ラブメモリー3

レス500 HIT数 4915 あ+ あ-

桜葉隼人( 30代 ♂ NTfW )
07/06/28 11:09(更新日時)

小さくなったスパークと子供たちを愛しているクイーン🎵病を完治できるのか❓スパークとクイーンの関係や如何に…

No.483073 07/05/04 04:03(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.401 07/06/08 23:36
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 400 自分から、会いに行けないのなら
フォルに来て貰おうと思った事が有った。しかし 直ぐに見抜かれてしまい、 それも制止されたのだ。


その事を機に、エリックは 調教の意を固めた。


先ず 最初に行ったのは “ けじめ ”
を付けさす事だ。


・・時の森の夜・・

エリックからの調教は、大河で始められた。未だに恐怖心のあるサラは 連れて来られただけで
苦しいものであったのに 突き落とされてしまった。


『僕の言う事を聞けるね?
最初は“時間を守る”んだ! たった
一分だって遅れてはならない。此処にいる時は、決められた時間内に 小さな家に戻って来る。
数秒の遅れだったとしても、理由なんて聞かない。遅刻だと見なす!』

サラは 溺れながらも

『はい』
かろうじて返事をすると

大河から引き上げて 小さな家に連れ帰った。
震えて 泣きじゃくるサラの体から衣類を取り 乾かしている間 大きなタオルで、くるんだ後 自分の方へ引き寄せて

『とっても可愛い
サラ。君が大好きなフォル、そして慕っているアロンと
会う事が出来ない寂しさを僕が埋めてあげるよ』
と 自分より5歳年下のサラに そう言って包容をした。

No.402 07/06/09 03:45
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 395 で 何日暮らしても 支障は無い。 心配しなくても、サラさんの帰宅時間には 間に合う様に 帰してあげる。そこまでは 束縛しないからね 』 … フォルにサラの心の声は、届いていたが、フォルは、サラが助けを求めるまで、何もしない事にした、何故なら、今回は、こうなる事は、予測出来たはずなのに、サラが自分からエリックのもとに、赴いた。  多少なりとも、今回はサラにも否がある為、しかも、自分の条件をクリアしない内にデルタに来た事も、念頭にいれて、今後のサラの動き次第では、救い出す事も、エリックに新たな罰を与える事もしないことにした。

No.403 07/06/09 03:46
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 396 ※ いつも、隼人さんに 新規スレを立てて頂いているので 次回は、私が立てますね。 タイトルなどは、また 後日改めて このレス内に書いておき… 😺はい、よしなに

No.404 07/06/09 04:04
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 403 サラからエリックについて、全てを聞いてもフォルは、なにもしない。それは、サラが気づかなければならない自分の問題だからだ、ここで、フォルが救い出しては、サラは、生涯同じ過ちを繰り返し自分に救い出してもらえると、思いこんでしまうだろうからだ。サラの為にも、フォルは、喩えサラに悪魔のように思われても、かまわないと、心に決めた。

No.405 07/06/09 04:09
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

😺マリーナですが、当初、スパークが見た未来の通り、現最高大神のクレイと結ばれる方針で、駒を運んで下さい😺にゃあ

No.406 07/06/09 06:48
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 405 ※ 👌です。
もう少し先になってしまうと思いますが、その方向へ持って行きますね。


後 フォルからサラへの条件(平均点)は この先も、ずっとクリア出来ない形のままで進めます。


☆取り合えず 暫くは、エリックとサラの話しを掘り下げて書いて行くつもりです。

No.407 07/06/09 20:57
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

【 憂鬱 】


シンシアは、誰もが認める“優等生”だ。成績トップだからと言って、鼻にかける事もしないし 大人しく控え目。 クラスメイトで彼女を嫌う者はなく シンシア自身 特に誰かを嫌う事も無かった。

向学心に溢れていて 特進コースも自ら進んで入った程だ。

これ迄は 順調に歩んで来た方だったが、デルダでブライアンに会ってから
憂鬱な日が続いていた。

クラスは別々だが
廊下でスレ違う時や、特進コースで
近くの席に座る度
気が重くなる。

ブライアンが、何かの力を出している訳では無くて シンシアの心のみの事だ。

彼は 自分と成績が
大体、同レベルの者としか喋らず 遊ばなかった。

成績が中から下の者は、まるで虫ケラを見る様な視線で見る。

……


シンシアが ブライアンに初めて会ったのは 学院だった。
トップを取り続けていた彼は あの時から、既に冷たい表情をしていたが
勇気を出し 勉強方を訊ねれば分かりやすく教えてくれていたのだが

No.408 07/06/09 21:23
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 407 彼は内心、シンシアに対して
“こんな事も分からないのか”
と小馬鹿にしていたのだ。


