失ったもの

レス55 HIT数 2535 あ+ あ-

旅人
06/07/21 17:36(更新日時)

〔過去の記憶〕
平和な中休み。隣の子達の話声が偶然耳に入って来た。
「私、中学の時いじめられてたんだ」
びっくりした。その子は明るくて沢山友達がいる。信じられない…
「色々言われたよ、ウザイとかさ。いじめるのって楽しいんだろうよ。こっちの苦しみなんてわかるわけない」
私はその時どんな顔で聞いていたのだろう…そして頭の中にあの記憶が蘇って来た…

***********リレー物語を作りませんか?続きを考えて下さい☆あと、頭に題を付けて下さいm(_ _)m
私はイジメの経験者です。この物語を通じてイジメについて考えてくだされば嬉しいです。

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No.143162 06/06/21 21:41(スレ作成日時)

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No.1 06/06/22 20:12
Mickey.. ( UEpT )

〔相手の気持ち〕
あれは小2の事。私は友達の輪の中で楽しい学校生活を送っていた。
そんな中、一人で毎日を過ごしている子がいた。でもその頃の私はイジメって言葉を知らなかったからその子の苦しみをわかってあげられなかった

No.2 06/06/24 07:28
旅人2 

>> 1 〔何気ない言葉〕
「ねぇねぇ!何で いつも一人でいるの?友達いないの~?」私が、言った時
アユカちゃんは みるみる内に涙があふれ答えた。
「どうして、そんな事言うの?」
かすれそうな声だった。その時の私はただ質問したダケなのに、何でアユカちゃんが泣いたのか分からなかった。
でも今なら分かる。私が放った言葉が 巡り巡って自分にも返ってきたから…。

No.3 06/07/11 22:07
高校生3 

>> 2 〔軽い気持ちで〕 アユカちゃんを泣かせてしまってから、数日経ち、あの忌々しい事がおこった。私の友達がアユカちゃんを取り囲んで、何かをやっている。何やってるの?と、近寄って見ると、「アユカちゃ~ん、何か喋ってよ~」「耳ついてないの~?」「そんなんだから独りなんじゃん?」「ウザイんだけど!」私がボーとしていると隣の子が「あんたも言いなよ!」といってきた。ま、いっかな。そんな軽い気持ちだった。「・・・何か、臭くない・・?」友達はにやにや笑っていた。「ほ~んと。何かくさぁーい。ここらへんかなあ?」アユカちゃんの頭の上で激しく手を振る。アユカちゃんはじっと下をむいていた。 みんな、この遊びが気に入ったらしっく、しばらく続いた。ある日アユカちゃんは首を吊って死んでしまった。

No.4 06/07/12 01:37
自由人4 

〔ターゲット変更〕
アユカちゃんが自殺したのは私のせいだ!そう思った。アユカちゃんに申し訳ない気持ちで毎日毎日泣いていた。ある日、あの時『あんたも何か言いなよ』と言って来たリーダー的存在のA子が『あんたのせいでアユカちゃん死んじゃったんだからね~』笑いながら言ってきた。私一人に罪を着せたのだ。その日からターゲットは私に変わり、地獄の日々が始まった………

No.5 06/07/12 13:46
高校生3 

>> 4 〔死ね〕私の周りを、かつて友達だったみんなが囲むくすくす笑いながら、A子がいった。「人殺しィ~!」A子の声を合図にみんなが喋りだした。「よく、平気な顔して、学校これるよねぇ~・・・最低!」その子は、一番仲の良かった友達だった。そんな子が私を罵倒する「なんで?みんなだって、やったじゃない!!!」みんなのくすくす笑いが止まり、A子は私を見下したような目付きになった。 「あんたも、死ねば!!」「そうだよ、死になよ!」「死んじゃえ~!」「死ね」私は何もできずに、ぐっと固まっていた。

