印象的な名言

みっともないと思うなあ、ぼくは。個性なんてどうでもいいじゃないか。第一個性なんてちっとも出てやしないじゃないか。‥…‥
個性的なお洒落、なんて男の口にする言葉じゃないよ。
‥…‥それにだ、個性なんていうものをだよ、既製服屋や洋品店で一万円や二万円の値段で売っているものかどうか、暇な時にでもとっくり考えてみるんだな。




女たちよ！　　　　　　伊丹十三

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大事な人は　いるよ

だけどね　おれ
「結婚」なんて「死」と同じ位
彼方にあるんだ


そんな「彼方」のことよりも
「今」のことのほうが
おれにはずっと魅力なんだ　　先生




Kiss+π r2　　　　　　くらもちふさこ

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「離れるから友達じゃなくなるってへんだよ」

ホントは　
青沼と同じ思いだったおれ自身に

いいきかせたことばだった






kiss+πr2　　　　　くらもちふさこ

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口びるを重ねるごとに
互いの
一部分　一部分を
交換しているような
感覚に陥った


一心同体　　　にも近いし


妊婦がよくいうセリフ

「もう　自分ひとりの体じゃないから」


「両想い」って
それと
似てる






Kiss+πr2　　　　　くらもちふさこ

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男と女が出会い、ある一瞬、魂をすり合わせる。その不思議、その熱情、その身を引絞るようなせつなさを知ったことは、若さと引換えにした甘美な毒の味といえないこともない。






可愛らしさの匂い　　　　光野　桃

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「パワフルな連中だからなー」

「そ…そう　僕は去年一年間　群集(モブ)を研究してたんだけど　メタルは妙に統率力があるんだ」

「そー　ニューウェイブ系とかダンサンブル系とかはファンがパーソナルだよな
ドライだし　没個性のニューミュージック系ともちがうしな
メタルのような統率力は　ちょっとないよ」

「そう思うだろ　ところがだ！！
対巨人戦の外野席！　あれはスゴイ！　メタルも勝てない！！　声援の暴力なんだ！！
分裂前のアメーバが一団になって移動するよーなスゴさ！異様さ！
こんど新曲に　そーゆーのもあるんだ」






ファンシィダンス　　　岡野玲子

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「学割きくもんで大手をふって　どこにでもカオ出してるケド　いったい誰のおかげで学生できると思ってんのよ！！
　あたしたちが税金払ってあげてるからじゃない　そんなギリないのにサ！

　だいたい花のトカイのデンシャの中でベタベタするなんて田舎モンよ！
タンポポが咲いてる田んぼのあぜ道じゃないのよ！
　あれでいっぱしに選挙権もってる社会人のタマゴなんだから　日本の将来も安泰よ

　くやしかったら　ブランドの袋で生ゴミ捨ててごらん」






ファンシィダンス　　　岡野玲子

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「じゃあ先生　パターンに気づいて自由になるにはどうしたらいいんですか」

「わしは朝顔と仲良くなることはできるが　朝顔にはなれん
　自由(楽園)はいつも君の中で君を待っている
　どんなに好きな人がいても　どんなに頼れる人がいても　自分以外の者に支配されてはならんぞ
　
　100％君を愛せるのは　君しかいない」






君のいない楽園　～最後の講義～

佐野未央子

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「でも、あたしは百貨事典は必要じゃないんですのよ、ドレイクさん」
　アンは必死だった。
「どういたしまして。百貨事典は必要ですとも。だれだって百貨事典は必要ですよ─国民百貨事典をね。わたしなんか、国民百貨事典を知る前によくも生きていられたと思うほどですわ。生きる！私は生きてはいなかったのです。単に存在しているに過ぎなかったのです。その火食鳥の図版を見てごらんなさい、シャーリー先生、あなたは実際に火食鳥を見たことがおありでして？」→

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>> 259 「でも、ドレイクさん、あたしは─」
「もし条件がちょっとわずらわしすぎるとおっしゃるなら、学校の先生ではあるしするから、特別の便宜をはかってさしあげると思いますわ。八ドルのかわりに月六ドルにしましょう。あなただってこれほどの申し出を断るわけにはいきますまい、シャーリー先生」
　アンは断れそうもない気がした。注文を取るまでは動くまいとの決心はありありうかがえるこの厄介な女を追い払えるものなら、月に六ドル払う値打ちがあるのではなかろうか？それに、双子たちはなにをしているのだろう？気味の悪いほど静かである、風呂桶の中でボートを浮かべているとしたら？あるいは裏口から忍び出て池の中を歩いているとしたら？






