壊れた宝物

レス218 HIT数 5217 あ+ あ-


2006/10/03 19:59(更新日時)

ある閑静な住宅街。その中にある一軒の家。
毎日毎日、家事と育児に追われる。夜になれば仕事から帰宅する主人。外面が良い分、その鬱憤を妻に八つ当たりをする(暴力はしない)
黙って耐える妻。
そんな年月を重ねて、この事件が墜に起きた。
-----------------
『虐待』がテーマの物語です。最後まで続けられるか分かりませんが、頑張ってみようと思います。
中傷や批判は、お控え頂ける様お願い致します

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No.173705 (スレ作成日時)

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No.101

こんばんは☆とう②100レスになりましたね♪♪
これからも頑張ってください☆応援してますp(*^∀^*)q

No.102

>> 101 ◇夜宵さん
レス有り難う!
応援メッセージ嬉しいです。頑張りますね(^O^)/

No.103

>> 100 ・暫くしてから、手術室の扉が開き 母親を乗せた寝台を看護婦さんが、押しながら出てきた。そして母親は、ナースステーションの隣にある部屋へと運ば… ・母親はマダ麻酔が効いていて目が覚めません。
実母は、病室で先生から詳細を聞いていました。
星花は〇〇さんと廊下で待っていました。〇〇さんは、どんな話をしてるのか聞きたくて聞きたくてウズウズしていました。間もなくドアが開きました

No.104

>> 103 ・「園子さん(母親)大丈夫なんですか?」心配気に〇〇さんは訪ねました。しかし心の中では、興味深々でした。
実母は「有り難うございます。暫く入院はしますが、大事には至りませんでした」とだけ答えました。もっと詳しく聞きたかったのですが、余りにも、みっともなく見えると思いやめました。

No.105

>> 104 ・実母は、星花を連れ車で〇〇さんを家まで送り届けてから 母親の家に入り
入院準備をして又
病院へ向かいました。そして自分の家族と母親の夫であるマサシにも連絡を入れました。
星花は、一体なにがどうなったのかマダ理解出来ませんでしたが 母親が目を覚まさない事が段々不安になってきました。

No.106

>> 105 ・「こちらは完全看護ですが、今日一日だけ付き添い願えますか?」看護婦の言葉に実母は頷きました。夜になり、母親の父 妹 そして夫も来ました。
実母は病院に残り、星花は夫が連れ帰り 朝に母親の実家に預け 仕事帰りに迎えに行く事になりました

No.107

>> 106 ・家に着いたのは
夜も遅くなってからでした。星花の父親は取り合えずコンビニで、パンやらジュースやらを買い
星花に食べさせました。そしてお風呂に入れました。
星花の体に付いている無数の傷口を見て 驚きました

No.108

>> 107 ・「どうしたんだ?この傷?」
父親に言われても星花は黙ってます。
父親は、星花が眠いのだろうと勝手に解釈しました。
パジャマに着替えさせ麦茶を飲ませた後 星花はすぐ寝てしまいました。
父親は一息をついて階段を降りました。廊下にあった血痕は、母親の実母が拭きとってくれていました。もし そうでなくマダあの血が残ったままなら、この父親は泡ふいて倒れていた事でしょう。

No.109

>> 108 ・父親は、早朝に起き 慣れない手つきで目玉焼きを二つ作りパンを焼きました。後はミルクを入れて…慌ただしく動いてる時に、星花が起きてきました。
星花を座らせて
朝食を出しました。一口食べましたが
すぐにフォークを置きました

No.110

>> 109 ・「何で食べないんだ?」
父親は聞きました
「パンダちゃんのフォゥク(フォーク)は?」
フォークの柄の部分にパンダのイラストが付いてるモノで
星花の好きなフォークです。どんなに
星花の体や心に傷をつけていても、母親は子供の好きなモノは忘れなくて 食事時には必ず それを出していたのです。しかし 滅多に星花と食卓につく事のなかった父親は知りませんでした。

No.111

>> 110 ・星花が、ぐずり出しました。しかし何処にあるのか分かりません。手間取ると会社に遅刻してしまうので、父親は
「静かに食べなさい!」と怒ってしまいました。母親とは又違う怖さがあり、星花は仕方なく普通のフォークで食べ出しました。
お皿洗いも掃除も適当に済ませて、着替えてから 星花を連れ 母親の実家へと向かいました。

No.112

>> 111 ・母親の実父は、もう会社に行ってたので出迎えたのは妹でした。妹は可愛い姪の為に、バイトを休んだのです。父親は妹に挨拶を済ませて 職場へ行きました。星花は大好きな叔母ちゃんに、甘えられると思い嬉しくなりました

