幼なじみ

母も母子家庭育ち。
良くない家庭環境で育ち、中学時代に荒れていた。
高校には行かず、同じように家庭環境が複雑だった彼氏の家に転がり込み、妊娠してしまった。
その彼氏というのが私の父。
その時妊娠したのが私の兄。
両親は16歳で親になった。
そして翌年、私が生まれた。
18歳になった両親は籍を入れたが、殴り合いの激しい喧嘩が絶えず、両親20歳、兄4歳、私3歳の時に離婚となった。
兄は父、私は母に引き取られ、バラバラになった。

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まだ若かった母は離婚してからも母より女で、すぐに彼氏を作り、男を連れ込んだり、夜遅くまで帰って来なかったり、
まだ幼い私はとても心細く寂しい思いをしていた。
そんな幼少期を過ごしたため、夕方になると、母がちゃんと迎えに来るか、忘れられているんじゃないか、いつも不安だった。
泣いてしまうこともあり、奈央ちゃんたちがいつも優しく慰めてくれ、元気付けようとしてくれていた。

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小学校1年生になったある日、家に帰ると母の彼氏が居て、知らない小学生と知らない幼児がいた。

母の彼氏「有紗、今日から俺はお前のパパだ！」
私「？？？」

意味がわからなかった。
母が彼氏の子供を妊娠したのだ。
知らない小学生と知らない幼児は彼氏の連れ子達だった。
響（小3男子）と空（5歳男子）
初対面の彼氏の連れ子達と突然兄弟として生活しなければならなくなった。

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響はやんちゃでうるさい子だった。
私の物を勝手に使い、返してと言えば叩かれた。
響に逆らうといつも暴力をふるわれていた。
空は響と兄弟だと思えないくらい大人しく、あまり話さない子だった。

母と継父が結婚してからも、私達を置いて深夜まで飲み歩いてたり、ごはんもなかったり、相変わらずだった。
妊娠しているのに、お酒は飲む、タバコは吸う、生活はかなり乱れていた。

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母と継父の夫婦関係は妊娠中はうまくいっていた。
無事に赤ちゃんも生まれた。
【陸】と名付けられた。
陸が生まれて間もなく、継父が仕事を辞めた。
更なる地獄。
毎日喧嘩。
2人して暴れて殴り合い。
家の壁にも穴が空くような激しい喧嘩。
陸のことも放置。
私はなんとかミルクをあげたり、オムツを変えたりしていた。
そのうち経済的に立ち行かなくなったのだろう、母は夜、水商売をするようになった。

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継父は母がいない夜、仕事もしていないのに、毎晩お酒を飲み、タバコ吸い、陸のお世話もしない。
両親が泣くと、「ひびきー！ありさー！そらー！うるせーから泣かせんな！！」とキレてくる。
当時は継父を怒らせないようにしなきゃと必死で陸をなるべく泣かせないように、かなり気を使って生活していた。
まだ小2、子供らしい生活なんて出来ず、友達と遊ぶこともままならなかった。

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>> 6 訂正
×両親が泣くと
〇陸が泣くと

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学校から帰って来ると、大体父は留守、母は寝てて、空と陸が家にいて。
何とか友達と遊びたかった私は陸と空を連れて奈央ちゃん達が遊ぶ公園に行った。
母が起きる前に、継父が帰ってくる前には帰らないと怒られるのがわかっているため、早めに帰宅。
やはり友達と居ると楽しくて。
家よりずっと居心地良くて。
私はそれから毎日のように、空と陸を連れて遊びに行くようになった。

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奈央ちゃん達も空と陸を可愛がってくれた。
それがすごく嬉しかった。
特に空は海人くんにすごく懐いた。

そんな日々を過ごしていたが、ある日事件が起こる。
公園で遊んでいる時に空が居なくなってしまった....。
周りを必死に探すも、空は見付からない。
空が心配な気持ちより、継父と母に怒られる、という気持ちの方が上回っていた。