後日 デルダでシンシアと会った時
ばい菌でも見るかの様に視線を放ったのも そう言った理屈からだ。

学年でトップとの
噂は耳にしていたが 正直 信じてなかった。


所が ブライアンは
シンシアと同じ特進コースになり 試験を受ける度 自分と肩を並べる成績を
遂げてきて 驚いたのだ。


ブライアンの人付き合いの基準は、先程 述べた通りである為 転入してから
日が経って 彼は
シンシアに話しかけて来る様になったのだが シンシアは
話しの内容 以前に 一緒にいる事自体が、疲れていた。


話しかけられれば
答えていたが、自分からは話す事は無いままの状態が続いているのだ。


シンシアは、初めて“人を嫌い”になった。だからと言って 特進コースを辞めたくないし ブライアンを追い出す訳にも行かない。
嫌いな者を、好きになれる筈もなく
特進コースへ行く度ため息が出ていた。 しかし 授業が始まれば 気持ちを切り替えた。私情と勉強は別もの。
もう二度と 不快感極まりない あの視線を投げられたくないし また 知識を増やす為に 勉学に励んでいた。

No.409 07/06/09 22:01
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 408 一方 ブライアンの方は、シンシアを
嫌っても無いが
好きでも無かった。

試験では高得点を成し遂げる度に
元々 冷たい表情の彼は 常に余裕がある姿に見えていたが 心は焦っていたのだ。

シンシアに、追い抜かれてしまうのでは無いかと思う不安。それを打ち消す為に 彼は彼で、猛勉強をしているので

それぞれの胸中は
どうであっても
結論としては、勉強能力をシッカリ身に付ける事が出来る形となっていたのだ。

******************

【 相談 】


ある日の事。
シンシアは、フォルの元へ“辞典”を借りに行った。
それを手渡され

『どうも有り難う。2,3日程 貸してね』と話した後…
少しの間、フォルに言おうかどうか躊躇していたが 話す事に決めた。

勉強で分からない所があり 質問をした事はあったが、相談は初めてだ。


『好きでも嫌いでもない子から“お付き合いして”って言われたら…お兄ちゃんなら どうする? 』

サラが言いそうな事を、あの勉強一筋の シンシアが話してきたのだ。

No.410 07/06/09 22:35
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 409 詳しい話しとしては、三年生のクラスでも学年でも賢いニコルが シンシアに
交際を申し込んで来たのだ。


ニコルの事は、もっとずっと前から
サラが家で文句をたれていた事がある。今は少しマシになったが
それでも
『やっぱり 気が合わない!好きじゃないわ』
と言っていた。

シンシアにも嫌いな奴は つい最近出来たが、サラの様に
文句を言う事は全く無い。


『…お姉ちゃん
ニコルを嫌っているけど、私は それ程 悪い人には見えないの。体型をからかうのは良くないとは思うけどね。

それはそれとして、私は…ニコルを好きでも嫌いでも無いの。
こんな事 初めてだし どう答えていいか分からなくて
“もう少し考えさせてね”
って一応 言っておいたのよ。
… でも ちゃんと お返事はしなきゃいけない・・。
こんな時、お兄ちゃんだったら、どうする? 参考にさせて欲しいの』

長くて、可愛いふわふわのウェーブ(天然パーマ)と知的そうな口元が印象的なシンシアは そう訊ねた。


フォルは・・・

  • << 416 シンシアの問いかけにフォルは『自分の正直な気持ちを相手に伝えなさい。曖昧な返事は相手に誤った希望与える事になる、だからと言って嫌いな感じを装うのも、相手と自分を傷つける事になる。好きでも嫌いでもないなら、一言ごめんなさいでいいと思うよ🎵それでも、必要に迫って来るときは、しつこい人は嫌いですとか、これって結構好意を持つ者には、きくんだよ……ほんとに…』

No.411 07/06/10 22:33
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 410 時を同じくして、リュウからフォルの元に手紙が届いた。

今いる寄宿学校の寮で書いたものだ。


サラを、ナイフで脅かそうとした事
過って怪我をさせた事に対する謝罪の言葉が書き綴られていた。手紙…というより“反省文”に近いものだった。
それは フォルだけでなく、サラにも送っていた(アボンリーの家)


フォルが与えた罰と規律制の手厳しい
寄宿学校の方針は
ようやく リュウに反省の心を持たす様になった訳だ。


とは言っても、人間そんなに簡単に変われるものでは無い。
まだまだ悪戯心は
ある。しかし、あのリュウが少なくとも 反省する気持ちを確実に持った事は進歩していた証でもあった。