No.113

>> 112 ・いつも姉の言動に小さな体と心で必死に耐えてる姪の言う事を聞いてあげようと思いました。星花は自由奔放に動き回りました。その内
星花は、叔母ちゃんを振り回す様になりました。怪我が無い様に気を付けて見るのと、星花のワガママに付き合わされて 段々 疲れてきました

No.114

>> 113 ・さて その頃、麻酔でマダ寝ている母親は夢を見ていました。何処か遠い遠い異国にいる自分と星花。見知らぬ人が沢山いてジロジロと見ています。突然 星花が自分の手を振りほどき 走り去ります。その先には銃を構えた兵士の様な人が並んでいて一斉に銃口を二歳の我が子に向けています。
打たれる前に救いだそうと必死になってるのに、足が手が動きません。声も出ません。涙だけが流れてきます。
銃声が聞こえたと同時に、母親は目を覚ましました

No.115

>> 114 ・・ここが何処なのか見当を付ける前に、麻酔が切れた時に起こる 独特の吐き気が母親を襲いました。苦しくてたまりません。実母が急いで駆けつけ背中をさすりました。やっとホッとしたと思うと又 吐き気がして…の繰り返しで、時間の感覚も分かりません。数時間が過ぎてやっと おさまりました

No.116

>> 115 ・・しばらくして
お医者さんと看護婦さんが来て、ようやく自分が病院に運ばれた事に気が付きました。
そう言えば…
「お母さん!星花は?どこなの?」
不吉な夢と意識を失う前に見た我が子の顔を思いだし 母親は切り出しました。

No.117

>> 116 ・・「朝食と着替えをマサシさんがしてから、こっち(実家)に星花を届けて
会社に行く事になってるのよ。星花の面倒は望美(妹)が見てるわ」
「そう…」
あんなに鬱陶しくて仕方なかった星花に今すぐに会いたい気持ちで一杯だった。 その思いを破る様に「お部屋変わりますね」と看護婦さんに言われ、車イスに乗った。歩けるのだが頭を打っての手術だった為 余り動かさない様に3日間程は車イスを使う事になったのだ。

No.118

>> 117 ・・移された病室は広い二人部屋でした。母親は窓際のベットに寝かされました。実母が、色々必要な物を引き出しやクローゼットの様な中に入れてました。
母親が何気なく横を見ると、隣のベットの人の姿はなかったのですが 引き出し付きのサイドテーブルの上には可愛い形の時計が置かれていて、その脇に縫いぐるみがありました。
縫いぐるみ…星花の大好きなネコの縫いぐるみ。破けたけてしまった。繕い直そうと思ったけど
出来なかったなぁ。望美がしてくれたら いいけど無理だろうな。あの子 裁縫は全くダメだから。 「テレビ付けようか?」実母の声で我に返り 母親は頷いた。
たまたま付けた時に 子供向けの番組が写ったので、チャンネルを替えたが
(あの番組 星花好きだわ。ダンスのコーナーで、宝物にしてる あの縫いぐるみ相手に踊ってたりしてたな)など 何かにつけて思い出すのは 星花の事ばかり。
家にいた時は、あの子の泣き声が
甲高い声が 煩わしくて仕方なかったのに。今は 逢いたくてたまらない。不思議だった。

No.119

>> 118 ・星花の方は、飛んだり跳ねたり 部屋を片づけた端から散らかしたり…
母親の妹は『子供は好きってだけじゃ育てられない』と言う姉の発言が今理解出来た気がしました。叩いたりはしなかったものの、そういう気持ちに何度かなっていました。
電話が鳴り妹は数分話した後 星花に告げました
「星花ちゃん!ママがね お目めをあけたって。星花ちゃんに会いたいって言ってるのよ」

No.120

>> 119 ・星花は、母親に会いたい気持ちと
怖い気持ちとが入り交じった感情になりました。星花は返事をしませんでしたが 妹はさっさと支度をし、星花を連れ病院へと向かいました。

No.121

>> 120 ・・母親のいる病室に星花は入りました。壊れた宝物を握りしめて。
母親は、星花を見るなり嬉しそうにしました。母親のそんな顔を見たのは久しぶりでした。おばあちゃんに抱き上げられ 膝の上に乗せられた星花。脅えてしまい目をキツク閉じました。また叩かれる!また殴られる!蹴られる!つねられる!髪を引っ張られる!
怖くて仕方ありません。母親の両手が
星花に触れた時
反射的に逃げ様としました。
しかし母親は、いつもとは違いました。