No.6 06/07/12 22:26
自由人4 

〔死にたい〕
『死んじゃえば?』私の頭の中から離れない。『アユカちゃんも辛かったんだよね』初めてアユカちゃんの気持ちが痛い程分かった…『私も死ねばアユカちゃんに会って謝れるかな…』そんな事ばかり考えていた。毎日毎日みんなに罵倒される日々に疲れていた。そんな毎日が続いたある日、朝『今日は何をされるんだろう…』そんな事を思いながら教室に入ると、そこにはA子とクラスの女子が笑みを浮かべこちらを向いて立っていた。私は怖くなり、その場から動けなかった…

No.7 06/07/12 22:56
旅人2 

>> 6 [次なる相手]
「ねぇ!あの子ムカつくんだ。ミナミちゃん(私)も無視しょうよ」A子は、そう言った。『あの子』の方へ目を向けると、つい最近アユカちゃんと、ほぼ入れ替わりで転入してきた
ユイちゃんだった。大人しくて、控えめな子…まさしくA子達の格好の餌食になりそうな子だ。

No.8 06/07/12 23:02
旅人2 

>> 7 〔断る勇気〕
「ユイちゃんを無視すれば、また仲良く遊ぼうよ」
A子の仲間の一人が言った。周りも頷いている。これ以上苛められたくない!でも、何にもしてないユイちゃんを無視するなんて…。私は凄く迷った。ユイちゃんはA子達の声が耳に入り、心配そうな目でコチラを見ている。私は葛藤の末
A子達の苛めの誘いを断った。ユイちゃんが、席を立ち 近づいてきた。

No.9 06/07/12 23:30
自由人4 

>> 8 『ありがとう』ユイちゃんは涙をためて小さな声で言った。その日は不思議とA子達は何もしてこなかった。何もされない事が怖かった。その日の内にユイちゃんと色んな事を話し、久しぶりに友達と呼べる子と笑いながら学校で過ごした。嬉しかった。楽しかった。裏切りが待っているとも知らずに私は笑っていた…ユイちゃんは友達。そう思っていたのは私だけだった…

No.10 06/07/13 08:31
高校生3 

>> 9 〔裏切り〕 次の日、私はウキウキしながら教室のドアを開けた。いつものみんなのくすくす笑い。でも、ユイちゃんは違う!私はユイちゃんの席に駆け寄った。「ユイちゃん、おはよっ!」「・・・おはよう。」「?どうしたの?元気ないね。」「アユカちゃん。ごめんね。」そういうと、ユイちゃんは席をたち、A子達の方へと、歩いていったえ?どういう事?私は事態が呑み込めずにいた。するとそれを察したのか、A子が教えてくれた。「私達、おともだちになったの。」ユイちゃんはうつ向いたままじっとしている。「ユイちゃん・・・?」

No.11 06/07/13 22:05
旅人2 

>> 10 「ごめんね。ミナミちゃん」ユイちゃんは言った。
(本当に悪いと思うなら、A子の言う事なんて聞かなきゃいいのに!)と私はそう思った。だけど反面逆らえば、苛められる…ユイちゃんはそう考えたのかも知れないと言う気持ちもあった。私は、何も言わずに席に戻った

No.12 06/07/13 22:15
旅人2 

>> 11 〔返ってきた言葉〕それから数日間、私はいつも一人だった。そんな ある日の事 学級委員で明るい女の子ーサエちゃんが近づいてきて言った
「ねぇ何でいつも一人でいるの?友達いないの?」 この言葉は胸に突き刺さった。涙があふれて
「どうしてそんな事言うの?」と答えた。ーそう…。私が亡くなったアユカちゃんに向けて発した言葉が返ってきたのだ。きっとサエちゃんも あの時の私の様に何気なく言ったのだろう。だけど今になって、その言葉がどれだけ深く傷をつけるものか。そしてアユカちゃんの気持ちが今更ながらに痛感したのだ

