いけない事と解っているけど…
断りきれなくて、付き合いだした。
すぐに別れるつもりだった。
嫌いではなかったけれど、好きではなかった。
2~3回デートして、終わりにするつもりだった。
でも…
気がつけば大事な人になっていた。
あの時ちゃんと断っておけば良かった。
バカな私。
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彼とは、知り合いを通じて知り合った。
彼には全く興味がなかった。
興味の対象になるはずが無かった。
だって、知り合いの知り合い。
それだけの関係。
それが、共通の趣味を通じて、少しずつ親しくなった。
親しくなったといっても恋愛対象にはならない。
お互い既婚者。
彼は私より一回り以上年上。
外見も好みじゃない。
恋愛圏外の人。
でも…
優しくて面倒見のいい人。
彼はそんな人だ。
今から思えば、共通の趣味と言うのは強い。
価値観や考え方が、とても近い。
共感する事が多々ある。
楽しい時間を、常に一緒に過ごす。
しかも彼は、講師。
私からしたら、尊敬…
違う。
頼れる存在。
彼が居たら、安心して参加出来た。
しかも、面倒な片付けなど全てしてくれた。
知り合いから、優しい人になっていた。
優しい人から、頼れる人になっていた。
でも、一回り以上年上。
まだ、恋愛圏外の人のまま。
そんな時、ある企画が成功して打ち上げがあった。
私は彼もいたし、みんなも居たので安心してお酒が飲めた。
普段飲まない私だったが、その時だけは結構飲んでフラフラだった。
お開きになっての帰り道、彼に車で送ってもらった。
(彼は送迎係)
その時、思いがけず告白された。
酔いが一気に覚めた。
覚めたけど、受け入れる訳にはいかない。
彼は大事な仲間で先生。
お互い既婚者。
それに、人としては好きだけど、恋愛対象での好きではない。
そんな失礼な事出来ない。
でも、良い断り言葉が出てこない。
つい…
寝たフリをして誤魔化した。
彼を試すつもりもあった。
酔った私に何かしたら、もう会わないと思った。
でも、キスはおろか手を握るような事もなかった。
そのまま別れた。
帰り際、酔っ払ったふりして別れた。
聞かなかった事にした。
悪いと思ったけど、こればかりはどうしようもない。
私には家族がいる。
彼にも家族がいる。
何かあるわけには、いかない。
それから二人にならないように気をつけた。
酔っ払って寝たフリをしただけで、断った訳ではない。
もしかしたら、また告白されるかもしれない。
またその時がきたら、聞かなかった事には出来ない。
かといって避け続けるのにも限界がきた。
誰かに相談出来る訳もなく、どうしよう…と、ずっと考えてた。
そうこうしてたら、また告白されてしまった。
言葉が見つからない。
私は黙りこんでしまった…
無言な時間が過ぎる…
口火を切ったのは彼。
「僕の事、嫌い?」
「え…いや…嫌いなわけないですよ。」
「じゃあ、好きなんだ!」
「え…いや…嫌いではないけど…」
好きでは…
好きではない。
それは言えなかった。
「キスしてもいい?」
「え!?ダメです!ダメです!」
って…
キスされてしまった。
頭の中は真っ白。
振り払おうにも、力で勝てる訳もなく…
激しくキスされて、抱き寄せられてしまった。
彼は「大事にするからね!」って。
「大好きで仕方ないんだ」
頭の中真っ白になりつつ、「どうしよう」がぐるぐるした。
この時ちゃんと断ってたら、今頃悩む私はいなかったのに。
バカな私。
この日を境に彼からの好意は加速した。
彼の事が嫌いなら、簡単な話だったんだけど…
人として好きになってたので、ややこしくしてた。
傷つけたくない。
それに好意を受けるのは、嬉しかった。
なんだか自分に自信が持てるような気がした。
嫁、妻、〇〇のママ…
違う私を見つけた気がした。
職場での責務も増えてた。
拠り所が欲しかったのかもしれない。
彼のくれるアドバイスは的確だった。
管理職の彼。
年下の旦那。
だんだんと旦那が見劣り始めた。
彼と居ると心地良かった。
デートも毎回楽しかった。
私が知らなかった事や、場所へ沢山連れて行ってくれたり教えてくれた。