No.122

>> 121 ・・優しく温かく星花を包みこみました。頭を撫でてくれて にっこりして話しかけてくれました。星花は、一体どういう事なのか分かりません。恐怖心は簡単に拭えず 母親がちょっと手を動かすだけでも、ビクビクしてしまいました。
「ねぇ 星花。そのネコちゃんの縫いぐるみママが直してあげようか?」 その言葉に星花は頷きました。

No.123

>> 122 ・・「お母さん 明日針と糸もってきて。後 ハサミも」
そんな話しをしていると
「あの…私ソーイングセット持ってるんで宜しければどうぞ」そう言って顔を覗かせたのは、母親より2~3歳ほど年下---そう。丁度24歳の妹と同い年位の女の子でした。
隣のベットの子の様です。お礼を述べて、母親は早速
繕い始めました

No.124

>> 123 ・・裁縫が得意な母親は、あっという間にネコの縫いぐるみを元に戻しました。リボンと鈴は、妹に頼み近くの手芸店に買いに行ってもらいました。後はそれを付けるだけです。
「ママありがと」
星花はそう言って
まだ少し脅えながらも母親に抱きつきました。
一時間ほど経った頃に、実母が先生に呼ばれました。
病室には母親と星花 そして隣のベットにいるお姉さんが残されました

  • << 127 ・・診察室で、実母は母親の今後の経過予定を話していました。様子を見ていき (骨折もしたので)リハビリも兼ねたい。順調ならば、一ヶ月後には退院との事でした。話しが一通り終えると、実母は意を決した様に医師に訪ねました 「この(総合)病院には、産婦人科ありましたよね。育児相談室の様な所もありますか?それか 診療内科はありますか?」と。

No.125

>> 124 ☆こんばんわ☆

あたし・コレを読んで思う事は、絶対こんな旦那とは結婚しない!という事です(ёзё)笑☆

しかし・どんどん母親が変わってきましたね☆
星花ちゃんが、殺されなくて良かった~(g_g)

それでわ☆
最終回が間近という事なんですが・ブリッと頑張って下さい☆

また・来ます☆

No.126

>> 125 ◇花ちゃんへ
レス有り難う!来てくれて嬉しいな(^-^)そんなつもりはなかったけど、何だか催促してしまったみたいで御免なさいね。応援も有り難う☆ブリッと頑張ります!

No.127

>> 124 ・・裁縫が得意な母親は、あっという間にネコの縫いぐるみを元に戻しました。リボンと鈴は、妹に頼み近くの手芸店に買いに行ってもらいました。後はそ… ・・診察室で、実母は母親の今後の経過予定を話していました。様子を見ていき (骨折もしたので)リハビリも兼ねたい。順調ならば、一ヶ月後には退院との事でした。話しが一通り終えると、実母は意を決した様に医師に訪ねました
「この(総合)病院には、産婦人科ありましたよね。育児相談室の様な所もありますか?それか 診療内科はありますか?」と。

No.128

>> 127 ・・その頃 病室では、お隣のベットのお姉さんが母親に
星花の名前と年齢を聞き、母親は答えました。そして
「星花ちゃん抱っこしてもいいですか?」と訪ねました。母親の了承を得て お姉さんは慣れた手つきで星花を抱き、上手に相手をしました。それを見て 母親は「お子さんいらっしゃるんですか?それとも保母さんですか?」と質問をしました。お姉さんが答え様とした時、ふと星花の首筋の傷が目に入りました。お姉さんは 腕もそっと見ました。傷だらけです。母親の顔色がサッと変わりました。口を開こうとすると-----

No.129

>> 128 ・・「私と一緒…」そう、つぶやきました。それに対して質問をしようとした時に 妹がリボンと鈴を手にして戻ってきました。お姉さんは、妹に星花を手渡して 挨拶をした後にベットへと戻りました。縫いぐるみに鈴とリボンをつけて、やっと元に戻りました。

No.130

>> 129 ・・それから間もなく実母も戻ってきて、母親に退院のメド等を伝えました。
夕方になり二人は
星花を連れて帰りました。
「星花ちゃん可愛いですね」隣の人が話しかけてきました
「有り難う‥。でも
言う事聞かなくて」
母親が そう言うと
「私の子もそうだったんです」
と答えました。
「お子さんは、今おいくつ?」と聞き返すと「3歳です。生きていれば‥」
うつむきながら話す人に
「御免なさい!変な事聞いてしまった様で」母親は 慌てて謝りました。その人は
段々 うつろな目になり