No.13 06/07/14 07:31
高校生3 

>> 12 〔自業自得〕私はその日から、学校に行かず、家に閉じこもるようになった。(私は、どうしてあんな事をアユカちゃんにいったんだろう。自業自得だったんだ)私は毎日毎日、自分を責め続けていた。自分なんか、本当に死んでしまえと思っていた。

No.14 06/07/14 13:21
自由人4 

〔訪問者〕
そんな事を毎日考えて過ごし、三ヶ月が過ぎていた。いつの間にかアユカちゃんへの罪悪感、ユイちゃんに裏切られた悲しみなどから自分自身の体を傷付けるようになっていた。腕には無数のリストカットの傷が痛々しかった。そんなある日家のチャイムがなった。家には私以外誰もいなかったので私は玄関に向かいドアを開けた………

No.15 06/07/14 19:02
高校生3 

>> 14 〔ごめんね〕 そこにいたのは、ユイちゃんだった。少しうつ向き加減でじっと立っていた。「・・・ユイちゃん?」ユイちゃんの肩が激しく震え始めた。「私ね・・・アユカちゃんが学校に来なくなってから、また、いじめられてるの・・・・・ごめんね。」それっきり、ユイちゃんは黙り込んでしまった。ユイちゃんが憎かった。しょうがないと思いながらも、心の片隅では恨んでいた。しかし、ユイちゃんの言葉に、そんな想いなどすぐに消えてしまった。そして、うらやましく思った。謝る事ができたユイちゃんを・・・・。「入りなよ・・・・。」私はユイちゃんを家の中へと招き入れた。

No.16 06/07/14 20:52
自由人4 

〔決意〕ユイちゃんと長い間話しをしていた。アユカちゃんの事や、私が学校に行かなくなってからの事。ユイちゃんは何度も何度も『ごめんねごめんね』と泣いていた。ユイちゃんも今までの三ヶ月の間の事を話してくれた。ユイちゃんにはあちこちに殴られたようなアザがあった。A子達が許せなかった。このままでは逃げた事になると思い、私は次の日から学校に行く事を決めた。

No.17 06/07/14 21:58
旅人2 

>> 16 〔登校〕
私はランドセルを背負い部屋を出ようとした時、お母さんの声がした。「ミナミ!お友達が2人も来てくれてるわよ」
2人?1人はきっとユイちゃんだ。でも後1人は?不思議に思い階段を降りると ユイちゃんと学級委員のサエちゃんがいた

No.18 06/07/14 22:06
旅人2 

サエちゃんと言えば私に「友達いないの?」と聞いてきた子。
私がアユカちゃんに放った言葉がそのまま返ってきたダケと分かっていても、警戒心は拭えなかった。お母さんは何度も何度もユイちゃんとサエちゃんに「ミナミを宜しくお願いします。仲良くしてね」と頭を下げて言った。
私達3人は家を出た。学校の手前でサエちゃんは、こう言った。「勘違いしないでね。私は先生に言われたから迎えに来ただけなの。ユイちゃんともミナミちゃんとも私は友達じゃないから」と、ハッキリ言ってサッサと校門へ向かっていった。

No.19 06/07/15 16:57
高校生3 

>> 18 〔反撃〕 「おはよう!!」教室に入るなり私は叫んだ。隣のユイちゃんが非常に驚いた顔をしている。A子達も驚いた顔をしていた。そして、私が席に着くなり、 A子達はユイちゃんの方へと歩いていった。「ねぇ、ユイちゃん?また、お友達になってあげようか?ミナミちゃんを一緒にいじめるならね。」A子は、私に聞こえるようにと大きな声で言った。それに対してユイちゃんも大きな声で、「あんたなんかと友達になんてなりたくない!!あっち、行ってよ!!」と言った。A子はムッとした顔をし、私の方に体を向けた。「ねえ、ユイちゃん!許してあげるから、一緒にユイちゃんをいじめてやろうよ!!」

