注目の話題: 昭和生まれ、集まれー！死語、何が浮かぶ？; お金がないって言う人どう思いますか？; されて嫌なことを相手にしてしまう

☆★結★☆

No.50　12/08/19 18:36
結 ( ♂ rhdv1b ) あ+あ-

☆★

僕の目の前を一羽の鳥が飛び去った

その鳥は凄く小さく、手の平にのるくらいの大きさで
見たこともない色の綺麗な鳥だった

その鳥と話しがしたくて…見た場所に行った…
同じ日の、同じ時間、同じ場所に…

何日も雨が続いていて、その鳥は来なかった…

全く違う日の、全く違う、全く違う場所に…
あの鳥が飛んでいた

その鳥は唄を歌った…
哀しい唄を…

周りの鳥達はその唄を嫌った…

あの日…
小さな声で、小さな身体で、唄を歌う…
その鳥が泣くのを見たんだ…

僕は、その鳥に
「君の事、知ってたよ」
「君は僕の目の前を飛んでいったんだよ」
「君に逢いたかったんだ…」
と伝えた…

その鳥は僕に
『今度は違う形で逢いましょうね…でも、私の事わかるかしら…』
と言った

僕は
「分かるよ」と答え、微笑んだ…

その鳥は傷付いた羽で懸命に飛び去っていった

その鳥を知ってから幾日もの月日が流れ、その鳥を見つけた…

まだ傷ついていた…
周りに見えないよう
気付かれないように
傷ついた羽をバタバタさせ、もがいていた…

僕は知っていた
あの時の鳥なんだと…

君は僕に言う…
「何故そこまで分かるの？」

「何処まで知ってるの？」
と…

僕は笑いながら答える
『何処までなんだろうね…』
と…

僕は君を知ってるよ…
だって、君はあの鳥なんだから…

…そんな僕の口癖は…
『知ってる（笑）』
です…