考察したがる人達へ

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おしゃべり好きさん
2024/08/21 06:47(更新日時)

答えは作り手の中にしかないのに、「これはこうだろう」「こうに違いない」と妄想を膨らませることの何が楽しいのか、昔から全く分かりませんでした。もちろん妄想は自由ですけど、言い換えれば、それはただの思い込み。

例えば子供の頃、私の書いた作文が先生から高い評価を受けて、皆んなの前で発表されるということがありました。

そのとき先生が「◯◯さんは、こういう意図で書いていたんですよね。素晴らしいです」

と褒めてくれたのですが、実際、私は、そんなつもりで書いた訳ではなかった。絵を褒めてもらった時も、トンチンカンなことを言われて、正直あまり喜べなかった。

彼らは、自分の見たいようにしか世界を見ていなくて、私に興味がある訳ではない。本当に理解してくれる人というのは、同じ作り手の人達だけなのだと思っていました。

ところがそれから数年後、同じような状況になった時に、私が感じたのは嬉しさでした。ああ、この人はそういう考え方をする人なのか。なるほど、面白い。そう思うようになったのです。

この人は私と違う。似ているかも。そんな感じで、世界がよりクリアに見えてきたのです。人は自分の見たいようにしか世界を見ない。その事実は変わらないのですが、そこに対する意識の変化がありました。

自分勝手に妄想を膨らませる人達のおかげで、却って作り手の自分の本質が良く見えるという現象に遭遇したのです。

様々な評価を受けて、初めて自分のことを良く理解できるようになる。かくしてクリエイティブは自分探しの作業なのだと気づいたのでした。

人の作品を考察したがる人達へ

答えを教えてくれてどうもありがとう〜