No.20 06/07/15 21:27
匿名20 

>> 19 [訴え]
A子は誰かいじめないと気が済まないんだ!
「あんたに許して欲しくなんてナイ!!何様?!」そして成り行きに唖然としたクラスの全員に向けて言う。
「なんでみんな言いなりになってるの??私は確かにいじめをしたし、大切な友達を追いつめて死なせてしまった。二度とそんな悲しい思いしたくない!!けど私が殺してしまったも同然なの。ごめんなさい」
私は無意識に涙を流していた。ユイちゃんが心配した顔でみている。
A子が「あんたが殺したんでしょ??だから一生かけて償いなよ」と笑った。
A子はクラスの大半が密かにクラスメートの死に心を痛めていた。それに気がついていなかった
そして翌日。ターゲットがA子に変わったのだ

No.21 06/07/16 01:36
旅人2 

>> 20 〔策略〕
A子への苛めは、自業自得であって誰も可哀想だと思う人はいてなかった。むしろ(いい気味だよ)と思う人が多い位だった。A子のノートや教科書にマジックで、卑劣な言葉を殴り書きする人、靴を隠す者、暴言を吐く者‐‐‐‐そんな事が数ヶ月にも渡って続いたある日の事。A子は担任と学年主任の先生に泣きながら 落書きされた教科書にノートを見せ
暴言の事も話したのだ。

No.22 06/07/16 01:45
旅人2 

>> 21 A子の涙とその言動に担任と学年主任は心を動かされた。A子は優等生で通っていたから。実際A子は人を苛めてた時も、自分だけ上手に逃げていたので担任も主任もA子を信じた。そしてA子は、教育委員会に勤めてる両親にも「可哀想な自分」を伝えた。甘やかして育ててる両親はA子を信じて、校長の元へと行った。

No.23 06/07/16 01:54
旅人2 

>> 22 〔思わぬ事態〕
そんな事が裏で計られてるとも露知らず A子が教室に入るなり「何か急に空気が悪くなったよねぇ」「ゴミの匂いがするんだけど」「うわっお前来るなよ」などの言葉が飛びかった。A子が私とユイちゃんの方に来た時も知らない顔をしていた。ーその時「一体何なんですか?このクラスは!?」A子の両親が立っていて一部始終を見ていたのだ。もちろん担任に主任‥校長も。暴言を吐いた子も私達も
驚いた。そして悟った。A子が、何の罪もない自分が皆に苛められてると訴え又それを大人が信じてることを。

No.24 06/07/16 02:30
匿名20 

>> 23 [単純な大人]
母親は「うちのA子がなにをしたっていうの!最低な子供達ね!!どんな教育をしてるんですか!!!」
とヒステリックに叫び教室の生徒全員を罵倒するし、校長と担任に食ってかかった。A子はちゃっかり泣いて見せた。
私からすれば、あんたがどんな教育してるんだ。
翌日担任が学級会を開いた。
親や学校が動いた所で簡単にいじめはなくならないのだ。
それは私だってよくわかる。むしろ悪化する事もあるということを

No.25 06/07/16 03:35
旅人2 

>> 24 〔罠に落ちた日〕
A子は苛めを無くしたい訳ではなかった。自分が気に入らない人を、叩き落としたかっただけだった。私もクラスの子もそれに気づかずにいた。苛めについての作文を宿題に出された。家に帰るなり、お母さんが怒鳴ってきた「ミナミ!あんたA子ちゃんを苛めてるんだってね!何て子なの?自分がされて嫌な事を他人にするなんて。あぁ!情けない」私は、何度も真実を述べた。だけど信じてくれなかった。悲しくて悔しくて、作文は書けなくて翌日、宿題忘れで片づけられ先生に怒られた。A子が、親切そうに先生の前で声を掛けてきた。初めて「憎しみ」と言う言葉を身をもって知った。