*************


一方“時の小さな家”では、夜を迎えていた。

サラは フォルを憎んだりしていない。今だって、大好きなままだ。

ベットに入ったものの全然 寝付けなかった。いくら単純でおバカでも、此処で ぐっすり眠れる程
図太くは無い。

色々…考えていて

No.412 07/06/10 23:02
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 411 この家で、エリックと暮らす事になってしまった原因は
親友のキャサリンから貰ったペンダントを取り上げられた為 返して貰いたくて
やって来た。
そして 弱味に突け込まれ…今に至る。
ペンダントの件も
弱味の事もフォルには伝えていたが、思い返せば ペンダントを返却して貰いに行く時 フォルに頼んで一緒に来て貰えれば良かったと今更ながらに そう思った。
その時 弱味を目の前でバラされてしまったとしても 多分だが、エリックと一緒に暮らす事は無かったかも知れない…と。


ベットの脇にある時計のベルが鳴り 慌てて飛び起き もう
乾いている服を急いで身に着け エリックがいる場所(部屋)に行った。


『やれば 時間通りに行動が出来るじゃないか。
今日は ここまでだ。フォルとアロンに会いたいなら、明日も来るんだ』


『…ルーシーや他の女の子のお友達とも会っては駄目なの?』


『それならいい。
全てを束縛する気は無いからね』


『じゃあ もしも
貴方が、フォル王子様とアロン様に会わせてくれる日が来たとするわね。その時 お二人か…どちらかが、何らかの理由で私とは会わない・会えない場合は どうなるの? 』

No.413 07/06/10 23:25
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 412 『 分からない? 』


『だから 聞いてるのよ』


『その時は、相手の気持ちを優先させるよ。どうせ君は会う事が出来ないのだからね。そうなった場合、サラさんの身は僕のモノになって貰うよ』


そう言われたのだが まだ子供のサラには、意味が把握出来なかった。
それを訊ねると


『言葉を聞き 頭で理解するより、身を持って経験する方が よく分かる。

この件については
誰にも話すんじゃない。…口止め料だ』
と言い サラを抱き寄せ、強くキスをした。


『やめてよ!』
涙目になり エリックから離れて そう告げると


『サラさんが、話さなければ やらないよ』


・・言う事を聞くしか道は無かった・・
単純なサラは

『 分かった。話さない 』
と答えたのだ。


それを 聞きエリックは、タオルで丁寧にサラの涙を拭き
頭を撫でて 今度は
壊れ物でも扱う様に優しく包容して
アボンリーの家へ帰した。


**********


帰宅すると、サラは いつもの様に明るく賑やかな姿となる。
それは エリックから離れられた解放感から来るものであり 素のサラだ。

No.414 07/06/10 23:43
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 413 もしこれが、クィーンだったら背景にある事を押し隠して
巧みな演技力でカバーする所だが サラは違う。そんな事は一切しなかった。


学芸会ですら
“コンブ”か“ワカメ”位の役しか貰えない彼女は 演技力が無いからだ。

その分 良く言えば
“素直な心”があるとも取る事が出来る。


つまり アボンリーにいる間は 時の森
時の家の事なんて
考えずにいられたので、のびのびと出来 普段通りのサラでいられたのだ。


部屋に戻ると、机の上にリュウからの手紙が置いてあり

『何よ。折角ご機嫌でいたのに、機嫌が悪くなったじゃない』
名前を見るのも嫌だったサラは すず相手にぶつくさ言いながら 開封をした。

No.415 07/06/11 10:10
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

スパークは、サラとシンシアの2人に、自分の髪の毛から生み出した、2冊の日記帳を手渡した。『この日記帳は、名前の欄に書いた名前の者しか開ける事は出来ない。もっとも、私(創造主)の力より強い力の持ち主(クイーン)意外は、開ける事も触れる事も出来ない。燃やす事すら不可能だ。これから毎日必ず自分の心に残った事や悩んでいる事を書きなさい、人に聞いてもらうより、まず、自分で文字にして書いていく事により、自分で解決出来る閃きのような発想が思い浮かぶ時があるもんだよ🎵』と2人の頭を撫でて、自分の書斎に入っていった。

  • << 417 【 日記帳 】 サラは、机に日記帳を広げて 先ず始めに ‐‐毎日、必ず書く様に手渡された日記帳。私に続ける事が出来るのかな-- と記した。何をやっても長続きしないからである。 その後は こう続けた。 -- パパの事は嫌いじゃない。指輪だって、この日記帳も きっと私の為に贈ってくれたんだ。それは分かる。 指輪は…どうせなら、特別な人から贈られたい。一生ムリかも知れないけど。 パパから貰った指輪のデザインは、可愛いくて気に入ったから 本当に素直な気持ちで喜べた。 だけど、基本的に 私は アクセサリーが嫌いだ。 親友のキャサリンから貰ったペンダントだけで充分。 結構 ハッキリと物事を言う私が、パパに それを言えなかったのは…話したら パパが悲しむかも知れないと思ったから。 そこ迄 書いてから もう一度読み直した

