ダイヤモンドと石

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匿名さん
2023/08/17 20:43(更新日時)

Aちゃんが好かれたのはイケメンだけじゃなくていつもニコニコしていて優しかったから。

僕が嫌われたのは顔が醜かっただけじゃなくて心も醜かったからだ。顔の醜さが一番大きな理由だけれども、心の醜さも間違いなくあった。もちろん、仮に心が綺麗だったとしても顔が醜かったので好かれる事はなかったと思うが、それでもここまで嫌われてはいなかったかもしれない。

Aちゃんは本当に魅力のある顔をしている。
実際、小中高とラブラダーをたくさん貰っていた。でもAちゃんは自分がモテていたという自覚がなく、ラブレターを貰うのは普通の事だと思っていたらしい。
僕などただの一度も貰った事はない。
ただ、二人もゲイなので、Aちゃんは女子からラブレターを貰ってもそれで付き合うわけではないし、断るのにちょっと苦労したようだ。僕もラブレターを貰った事がないからと言ってAちゃんに対して劣等感は一切無い。だって、僕はAちゃんにずっと片想いしていたのだから。

いつもニコニコ笑顔で穏やかで楽しくて、優しい声と喋り方。それに比べて自分は…

Aちゃんは親や爺ちゃん婆ちゃん皆に愛されて育った人。
僕の両親は不仲で徹底して憎み嫌って僕が喪の心つく前に離婚した。僕は望まれていない子供だった。母親は父親の憎しみ恨みを僕にぶつけて、「お前なんか死ね！」「お前はアイツにそっくりだよ！あぁイヤだ！」と。僕はずっと虐待されて育った。

Aちゃんがダイヤモンドだとしたら俺はそこら辺に転がっている石。
AちゃんがA5ランクの和牛だとしたら俺はもやし。

Aちゃんは皆を幸せな気持ちにする為に生まれて来た人。僕は皆を不愉快な気持ちにする為に生まれて来たゴミクズ。
生まれながらに目的や使命が違う。

僕はAちゃんになりたい…