生命寿命

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名無し
2017/01/25 10:14(更新日時)

一番貴重なのは時間でしょうか。

人間には寿命があり、必ず死期が訪れます。人生は生きてりゃこそのもので、死んだらそこでおしまいだからです。

死にたいとか、文句、愚痴を漏らせるのも、「自分のタイムリミットはまだまだ先」という怠慢があるからでしょう。

自分が何歳まで生きるか？について、多くの人は平均寿命(男80歳、女86歳)を目安にしていて、若くして亡くなる人もいる…という事は承知しているのだけれど、「自分はそうはならない、平均寿命くらいまで生きる…」と思いたいので、40代50代で自分が死ぬなどとは夢にも思いませんし、思いたくもないものです。

たぶん人間は、心が病んで自殺願望などがある人でもない限り、「いつまでも生きていたい、死にたくない」と思うものなのではないかと思います。

だから、平均寿命前に病に倒れ、余命宣告を受けると、皆、慌てふためき、泣き崩れ、「どうして自分が…！まだ死にたくない！」となるし、80代まで生きたとしても、平均寿命を思えば、「もうそろそろ寿命だから仕方がない…」と無理矢理諦めをつけて、死の覚悟をせざるを得ないだけで、本音は何歳になろうが(どんなに高齢になろうが)、生き続けたいという気持ちが人間にはあるのでしょうね。

取り合えず家族が、大きな病気にかかる事もなく、生きているだけで「めっけもん」なのだと、癌闘病の家族を抱えて、大変な思いで生きている人達がいる事を考えたら、ただ家族が健康でいるだけでどれだけ有り難く、助かっているのか痛感します。
喧嘩したり、憎まれ口を叩く事もあるけれど、そういう事を忘れてはいけないのだと…

朝、「いってらっしゃい」「いってきまーす」と見送ったのが最期になる事もあるわけで、いつ永遠の別れが訪れてもいいような接し方が日頃から出来ればいいのだけれど、私などは不完全で未熟な人間で、いざその時になって「もっとこうしてあげれば良かった」「ああしていれば良かった」と後悔の念に泣くんだろうと思います。
分かっていても出来ない…本当に愚かです。

時代は巡ります。
100年後には今生きている人達はほぼ全員死んでいます。
生まれたばかりの0歳の赤ちゃんが長寿で100歳まで生きていれば、僅かながら生存者がいるかも知れませんが、そうやって何百年、何千年と人間の営みは繰り返され、続いてきたのだとしたら…

人間の根幹…感情って、どんなに科学が発達しようが、時代が移ろうが、変わらないのだなと思います。