No.26 06/07/16 18:21
高校生3 

>> 25 〔憎い〕 「大丈夫?」A子は、 顔中に人をバカにしたような笑いを浮かべていた。先生はそうとも知らず、とても感心した様子だった。私の中で憎しみがはち切れた「っしねぇ・・・!」次の瞬間、私はA子につかみかかっていた。めちゃくちゃにしてやりたかった。私はA子の髪をひっぱったり、そこら中をおもいっきしぶん殴った。A子の顔は涙でグチャグチャになっていた。いい気味だ。 すぐに先生が止めに入った。先生がすごい声で怒鳴っていた。けど、そんな事どうでもよかった。何よりも、気分が良かった。

No.27 06/07/16 19:04
旅人2 

>> 26 〔反省文〕
「どんな理由があったにしても、手を出すのは良くないのよ」別室に連れて来られた私は担任に注意を受けた。そしてお母さんが呼び出しを受け、A子と両親に何度も頭を下げ私も謝らせられた。担任に言われ反省文を書かされる事になった。その日は早引けをした。

No.28 06/07/16 19:13
旅人2 

>> 27 〔お父さん〕
帰り道もお母さんは何も言わず、さっさと前を歩いていた。夕食時ー「ミナミ。
お父さんに、この事を話しますからね」お母さんに言われ私はドキンとした。
「やだ!やだ!言わないで」 お父さんは怖いのだ。
「黙ってる訳にはいかないでしょう!それから反省文を見せなさい」そう言われて見せたけど、全部書き直しさせられた。横から怒りながら 口を出してこられ 泣きながら書いた。 そうこうしてる間にお父さんが帰宅。お母さんから話しを聞くなり、私はお父さんに頬をひっぱたかれた。無言で怒るお父さんは本当に怖くて仕方がなかった。時間が経ってもお父さんはマダ怒っていて、

No.29 06/07/16 19:21
旅人2 

>> 28 お母さんは私が悪いと言い…。そんな時に妹のチナツが、私にちょっかいをかけてきた。無視していたが、余りにもしつこかったので怒るとチナツは泣き出して 私は又お母さんに怒られた
「ミナミ!あなたはお姉ちゃんでしょう。何でチナツのする事に一々腹を立てるの。我慢しなさい」
妹は勝ち誇った顔で私を見てる。
最低な一日だった。

No.30 06/07/16 21:31
自由人4 

〔疑問〕その夜、私は色々考えてなかなか寝れなかった。A子の事は確かに憎い…。でも、A子をいじめ続けて何の得もない。そんな事はアユカちゃんも望んではいないはずだ。でも、いじめを辞めた所でA子が今までの事を反省するとも思えない。何か違う形でA子に自分がしてきた事を反省させる事ができないだろうか?考えても何もいい案が思いつかない。いつのまにか寝てしまっていた。次の日は学校が休みだったので、私はある場所へと向かった。そこへ行けば何か思いつくかもしれない。向かった場所はアユカちゃんのお墓だった……

