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👑フリードリヒ3世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.32 13/08/24 19:00
F.vハプスブルク=ホーエンツォレルン ( ♂ zNfWxe )
あ+あ-

≫31

死を前にして、人には時間が止まり、それまでの人生が頭の中をゆっくり駆け巡る、とよく言われる。

だが…、私の場合、この場に割って入った件の男がヴァンパイアに違いない、との考えに混乱し、ハインリヒのトドメの一撃まで、さしたる時間を感じなかった❗

しかし、なかなか次の激痛が訪れない!

もう刺されて死んでしまったのか、訝ってよく見ると、目の前に奴ハインリヒの剣が転がっているではないか⁉

驚いてハインリヒの方に目をやると、何かしら奇怪な光景が展開していた❗

初めそれが何だか全く解らなかった私だが、次第にある影がハインリヒに後ろから組み付き、覆い被さって居るのが、見て取れた。

その影の頭らしき部分が、ハインリヒの首筋に絡みつき、ハインリヒの顔からは、見る見る生気が失われていった!

しばらくすると、ハインリヒは影に掴まれたまま、全く動かなくなり、ミイラのように干からびてしまった😱

影はボロ切れみたいに成ったハインリヒの死骸を放り出すと、今度は私の方に顔を向けた。

それは紛れも無く、私が最初に心臓を撃ち抜いた筈の、件の男だった。

いや、それよりずっと生気をたたえ、力強く別人のようでもあったが、私は彼の痩せて異様に尖って高い鼻と、その奥の目を見て、矢張り同じ男だと確信した!


男は私に近づくと言った。

「なるほど、お前か!?
あの溶けない弾を引き抜くのに、随分手間取ったが…
久し振りに味わった貴族の血は、なかなか美味じゃったわ!
さて今度はお前から頂くとしよう。
何、こやつみたいに命までは奪わぬから安心するがいい!」


こう言うが、男は私の肩を恐ろしい力で掴むと、首筋めがけて、口を近づけた❗

その一瞬、私には男の鋭く長い牙が、確かにハッキリ見えた😱


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