大切なもの☺

⭐1

光は少し地元から離れた公立高校に進学を決めました。

ﾋﾟｯｶﾋﾟｶの制服に身をつつみ今日はあいにく曇の入学式。でも桜は綺麗に咲いていて私達を祝福してるかのようでした。

友達出来るかな…
初めての環境でそんなことを感じるのは当たり前。
とにかく高校生活、楽しいものにしたいっ！
頑張らなきゃ。
光はそんなことを考えていました。

• 共感0

⭐2

この学校には同じ中学から来た人もいるけど仲がいい子は一人たりともいなかった。なのでこの学校では本当に最初からのスタート地点。頼れる人はこの学校にはいない――

入学式も終わり、自分達のクラスに行きます。

――1年2組――
だが友達が出来るのに時間はかからなかった。席が隣の子に声をかけてくれたから。
その子の名前は佳代ちゃん。

• 共感0

⭐3

佳代ちゃんと仲良くなり、自然に友達が出来た。
最初の不安はどこへやら。
気が付けばあっという間に5人もの友達が出来て毎日がとても楽しい。
つまらない冗談で笑いあったりフザけたり。

そんな桜の季節が終わってだんだん暖かくなってきた4月下旬のことでした――

• 共感0

⭐4

4月下旬――

「クラスにも大分慣れてきた頃だと思うので今日のHRは席替えをしたいと思いまーす」
担任の声に生徒はざわつく。


席替えの結果は案の定友達5人がかなりくっついてて私だけがﾎﾟﾂﾝと離れた状態になった。
「うそ……」
その友達5人以外には喋れる人がクラスにいなかった私はそれなりのショックを受けた。
「ま。なんとかなるよね」

と気を持ち直して休み時間はその友達の元へ。
「残念だったね」
「うん…でも次に賭けるよ」

とは言ったものの…
淋しい…………。

だがこれからが本当に独りになることも知らないで私はそんな甘い考えでいたのでした――

• << 9 ⭐5　🌸第2章🌸 それは突然… 突然始まったんだ… 何の前ぶれもなく―― そんなこと言うと大袈裟に感じる人もいるかもしれないけど今までの中で一番…一番『独り』を感じたんだ―― あの日を境に…

• 共感0

書かせて頂きます。気に入らなかったら削除を・・・。

・5

新しい席は窓際の一番後ろの席。前は野球少年、斜め前は休みがちな女の子、そして隣にはクラスで、否、学校中で「プリンス」とあだ名される美形の少年。色素の薄い髪に、茶色の目、透きとおる肌はまさに諸外国のプリンスそのもの。初めは珍しさと興味が、だんだんと恋心に変わってきてしまった。

• << 7 セレナさん！！？？これから読ませていただきますね。 失礼しました。

• 共感0

>> 5 レスありがとうございますo(^-^)o

本当に申し訳ないのですが…このお話は一応私の過去話なので…本当にごめんなさい(>_<)

ちなみにクリスさん🙋
私がセレナです☆(笑)

• 共感0

>> 5 書かせて頂きます。気に入らなかったら削除を・・・。 ・5 新しい席は窓際の一番後ろの席。前は野球少年、斜め前は休みがちな女の子、そして隣… セレナさん！！？？これから読ませていただきますね。
失礼しました。

• 共感0

>> 7 本当に申し訳ないです(^_^;)
過去話なので少々小説離れしてるかもですが…気にしないで下さい。

役柄はセレナで
私の名前はみゆでお願いします🙋
ﾌﾞﾛｸﾞもつらつら書いてるので暇なとき寄ってください☆
￠(≧▽≦🎀)

• 共感0

>> 4 ⭐4 4月下旬―― 「クラスにも大分慣れてきた頃だと思うので今日のHRは席替えをしたいと思いまーす」 担任の声に生徒はざわつく。 席… ⭐5　🌸第2章🌸

それは突然…
突然始まったんだ…
何の前ぶれもなく――

そんなこと言うと大袈裟に感じる人もいるかもしれないけど今までの中で一番…一番『独り』を感じたんだ――
あの日を境に…

• 共感0

>> 9 ⭐6

季節は5月の中場――
ｶｰﾃﾞｨｶﾞﾝやｾｰﾀｰなどの上着が暑く感じる季節

学校では体育祭が近付いてきて、高校全体がにわかに活気付く。
光が通う高校は体育祭や文化祭、その他もろもろ…の行事に力を入れている。
近所では体育祭は有名な学校行事の1つだ。
中でも色ごとに分かれてする応援合戦はこの体育祭の名物と言われるぐらいだった。
応援合戦は応援団で協力しダンスを作ったりする。
応援団は強制ではなく希望者だけの参加だが参加率はクラスのほとんどを占めていた。

