注目の話題: 40代茶飲み友達は可能？; 普通の人は日中横になりませんか？; 出来が悪すぎる娘の障害発覚

🎭ある暗黒卿の気紛れな呟き🎵＋⚡✒🐱

No.193　17/10/04 15:11
Rudolph-v.Oesterreich ( 40代 ♂ MLdWxe ) あ+あ-

また、４世紀のキリスト教公認、ニケア公会議に続き、コンスタンティヌス帝が首都をローマからコンスタンティノポリス(今のイスタンブール)に遷都(330年)。

そして４世紀終わり、テオドシウス帝時代、遂にキリスト教はローマ帝国の国教にまで登りつめる。

この頃、帝国各地の教会の中で代表的権威を持つ、いわゆる５大本山が決まり、それはローマ、コンスタンティノポリス、アレキサンドリア、エルサレム、アンティオキア(シリア)。

この５大本山に基本的優劣はなく、単なる会議の席次だった。

つまりこの段階では、まだローマ教皇は無く、ローマ司教(ギリシャ正教会用語ならローマ総主教)。

なおアレイオス派問題は解決していったが、次に出たのがネストリオス派問題。

これは些細な論争で(日本仏教などから見たら論争にも成らないかも-笑-)、要は正統派の見解ではキリストは神と人の混合体で分離不能だが、ネストリオスはキリストが神と人との合体なのは認めるが、混合では無いとした。

つまり聖母マリアは、正統派から見れば神と人が分離不能のキリストを産んだから、｢神の母｣であるが、ネストリオスはこれを否定、マリアを｢人の母、またはキリストの母｣と呼んだ。

結局、アレイオス問題に恐怖した経験を持つキリスト教正統派の大半から、ネストリオスは異端とされる。

この派はローマ帝国を追放され、ペルシャから中国まで布教し、伝わる。

次いで今度は、逆にキリストの神性を強調する｢単性論派｣がエジプトなどで盛んになり、これも異端となる。

この派は今でもコプト教会として、イスラム教メジャーのエジプト人の十分の一くらい信者がおり、エチオピアのキリスト教もこの派である。

まあ単性論は、正統派のギリシャ･ローマ文化的傾向に、北アフリカや中東での反発とも考えられる。

なお近年では、コプト派やネストリオス派の流れ汲むオリエントの教会は、ギリシャ正教会やカトリックと和解し、接近の傾向にある。

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