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仕方ない、母に言うしかない。
奈央ちゃんと海人くんと優馬くんも一緒に来てくれて、母に空が居なくなったことを話す......
母はお風呂に入っていて、継父が帰宅していた。
仕方なく継父に話すと、継父はキレて私を突き飛ばしてきた。
すぐに警察に連絡し、一緒に探してもらい、無事に保護された。
空はおばあちゃんの家に行きたくて居なくなったらしい。
私は両親が離婚してからは父方祖母とは関わりがなく、母方祖母とは会ったことすらなかった。
響と空は継父が私の母と結婚する前は、おばあちゃんと一緒に暮らしていたようで、空はおばあちゃんのことが大好きだったそう。
でもおばあちゃんに母との結婚を反対された継父は、結婚してからおばあちゃんとの関わりを絶っていたのだ。

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両親が育児をしないため、後にも同じような事件が起きている。

その日は響が陸を連れて遊びに行っていた。
サッカーをしていた響達。
陸の顔にサッカーボールがぶつかってしまい、陸の目の上が腫れ上がった。
両親はその時も響を突き飛ばして激しく怒鳴り散らした。

兄姉が弟の面倒をみるのは決して当たり前ではない。
兄姉だってまだ小学生。
大人のように幼い子供の面倒をみるのは無理だ。

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勉強は好きではなかったけど、学校にいる時の方が安心できた。
学校には大好きな友達、優しい先生、
家には無職で家事育児もせず酒ばかり飲んでる継父と、継父優先、仕事優先で全く構ってくれない母....
既に家に居場所なんてなかった。

私はいつも奈央ちゃんと海人と優馬に支えられていた。

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響、中1
私、小5
空、小3
陸、3歳

響がとうとう荒れだした。
学校でも荒れ、授業妨害をし、担任いじめ、外では万引き、公共のものを壊し、酒、タバコ、両親の財布からお金を盗む....
響が継父と揉めるのも日常になった。
母がいない深夜に揉める。
私と空と陸はうるさくて起きてしまうが、怖くて布団に潜っていた。
家は更に居心地の悪いものになっていった。

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響の件で、両親の喧嘩もまた増えた。
母が帰宅した深夜に、激しい両親の口論、コップが割れる音、
私は目が覚めた。
いつも通り、布団に潜ってやり過ごそうと思っていたけど、いつまでたってもやまない。
そっとドアを開けて恐る恐る覗いてみると、母が血を流して倒れていた。

私「ママ！！」

思わず母に駆け寄った。

継父「どけ！邪魔だ！」

私「ママが死んじゃう。もうやめて！！」

母は病院へ行ってくると言い、家から出て行った。
夜になっても母は帰って来なかった。

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母が帰って来なくなり、陸のお世話が出来ない継父は陸を児童相談所に預けた。

継父、響、私、空、4人の生活。
私は母に捨てられたんじゃないか、いや、母はきっと帰ってくる、そう信じたい、信じるしかない、不安定な感情に支配されるようになってしまった。

母が居なくなったことで収入がなくなり、継父は働き始めた。
母が帰って来ないまま、私は小6になった。

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小6の夏だった。
空と私が寝ていたら、酔っ払った継父が布団に潜り込んできた。
最初はまた酔っ払って自分の布団だと勘違いして入ってきたんだろうと思った。
それ以前にも何度もそういうことがあったから。
でも何かがおかしい。
継父は私の脚を触っている。
脚だけではない、色々な部分を触られた。
私は何が何だかわからず、怖くて寝たフリをしていた。
そしてしばらく触って、部屋から出て行った。

この日から継父の性的虐待が始まった。

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その日を境に、継父は毎日のように私の布団に潜り込んできて、体を触る。
私はいつも寝たフリをしていた....
だんだん大胆になっていき、当時は何をしていたのかわからなかったけど、その数年後に気付く事になる。
私の体を見ながら、触りながら、私の横で1人で処理するようになった。

触られるのは嫌だった。
でも抵抗すれば暴力をふるわれる、家から追い出されるかもしれない、
抵抗できなかった。
気付かないふりをするしかなかった。
これは奈央ちゃん達にも話せなかった。

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小学校の卒業式を迎えた。
当然母は来てくれない。
継父は来るわけない。

周りは両親がきている中、誰も来なかったのは私だけだったと思う。

とっくに気付いていた。
自分の家は異常だと。

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中学生になり、継父の性的虐待が加速。
胸に吸い付いてくるようになり、とうとう無理矢理にでも挿入しようとしてくるようになった。
起こされて、あそこを舐めさせられた。
エロいDVDを見せられ、それを真似しろと言われていた。
面倒みてやってる、飯食わせてやってる、嫌なら出ていけ、そう言われていた。
行くところがない私、母もいない状態、祖父母とも関わりがない、継父しかいなかった私は従うしかなかった。
誰にも言えないまま、私は毎日のように継父と性行為をしていました。

