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No.88 19/05/20 01:22
名無し56 ( ♂ )
あ+あ-

≫87

東京モーターショー展示車のタイヤ塗装。

かつて晴海で東京モーターショーが開催されていた昭和の時代、あれほどある展示車の全てがタイヤ側面に塗装が施されていました。

当時は今のような、タイヤ専用艶出しスプレーはありません。

そこで黒いペイントを塗布していたのです。

ホルツからはタイヤウォールブラックというタイヤ用の塗料が市販されていて、これを塗布していたのかもしれませんが、真相は定かではありません。

更にはタイヤ側面の「BRIDGESTONE」や「YOKOHAMA」などの文字を金色に塗装していました。

何でも準備期間中、自動車メーカーの車両展示作業が終わると、タイヤメーカー各社の人が一斉に会場内を回り、自社のタイヤ装着車を探してはタイヤ1本1本を手作業で塗装していたそうです。

また、当時のタイヤはホワイトリボンタイヤと言って、タイヤ側面に白線がありました。

中にはダブルリボンタイヤと言って、白線が二重になっているタイヤもありました。

こうしたタイヤの場合、ホワイトリボン部分には黒いペイントが付着しないように塗布するのです。

加えて当時のタイヤは偏平率が高く、タイヤ側面の面積が広いものでした。

現在のタイヤにはホワイトリボンはなく、偏平率も低くなりタイヤ側面の面積も狭くなっていますが、モーターショー展示車と言えども艶だしスプレーを吹き付けるだけで、こうした手間ひまがかかることは行われなくなりました。

因みに私は大学生の頃、この展示車を真似て愛車のタイヤ側面に塗装を施したことがあります。

莫大な手間ひまを要しましたが、仕上がった直後の見栄えは展示車さながらで抜群でした。

しかし程なくして塗膜はポロポロと剥がれ落ちてしまい、せっかくの苦労は水の泡でした。

そんなわけですので皆さん方に、お勧めはいたしません(笑)。




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