山での出来事

これは私が小学1年生のときのことです。

私の母方の祖父母宅は田舎にありました。
家の1軒1軒の敷地が広く、祖父母宅もそれなりに大きな家が2軒建てられるくらいの土地で、さらに自宅から歩いてすぐのところに畑も管理していました。

祖父母は伯父家族（母の兄）と暮らしており、伯父には4人の子供がいました。
私には姉が１人いますが4歳年上で。

伯父の子供も一番下の子で私の3歳上。

祖父母宅に行くと姉は私の5つ年上の従姉妹と二人で遊んでしまうので、私はいつも従兄弟達がやっているゲームをみているか、祖父と一緒に畑に行ったりしていました。


その日も連休で祖父母宅に泊まりに来た日
私は従兄弟達のやっているゲームをみていましたが、一番上の従兄弟が「山に行こう」と言い出して下の二人の従兄弟も乗り気で賛成。

私も一緒に来るか、と言われたので行く、と答えて従兄弟達と外に出ました。


しかし小1の私の体力はすぐに切れました。
「疲れた、もう歩けない」と行った私に従兄弟達は
「じゃあそこで待ってろ。帰りにまたここに来るから」と言って３人でさらに山に登っていきました。


どれくらいいたのかはわかりません。
でもあたりは薄暗くなってきて、私は一人で心細い思いをしていました。

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>> 1 その時です。
一番上の従兄弟が近寄ってきて
「ほら、帰るぞ」と私の手をとったんです。

山道を下っていき、祖父母の家が見えてきたあたりで従兄弟が私の手を離して一人、祖父母宅の方に走っていってしまいました。


私が祖父母宅に着きますと、祖父母、伯父夫婦、両親、姉、従姉妹が外にみんないて。

私は母に
「こんな時間までどこに行っていたの！」と叱られました。

私は従兄弟達と一緒に山に登ったと話すとみんな驚いて慌てだしました。

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>> 2 母から聞いた話も含まれますが。
その時大人達は近所の人にも頼んで一緒に探してもらおうか、と言う話をしていたそうです。

近所の人も集まりだした時、ちょうど山に入っていた祖父の知り合いの方が泣いている従兄弟3人を連れて山を降りてきたのです。

一番上の従兄弟が私も一緒に登っていたと祖父の知人の人に話していたそうで、知人の人は最初
「まだ女の子が山にいる」と焦っていたようですが祖父が
「一番下の孫は先に戻ってきた」と説明して。

お礼と謝罪をして祖父母宅に集まっていた人達は解散。


私は祖父母と両親に
「〇〇（一番上の従兄弟）と一緒に帰ってきた」と説明。

しかし〇〇は他の従兄弟達と祖父の知人と一緒に降りてきたのでありえない話なのです


祖父は私に
「山の神様が助けてくれたんだな」と言ったそうです。


今回の話をするにあたって私は一番の上の従兄弟に連絡をとって
「本当に私と一緒に降りてこなかったのか」と聞きましたが

「それは絶対ない」と言い切られました。


以上が私の幼い頃に体験した不思議な出来事です

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優しい山の神様で良かった。

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>> 4 ありがとうございます。
従兄弟の姿で出てきてくれたのも、私を安心させるためと思うと本当に優しい方だったのだと思います。

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