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中1の時に初潮が来て、妊娠の心配も出てきた。
継父はゴムを付けない。
そのまま中に出す。
不安なまま毎日を過ごしていた。

そんな中、私にとってとても悲しいことが起こった。
奈央ちゃんのお母さんが自ら命を絶った。
奈央ちゃんも私と同じで他に身寄りが居ない。
児童相談所に保護され、施設に入ることになり、転校することになってしまった....

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私の家庭も、また環境が変わった。

響が中学卒業後、家を出て行った。
響と継父の喧嘩はなくなったけど、何故か心細くなった。
母は帰って来ないまま。
陸も施設で生活している。
継父と私と空、3人で暮らしていた。

私も母は帰って来ない、奈央ちゃんもいなくなり、継父からは毎日のように性行為を強要され、メンタル崩壊した。
リスカするようになってしまった。

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継父も母への愛情はなくなっていき、私へ向けるようになった。
性行為の最中、何度も何度も「有紗、愛してる」「俺を愛してくれ」「お前はずっと一緒にいてくれ」「俺を捨てないでくれ」と言う。
吐き気がする、気持ち悪い、私はいつも早く終われと願っているだけ。
暴力はふるわれなくなった、でも性行為の時だけではなく、空が見ていない時に普段から胸を触ってきたり、キスしてくるようになった。

多分、この頃から空ももう気付いていたんだと思う。

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空が中学生になり、私も中3になった。
ある日、リスカしているところを空に見られてしまった。
腕を掴まれた。

空「何してんの！」

私は涙があふれてきた。
今まで空も継父も見ていないところでしていた。
継父は私の体を触っているから気付いていたと思うけど、見て見ぬふりをしていた。

私「ごめん空、もうダメだ私」

空は全てを察してくれたようだった。

空「お願いだからもうやめて」

空が味方になってくれたようで、少し心強くも感じた。

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それからすぐだった。
生理が来ない.....。
中学生ながらも私の生理周期は比較的安定していたので、遅れているのがすぐにわかった。

生理来い、お願い来て、毎日毎日願ってた。
願いも虚しく、生理は来ない。
妊娠してたらどうしようという不安ばかりが押し寄せる。
そして毎日気持ち悪い。
時には吐く....。
継父に吐いてる所を見られた。

継父「有紗、もしかして妊娠したのか？」

継父はすぐに妊娠検査薬を買ってきた。
説明を読んでやってみる。





結果、陽性。

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それを見た継父はすごく喜んだ。

継父「一緒に育てよう、俺も頑張るから」

私は検査キットを継父に投げ付けて家を飛び出した。


どうしようどうしようどうしよう。
まだ中3、自力じゃどうしようもない。
気付いたら海人に電話していた。

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海人「どーした、何で電話？」

海人の声を聞いた私は急に泣けてきた。

海人「えっ何で泣いてんの？大丈夫？」

海人が外に出てきてくれて、2人で公園のベンチに座った。

引かれるかもしれない、嫌われるかもしれない、でも私一人じゃもう抱えられない。
私は全て海人に話した。
海人は驚いていた。

海人「辛かったな。気付けなくてごめん。」

そう言って頭をなでてくれた。

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そのまま海人のお母さんに相談しに行った。

海人のお母さんは涙目になりながら、私を優しく抱きしめてくれた。
その日は海人のおうちに泊めてもらい、翌日、海人のお母さんに付き添われて産婦人科に行った。

医師「妊娠してますね」

海人のお母さんが医師に事情を話してくれた。
勿論中絶一択で、その日は海人の家に帰宅。
海人のお父さんが継父に話をしてくれることになった。
継父は当然黙って話を聞くわけもなく、海人の家に乗り込んできて、無理矢理私を連れ帰ろうと引っ張り、思い切り転んでしまった。
その後、お腹が痛くなり、出血し、結果、流産した。

私も児童相談所に保護され、陸と同じ施設に入った。
その数日後に空も保護され、3人で同じ施設に入った。

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