デートが楽しみで仕方なくなっていった。
デートしながらも、手を握るだけなら大丈夫。
キスぐらいなら、挨拶と同じ。
指だけなら大丈夫。
一線越えなきゃ大丈夫。
言い訳ばかりが増えていった。
でもその内、当たり前というか一線を越えてしまった。
一回だけなら大丈夫。
そんな言い訳はもう通用しなくなっていた。
逢う度に肌を重ねるようになっていた。
彼のセックスは最高に気持ち良かった。
数えきれない程、何度もイカされた。
本当にとろけそうなセックス。
セックスが嫌いだった私は、もういなかった。
彼好みの体に変えられていくのが解った。
快感に抗えない。
頭ではダメだと解っているのに、体がいう事聞かない。
全身が彼を求めるようななっていた。
ドライブして休憩で立ち寄ったSA。
週末という事もあり、沢山の車や人で溢れ返っていた。
そんな場所でも、してしまった事もある。
彼の車は、ワンボックスカー。
荷物を取りに後部座席に行った時、彼もきた。
キスされて、そのまま指だけで何度もイカされた。
彼はガマン出来なくなり、入ってきた。
周りには沢山の人が行きかう。
キスで口を塞がれ、指でイカされ過ぎて力の入らない私。
抵抗など出来ず、彼を受け入れる。
また快感に支配される。
周りに気付かれないかと思ったが、彼にされるがままだった。
彼が私でイク。
それが嬉しかった。
それから、車で街中や海、山、スーパーの駐車場、でもするようになった。
嫌なのに抗えない私がいた。
怖いと思っても、やめられない。
その内、彼に捨てられたらどうしよう…
そんな不安が頭をよぎり始めた。
でも、それならそれでも
いいかなぁ…
と、納得している自分がいた。
いつ言われても大丈夫なように、自分に言い聞かせてた。
彼には、彼をそんなに好きじゃないフリをしていた。
「何時でも別れるよ」
「追いかけたり、すがったりしない」
「携帯も変える」
「職場も変えてもらう」「趣味も変える」
「接点は全て消す」
彼には伝えてた。
そしたら、彼は
「寂しい事言わないで」
って、おきまりの返事がきた。
でも、
「もし、私がこの逆をしたら困るでしょ?」
って、言ったら困った顔してた。
彼を困らせたりしない。
お互い既婚者。
解ってる。
そんな時に、私の携帯が不調になった。
メールが出来なくなり、ネットにも繋がらなくなってしまった。
仕事にも支障をきたしたが、会社から持たされている携帯があったので、まだ何とかなった。
仕事も忙しく、修理に出す間もなく3日が過ぎた。
彼からの
「おはようメール」「お昼休みのメール」「終わったメール」「おやすみメール」
受信はするけど、返信が出来ない。
彼には別れを決めたら、返信しないと伝えていた。
彼が誤解して、別れと思ったらそれでもいいや…
仕方ないと半ば諦めてた。
諦めてたけど、3日間ずっとメールは来る。
これはこれで凄いなぁ…
と、感心してしまった。
私なら返信のない相手に、送信出来ない。
私の中で、これで良かったんだ。
仕方ないけど、諦めよう…
自分に言い聞かせてた。
仕事にも身が入らない。
でも、チームリーダーの私がミスをする訳にはいかない。
頭の中は、彼との楽しかった思い出が溢れてた。
果たせなかった約束も、ずっと考えてた。
その日の最後の訪問先で、事件?は起きた。
仕事を終え、外に出てきたら私が乗ってきていた原チャが…
ちょっと乗れない状態になっていた。
元々騙しながら乗っていた原チャ。
会社にも修理依頼を出していた。
私の帰社後に、引き取りにきてくれるはずだった。
助けを呼ぶにも、会社携帯は会社に忘れてきた。
自分の携帯は不具合中…
そして、現在地は「超」不便な場所。
目の前が真っ暗になった。
今、出てきた訪問先には…
助けは呼べない。
押して帰る…
泣きそうになった。
原チャの横で座り込んでしまった。
押して帰るのは、避けたい…
本当に途方にくれてしまった…
その時、視界の端に車が見えた。
つい癖でナンバーを確認。
そのナンバーには、見覚えがあった。
彼の車だ。
思わず運転席の人を確認した。
やはり彼だ。
一瞬、意味が解らなかった。
なぜここに居るの?