No.31 06/07/17 01:30
高校生3 

>> 30 〔サエちゃん〕私は近くのスーパーで花を買い、アユカちゃんの墓へと急いだ。 墓へいってみると、すでに、真新しい花が供えられていた。家族の人がきていたのかなあ?まだ線香の煙がたっていた。毎日きているのかなあ・・・。 私は墓前で謝りながら手を合わせた。ごめんね・・・ごめんね。 きっと彼女は私を恨みながら死んでいったのだろう。きっとそうだ。トントン。いきなり肩を叩かれた。も、もしかして・・・。私はいっきに後を振り向いた。そこにいたのは、サエちゃんだった。「ビ、ビックリしたあ~幽霊かと思った・・・・・もしかして、サエちゃんも墓参り?」 「だって、私、い、一応、学級委員だから!!」サエちゃんもなんだかんだいってアユカちゃんに申し訳なく思っているらしい。「あなた、さっきからずっと手、あわせてるから・・・。泣いてるのかと思った。」サエちゃんへの印象が少し変わったような気がした。「謝ってたの。今更、意味ないけど。」そういうと、サエちゃんの顔はとても苦しそうになった。「私も、・・・謝りたい。けど、もう、無理なんだよね。」「ねぇ、サエちゃん。これ以上、アユカちゃんみたいな子ふやす訳にはいかないよね。その為には、A子を反省させなきゃいけないの。手伝ってくれる?」「また、いじめるの?それじゃ、変わらないよ!」「違うって!いい方法を思い付いたの!」「いい方法?」「幽霊だよ!」「ゆ、幽霊?」ミナミはにやりと笑った。「ちょうど、サエちゃんはアユカちゃんと同じぐらいの背格好じゃない。いけるよ!」「わ、私がやるの!?うまくいくかなあ?」「大丈夫!サエちゃんは演劇部でしょう?」

No.32 06/07/17 03:04
匿名32 

『図書館』
お昼休み、私は借りたままの本を返しに学校の図書館へやって来た。昨日はアユカちゃんのお墓の前でサエちゃんに出会い、イジメを無くす作戦を練る為に放課後、集まる約束をしていた。   アユカちゃんが自殺する前日、あの質問をしたのもこの図書館だった‥。席に座り、借りたままで読まずにいた本をパラパラめくった。その時ハラリと本の間から紙キレの様な物がすべり落ちた。

No.33 06/07/17 10:11
旅人2 

>> 32 〔願い事〕
〇月×日
わたしの欲しいもの。『友達』
タカシマ アユカ

と書かれた紙だった。日付を見ると亡くなる前日のものだ。アユカちゃんの最後の願いは聞き入れられる事もなく、旅立ったんだ。
「遅くなって御免ね。ミナミちゃん」
サエちゃんが、やってきた。

  • << 36 サエちゃんは紙を見て神妙な面持ちになった「・・・アユカちゃんの為にも絶対、成功させようね。」私は深く頷いた。「うん。」 私達は図書館の奥の方の席に座って、作戦を練り始めた。「アユカちゃん役は、サエちゃんがやるとして、シチュエーションはどんな感じがいい?」「う~ん・・・私達がアユカちゃんが死んだのはあんたのせいだってA子を責めて、それでA子が反論して、アユカちゃんのお化け登場?」「それって、教室でやるの?だったら放課後かなあ・・・。」「あっ!手紙で夜中に呼び出す?あの子の事だから、また、いたずらだと思って、懲らしめにやってきそうじゃない?」「・・・そんな、うまくいくかなあ・・・・。」「とりあえず、やってみないと!」サエちゃんはとても自信があるようだった。

No.34 06/07/17 11:09
旅人2 

>> 33 〔誤解〕
私達はイスに座り、話し合いを始め、アユカちゃんの願い事が書かれた紙や思いを無駄にしない様するには、どうすれば良いかを色々と考案していたが実行に移すには無理な点も浮上し、平行線のままだった。
ふと目を上げるとユイちゃんが こちらを見ていた。

No.35 06/07/17 11:18
旅人2 

>> 34 本を借りに来た所、私達の姿を見つけた様だ。
私とサエちゃんは手招きをした。ユイちゃんが来た。そして今、立てている計画の事や ここまでに至った経路を話した。するとユイちゃんは「二人で計画を立て様としてたの?
私がここに来なければ誘ってくれなかったの?」 仲間はずれにされたと勘違いした様だ!違うのに。ユイちゃんにも話す気でいたのに。サエちゃんも私と同じ気持ちでいる様だ。誤解を解かなくては。ユイちゃんは話せば分かってくれる子だから。そして最初に口火を切ったのは…