アンの幸福　　　　　　　モンゴメリ

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ルイス・アレイはマッギルへ行くことになっております。ソフィ・シンクレアはクイーン学院へ行きます。それからキングスポートの演劇学校に入学するだけのお金ができるまで、教鞭をとるつもりでおります。マイラ・プリングルは秋のシーズンに『社交界へ出る』ことになっています。あまり美しいので、たとえ文法の「過去完了動詞」は不意打ちに─街頭でいきなり逢うという具合に─出られたのでは見さかいがつかなくたってちっとも差支えないのです。





アンの幸福　　　　　モンゴメリ

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「私…　もう　今後ピアノには一切　手をふれないわ
それで許してもらえるなんて思わないけど　罰としてそうする」

「え…　そんな～　も～　弾きゃいいよ　別に～
かえって重いし」

「そっすよ　何かそれ　逃げって感じがするな！！　いいピアノ弾くのが本当の　つぐないと思います！！」

「うん　弾かないで」

「え」

「あなたに　ピアノ弾いてほしくない
私が許すまで　弾かないで」

「ええ　弾かないわ　約束する
あ…　そうだ　コレはあなたのよね」

「え？」

「私の楽譜の中に　まぎれてたわ」





あのこにもらった音楽

勝田　文

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「で　佐藤くん　奥さんと帰っちゃったの
残念だったわね～　あなた」

「断るのはいいけど　何もすぐ帰らなくても…」

「なんだ　もうあきらめついてたのね」

「……佐藤くん　昨日ショパンのピアノコンツェルトを弾いていたんだ
それがもうミスだらけで…　譜も全然覚えてなくてデタラメだし　17の時の彼は　あんなヘボい腕じゃなかったな～
　でも 　17の彼には決して弾けない　とても素晴らしいショパンだったよ」




あのこにもらった音楽２

勝田　文

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時たま老社員は、休日を利用しむすこの住居を訪れてみる。たしかに、べつな意味で同居する気になれないと感じる。彼の好まない妖精が、部屋いっぱいにいるのだ。床の上、机の上ばかりでなく、椅子の背、本棚、さらに天井からもぶらさがっている。コウモリの洞穴、ヒヨコの孵化場にまぎれ込んだ気分になってしまう。においのないのがまだしもだが、灰色の妖精どもがうごめいているながめは、どうしても好きになれないのだ。




妖精配給会社　　　　星　新一

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…‥そしてそのために、システムの嘘を見抜きながら生きている人間の姿を描くことが純文学のなかに求められたのだ。だから純文学とは、本来犠牲の文学である。
　しかし、それは大変難しいことだ。なぜなら、いかにフィクションを虚構するとしてもその虚構を作り出す作家自体が“生きて“いなければさまにならないからである。




　解説　　　　　　　栗本慎一郎
(悲しき熱帯　　　　村上　龍)

　　　　　　

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「…あなた…　将大(まさひろ)をつれまわしてるそうじゃないの…‥」

「うん　めっちゃ仲いーよ」

「責任はとれるの？」

「は？」

「柚子(ゆうこ)　約束してちょうだい
『危ないことはしない』　スリルもわるいこともくそくらえよ　何かあったら　それは　みんなあなたのせい
‥…そうなってしまうから」

「……はい」

「それと　あなたが言ったら　将大はちゃんと塾に行くのじゃないかしら？」






バラ色の明日　　　　いくえみ綾

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「おまえがいじめられるのは　父ちゃんのせいなのか？」

「羽上くんには…　わ　わかんないよ」

「ああ　ごめん　わかんないや
でも樹仁也(じゅにや)んちも　母子家庭だぞ？

　おまえ　おれに　『猫は物じゃない』って言った時みたいに　ああゆうふうになればいんじゃないのか？」





かの人や月　　　　　いくえみ綾

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　浜べがきえてしまったころ、まんまるな黄色い満月が、海の上にのぼりました。こんなに大きくてさびしいお月さまを、ムーミンパパは、見たことがありませんでした。海が、いま見ているほど大きくて絶対的だとは、ついぞパパも知らなかったのです。
　まったくだしぬけに、パパはこんなことを感じたのでした─この世でただ一つのうごかしがたい真実は、お月さまと、海と、三人の口をきかないニョロニョロをのせた、このボートだけだと。




