注目の話題: ベビーカーの周りに家族が不在; 学校休むか休まないか…; 🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣

👑フリードリヒ３世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.21　13/08/21 22:52
F.vﾊﾌﾟｽﾌﾞﾙｸ=ﾎｰｴﾝﾂｫﾚﾙﾝ ( ♂ zNfWxe ) あ+あ-

私がまず知りたかったのは、大公がハプスブルク家の味方か、と言う事だった♦

まあ皇太子ヨーゼフを助ける積もりで、●一味に潜んでいたのだろうから、敵である筈も無いのは想像ついたが…

答えて大公、

｢我が一族と、貴殿の母上の一族は、約定により相互に不可侵関係にある｣
と。

加えて私の幾つかの質問で判明したのは、大公はハプスブルクの依頼とは無関係に、プロイセン王の動きを見張っていて、怪しい存在の●伯爵に自分の腕力を披露して、下男として一味に加わった事。

陰謀の全容をほぼ掴むと、私の行動とは無関係に、あの地下室からヨーゼフを救い出し、私を除く●一味全員を抹殺する予定であった事。

もとより私をヨーゼフの代わりにオーストリア皇太子にする積もりはさらさら無く、どの道、あの場でヨーゼフを救い、宮殿に返し、私の方はこの城まで連れて来る積もりだった事。

私は何だか気が抜けてしまい、こう呟いた♦

｢ならば結局、私が命を張ってヨーゼフを助けなくとも、何ら結果は変わらなかったって事か😖｣

すると大公は大声で遮り、

｢いや全く違う❗
貴殿は、かねがねワシが想像していたより遥かに高貴で、得難い人物だと、確信できた事は、恐ろしく大きな収穫であった｣

｢貴殿はこれより、何年でも、ほとぼりが冷めるまで、我が城に客人として滞在されよ！
何、ここならプロイセン王の刺客に対する心配は、一切無用❗｣

こうして、私はまだまだ謎の残る人物の城に、半永久に留まるべく覚悟を決めた♦