No.416 07/06/11 10:20
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 410 詳しい話しとしては、三年生のクラスでも学年でも賢いニコルが シンシアに 交際を申し込んで来たのだ。 ニコルの事は、もっとずっと前から サ… シンシアの問いかけにフォルは『自分の正直な気持ちを相手に伝えなさい。曖昧な返事は相手に誤った希望与える事になる、だからと言って嫌いな感じを装うのも、相手と自分を傷つける事になる。好きでも嫌いでもないなら、一言ごめんなさいでいいと思うよ🎵それでも、必要に迫って来るときは、しつこい人は嫌いですとか、これって結構好意を持つ者には、きくんだよ……ほんとに…』

  • << 422 一年生の特進コースの授業を終えた後 シンシアは、三年生の特進コースの 教室前で ニコルが出て来るのを待っていた。 暫くして 児童がバラバラ…と出て来て その中にニコルはいた。 ふわふわの髪の毛 が目を惹くシンシアの姿に 直ぐ気づき 二人は校庭に出た。 大きな木の下で シンシアはニコルに 『私の事を見てくれてたなんて知らなかったけど… 好きになってくれて有り難う。でもね 私は 今、お勉強を沢山したくて 夢も叶えたいし そちらが大切だと思ってるの。だから 御免なさい』 と話した。 ニコルが 『それは残念。 じゃあ… 友達になるのも駄目?』 『私(お兄ちゃん以外の) 男の子と どんなお話していいのか分からない。お友達は皆 女の子ばかりだもん』 実際そうであったがその言葉の裏には “お断り”の旨が含まれていて、ニコルは察した。 もう それ以上の事は言わず 『分かった。返事が聞けただけでも良かったよ』 と 優しい笑みを浮かべて そのまま帰った。 シンシアも 帰ろうとした時、ブライアンに出くわした。 偶然、光景を見ていたのたが とても蔑げしむ様な視線で 見放ってきたのだ。 サラだったら、嫌いな人から そんな態度を
  • << 424 シンシアは アボンリーの家に帰り やるべき事をシッカリと済ませ(日記は 寝る前に付ける事にした)てから、一言断りを入れ 先日 借りた辞典の返却とニコルの話をしにフォルの元に行った。 『お兄ちゃん 辞典どうも有り難う。 あのね…』 と簡潔に話した後 アドバイスを受けた時、フォルの言葉尻が少し悲しそうだった様に感じていた為 『私の相談で、もしも お兄ちゃんが触れられたくない事を思い出させてしまってたなら御免なさい』 ちょっとだけ涙ぐみながら、謝った。

No.417 07/06/11 21:32
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 415 スパークは、サラとシンシアの2人に、自分の髪の毛から生み出した、2冊の日記帳を手渡した。『この日記帳は、名前の欄に書いた名前の者しか開ける事… 【 日記帳 】


サラは、机に日記帳を広げて 先ず始めに

‐‐毎日、必ず書く様に手渡された日記帳。私に続ける事が出来るのかな--

と記した。何をやっても長続きしないからである。


その後は こう続けた。


-- パパの事は嫌いじゃない。指輪だって、この日記帳も
きっと私の為に贈ってくれたんだ。それは分かる。


指輪は…どうせなら、特別な人から贈られたい。一生ムリかも知れないけど。


パパから貰った指輪のデザインは、可愛いくて気に入ったから 本当に素直な気持ちで喜べた。

だけど、基本的に
私は アクセサリーが嫌いだ。

親友のキャサリンから貰ったペンダントだけで充分。

結構 ハッキリと物事を言う私が、パパに それを言えなかったのは…話したら パパが悲しむかも知れないと思ったから。


そこ迄 書いてから
もう一度読み直した

No.418 07/06/11 21:59
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 417 最初の部分に目を通して、ある事に気が付いた。


‥書く様に‥
書く‥!! そうだわ!作文!書かなきゃ!‥

デルダに行く前や
遊びに出かける前は 課題と予習 復習をしてから家を出ているが、作文の課題が残っていた事を思い出したのだ。


スパークの意向とは 全く違う流れであるが、日記を書いた事で サラは大事な事・やるべき事に
気づいた。


日記帳に、自分の名前を書きながら


‥ エリックの事は
書かない。家にいてまで思い出したくない ‥
と考えて 引き出しに片づけた後
カバンから
作文用紙を広げて
課題に取り組み出した。


テーマは“家族”
誰か一人の事を書いてもいいし
家族全員の事を書いてもいい。

サラが選んだのは
フォルだ

No.419 07/06/11 22:30
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 418 フォルの所在地や
出生の事までは書かなかったが


