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つぶやき部屋「38」

No.40　15/08/09 00:31
名無し33 あ+あ-

子供の頃親が商売をしていて、
遠隔地に出店する為の現地調査と観光を兼ねて姉と私も同行。
夏休みを利用しての長期滞在、
宿に連泊は不経済仮の活動拠点も必要という理由で、新築だったが
外周が砂利整地の簡素な一軒家を借りる。

ある朝洗面所で顔を洗っていた時、突然両肩の辺りを物凄い勢いで叩かれたような衝撃が走った。
姉の悪戯にしては冗談じゃ済ませられるようなレベルではない。
濡れたままの顔で後ろを振り返り、叩き返そうとしたが誰も居なかった。

“この地に棲む霊かも知れない…”
等と考えながらその場を離れた。
家族に話そうかと思ったが、
なんと表現して伝えれば良いのか
解らないまま数日が過ぎた。

そして忘れかけていた頃、
また同様の現象が起きた。
前回よりも強く首筋から肩甲骨の辺りまでの広範囲に及んだ。
流石にこれは何かおかしいと感じ、
両親に訴えたものの私の拙い言葉と
多忙のせいでまともに取り合ってくれず、姉からは鼻で嗤われた。

その数日後、
姉が真っ赤な顔をして泣きながら
私と全く同じ目に遭ったと母親に告げる。

慌てて両親が大家に事情を説明すると、怪訝な態度ではあったが一応調べてみる事になった。

洗面所が位置する外壁脇の地面に
水が浸みていて、そこを掘った。
地中を走る水道管と電気のケーブルが隣接した状態で浅い位置で埋まっており、水道管から少しずつ漏水していた事が判明した。
やっつけ仕事の結果。

電気柵感電死のニュースを観て
思い出した。