No.131

>> 130 ・・「色が白くて、澄んだ綺麗な目をしていたわ。言う事を聞かない時もあった。お昼寝もしない。夜も遅くまで起きている。なのに朝は早く目が覚める。私は毎日が寝不足だった。旦那はいてないから、一人で頑張るしかなかった。その内 あの子の存在が邪魔になってきたの…」 母親は初対面の自分に、身の内を話続ける事に驚きましたが それよりも隣の人の目の色 表情が怖く感じてきました。さっき見た時とは 全く別人の様だったのです

  • << 134 ・・隣のお姉さんは話し続けます 「泣く度に、あの子が鬱陶しかった。 理想の‘お母さん’になろうとすればする程 あの子は言う事を聞かず思う様に進まなかったの。 ー叩かないと理解してくれないー そんな気持ちが生じて 私はあの子をぶったわ。一度だけのつもりだったのに。私の手は止まらなかった。あの子がグッタリするまで、殴り続けた……」 まるで他人事の様に話しながらも、目の色や表情はドンドン変わっていき 母親は背筋に寒気が走った。

No.132

澪さん、お久し振りです☆夜宵です♪♪
少しの間携帯とめられてしまって…此処に来れなくて寂しかったですが、また来れる事になりました☆これからも、澪さんの物語楽しみにしてます♪頑張ってくださいっヾ(≧∇≦*)〃

No.133

>> 132 ◇夜宵さんへ
レス有り難うございます。来てもらえるなんて思ってなかったから嬉しいです。最終回に向けて頑張ります!

No.134

>> 131 ・・「色が白くて、澄んだ綺麗な目をしていたわ。言う事を聞かない時もあった。お昼寝もしない。夜も遅くまで起きている。なのに朝は早く目が覚める。… ・・隣のお姉さんは話し続けます
「泣く度に、あの子が鬱陶しかった。
理想の‘お母さん’になろうとすればする程 あの子は言う事を聞かず思う様に進まなかったの。
ー叩かないと理解してくれないー
そんな気持ちが生じて 私はあの子をぶったわ。一度だけのつもりだったのに。私の手は止まらなかった。あの子がグッタリするまで、殴り続けた……」
まるで他人事の様に話しながらも、目の色や表情はドンドン変わっていき 母親は背筋に寒気が走った。

No.135

>> 134 「調子はどう?」
突然の声に母親は
ビクッとしました。お姉さんもハッと我に返ります。
声の主は、母親の旦那でした
「パパ!?どうしたの?」
「どうって…お見舞いに来たんだよ。
いやぁ~。昨日一晩と今朝だけ星花を見たけど、結構大変だったよ。ママは毎日こんな苦労をしてたんだってよく分かったよ」
旦那の口調や表情に嘘はなかった。
「なら私が退院して
落ち着いてからも
ずっと手伝ってね。…出来る範囲でいいから」
思い切って言ってみました。
「あぁ!勿論だよ。約束する」 旦那は一度決めた事は守る人なので母親は安心しました。

No.136

>> 135 ・・旦那は母親に
星花のお気に入りのスプーンやフォーク コップがドコにあるかを聞いたりしました。今まで、子供を母親任せにしてばかりだった あの旦那が精一杯、面倒を見ようとしてる姿を想像すると思わず笑みがこぼれました。 会話をして、次の休みには星花と二人で来ると言い残して帰りました

No.137

>> 136 ・・「あの方がご主人?」また お隣さんが話しかけてきました。この時の目や表情は至って普通でした。
「ええ。何にもしない人だったから今
苦労してるみたいだわ」と答えました。
母親も星花に暴力を振るっていたので お隣さんの話をもう少し聞いてみたい気持ちがありましたが、それを話す時の 表情が怖かったのでやめておきました。(人の家庭事情を聞き出すのも失礼だしね)そう考え直しました。

No.138

>> 137 ・・夕食も済み、看護婦さんが体調や食事の量などの事を聞きながら、カルテに書き込みました。
母親は とても眠くて仕方ありません。看護婦さんが「この薬は効くのが早いんですよ」と言う声も 、現実か夢か分からない様な感覚で聞いていました。そうして数時間後には眠りにつきました。しかし 妙な声が耳に入った気がしました。「あの子を私に頂戴…」と。

No.139

>> 138 ・・『あの子って?… 何を言ってるの?』夢と現実の狭間で、母親は聞き返そうとしましたが声が出ません。
そして そのまま深い眠りにつきました

No.140

>> 139 ・・真夜中です
母親は目が覚めたと同時に、激しい頭痛に襲われました。
両頬も同じ位 痛みます。怪我した足もしていない方にも
信じられない程の痛みがありました。
ナースコールを押そうとしましたが、腕にも痛みが走り 手が伸ばせません