“私のお兄ちゃん”
と言うタイトルにして書き綴った。

フォルの名前も出していないが、本人を知っている人が読めば 直ぐにフォルと分かる文章だ。


翌日の朝になり、教室で作文を提出し
長い長い授業を受けていた。


…………


一方 シンシアは
日記帳に名前を書いてから、ブライアンが嫌いな事 そして背景にある両親の離婚の話題からクラスメイトの話に移った。
仲良しのロッテも
両親が離婚している。ロッテと弟・妹は 母に引き取られていて、再婚はしていない。それでも
いつもニコニコして 人を傷つける様な事は絶対にしない。お勉強は 得意でないけど、心の優しい友達…などを書き込みながら“離婚”について書き始めた。

理由は、良くも悪くも人それぞれだと思う。

私の家庭で そんな事になって欲しくは無いと願っているけれど もしも…そうなった時、私は絶対

母に着いて行く!

そして お姉ちゃんは、多分・・どちらにも着かないで
お兄ちゃんの所へ行くと思う。
大好きなお兄ちゃんからも、蹴り出されたら…一人で暮らすか アロンって人の元に行く気がする。
お姉ちゃんは パパもママも好きだか

No.420 07/06/11 22:55
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 419 ら どちらか片方を選ぶ事なんてしない。
実際 その状況になってみないと分からないが(なって欲しく無い)

多分、両親は どちらに着くか お姉ちゃんと私の気持ちを聞いてくれるだろう。


そう書いて行きながら 万年筆(フォルからのプレゼント)の
ペン先を はたと止めた。


気持ちを聞いてくれる……


じゃあ・・ブライアンは?
ご両親が別れた時
どちらにするか
聞いて貰えたの?

お父様が再婚する時も…気持ちを訊ねて貰えたのかな?


そう思った。
しかし 直ぐ 頭を振り


… 私が、此処で考えてたって仕方ないわね…
と思い直して、日記をしまい 勉強を再開し…… 翌朝を迎えた。


******************

** 学校 **


サラは 作文“も” 苦手だった。
今迄も、提出して返ってきたものは
自分が書いた文より、先生からの添削の方が多い位だ。


そんなサラが、フォルの事を書き提出した課題の作文は
5時間目の終わりに返ってきた

No.421 07/06/11 23:09
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 420 “私のお兄ちゃん”と書いた作文は
サラから見たフォルの人柄や、とにかく大好きであると言う内容だった。


それは、一つの添削も無く 原稿用紙に
大きな“花まる”が付けられていたのだ。


サラは 生まれて始めて貰ったその
花まる をフォルに見て貰いたくて
封筒に入れ、魔の風に乗せて送った。

それは 確実にフォルの手に渡ったのだ。

フォルは……

  • << 425 フォルは、サラの作文を読み、苦笑いをしながら、ふと、考えた、これでいいのだろうか❓とりあえず作文としては、良い出来である事を認めて、デルタで流行りの香水の入った小瓶を封筒に入れて、作文と手紙を添えて、サラに送り返した。手紙の内容は、こうであった。 :とても、良く書けている作文だと思います、ご褒美にデルタで流行り香水を送ります、それをつけて、デルタに来れる時(条件を満たして)をぼくは、楽しみに待っているよ。それと、ぼくの出した条件に対して、努力をしていないのなら、または、条件無視でデルタに出入りしているなら、二度とデルタに出入り出来ないようにしてあげようか❓サラは、何かご褒美がないと、努力する気も起きないのかな❓なら、条件を満たして、全科目90点以上とる事が出来たら、サラの望みを1つだけ叶えてやろう。条件クリアに向けて努力するなら月に1度泊まりに来る事を許そう。それ意外は、デルタへの出入りは、禁止とする。それでも、嫌なら、デルタに足を踏み入れる事は、永遠に禁止する。

No.422 07/06/11 23:53
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 416 シンシアの問いかけにフォルは『自分の正直な気持ちを相手に伝えなさい。曖昧な返事は相手に誤った希望与える事になる、だからと言って嫌いな感じを装… 一年生の特進コースの授業を終えた後
シンシアは、三年生の特進コースの
教室前で ニコルが出て来るのを待っていた。


暫くして 児童がバラバラ…と出て来て その中にニコルはいた。

ふわふわの髪の毛
が目を惹くシンシアの姿に 直ぐ気づき
二人は校庭に出た。
大きな木の下で
シンシアはニコルに

『私の事を見てくれてたなんて知らなかったけど… 好きになってくれて有り難う。でもね 私は
今、お勉強を沢山したくて 夢も叶えたいし そちらが大切だと思ってるの。だから 御免なさい』
と話した。