「応援団楽しそうじゃん。みんなで入ろうよ」
友達が言った。
「うん☆」
もちろん光も応援団に入った

• 共感0

>> 10 ⭐7

応援団の練習が始まった。
応援団の練習は放課後にある。

部活やバイト…
高校になったら人それぞれ放課後は忙しいが、みんなは空き時間等で体育祭の応援ダンスを覚える。

3年の先輩方が考えてくれてるので覚えるだけ。
だが…
それがまた難しい…

「こうだっけ？」
「違うよ～こうだよ～」

仲のいい友達との練習は本当に楽しかった。
応援練習は夜遅くまであって疲れるけど辛いなんて思わなかった。

それはたぶんきっと
友達がいてくれたから。
毎日が…学校が楽しいんだろう――

• 共感0

>> 11 ⭐8

体育祭もｶｳﾝﾄﾀﾞｳﾝが始まり初夏が近付く5月の下旬

突然壊れた光の幸福(しあわせ)…

それは突然
あっけなく
壊れた…




友達の態度が一変した。
昨日とは全く逆の態度。
急に態度が冷たくなった。

「ねぇっ」
「……………」

あからさまな変わりように鈍感な光も気付く。

「ねぇっ」
「……………何？」
その冷たい目と態度に光は絶望を抱いた――

• 共感0

>> 12 ⭐9

その瞬間
1つわかったこと。
それは

『嫌われた』

と言うこと。


そんな事実を信じたくなくてもう1度声を掛けてみる。
「ねぇっ☆」
「………」
「あ…のさ……ぇっと…」
「早くしてよ」
「き…今日の練習はどこ？」
「1階渡り廊下だよ」
とだけ言うと光以外の一緒にいた友達達が楽しそうに教室を出ていった。

• 共感0

>> 13 ⭐10

光は友達の後を追おうとしたが、できなかった。
近づける雰囲気ではなかったから…。

『嫌われた』
『どうしよう』

そんな事が頭から離れない。

友達の姿が小さくなっていく。

泣きそうになるのを必死にこらえた。
『ここは学校よ。泣くな光っ』
自問自答でなんとか我慢する。
それでも堪えられなくなりそうだったから
『今日は体育祭の練習はしないで帰ろうかな…』

そして光は帰宅した――

• << 17 ⭐11 家についた。 母「おかえりぃ光～」 「…ただいま」 いつもなら今日あったことやクラスでの出来事を話すのだが、そんな気分じゃなかった。 いつも食べてるお菓子も食べる気になれなかった。 「何ぃ光。ダイエットしてんの？」 わざとらしく構ってくる。 「……違うから」 とだけ言うと光は自分の部屋に向かった。

• 共感0

なんだか中学1の部活の時の自分と被ってみえて怖いです。でも、読ませていただきますね。

• 共感0

>> 15 クリスさん☆レスありがとうですo(^-^)o
読んでくれて嬉しいです🙌

お話は実話をイジって作ってるんで、ここしばらくは暗い系が続きます。
あとこのお話では中学校編をもうすぐ入れようと思ってますので…。(クラブ関係で)
余計辛くなったらごめんなさい(>_<)

またリレー小説の方も想像力精一杯膨らまして書きますね🙌

• 共感0

>> 14 ⭐10 光は友達の後を追おうとしたが、できなかった。 近づける雰囲気ではなかったから…。 『嫌われた』 『どうしよう』 そんな事が頭か… ⭐11

家についた。
母「おかえりぃ光～」
「…ただいま」

いつもなら今日あったことやクラスでの出来事を話すのだが、そんな気分じゃなかった。
いつも食べてるお菓子も食べる気になれなかった。

「何ぃ光。ダイエットしてんの？」
わざとらしく構ってくる。
「……違うから」

とだけ言うと光は自分の部屋に向かった。

• << 19 ⭐12 部屋に入った光は鞄を放り投げるとベッドに横になった。 それと同時に涙が出てくる。 …ｯｸ ……ﾋｯｸ… 本当にどうしよう もしこの環境が続くなら学校なんて行きたくない… でも今日はたまたまだったかもしれないし。 明日は頑張って学校行こう…と。 そして光は眠りについた。

• 共感0

大丈夫！！今はいじめられた人たちの分も祈れるぐらいに強くなったよ！！でも、実際あったらちょっときついこと言うかもね（苦笑）最後まで、読ませてもらいます（＾＾）

• 共感0

>> 17 ⭐11 家についた。 母「おかえりぃ光～」 「…ただいま」 いつもなら今日あったことやクラスでの出来事を話すのだが、そんな気分じゃなかっ… ⭐12

部屋に入った光は鞄を放り投げるとベッドに横になった。
それと同時に涙が出てくる。

…ｯｸ
……ﾋｯｸ…

本当にどうしよう
もしこの環境が続くなら学校なんて行きたくない…

でも今日はたまたまだったかもしれないし。

明日は頑張って学校行こう…と。


そして光は眠りについた。

• 共感0

>> 19 ⭐13

ﾌﾞｰｯ、ﾌﾞｰｯ
ﾌﾞｰｯ…
携帯のアラーム(ﾏﾅｰﾓｰﾄﾞ)が鳴る。
ｶﾁｯ

「朝…」
もろ寝起き姿で髪はﾎﾞｻﾎﾞｻの光。

「学校か…」
いつもなら
『ヤバイ遅刻～💦』
となる時間だけどそんな気にはなれない。

いつものように支度をし、いつもより1本遅い電車に乗った。

「ﾊｧ…」
溜め息混じりに空を見上げる。
それは澄んだ蒼い空。
キレイな空

• 共感0

>> 20 ⭐14

そのキレイな空を光はずっと電車の窓から見上げていた。

『まもなく〇〇駅でーす』
いつもは長く感じる電車もいつもより早く感じた。

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞと学校まで歩き始める。駅から徒歩10分という微妙な距離。

遅刻ｷﾞﾘｷﾞﾘで学校についた。
クラスの前まで来て大きく深呼吸し、
「おはよ～」
「…はよ」
友達の態度は昨日と変わらなかった。
その一言だけ言うと楽しそうにみんなで喋り始めた。

まるで光がいないように――

• 共感0