彼が車から降りてきた。
私は「な…んで?なんでここに居るの?」
彼は連絡が取れなくなった私に、会いに来たんだ。
声をかけるタイミングを見てたら、私が原チャの横に座り込んだ。
で、思わず車から降りてきたらしい。
原チャを見て、「焼けちょったみたいだね」と、笑ってた。
彼に聞いた。
「私からの返信が無くて、別れたと思わなかったの?」
彼は、「僕は諦めが悪いんだ」
笑いながら言った。
そして、来てくれたのは本当に嬉しかった。
この間のデートの時に、今日はここが最後の訪問先だと話した事を覚えてたらしい。
私からの返信が無くなり、とにかく会う事だけを考えたそうだ。
でも、私は伝えてたんだけどな。
別れる時には逢わない。
メールで、さよならして着拒して終わりって。
今回は、さよならがなかったから、来たのかな?
でも、さよならメールしてても、彼ならやってくるだろなぁ…
嬉しいような、困ったような…
複雑な気持ち。
別れが来ない出会いはない。
その時がきたら、ちゃんとしよう。
間違った所に来たのは、私の判断ミス。
自業自得だ。
彼を好きになるなんて、夢にも思わなかった。
彼は季節ごとに、色んな所に連れて行ってくれた。
春は山。
梅が咲けば、梅林へ。
桜が咲けば、夜桜へ。
夏は海。
一緒にヨットに乗ったり、釣りをした。
秋は旅行。
温泉や、美味しいもの巡り。
冬はスキー。
毎週のように、連れて行ってくれた。
それ以外の時も、あちこち連れて行ってくれた。
私の知らない所へ行って、びっくりさせるのが好きって言ってた。
確かに毎回びっくりして、毎回楽しい。
彼と居ると楽しい事ばかり。
彼のモットーは、
「美味しい」「楽しい」「気持ち良い」らしい。
特に最後の「気持ち良い」は、大事だそうだ。
気持ち良すぎて困るんですけど!
って、毎回言ってる。
でも、本当に気持ち良すぎて怖い。
彼以外の人とは、出来ないと思う。
旦那さん…
ごめんね。
付き合い始めた頃は、本当に楽しいばかりだった。
いつからだろう?
ずっと頭の中で「別れなきゃ」って、離れなくなっていた。
彼との京都旅行で、神社やお寺で手を合わせる度に「ごめんなさい」と祈ってた。
祈るぐらいなら、別れたらいいのに。
自分でも解ってはいるのだけど…
彼から言われない限り、離れられないだろう…
いつだったかな…
彼に映画に行きたい!って、リクエストした事があった。
映画館は人目が多い。
誰に見られるか解らない。
だからムリだろうなぁ…って、解っててリクエストした。
彼は私のリクエストには、それまで全部答えてくれた。
どうする?
今回はムリ?
別にそんなに見たい訳じゃない。
人目を気にせず、手を繋ぎたい。
人目を気にせず、外でご飯が食べたい。
人目を…
気にするのは、もう嫌。
さぁ、どうする?
彼は…
高速道路を使って、隣の県まで行った。
これには、内心笑ってしまった。
彼の熱意?警戒心?好意?
何でもいいけど、笑ってしまった。
彼も笑ってた。
「何でもリクエストしてよ!」って。
参りました。
彼と付き合い始めてから、モテ期?がきた。
モテ期?と言うと語弊があるかもしれないけど、一番近い表現かな。
趣味の打ち上げの際、アドレス交換を何人かとした。
まあ、連絡事項もあるし不自然ではない。
でも、その中の二人がちょっと…
私の悩みの種になってた。
バツ1のAさんと、既婚者Bさん。
当たり障りなく返信していたけど…
仕事帰りなどで、明らかに待ち伏せ?されるようになった。
確かに二人共、ご近所さん。
偶然会う事もあるかもしれないけど…
その頻度がかなりのものになってきた。
隠す事では無いし、誤解されるのも嫌だった。
そんな時、会議が長引き遅くなった時があった。
22時を過ぎ、帰路を急いでいた。
前から見覚えのある人が現れた。
Bさんだった。
フルマラソンに出るって言ってから、トレーニングだ!
