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👑フリードリヒ3世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.33 13/08/24 19:56
F.vハプスブルク=ホーエンツォレルン ( ♂ zNfWxe )
あ+あ-

≫32

だが、男は何かの気配を感じて、一瞬動きを止めた❗

すると森の上空から凄まじい旋風が巻き起こり、そうで無くともハインリヒの奴に脇腹に深手を負わされていた私は、たまらず横倒しに倒れた!


「待たれよ、ヴラド伯爵❗」

上の方から、大声が響くと、私と件の男-ヴァンパイアであろう-の側に、3つの影が舞い降りた😱


その3人の顔には、見覚えがあった、いずれも大公の城に居た黒装束の顔だった❗

その中の、特に私と剣術の稽古で一番顔見知りだった者が、件のヴァンパイアにこう告げた。

「あなたには、この方の指輪が見えなかったのか?
この方は、我らが主人、ラヨシュ大公の親しい客人である❗
手出しは、控えられよ!」

ヴラド伯爵と呼ばれた男、-彼こそが後にドラキュラ伯爵として、世界一有名なヴァンパイアとしてその名を轟かせる者であるが-は、一瞬、血走った目を憎悪に光らせ、ギリギリ歯噛みしたが、すぐさま声の主の方に向かって、こう言った。

「これはこれはアンドラーシュ子爵❗

誤解されては困る。ワシはこの者を救ったのじゃ!
害なさんとする連中の一味に紛れ込んで、一味を壊滅させて。
見よ、こやつが一味の頭じゃ!」

こう言うが、干からびたハインリヒの死骸を差し示した。

対して、アンドラーシュ子爵と呼ばれた黒装束の男は、つかつかと私の傍らに歩み寄ると、

「間に合って良かった。
危ないところで御座った!
あなたの命は、しかし長くは無い。我が主人の下へ戻り、この先生き続ける気は無いか?
こうなった今では、決して悪い選択では無いと思うが…」


脇腹から滴る血を見ても、私の余命が幾ばくも無いのは、私にもよく解っていた♦

矢張り生への執着に抗い切れずに、私は本能的に、子爵の言葉に頷いた❗

「では、これよりあなたを大公の城にお連れする!」

こう言った子爵は、ヴラド伯爵に向き直ると、

「今回の一件は、確かにあなたの活躍も手伝ったとも取れようから、大公殿下も不問に付されよう。
あなたも、殿下の城に挨拶に参られるとよい。

だが…その前に、無断で卑しき輩を増やす悪習は感心できないな!
後始末をつけるが宜しかろう?」

とハインリヒの死骸を差して言う。

聞いたヴラド(ドラキュラ)伯爵は、舌打ちし、死骸にゆっくり進むと、その長く鋭い爪を死骸の首に当てがい、一撃で首を胴体から引き離した😱


それから、私はアンドラーシュ子爵に抱きかかえられると、子爵は仲間やヴラド伯爵と、さっと上空へ舞い上がり、恐ろしい速度で、闇の中を飛行した❗


こうして、私が数時間、駆けに駆けた距離を、ものの半時もしないうちに、我々は大公の城の中庭に、舞い降りたのだ♦



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