No.36 06/07/17 11:22
高校生3 

>> 33 〔願い事〕 〇月×日 わたしの欲しいもの。『友達』 タカシマ アユカ と書かれた紙だった。日付を見ると亡くなる前日のものだ。アユカちゃんの… サエちゃんは紙を見て神妙な面持ちになった「・・・アユカちゃんの為にも絶対、成功させようね。」私は深く頷いた。「うん。」 私達は図書館の奥の方の席に座って、作戦を練り始めた。「アユカちゃん役は、サエちゃんがやるとして、シチュエーションはどんな感じがいい?」「う~ん・・・私達がアユカちゃんが死んだのはあんたのせいだってA子を責めて、それでA子が反論して、アユカちゃんのお化け登場?」「それって、教室でやるの?だったら放課後かなあ・・・。」「あっ!手紙で夜中に呼び出す?あの子の事だから、また、いたずらだと思って、懲らしめにやってきそうじゃない?」「・・・そんな、うまくいくかなあ・・・・。」「とりあえず、やってみないと!」サエちゃんはとても自信があるようだった。

No.37 06/07/17 13:04
旅人2 

>> 36 〔作戦①〕
「ユイちゃんも協力してくれる?仲間外れにした訳じゃないの。ちゃんと誘う気でいたんだよ。でもユイちゃんの姿が見あたらなくて。御免ね」サエちゃんは、作戦の計画を話した後に こう続けたのだ。「そうだったの?イヤな言い方してしまって御免なさい」こうして、サエちゃん ユイちゃん 私の三人は、失敗の無い様に何度も何度も綿密に計画を確認した。字は筆跡で分かるからユイちゃんちにあるユイちゃん専用のパソコンを使って手紙を書く事にした。文章は…

No.38 06/07/17 16:07
高校生3 

>> 37 〔作戦②〕『A子ちゃんへ 「とても苦しかったよ。首を吊った時。今でも苦しいの。なのに、貴方は全然反省してないのね。私は貴方を許さない。」って、今アユカちゃんは思っているよ。×日の△時に、教室で待ってるって。知ってる?アユカちゃんは、教室で死んだのよ。』サエちゃんは、一気に打ち込んだ。「これで、いいかなあ?」「サ、サエちゃん。アユカちゃんって、教室で死んでたの?」「うん。先生が話してるの聞いちゃった。みんなは、知らないけど。」「そ、そうなんだ・・・。」ユイちゃんが後でモジモジやっていた。「どうしたの?こっちきなよ。」「う、うん。・・本当に、やるんだね。」「やるしかないもん。」

No.39 06/07/18 17:44
幸せ者39 

>> 38 ゛ごめん。なんか、いざとなると恐くて…。″ ユイちゃんの気持ちが、痛いほど伝わってくる。でも、やるしかない!アユカちゃんのためにも。二度と同じ過ちをA子ちゃんにも、してほしくないから!

No.40 06/07/18 22:59
自由人4 

〔作戦決行!!!!〕ついにこの日がやってきた。何回も何回も練習もしたし、アユカちゃんと同じ髪型のカツラなど準備も完璧だ。準備を進める内に三人の決意も固まった。やるしかない。A子の机の中にパソコンで作った手紙も入れた。とうとう約束の時間まであと、10分………

No.41 06/07/19 22:16
旅人2 

>> 40 〔作戦決行②〕
待ち合わせ時間ジャスト!
A子がやってきた。気が強いA子も、この時間、この場所に立つと流石に少しはビクついている。普通なら来ないか、誰かに付いて来てもらうと思うが一人で来る勇気は、A子ならではだ。