向こうも気がつき、近寄ってきた。
このシチュエーションは、良くない!
河川敷でこの時間。
人気はない。
その瞬間、彼にメールした。
「どうしよう!河川敷でBさんと遭遇した」
mi〇iと、ツイッタ-でも、遭遇を呟いた。
オンラインだけではなく、オフラインでもリアル友達とリンクしている。
誰か来てーっ!
「遅いから送るよ」
「大丈夫です。トレーニング続けて下さいね」
ヤバい!ヤバい!ヤバい!
これじゃあ、彼の二の舞だ!
他愛ない話をしながら、早歩きした。
「早歩きし過ぎ!」
って、突っ込みが入ったけど、笑いながした。
河川敷が終わりに近ずいた時、Bさんに抱き寄せられた。
振り払おうにも、全く適わない。
蹴りをいれようにも、距離が近すぎる。
チョーパン!
失敗。
無駄な抵抗とばかりに、引き寄せられる。
怒りが爆発!
しかけた時に、携帯がなった。
「放して!」
「もしもし!」
友達からだった。
呟きを見て、心配してかけてきてくれた。
持つべきものは友達。
呟いてみるものだ。
それ以降、Bさんは余り近寄って来なくなった。
でも、忘れた頃にメールはくる。
その事を彼に伝えると、「諦めてないね」と、笑ってた。
Bさんへの返信メールは、彼にしてもらってる。
そうすれば彼に誤解されないし、面倒臭くない。
私は面倒臭いのが嫌い。面倒な事は、彼が処理してくれる。
いつからかな?
何かをしたり、しようとする時に「彼基準」で動いている。
残業する日は、彼と会えない日。
彼が早帰りの時は、残業せずにデート。
彼が平日休みの時は、私も休みにしてデート。
私が平日休みの時は、彼も休みにしてデート。
彼がお墓参りに行くなら、我が家もその日にお墓参り。
彼が家庭サービスする日は、私も家庭サービス。
お互い休みを合わせるのは当たり前。
週末に逢えなければ、平日に。
平日逢えれば、週末の1日は家庭サービス。
全て予定を合わせて、逢える日を作ってる。
作ってる…
作られてる…かな。
いちいち考えた合わせるのは、面倒臭い。
だから、彼がデート日を考えて、それに合わせる。
考えなくていいので、楽チンだ。
この日記を書こうと思ったのは、自分を客観的にみようと思ったから。
文字にしたら、気付く所が多々あると思ったから。
彼にしてみたら、私は都合のいい女だろう。
デートしたい時に逢って、セックスしたい時に出来る。
やりたいように出来る。
しかも、奥さんより私は20才近く若い。
たぶん肌も気持ち良いだろう。
私より20才若ければピチピチだもん。
でも、それでいい。
私は彼のくれる
「美味しい」
「楽しい」
「気持ち良い」
それに満足している。
彼と時間を共有してる。
彼の帰る場所は奥さん。
私の帰る場所は家族。
それでいい。
でも…
本当はどうしたいのか、自分でもよく解らない。
理性では、別れるべき。
本心は…
彼と一緒に居たいのか…
家族と居たいのか…
一人に戻りたいのか…
解らない。
本当に解らない。
もし彼に伝えるなら、
「貴方の過去の20年は諦める。これからの20年を、私に頂戴」
でも、現実的に考えて
彼の20年後は70過ぎ。
私は57才。
私は好きで居られるのかな?
解らない。
「今」が楽しければいい?
違う…
楽しいばかりじゃない。
嫌な事も、辛い事もある。
別れる事ばかり考えてる。
でも、今は…
彼の居ない生活は出来ない。
本当にバカな女。
客観的に見たら、本当にバカな女。
一番の被害者は家族でしょ?