ニコルが

『それは残念。
じゃあ… 友達になるのも駄目?』


『私(お兄ちゃん以外の) 男の子と どんなお話していいのか分からない。お友達は皆 女の子ばかりだもん』

実際そうであったがその言葉の裏には
“お断り”の旨が含まれていて、ニコルは察した。

もう それ以上の事は言わず


『分かった。返事が聞けただけでも良かったよ』
と 優しい笑みを浮かべて そのまま帰った。


シンシアも 帰ろうとした時、ブライアンに出くわした。


偶然、光景を見ていたのたが とても蔑げしむ様な視線で
見放ってきたのだ。

サラだったら、嫌いな人から そんな態度を

No.423 07/06/11 23:59
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 422 取られた時点で、
食ってかかるが シンシアは そんな事をしなかった。
かと言って、相手の出方を見る訳でもない。


嫌いな人とは関わり合いになりたくない

だから 相手にせず
そのまま 去ったのだが、ブライアンからの不快感が残る あの視線は なかなか離れずにいた。

No.424 07/06/12 12:37
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 416 シンシアの問いかけにフォルは『自分の正直な気持ちを相手に伝えなさい。曖昧な返事は相手に誤った希望与える事になる、だからと言って嫌いな感じを装… シンシアは アボンリーの家に帰り
やるべき事をシッカリと済ませ(日記は
寝る前に付ける事にした)てから、一言断りを入れ
先日 借りた辞典の返却とニコルの話をしにフォルの元に行った。


『お兄ちゃん 辞典どうも有り難う。
あのね…』
と簡潔に話した後
アドバイスを受けた時、フォルの言葉尻が少し悲しそうだった様に感じていた為
『私の相談で、もしも お兄ちゃんが触れられたくない事を思い出させてしまってたなら御免なさい』
ちょっとだけ涙ぐみながら、謝った。

  • << 430 【シンシアの日記】 私は、お兄ちゃんの心の傷に触ってしまったのかも知れない。 気のせいだったら 良いけど、もし違ったら とても悪い事をしたと思う。 私がデルダに行くのは、大体“2週間に1度位” お兄ちゃんの部屋の隅(ソファー)で 本を読むのは、とても落ち着けて好き。余り、お喋りはしないけど…勿論 お兄ちゃんに会うのも楽しい。 だけど 暫くは行かない方が いいのかな。許して貰える迄は。 もう一つ。 ブライアンの視線は 耐えられない訳で無いが、心に深く残ってしまう。 そして それは 時間が経つに連れて 悲しみとなって行く。 その原因は、自分が一番分かっている。 私は 人の目を気にするから。 ………… 書き終えて日記を閉じた。 見た目とは、反対に意外と そういう部分がシンシアには あったのだ。

No.425 07/06/12 23:31
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 421 “私のお兄ちゃん”と書いた作文は サラから見たフォルの人柄や、とにかく大好きであると言う内容だった。 それは、一つの添削も無く 原稿用… フォルは、サラの作文を読み、苦笑いをしながら、ふと、考えた、これでいいのだろうか❓とりあえず作文としては、良い出来である事を認めて、デルタで流行りの香水の入った小瓶を封筒に入れて、作文と手紙を添えて、サラに送り返した。手紙の内容は、こうであった。
:とても、良く書けている作文だと思います、ご褒美にデルタで流行り香水を送ります、それをつけて、デルタに来れる時(条件を満たして)をぼくは、楽しみに待っているよ。それと、ぼくの出した条件に対して、努力をしていないのなら、または、条件無視でデルタに出入りしているなら、二度とデルタに出入り出来ないようにしてあげようか❓サラは、何かご褒美がないと、努力する気も起きないのかな❓なら、条件を満たして、全科目90点以上とる事が出来たら、サラの望みを1つだけ叶えてやろう。条件クリアに向けて努力するなら月に1度泊まりに来る事を許そう。それ意外は、デルタへの出入りは、禁止とする。それでも、嫌なら、デルタに足を踏み入れる事は、永遠に禁止する。

No.426 07/06/13 07:32
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 425 手紙と香水を受け取り、サラは いつもの様に歓喜の声を上げて大喜びをした。
流行に敏感なので
贈られてきた、その香水が嬉しかったのもあるが それ以上に 何度も何度も書き直して仕上げた作文をフォルに認めて貰えた事が喜ばしかったのだ。