ムーミン谷の仲間たち

ヤンソン

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だいたい贅沢というのは高価なものを持っていることではなくて、贅沢な精神を持っていることである。





贅沢貧乏　　　　　　森茉莉

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　ここでの「もの」は､まず音楽です。音楽を聴く時、「ひと」は必ず、同じ姿勢をとります。「ひと」と「ひと」は、横に並び、それぞれに音楽に耳をかたむけるのです。
「音楽は個人的なものだからな」という「帽子」の発言が可能になったのは、三「人」が一緒に、音楽を聴いたからです。ひとりでは聴こえなかったものが、三人で聴いた時に聴こえる。それは不思議でもなんでもありません。孤独であることを知るためには、ひとりでは不可能です。ひとりでは、孤独であることもわからないのですから。





　解説　　　　　　　　高橋源一郎
(ホテル　カクタス　　　江國香織)　

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いまの世の中って大人を拒否し過ぎるという気がするの。大人になることが不純なこととか、何だかつまらないことのように言われるけれど、でも大人になって、それからまたもう一つ、純粋になっていくことが可能だと思うんですね。





まぁーるく生きて　　　阿木耀子

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それはね、疲れたってことなんだよ、そんな疲れた交際はやっぱりやめたほうがいいよと、キヤマたちは眉間にしわを寄せて言うけれども、そういうことでもないと私は思う。
そうじゃなくて、ミネオと数度関係を持つ女の子たちは、きっとミネオを大好きになることはできても、大嫌いにはなれないだろうと思うのだ。私ほど強くは、嫌いになれないだろう。そう思うと、なんだかどうでもよくなってしまうのだ。





太陽と毒ぐも　　　　角田光代

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「君は、人間の行為に困惑し、驚愕し、はげしい嫌悪さえ感じたのは、君が最初ではないということを知るだろう。その点では君は決して孤独じゃない」





ライ麦畑でつかまえて

J・D・サリンジャー

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結婚生活の成就ということは、人間が全力をあげて守るに値する難事業かもしれません。





生きることば　あなたへ

瀬戸内寂聴

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人は自分で自分を幸せだと思った時に幸せになれる。





92歳　まだまだやりたいことばかり

近藤富枝

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「……眠れない夜が辛いのはずーっと自分と向かい合っていなきゃならないからだ、自分と向かい合うのは必要悪なんだよ、楽しい時や、美しいもの、そして他者が、自分と向き合うことから救ってくれる、自分と向き合うのは、一人ぼっちの時、病気の時、自分を許せない時、楽しくない時だ」





長崎オランダ村　　　　　村上　龍

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「服に対するそのあふれるような情熱は　いったいどこから来るんだろう」

「ハートの深いとこからだよ」





Papa told me　　　　　榛野なな恵

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「夢は必ず叶う」？

そら　そうや


叶えられた人が言うセリフなんやから






僕らはみんな死んでいる♪

きら

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「人間の幸せはね、どれだけのことをしてもらったかじゃないんだ。どれだけのことをしてきたかなんだよ。みんなそれに気付いていないだけなんだ」

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どうして友だちに話すと、気分の悪いのが直るんだろう。すごくたすかった。
　私も、誰か人に対してそういう存在であったらいいなと思った。結局、幸せって、不幸がおこらないってことじゃなくて、それを晴らせるかどうかだと思う。




気分よく流れる
つれづれノート⑦　　　　　銀色夏生

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「夜明け前が一番暗い…」

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自分のことをわたしではなく、あたしと呼ぶ女の子たち。私もそうだった。誰かを好きになるという、その照り返しだけで光っているふがいない自分。いつかは壊れてしまうガラスみたいに儚い恋だから、これがまたよく光るんだ。お腹の中にもやもややドロドロを抱えたまま、そう簡単には自分を変えられない。でも、何かのきっかけで少しだけ気がついて、一歩の半分くらいは踏み出してみる。





解説　　　　　　　高山なおみ

(パスタマシーンの幽霊　川上弘美)



　　　　　　　　　