彼にいいようにされてバカな女。
解ってる。
でも、彼の笑顔や仕草、気配り、楽しい時間、楽しい仲間、頼れる先生、尊敬してる先生、とろけそうなセックス…
全てが好きなんだ。
好きになったら、相手が正義。
悪魔の囁き。
彼の全てが欲しいな。
彼は私がこんなに好き何て、知らないだろうな。
知る訳ないよね。
知られる訳にはいかないよ。
なぜ彼がいいのか…
嫌いになる理由を探しても、彼を好きな限り嫌いの要素にはなり得ない。
じゃあ、好きな所は…?
メールをマメにくれる。
ほぼ毎日、逢いに来てくれる。
毎週末一緒に過ごす。
日帰り旅行、泊まり旅行。
私を楽しくする事ばかり考えてくれる。
知らない事を、沢山教えてくれる。
知らない所へ、沢山連れて行ってくれる。
知らない事を、沢山体験させてくれる。
知らないお店に、沢山連れて行ってくれる。
とろけるようなセックス。
危なくなったら助けてくれる。
勉強でも、スポーツでも教えてくれる。
だめだ…
好きな理由は、次々に出てくる。
そんな自分が嫌になる。
彼は何でも私に報告してくる。
報告するのが、「大好き」「愛してる」の証明だと思ってるみたい。
でも、たまにそれでカチンと来る事がある。
家族サービスした日の内容まで、送ってくる。
そんな事まで、報告くれなくていいのに。
一回、本当にカチンときた時に、デートをキャンセルした事がある。
「明日行かない。バイバイ」
彼は何故キャンセルされたのか、意味が解らなかった事だろう。
一言
「わかった(泣)」返信がきた。
もし、「行こうよ」のメールがきたら、「仕方ないなー」って、行こうと思ってた。
「わかった」
って、きた時に、やっぱり体だけなのか…
と、悲しくなった。
もう終わりだな…
怒らせたな…
天の邪鬼の自分が嫌になった。
その日は、一日中家に居て、子供とクッキーやケーキを作って過ごした。
片付けが終わって、ぼーっとしていたらメールがきた。
彼からだった。
メールがきた嬉しさと同時に、見るのが怖いと思った。
一体何を書いているのか…
ドキドキしながら、開いた。
「傷心の為に、メール出来ませんでした。随分と落ちついたので、メールしました。」
………
意味が解らない。
なぜ貴方が傷心なの?
怒ってるの間違いじゃないの?
続いて、
「今日、待ち合わせ場所に二時間待ってました」
来てた?
「行かないって、言ったでしょ!」
「待ちたかったから、いいんだ」
嫌われてなかった…
行けば良かった…
携帯の画面が涙で滲んだ。
やっぱり、私は彼が好きなんだなぁ…
実感してしまった。
別れた方がいいと、自分に言い聞かせたけど…
納得したつもりだったけど…
だめだ…
既に朝行かなかった事に対して、凄く後悔している。
メールの続きには、
「僕の恋愛時代には、携帯電話はなく、勿論メールはありませんでした。」
「メールでは、声のイントネーションや表情が読み取れません」
当たり前じゃない。
それがメールだよ。
「何か嫌な思いをさせたなら謝ります」
そうだよ。
書かなくていい事を書くから、だめなんだよ。
デリカシーが無さ過ぎだよ。
「逢って話がしたい」
逢いたい…
逢いたい!
逢いたい!
