注目の話題: 自分を苦しませる人; 学校休むか休まないか…; レストランに赤ちゃんを連れてくるな

👑フリードリヒ３世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.10　13/08/20 21:15
F.vﾊﾌﾟｽﾌﾞﾙｸ=ﾎｰｴﾝﾂｫﾚﾙﾝ ( ♂ zNfWxe ) あ+あ-

オーストリア領に入る直前、まだプロイセン勢力圏での事♦

我々の一団はオーストリアからの密使と遭遇し、小競り合いの末、密使の一団全員を壊滅させたが…

その際、密使の頭目〇侯爵は深手を負い、まさに我々の護衛の一撃でトドメを刺される直前、私の姿を認め、右手を伸ばしたのだ♦

何か訴えたいと察した私は、護衛兵をさえぎり、密使の男に近づき、遺言を聞こうとした。

密使の〇侯爵は、荒い息の下でこう訴えた。

｢まさにあなた様ですね!? 良かった、生きておられたか！
あなた様の母上マリア=テレジア陛下は、あなたが拉致されたと知ってから一年余り、毎日泣き暮らし、しまいにはもしプロイセン王の仕業なら、あなた様を返して貰えるなら即刻戦争から手を引く、プロイセン王の望み通りシュレジェンを渡してやって構わない、とおっしゃられ、何度もプロイセン王に使者を遣わされました…｣

私はしかし彼の言葉が信じられず、こう返した♦

｢黙れ！何を今更💢
あの女は２０年前に私を捨てたでは無いのか！｣

｢お母上様は、あの時以来、ずっと後悔しどおしでした。
あの時は、政情不安と御自分の決断力の無さから、実の子の１人に重すぎる十字架を負わせた😢
もし生きて再会出来るのなら、もう何ら躊躇いは無い、もし許して貰えるならば自分の一存で、息子ヨーゼフと並ぶ共同後継者に迎える積もりだ！
と仰って…｣

私は少し驚いたが、すぐさま飛んで来た二重スパイの●伯爵に遮られた❗

彼は、私達の会話を続けさせず、すぐその場で密使の〇侯爵を射殺してしまった❗

死の寸前、〇侯爵は

｢まさか!? 貴様だったのか、我々を…｣

と叫んだ。

トドメを刺された〇侯爵の死に顔には、●伯爵を見た驚きと恐怖の表情が、凍り付いていた♦