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お調子者
07/02/19 00:23(更新日時)

なんとなく小説書きます🎵
(^▽^)ノ

読んでくださる奇特な方はいるのかな~💦
(^▽^;)

続かなかったら見て見ぬふりしちゃってください💧
(bT▽T)b

もし意外と続いて、誰か感想なんてくれたりしたら…嬉しくてたぶん泣きます🐳
。゚(゚^▽^゚)゚。


では、よろしくお願いします🌠
m(^▽^)m

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No.360174 07/02/08 22:58(スレ作成日時)

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No.1 07/02/09 00:43
お調子者0 

「いいですか?」

彼が真顔で言う。

「ばらさないことと、暴走させないことと」

「大丈夫大丈夫」

私は笑って答えた。

「大丈夫じゃないでしょう。いつもいつも貴方は突っ走って…この間も…」

「そのときは…助けてくれるでしょう」

ちらりと横目で睨んでやると、彼は困った顔をして頭をポリポリ掻いた。それを見て、私はまた笑った。

「ん、約束ね」

どういう意味の約束だろう。“ばらさない”という約束か、“助ける”という約束か。

「全く…」

敵わないな…

駆け出した私の後ろを、彼は小走りで追い掛けた。

No.2 07/02/09 01:03
お調子者0 

 1

最悪だ。
何もする気が起きない。

病は気からと言うが、気が病んでいると体まで病んでいくらしい。
全身がダルくて、眠いわけではないのに布団の中から出たくない。怪我をしているわけでも、病気に侵されているわけでもないのに。
……いや、病か。

心が。
心がツキツキと痛い。目を閉じるとあふれ出る…痛みと切なさと苦しさが、涙という雫石に形をかえて落ちる。

酷く辛い。

あぁ、どうしようもなく辛い。

この辛さから抜け出すには、どうしたらいいんだろう。ただひたすら深く暗い場所へと落ちていく、沈んでいくような気分だ。
逃げ出したくもあり、だが何処かにこのまま浸っていたいと思う自分もいる。このまま…

「……ちゃ…ん…」

このまま…
…ずっと…

「お兄ちゃん…」

永遠に…ずっと…
ずっとこのまま…

「お兄ちゃんってば。」

…いっそ、このまま終らせてしまおうか。

「お兄ちゃん!!」

……それも、悪くないだろう。それも…










「…こんの、クソ兄貴!!!!!!」

No.3 07/02/09 01:34
お調子者0 

無惨に布団が剥ぎ取られ、海老のように背中を丸めてメソメソ泣いている男の姿が露になった。

「な、何してんだよ!」

「は?!それこっちの台詞!」

妹はベッドの足を蹴りつけた。その衝撃に驚いて、兄はビクリと体を震わせる。

「あたしはね!料理も洗濯も掃除もしてるの!それに加えて畑の世話なんてできるわけないでしょ!!」

料理の途中だったのだろう。右手に光る包丁が…ちょっと恐い。

「昨日一日中寝てたんだから今日は働きな!そんな何日も寝てれるほどウチは裕福じゃないんだ!」

「だって…」

肌寒くて、無理矢理敷布団にくるまってみる。だが固くて寝心地は酷く悪かった。

「寝てたって、ミシアさんは帰ってこないわよ!!」

「…!」

その名前を聞くと、また涙が溢れた。
クスンクスンとすすり泣く兄に、妹は吐き捨てるように言った。

「昼までに起きないと…水、かけるからね。」

No.4 07/02/09 03:05
お調子者0 

 2

「うわぁ、とっても素敵な町ね!」

確かにそこは、お世辞にも大きな町とはいえなかった。だが、建物の一つ一つが独特な色をした煉瓦でできていて、何度も不思議な空間を作り出していた。
赤くも見え、緑色にも見える煉瓦の壁は、青い空に気持のよいほど映えている。
小さく見える町の人々は、畑を耕したり買い物をしたりと平和そうに過ごしていた。

今、彼女の立っているのは、町から少し離れた丘の上だった。
緩やかな坂になっていて、町の全体の様子がよく見える。

「ちょうど食料も少なくなってきたとこだし。助かりましたね。」

そう。彼女達は、此処から町とは正反対に見える深い森からやって来たのだ。

「デニス、あの町は何ていうの?」

デニスと呼ばれた青年は、ピラピラと地図を開いた。20代中頃だろうか。赤茶色の髪をツンツンと跳ねさせた、なかなかの二枚目である。

「グロリジィッタウンですね。」

「グロリジィッ?」

微妙な発音である。

「どういう意味かしら。」

「えーと…何でも、古代ヒヤナモ語で“恐縮”という意味だそうですね。」

…語源も微妙だ。

彼女はおかしそうにコロコロ笑うと、デニスの手を取って町へと走り出した。

「え、あ、ちょっ……ベル!待っ…」

まだ10代だろう。長い金色の髪をカチューシャで留めた、人形のような美少女だ。
デニスは何度も転びそうになりながら彼女に続いた。

No.5 07/02/11 02:27
お調子者0 

 3

「まさか本当に水をかけるとは思わなんだ…」


昼を過ぎてもウダウダしていた彼に、妹はバケツいっぱいの水をぶっかけた。
わが妹ながら天晴れである。躊躇というものが全く無いところが素晴らしい。

さらに加えて、買い物を命じて家から放り出すという仕打ち。これはもう尊敬に値する。


失恋の悲しみにゆっくりと浸ることもできないなんて、貧乏とは本当に嫌だ。

No.6 07/02/19 00:23
お調子者0 

うつ向きながら歩く。

足取りがひどく重い。

時速1キロ。
分速16メートル。
10秒で2メートルしか進まない。
もはや亀よりも遅い。

後ろから、散歩をしているお爺ちゃんに追い越された。なんかもう、ダメダメだ。

………このまま、ダメ人間街道を突き進もう。

そう心に決めた
そのとき。

背後から風が通り抜けていった。

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