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No.17 16/01/27 15:02
遊び人 ( ♀ )
あ+あ-

≫16

『私だけの結界 魑魅魍魎編 2/2』

そうするうちに少しずつ、少しずつ、祖母の声が低くなって行くのに気が付きました。

「(私)ちゃん、中に入れてーな(入れてよ)…」
「おばあちゃん、せっかく来たんやでぇ…」
「外は寒いさかい…はよう入れてーなぁ…」

バンッと、掌でドアを叩く祖母。
いや、違う。“何か”は分からない。けど、“あれ”は絶対に違う!
そう思った瞬間、バンッバンッバンッ!!と何度も激しくドアが叩かれました。

「入れてぇ~~」
「(私)ちゃ~~ん、入~れ~て~ぇ~」

地の底を這うように暗くおぞましい声が、私の頭の中まで響いて来ます。

こっち来るな!!どっか行け!!消えろ!!と、暗闇の中、必死で声にならない叫び声をあげ、玄関の方角に恐ろしい“何か”の息遣いを感じながら、全精神を注いで抵抗し……

気が付くと朝になっていました。
カーテン越しに降り注ぐ光、小鳥のさえずり、いつも同じ時間に部屋を出ていく人の足音、近所で飼われている犬の鳴き声…
いつもと変わらない日常がそこにはありました。しかし体はすっかり疲れ果て、ひどく重い。

仕事を休もうか?という考えがちらりと頭をよぎりましたが、それも“あれ”に取り憑かれた危険な思考か罠のように感じ、気力を振り絞って身支度。
息を止めながら玄関を一気に開け、震える手で鍵を掛けて、アパートを飛び出しました。

いつも朗らかな笑顔の社長Aさんが私を見るなり、一瞬だけ物凄い形相になったように見えました。「見える人」なので何か感じられたのかも知れません。

私としても凄くショッキングな体験で、最初はひたすらガタガタ怯えていたのが、次第に「大切な記憶を汚された」という怒りに変わり「てめぇらまとめてぶっ殺す(生きてないけど)」となるまでにそれなりの時間を要しましたが、おかげさまで自己防衛法も耐性も身に付きましたので、結果オーライといった所でしょうか。

おあとがよろしいよう…ではありません、『結界』関連にはもうひとネタ。
“霊”と名の付くものの中で最強にして最凶のお話も記念に投下いたしましょう。

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