていく子供。しかも笑ったりはしていたが、よく考えたら一切言葉は発していない。

働き出して結構経ったある日、食事中に何気なく支配人に「うちの部屋に遊びにくる子供って、誰のお子さんですかね？」と聞いた。

すると、さっきまで温厚な顔をしていた支配人の顔が急に険しくなり、眉間にシワを寄せていた。
なんか聞いちゃいけない事を聞いてしまったような雰囲気。

俺が、あれ？って顔をしていたら、支配人がそれを察して「きっと、客の子だろ…。」と絞り出すように言った。
その時は、ふーんぐらいにしか思わなかった。

しかし、彼女にその話をすると、宿泊客が退出し、客間の掃除している時にも、その少年が現れたらしい。

…って、事は客の子供ではないよね？

あの少年はの正体ってなんぞや？