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👑フリードリヒ3世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.34 13/08/25 02:52
F.vハプスブルク=ホーエンツォレルン ( ♂ zNfWxe )
あ+あ-

≫33

庭では大公が待っていた♠

ヴラド伯爵は舞い降りるやいなや、大公の前に飛び出して、深く跪いた!

大公は、

「しばらくだの、伯爵!
今回の件は詮議の上、追って沙汰する。それまで我が城に留まるがよい!
今、ワシは大変機嫌が良い。この上機嫌が続くよう祈れ!
さすれば汝への沙汰も、軽くなるであろう!」

こう言い放つや、うやうやしく平伏までする伯爵に背を向けて、私に近寄り、

「こんなに早く再会できるとは嬉しい限りだの。」

そして私の顔色と脇腹の傷をチラと見て、

「急がねばなるまい!
子爵よ、ヴラド伯爵を案内せよ。ワシはこの客人を自分の部屋に連れてゆく♠」


何たる大公の権威か❗

かなりの傲慢な曲者である筈のヴラド伯爵が、あんなに恐縮しきっているとは?

だが、今はそれどころではない。私の余命が尽き掛けているのだ😱


大公は素早く部屋へ私を運ぶと、更に書斎の奥の寝室であろう、今まで見た事の無い場所に私を導き入れた♠

そして、自らの右手の鋭い爪で自分の左手首の内側を斬ると、溢れる血を私の口に当てがい、

「さあ、飲むがよい!
飲んで我が一族の高貴な者として、永遠に生きよ♠」


私は命じられるままに、大公の腕から湧き出る血を、啜った♦

しばらく飲み続けると、大公はそっと私を押しとどめ、口から腕を離すと、幾分青ざめ、後ろへよろめきながら、こう告げた♠

「しばしの間、激しい苦痛と幻覚が貴殿を襲うが、恐れる事は無い!
死ぬのでは無く、新たな存在として生まれ変わるのだ❗」



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