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「人間だけが、自分の死について考えることができる生き物です。
明日、自分が死んでしまうと考えてみてください。大事だと思っていた物が、どうでもよくなるかもしれない。思いもよらないことが起こるかもしれない。ずっと連絡してなかった人に連絡しておこうと思うかもしれません」





NHKの番組に出ていた住職の言葉

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「疲れを心の中に入れちゃだめよ」と彼女は言った。「いつもお母さんが言ってたわ。疲れは体を支配するかもしれないけれど、心は自分のものにしておきなさいってね」





世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド


村上春樹

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「かたよった情報は　それじたいがほんとうのことだったとしても真実とはいえない
　冷静にききわけないと　情報の奴隷になっちゃうよ」





空くんの手紙　　　　　小田　空

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名誉を失っても、
もともと無かったと思えば
生きていける。

財産を失っても、
また作れば良い。

しかし、勇気を失ったら、
生きている値打ちが無い。


（ゲーテ）

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子供の道には
無限の道が用意されてると
思ってた
でも実際は　いちど
踏み出したら
その道は私の生きていく道に
なってしまうのだ



クローバー　　　　　稚野鳥子

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「だけど、一人暮らしでいくら淋しくても、そのせいで哀しくなるわけじゃないの。そこが何かをなくす時とは違うところ。たとえ自分が手にしている物全部をなくしたとしても、自分自身は残るわ。だから、自分をもっと信じるべきだし、一人っきりでいることを哀しんじゃいけないと思う」




ドミトリイ　　　　　　小川洋子

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愛が誠なら、

愛は痛みが伴わなければならない。

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青春は何もかも実験である。




ロバート・ルイス・スティーブンソン

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人間だけが赤面できる動物である。
あるいは、そうする必要のある動物である。





マーク・トウェイン

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眼の前にいかなる黒雲がうずまいていようとも、全人類のうえによりよき世界が年一年、早足で近づきつつあることに寸毫のうたがいもない。




河上　肇

• << 294 期待とは　あらゆる苦悩のもと

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>> 292 親思う心にまさる親心　　吉田松陰

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>> 292 眼の前にいかなる黒雲がうずまいていようとも、全人類のうえによりよき世界が年一年、早足で近づきつつあることに寸毫のうたがいもない。 … 期待とは　あらゆる苦悩のもと

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「……デート　折角　計画してもらったのに　グダグダにしてごめんね」

「！　萌が謝る事じゃないよ！」

「私　今ね　オルギア済ませて　こうして先輩に会っても　驚くほど胸が高鳴らないんだ　もう恋心が無いから
　でも友だちが出来た

だから今　結構楽しいよ？　私」




木陰くんは魔女。　　　　小森羊仔

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『透視力』があるという評判の上グレンのキティ・マグレガーおばさんの言ったことがおそらくあたっていたことであろう。おばさんはまつげの長い煙るようなウォルターの灰色の目をひと目じっと見つめてから、「幼い体に宿る老人の魂」と言ったのである。その老人の魂はあまりにも多くのことを知るけれども彼の幼い頭でいつも理解できるとはかぎらないのであろう。





炉辺荘(イングルサイド)のアン


モンゴメリ

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「心をへこます呪いの言葉なんて世界中たくさん飛び回ってるけど　それをとく鍵も同じくらい　いっぱいあると思うよ」





Papa told me　　　　　榛野なな恵

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世界とか政治が激動していても、人間の幸せの根本は日常生活の中にあると思います。
　小さなことでも、うれしいとか楽しいとか面白い、というようなことが幸せにつながり、世界は本当にそういうみんなの幸せを感じる気持ちに支えられて動いているのだと私は思っています。




ももこの21世紀日記　あとがき

さくらももこ

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百人いれば、百個の個性があり、百通りの顔がある。つまらない人なんかいない。残念ながら相性の合わない人はいるし、外見の好みもあるが、それは相手が解決すべき問題ではなくて、こちら側の抱えるべき問題だ。つまらない本は中身がつまらないのではなくて、相性が悪いか、こちらの狭小(きょうしょう)な好みに外れるか、どちらかなだけだ。





さがしもの

あとがきエッセイ　交際履歴

角田光代

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もし地球が
放射能に
汚染されつくしても


帰って来た
人魚達は
月に卵を産むことが出来る


何百年のちの
セツの子供達も
きっと



セツ

もうすぐだよ




月の子　　　　　　清水玲子

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