No.42 06/07/20 08:47
匿名32 

『作戦決行③』
A子は恐怖心を払うかの様に叫んだ。「誰よ!こんな所に呼び出して!?出て来なさいよ!」返事は無い。A子は教室を出ようと後ろを振り返った、と同時に、ガラガラ‥開けたままにしていた入り口の戸が一気に閉まった。「誰よ!!」A子の声は震えていた。恐怖を隠しきれなくなってる様だ。教室が闇と静寂が襲う‥重たい空気に押し潰されそうになりながら、A子はじっと動かなくなった。
目を見開き、まるで幽霊でも見てしまったかの様に‥教室の一画を見つめていた。幽霊。そうA子が見ているのはまさに幽霊なのだ。「A子ちゃん‥私毎日泣いたのよ。A子ちゃんにイジメられて。私ここで死んだの‥」幽霊が言った。小柄な体と肩までの黒い髪がアユカちゃんとそっくりだった。

No.43 06/07/20 12:15
高校生3 

>> 42 〔作戦④〕「な、何よ!あんた、誰!?こんないたずらして、ただですむと思ってんの!?」「あんたが殺した。」「な、何言って・・・!」「あんたが殺した。」教室に異様な雰囲気が流れる。A子はもう泣きそうだった。教卓の裏にミナミが隠れている。彼女はもう、いま異常な状態になっている事を知っていた。あれは、サエちゃんじゃない・・・。サエちゃんはまだ机の裏に隠れている。A子と同じように幽霊をみつめている。あれは、いったい誰?ユイちゃんは教室の外にいるし・・・。「私はあなたを許さない。」幽霊が顔をゆっくりとあげながらはっきりと言った。その顔は間違える事もない・・・アユかちゃんの顔だった。

No.44 06/07/20 13:38
匿名32 

『心に』
A子はガタガタ震えていた。顔からは血の気が引いているのが、暗闇の中でも感じられた。「違う。私じゃない!私のせいじゃない!」A子はパニックになり、その場から逃げようと手足を必死でバタつかせた。
アユカちゃんの幽霊がA子の首に手をゆっくりとすべらせた。「待って!アユカちゃん!」ミナミは教卓の裏から飛び出した。自分自身の行動に驚いた。アユカちゃんの前に立ちはだかり、後ろのA子をかばっていた。ミナミはゆっくりと口を開いた。「アユカちゃん。ゴメンね。アユカちゃんを死ぬまで追い詰めたのはA子ちゃんだけじゃないよ!私もアユカちゃんを苦しめたよ。ごめんなさい」‥私もA子もボロボロ泣いていた。声を上げて泣いていた。サエちゃんとユイちゃんもいつの間にか、私の側に居て、みんなでアユカちゃんに必死で誤っていた。イジメで苦しめた事。助けてあげられなかった事。後悔した心を必死で伝えた。

No.45 06/07/20 15:12
自由人4 

〔得たもの〕アユカちゃんはにっこりうなづいて消えていった。まるで夢を見ていたかのような出来事だった。A子はずっといつまでも『ごめんなさい…ごめんなさい』とうわ言のように繰り返していた。次の日学校が終わってアユカちゃんのお墓に行った。私はびっくりして目をうたがった。何とアユカちゃんのお墓の前にクラス全員が集まっていた。A子はクラス全員に謝り、お墓参りに行こうと呼び掛けていたのだ。この時初めてクラス全員が一つにまとまる事ができたような気がした。

No.46 06/07/20 20:13
Mickey.. ( UEpT )

END…ですかね。どうも、主です。忙しくて最初しかレス出来ませんでした。でもこんなにレスして下さるとは思いませんでした。ありがとうございましたm(_ _)m

No.47 06/07/20 20:45
高校生3 

>> 46 やっぱ終わりなんですか?なんかちょっと寂しい。楽しかったです。

No.48 06/07/20 20:56
自由人4 

まだ誰か続けてもらえるかと思ってました(>_<)でも楽しかったです☆また一緒にお話作りましょうo(^-^)oみなさんありがとうございました!

No.49 06/07/20 21:29
匿名32 

参加させて頂いてありがとうございました。

No.50 06/07/20 22:03
旅人2 

良い結末になって良かったです(^-^)/
参加させて頂きまして有り難うございます

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