手紙の先を読んで行くと また落ち込み始めたが、条件をクリアするのは どんなに必死に頑張ってもサラの頭の出来では不可能に限りなく近い。でも…

《 努力 》

なら出来る。そう思った。


エリックには、アボンリーから心の声で

「 デルダには行けません 」

と伝えるつもりだ。

だけど 言葉を選ばないといけない。

物事、何でもハッキリ言えば良いと言うものじゃない。 それは
エリックと暮らしてる間に(調教され)身についた。


出来るだけ“穏便”に、でも 意志を伝えられる様な言葉をサラは考え始めた。

No.427 07/06/13 12:37
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 426 【 家庭教師 】


無い頭を振り絞り
精一杯考えて エリックに声を届けると 沈黙が続いたが


「フォルからの条件を満たした後、必ず此処にも来るんだ。 言っておくが サラさんは僕の条件も満たしていない事を忘れるな。分かったな! 」


「…はい…」


サラは 断る事が出来なかった。
エリックが怖かったから…。(クィーンとは又 別の意味で)

**********


学校だけの授業でも サラは、ナカナカ着いて行けなかった。下から10番目を少しでも上げるには 自分一人での勉強では不自由分。
そこで 家庭教師を付けて貰おうと考えたのだ。


・・アロン様に教えて貰いたい ・・

そう思った。


※ エリックとサラの関係は まだ続くので、以前 隼人さんがレスしてくれた通り このままの状態にしておいて下さい。

  • << 433 ※そのつもりです。エリックとサラのご主人様とメイドごっこがどこまでいくのか、しっかり見聞させていただきます。

No.428 07/06/13 20:20
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 427 『私に家庭教師を
付けて欲しいの。
学校にも、ちゃんと行くし宿題もやるから。…アロン様に
勉強を見て頂きたいと思ってるの』

そう言われた時 クィーンは自分の耳を疑った。


…あのサラが勉強?それも進んで家庭教師を付けて欲しいなんて!…


きっと何か訳ありの気がしたが、聞けば 折角の“やる気”を無くさせてしまう気がした。だから
敢えて聞かず


『そう。それは良い事ね。でもアロンさんは承知してくれてるの?』


『まだ話してない。先にパパとママの許可を貰ってから伝え様と思ってるんだ』

『学校の事も疎かにせず、どちらの勉強も上手く行かないかと言って 投げ出したりしないわね!?』

『しないわ。出来る限り頑張る』


母からの強い言葉に サラは少々びくつきながらも、意志を告げた。


クィーンの声色にもサラが、ハッキリ
意見を述べる時は
“やる気”
がある証拠だ。


確認の為に クィーンはサラに訊ねたのだ。


『ママは構わないわよ』


母から承諾を貰い


『ママ有り難う』
そう御礼を言って
抱きついた後、
スパークの所へ行った

No.429 07/06/13 20:59
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 428 『パパ、私ね 学校の勉強の他に 家庭教師に教わりたいの。 アロン様が良いって思ってる。
ご本人には、まだ了解を得てないけどね。ママに さっき話したら承諾して貰えたわ。パパは どう? 』
と訊ねた。


スパークは・・・


***********


その日の夜に、サラはフォルへ 香水とお手紙の御礼を心の声で届けた後


「私、勉強を又頑張ってみるね。
それから 一つ聞かせて欲しいの。
フォル王子様は、私を遠ざけたくて 勉強やテストの事を持ち出したんじゃないよね? 私の為に言ってくれたんだよね?
本当に 条件をクリアして、会える事を楽しみにしてくれてるの?」

そう訊ねた。


サラの問いにフォルは・・・・

  • << 434 サラの意志…そしてスパークは 『途中で投げ出さないで、しっかり出来た時には、ママに内緒で、サラのほしいものを買ってあげるからがんばれ』とひそひそ話した後、クイーンの視線が気になり、姿勢を正し『承認しよう、ただし、途中で投げ出した時は、私を今後父と思わないでくれ、私も娘と思わないようにする。全てにおいで、それだけの覚悟(やる気)あるなら許可しよう』と、クイーンの前だからワザと厳しく言い放った。心にもないことを… サラの問いに、フォルは 『今のままで、いいと思ってないよね❓たしかに勉強以外の事も大切だが、雑学の基本には、今サラたちがしている勉強が出来てこそ、その他の事にも、応用が出来るんだよ。これから先タダのメスとして、直感と動物的本能だけで、生きていくのなら、勉強は必要ないが、人として、愛する人のそばにいたいと、思うなら、愛する人が誰であれ、今を努力しないで、タダそばにいたいと願うだけなら、間違いなくその誰かは、サラから離れていくだろう。そうならない為にも、今努力しなさい。それと、この城だけなら月1度泊まりに来る事を許そう。泊まり以外の行動は禁止する』

