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👑フリードリヒ3世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.28 13/08/23 19:21
F.vハプスブルク=ホーエンツォレルン ( ♂ zNfWxe )
あ+あ-

≫27

一週間後の夕暮れ、私はラヨシュ大公-ラースロー王-の前に立った⚡

そして、色々考えだ末達した結論を、迷わず告げた⚡

-ラースロー陛下のこれまでの援助と、並々ならぬ好意には、心から感謝し、恩は生涯忘れない。

だが、一族に加わるのだけは、容赦して貰いたい‼

王が望むなら、私をここで殺してくれて構わない‼

と。

聞いた大公は、

「大変に残念だが、それが貴殿の決心ならば、やむを得ない♠

貴殿を殺害などする気はない。
今から家来共に準備させるから、夜が更けたら、城から出て、好きな所に行って好きに生きるがよい‼

ワシは常に貴殿の近くに居て、貴殿の帰りを待っておるよ♠」


そう言うと、家来-例の黒装束の連中を呼びつけ、私に旅の支度をさせ、馬をあてがい、ハンガリー風の長いサーベル一振りと、短剣、それに短いマスケット銃2丁、そして袋一杯の金貨を与えた♠

更に、

「もはやプロイセン王が貴殿を狙う心配は無くなったとは言え、プロイセンの一部に不穏な動きがあるようだから、北は避けよ!

またハプスブルクは貴殿に危害を加えないが、しばらくウィーンも避けた方が良かろう。

後は東に行くも、南を目指すも、このハンガリーに留まるも自由だが、これを持ってゆくがよい♠」

と言って、左手の薬指にはめていた金色の指輪を、私の指にはめた。

私には薬指では大き過ぎたから、中指に…

それは古びた金の指輪で、グリフォンの紋章が彫られてあった♠


「それはワシからの餞別じゃ。常に肌身離さず付けていて貰いたい!
それは我が一族から貴殿を守るモノゆえに♠」


こうして、凡そ2年振りに、重い城門が私の前に開かれた🐶

私は大公と堅い抱擁を交わし、家来達一人一人に礼を言い握手を交わすと、馬に跨り、1人夜の闇に飛び出して行ったのだ♦



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