「仕事忙しいからムリ」
「何時に終わるか解らないからムリ」
絵文字も何もない返信。
メールをくれた嬉しさと、決意の弱い自分への苛立ち、逢ってはいけないという葛藤、逢いたい自分…
色んな思いが駆け巡った。
逢わない方がいい…
でも、やっぱり逢いたい…
「逢わない」
「ばいばい」
送信完了。
送信した瞬間、
自分に対してバカ!っていう感情と、それでいいんだという感情が現れた。
今の私は正しい。
人に対して、言えない事をしてはいけない。
自分がされて嫌な事は、人にしたらいけない。
何とか納得させようと、言い聞かせた。
その時、彼に返すのを忘れていた道具の事を思い出した。
かなり高額で、特殊な道具。
そしてそれは彼には、絶対に必要な道具。
どうしよう…
郵送する訳にはいかない…
かなり大きく、私では運べない…
直接返すしかなかった。
でも、何と連絡すればいいのか…
メールを打つけど、送信ボタンのなんて重い事…
最後の一押しが出来ない。
返さない訳にはいかない…
逢いたい…
逢えない…
逢いたい…
今、逢ってしまったら引き戻されてしまう。
返さないと…
考えても先に進まない…
堂々巡りになってしまった。
どうしたらいいか解らなくても、普段の日常は訪れる。
ご飯を食べ、家族の世話をし、仕事へ行き、家に帰る。
本当に、今までの生活。
違う事といえば、彼が居ない。
家族と過ごす日常を楽しいとは思えない。
色褪せるとは、こういう事を言うのだと解った。
いつものように仕事が終わり、いつものルートで家に帰る。
前は好きだった河原が、今はどうでもいい。
ぼーっと、座り込んで川を眺めていた。
どれくらいその場に居ただろうか…
その時…
彼が現れた。
どんな顔をして彼の顔を見ていただろうか…
嬉しさで涙が出そうになった。
彼が近ずいてきて、抱きしめられた。
「逢いたかった」
私も逢いたかった!
でも、口から出た言葉は
「放して!」
嬉しいのに、反対の言葉が出てしまう。
「離れない」
「放さない」
更に強く抱きしめられた。
「なんで…なんでここに居るの!?」
「前に悩み事があったら、ここに来てるって、言ってたでしょ?」
そういえば言ってた…
私が忘れてた事を、覚えてたんだ…
「ゆっくり話をしよう」
二人で歩きだした。
話をしようと言われても、何を話せばいいのか…
思いついたのは借りている道具の事。
まだ使っていればいいと言われ、返すのは延期に。
私が「別れよう…」と、言うと、別れても友達でいようと言われた。
そして、趣味の会では
今まで通り付き合おうと…
私は全て辞める。
携帯も変える。
みんなとも連絡を絶つと伝えた。
そうしないと、彼を大好きな自分を抑えられないと思った。
彼の返事はNOだった。
趣味の会は、私の生き甲斐だから続けなさい。
自分(先生)の事は、都合よく使えばいい。
せっかくの仲間は大事にしなさい。
仲間が悲しむよ。
彼を都合よく使う?
そんな事出来る訳ない。
「ダメだよ。都合よく使うなんてムリだよ。」
押し問答になった。
私は面倒な事が嫌い。
口癖のように彼に伝えていた。
「面倒は僕が全て引き受けるから」
「君を愛してるんだ」
なんて悲しそうな顔をしているんだろう…
させているのは私だ…
私は大好きな人を、悲しませているのか…
もう、自分がどうしたいのか解らなかった。
理性と本心が喧嘩をしていた。
それからは、以前と同じような関係に戻った。
彼は毎日逢いに来た。
お茶だけする日もあれば、何度も肌を重ねる日もある。
やはり彼との日常を、今更手離せなくなっていた。
毎日逢って、週末は一緒に過ごす。
一緒になりたいと思った時もあったけど…
今も思ってないといえば、嘘になるけど…
この距離感が、一番いいのかな?
