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🎭ある暗黒卿の気紛れな呟きⅡ🎵＋⚡✒🐱

No.403　20/02/14 21:03
ﾊﾌﾟｽﾌﾞﾙｸ=ﾊﾟﾚｵﾛｺﾞｽＡUT ( 40代 ♂ MLdWxe ) あ+あ-

🎥まあ私には自然に見れて却って助かったし、またドイツ兵士同士の会話なのに英語というアメリカ映画の定番の間抜けさが無かった点も評価できる。

それにイタリア系が制作したのも、流石にドイツでは未だにこういうＳＳ兵士が主役の映画はタブーになるだろうから仕方ないか!?

ただ英語のナレーション、これ特に最初と最後に集中していたのだが(劇中は全てドイツ語吹き替え)、このナレーションが｢本作品に政治的意図は無い｣と言っているのはまだ現代で要らぬ反感や疑惑を避ける為、やむを得ないにしても、やたらに愛とか自然とかの話をしているのが何だか<不自然>で、これでは<何とかの科学>のプロパガンダ映画に似ているかな、と違和感が少しあった。

映画の内容は別にナチス讚美では全く無く、単に武装ＳＳの一兵士が普通のドイツ兵としてソ連やアメリカ兵相手に戦いつつ、次第に戦争イデオロギー、大義名分に疑問を持ち始め、また国内でのユダヤ迫害などを見て、益々ナチスの大義名分に疑問を持つ。
そして次第に戦うモチベーションが弱まる中、唯一戦う意義を祖国や家族を敵から守る事に見出だしていく。
そんな彼が十人くらいの仲間と共に米軍に敗れ降伏したのに、米兵らは笑いながらその場で全員射殺し、彼も当然その中の一人として死ぬ、という物語。

武装ＳＳ兵士とて、特に悪人でない普通の愛国者に過ぎなかった、と映画は言いたかったのだろう。

また不自然だったナレーションの中で唯一、｢敗戦した側は全ての悪を擦り付けられ、勝った側は自らの悪行を隠す｣と言う部分だけは誠実に響いた。

ドイツ語と英語の区別が聞き取れない人、または外国語が分からない人も心配無用。全て日本語字幕付きに設定出来るので、常に英米やロシア映画でドイツ兵＝悪者、に辟易している人には是非オススメ👍