No.141

>> 140 ・・『痛い!痛い!誰か助けて!』母親は痛みの余り声も出せません。
激痛に苦しみながら時だけが進みます。どうにか、向きを変える事が出来ました。すぐ側にあるナースコールが とてつもなく遠い所にある様な感覚でした。 「あの…どうかされましたか?」
お隣さんの声です

No.142

>> 141 ・・夜はカーテンを閉めていたので、お隣さんは「失礼します」と声をかけてから 中を覗きました。もだえ苦しむ母親を見て お隣さんは
ナースコールを手にしました。
そして 母親に告げました
「星花ちゃんの痛み…分かるでしょう?」 それだけ言うと
ナースコールを押してくれたので、スグに看護婦さんが駆けつけました

No.143

>> 142 ・・母親は、痛み止めの注射をしてもらいました。熱もあった為 氷まくらも用意してもらいました。痛み止めは、10分もしない内に効いてきて あの激痛もマシになってきました。…落ち着いてから母親は、痛みの中で聞いた お隣さんの言葉について考えていました

No.144

>> 143 ・・さて その頃
星花の家では…
「ママ!ママー!」
父親は娘の叫び声に飛び起きました。
「星花どうした?」
父親が星花を抱き上げました。
星花は 泣き叫んで母親を呼びました。 どんなに なだめすかしても星花は泣きやみません。

No.145

>> 144 ・・顔が真っ赤です。額に手を当てると、とても熱くて父親は慌てて熱を計りました。その間も娘は母親を呼び続けます。
…体温計を見るとヤハリ高くて、取り合えず冷えピタシートを貼りました。
「マァマ ママ!」
父親は、寄り添いながら
「大丈夫。ママは星花を置いてったりしないから」と言いました。
父親は、母親の偉大さを身に染みて分かりました

No.146

>> 145 ・・一方、母親は
星花はあんな小さな体で、苦痛をマトモに受けていた事を
今更ながらに気が付きました。
突然…胸騒ぎがしました。理由は分かりません。心が不安でたまらくなったのです。
母親は、夜中にも関わらず自宅に電話を入れ様と起き上がりました。何故か星花の事が心配でなりませんでした。

No.147

>> 146 ・・痛みはマシになったものの、熱で
フラフラです。
それでも何とか電話がある所まで歩きました。
やっとたどり着き
自宅へ電話をしました。ー誰も出ませんー 一度受話器を置き又かける‥を繰り返した後、母親は夫の携帯にかけましたが繋がりません。

No.148

>> 147 ・・明日の朝かけよう。母親は、どんどん膨れあがる不安を抱えて病室に戻りました。
◇翌朝・早朝◇
母親は、電話をかけました。すぐに
夫が出ました
「もしもし?私だけど 星花どう?」
母親はドキドキしながら聞きました
「それが夕べ高熱出すわ泣きわめくわで大変だったんだよ。救急箱にある薬飲ましたけど、吐くし。熱が上がり続けるから すぐそこにある
夜間・休日受付の
病院へ行ったよ」
と夫が答えました。「…それで、どうだったの!?」
母親は聞き返しました

No.149

>> 148 ・・「風邪だって。
でさ‥気になる事言われたんだけど。
診察中に『体中の傷は、カブレでも
アレルギーでも無いですけど何か心当たりは?』って。俺 知らないから、分からないって答えたんだけど あの傷は何?」
母親は一瞬話そうとしましたが、せっかく“父親”らしくなってきた夫。家庭を少しは見てくれる様になった夫に、見捨てられたら?
離婚になった時に星花を取られたら?
そんな考えが横切り話せません

No.150

>> 149 ・・「もしもし?おーい!」夫の声にハッとしました。
「御免なさい。声が遠くてよく聞こえなかったの」苦しい言い訳をしました。
「あぁ。そっか。とにかく星花は風邪だったんだよ」
「そう。風邪だったのね。ゆうべから胸騒ぎがしてね。何度か電話したけど出なかったし、あの時病院に行ってたんだ」と母親は言いました「…やっぱりママなんだな」と言う夫

  • << 151 ・・「え?」 聞き返す母親に夫は「ゆうべ、星花が高熱で泣いてたんだ。お前は その姿を見てもないのに胸騒ぎがしたんだろ?やっぱり母親って凄いよな。星花ずーと、お前を呼んでたぞ 『ママー』ってな」 その声と重なる様に受話器の向こうで泣き声がしました 「星花 泣いてるんじゃない?汗かいてる筈だから下着から替えてね」そう言って 電話を切りました
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