と、自分を納得させてみた。
彼の言葉が嘘でもいい。
私が彼を好きなんだ。
彼と過ごす時間を大事にしたい。
本当にバカな女。
自分で自分が嫌になる。
そんな風に、ふらふらしていたからかな…
別のバツ1のMさんに、告白されてしまった。
私はそんなに、スキがあるのだろうか…
Mさんは、仲の良い友達だった。
離婚の相談にも、よくのっていた。
気分転換に、趣味の会にも誘った。
私の方が先輩?になるので、色々教えてあげていた。
二人でお茶したり、ご飯食べたりしてた。
異性の感じは全くなく、本当に友達だと思ってた。
勿論嫌いではない。
でも、私には大好きな彼がいる。
彼に相談する事にした。
彼には、いきさつから全て話した。
私の中途半端な話し方では、押しきられてしまうだろうから。
押しきられるのは、彼で立証済みだ。
二人では逢わない事や、メールの返信は彼に任す事、その他はその都度彼に任せた。
Mさんには変な期待を持たせないのが、私に出来る事だけだと思った。
その日のセックスは激しかった。
何度も何度もイカされて、変になりそうだった。
彼には私の感じる所が、全て解っている。
彼の指が動く度に、強く浅くイク波がくる。
それを楽しむように、彼のモノが激しく動く。
焦らされたり、激しかったり、何度も何度も突かれる。
突かれながら、くりでもイカされる。
本当に死んでしまいそうなぐらい激しかった。
そして、とても気持ち良い。
行為が終わった後に、彼に言った。
「激し過ぎるよ…」
「でも、気持ち良かったでしょ?」
「気持ち良かったけど…」
彼がにこにこしながら言った。
「身体に僕を覚えさせないとね」
「僕以外と、出来ないよにしとかないとね」
何だか怖いと思った。
いつものセックスは、3~4回イカされた後に彼が果てる。
その後、またイカされて寝てしまう…
寝てしまいそになったら、ク〇ニでイカされて寝てしまう…
というパターンが多かった。
でもMさんが話題になった後は、特に激しいセックスに変わったような気がする。
イカされ過ぎて、動けなくなった後も彼の指が休む事がなくなった。
愛撫が止まらない。
いつの間にか全身で感じるようになっている私は、愛撫だけでも変になりそうになる。
本当に動けなくなった後、彼がク〇ニをする。
それがまた長くなった。
彼は舐めるのが大好きだ。
抵抗する力の無くなった私を、舐め続ける。
潮を噴いて、それを舐め尽くして終わる。
こんなに気持ち良いセックス知らなかった。
セックス嫌いだった私は、何処にいってしまったのだろう…
仕事の帰り道、Mさんから電話がかかってきた。
「元気?」
「元気だよ?どうしたの?」
「んー…。別に」
「元気ないのは、Mさんでしょ?何かあった?」
「んー…別に…」
何だか様子が変だ…
「今、何処にいるの?」
「〇〇〇」
ここから近い。
会う約束をして、電話を切った。
会ってびっくりした。
Mさんは、とてもやつれていた。
話を聞いて納得した。
かなりの大事件が、Mさんの身におきていた。
私の手におえる内容ではなく、話を聞くしか出来ない。
何も出来ない自分が、歯痒かった。
ご飯を全く食べられていないというので、とりあえず食事を食べに行った。
かぼちゃのスープ。
それを飲むのがやっとだった。
どうしたら…
とりあえず彼の家に、連れて帰った。
連れて帰って、お風呂入れて寝かせた。
帰り道に彼にメールした。
黙っておけばいいのに、全てメールした。
彼に隠し事をするのは、嫌なんだ。
でも、怒らせて別れを言われてもいいかな?
怒らないと思って、伝えてる?
焼き餅を妬かせたい?
どうでもいい?
よく解らない。
でも、全て当たっていると思う。
自分で自分が良く解らないな。
彼からの返事は、大人な答えだった。
焼き餅もなく、呆れる事も、怒る事も無かった。
どれも無かった…
がっかりした私が、確かにそこにいた。
でも、少し安心している私も確かにいた。
全く自分がよく解らない。
彼の全てが欲しいと思ったり…
今の美味しい所取りの、付き合いがいいと思ったり…
やっぱり、別れて離れた方がいいと思ったり…
身体だけの付き合いでも、ずっとして欲しいと思ったり…
彼の子供が欲しいと思ったり…
家族とも、彼とも離れて
身軽な一人になるのもいいと思ったり…
解らない。
日々思う事が違う。
今は、彼との連休の旅行が楽しみ。
連休の間中、彼は私と過ごす。
今はそれだけで、大満足。
もうすぐ旅行。
とても楽しみ。
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剣道
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5月8日。
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🐬🌷俳句を作ってみよう⑤💐🐦360レス 6614HIT 豆たろう
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もう期待させないでください。
都内在住の会社員女性、地方在住(電車で2時間の距離)同い年の男性のお話についてご相談したいです。 …
21レス 1194HIT 一途な恋心さん (20代 女性 ) -
小学生が転校せずにのぞみで通学
小学生の子がいる人です。引っ越し予定がありますが、うちの子が引っ越しても他の小学校に行きたくなくて、…
12レス 581HIT おしゃべり好きさん -
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14レス 252HIT 恋愛したいさん (30代 女性 ) - もっと見る