巨人族アリー

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2019/01/13 13:20(更新日時)

ユーフラテス川の畔で水遊びをしている少年が、沼に足を取られ流されてしまいました。

すぐに大人達が駆けつけましたが、なんせ水深が深く急流な為、どうすることも出来ません

そこへ運よく、巨人族のアリーが通りかかったものですから、彼らはアリーに子供を助けるよう頼みました。

アリーは急いで川に飛び込み子供を救助しましたが、子供は既に息をしておりませんでした。

子供は数時間後、息を引き取りました。

結果はどうであれ、アリーの行動は感謝されるべきです。

ところがどっこい

こともあろうに、子供を必死に救助しようとしたアリーを、大人達は責めたのです。

「アリー、お前は人殺しだ。」
「このウドの大木めが。」
「死んで償え阿呆巨人。」

アリーは傷つき、その日以来あまり人前に出なくなりました。

そんなある日、アリーがユーフラテス川の畔を歩いていると、再び幼い子供が川で溺れていました。

アリーはすぐその子供を救助しようとしましたが、ふと大人達の言葉が脳裏をよぎり、とどまりました。

「ウドの大木め……。」

「もし俺がこの子供を助けれなかったならば、再び大人達に責められるに違いない。二回目ともなれば何を言われるか分からない。ひょっとすれば村を追い出されてしまうのでは。」

そう考えたアリーは子供を傍観して、水の中に沈んだ後再び浮上してこないことを確認した後、

再び歩き始めたのでした。




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