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おじいさんかわいそう

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名無し（ 30代 ♀ ）
13/08/11 15:09(最終更新日時)

福島県いわき市で水道屋の事務をしています。

事務所で部長と二人のときおじいさんが自転車できました。

よたよたしたおじいさんで握力が弱いのかドアを開けられませんでした。

私がドアを開けて中に入ってもらいました。

ろれつの回らない口調で『水漏れ直してもらえませんか。メーターが回っていてどこで漏れてるかわからないんです。○○水道に行ったらできないと断られたんです』と水漏れ修理をわざわざお越しになって依頼されてます。

今いわき市の建設業界は復興事業で手一杯なため、個人宅のちょっとした漏水修理に手を回せないところがほとんどです。

ましてやおじいさんの依頼のようなどこで水漏れしてるのかわからないというケースは調査に時間がかかりすぐ終わる仕事ではないのでできるだけ断るようにしています。

おじいさんの頼みに部長は『今職人がみんな現場に行ってるから直しに行ける人いないんです。あと来週はずっとお盆休みに入っちゃうから』

おじいさんは『ならお盆明けはきてもらえますか』

部長は『うちは職人少なくて仕事が一杯一杯でお盆明けもすぐ行けるかわからないですよ』

そしておじいさんは『じゃあ他のところ回ってみます』と出ていかれました。

またドアノブが回せないようだったので私がドアを開けてお見送りしました。

なんだかよたよたとしてろれつが回らないおじいさんだったのでかわいそうに感じてしまいました。

震災前だったら依頼があるのはありがたいことですぐ行ったのに、いわき市は今は水漏れやトイレが詰まったなどでお困りのお客様は何件も何件も水道屋に電話をかけ、そのたびにたらい回しにされます。

もし私に配管技能などがあったら直しにいってあげたかったな。