注目の話題: 離婚し30年会ってない父親に会う場合; どっちの妻がいい？; 海外の人に原爆について教える。

癒し専用ルーム 109

No.164　17/12/02 16:45
英 ( NIolye ) あ+あ-

ニュース

【岸和田市長現金提供】「暗闇に一筋の光」信貴市長、現金提供の心境生々しく

　「関係者に委ねていた」というこれまでの説明を一転、当初から地区幹部の国会議員側に現金を渡す意図があったと明らかにした。大阪府岸和田市で１日に開かれた市議会全員協議会。出席した信貴（しぎ）芳則市長（５６）は前回市長選をめぐる２００万円の資金提供問題について問われ、自民党の推薦獲得のために「一番影響力のある地区幹部に届けるつもりだった」と述べた。市議側からは「金で推薦を得ようとした。即刻辞職すべきだ」と批判が相次いだ。

　「当時の私からすると、暗闇に一筋の光を見いだしたような気持ち」

　議場で答弁に立った信貴氏は、当時の心境をこう語った。前回市長選で推薦獲得が難しかったころ、３０年来の友人という党岸和田支部組織部長の日田孝志氏（５５）から「あんばいしちゃる（いいようにしてやる）」と言われたときのことだ。そのうち、日田氏から地区幹部の神谷（かみたに）昇衆院議員（６８）に会うことになったと連絡があったという。「言われるままに日田氏に１００万円を渡した。神谷氏や党の幹部に話をしてくれたと、うれしく思った」

　問題発覚後の会見では、具体的な使途は「分からない」とし、「日田氏に委ねていた」と２０回以上も繰り返していた信貴氏。この日の答弁ではその認識を一転させ、現金を託した前後のやり取りは日田氏の証言ともほぼ重なった。

　ただ提供の趣旨については依然言い分が対立。日田氏は裏工作の資金としているが、信貴氏は神谷氏を通じた「政党支部への献金」としている。関連団体の政治資金収支報告書に記載がない点は「忙しく失念していた」と釈明した。

　一方の神谷氏は現金授受について「指摘の事実はない」と一貫して否定。関係者の主張はなお大きな食い違いを見せている。

　全員協議会では、「市民への裏切り」「市長の資質に欠ける」と議員側から辞職を求める意見も目立った。

　信貴氏は「（問題になっているのは）平成２５年の選挙であり、今回の選挙は関係ない」と強調。「岸和田のイメージを傷つけたことは反省しているが、今後も市政運営に邁進したい」と、辞職しない意向を示した。