No.430 07/06/13 22:17
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 424 シンシアは アボンリーの家に帰り やるべき事をシッカリと済ませ(日記は 寝る前に付ける事にした)てから、一言断りを入れ 先日 借りた辞典の… 【シンシアの日記】

私は、お兄ちゃんの心の傷に触ってしまったのかも知れない。
気のせいだったら
良いけど、もし違ったら とても悪い事をしたと思う。

私がデルダに行くのは、大体“2週間に1度位”
お兄ちゃんの部屋の隅(ソファー)で
本を読むのは、とても落ち着けて好き。余り、お喋りはしないけど…勿論 お兄ちゃんに会うのも楽しい。


だけど 暫くは行かない方が いいのかな。許して貰える迄は。


もう一つ。
ブライアンの視線は 耐えられない訳で無いが、心に深く残ってしまう。
そして それは
時間が経つに連れて 悲しみとなって行く。


その原因は、自分が一番分かっている。

私は 人の目を気にするから。


…………

書き終えて日記を閉じた。

見た目とは、反対に意外と そういう部分がシンシアには
あったのだ。

No.431 07/06/14 22:07
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

【 マリーナの心 】

マリーナだけでなくルナやセレナも
どちらかと言えば
“おませ”な子供は 一歩引いてしまいがちな所がある。
ただ セレナは子供には寛大な面がある為 二人に比べたら まだ接している方だ。


サラに比べれば
シンシアは、おませな面なんて無く
可愛がっていた。

そんなつもりは無かったが、サラは自分達の そう言った態度を“えこ贔屓”だと感じたのか…。
それとも 他に理由があるのか…。


とにかく、最近になって全くもってサラの姿を見なくなった。
ルナに訊ねてみても
『知らないわ。何かあったの?』
と逆に聞き返され


セレナは、心当たりがある様な…無い様な…どっちつかずの曖昧な返答をするばかり。


フォルに問いかけると、余り答えてくれない。


たまに来るシンシアにも 声を掛けてみたら

『お姉ちゃんなら
元気にしてるよ』
と一言で終わらせられる。


元気なら良いけど
あんなに、フォルの後をくっついていたサラが 急に来なくなった事が 気になっていた。

No.432 07/06/14 22:26
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 431 色々 悩んだ末
クレイに訊ねた。

心の声であったが
久々に会話をした時、気持ちが安定する様な 暖かい思いが芽生えていた。


………


サラの行動については、クレイもフォルと同じ気持ちでいた為(責任は、サラにも有る事)様子を見ていた。

今の段階では、アボンリーからデルダへは行けない状況になっていて、エリックが アボンリーへ向かう事は無いので
黙っていたのだ。


マリーナに全て状況説明をすると、驚きの余り声が出せなかったが


「私 誰にも絶対、喋らないし軽はずみな事もしない!! 今まで それで沢山 失敗して来たもの。とても反省しているわ。だから
私も クレイやフォルと同じ様に大人しく様子を見ます」

とクレイに話し

それは 堅く守り通される事となる。

No.433 07/06/15 10:25
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 427 【 家庭教師 】 無い頭を振り絞り 精一杯考えて エリックに声を届けると 沈黙が続いたが 「フォルからの条件を満たした後、必ず此処に… ※そのつもりです。エリックとサラのご主人様とメイドごっこがどこまでいくのか、しっかり見聞させていただきます。

No.434 07/06/15 11:26
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 429 『パパ、私ね 学校の勉強の他に 家庭教師に教わりたいの。 アロン様が良いって思ってる。 ご本人には、まだ了解を得てないけどね。ママに さっき… サラの意志…そしてスパークは
『途中で投げ出さないで、しっかり出来た時には、ママに内緒で、サラのほしいものを買ってあげるからがんばれ』とひそひそ話した後、クイーンの視線が気になり、姿勢を正し『承認しよう、ただし、途中で投げ出した時は、私を今後父と思わないでくれ、私も娘と思わないようにする。全てにおいで、それだけの覚悟(やる気)あるなら許可しよう』と、クイーンの前だからワザと厳しく言い放った。心にもないことを…


サラの問いに、フォルは
『今のままで、いいと思ってないよね❓たしかに勉強以外の事も大切だが、雑学の基本には、今サラたちがしている勉強が出来てこそ、その他の事にも、応用が出来るんだよ。これから先タダのメスとして、直感と動物的本能だけで、生きていくのなら、勉強は必要ないが、人として、愛する人のそばにいたいと、思うなら、愛する人が誰であれ、今を努力しないで、タダそばにいたいと願うだけなら、間違いなくその誰かは、サラから離れていくだろう。そうならない為にも、今努力しなさい。それと、この城だけなら月1度泊まりに来る事を許そう。泊まり以外の行動は禁止する』

  • << 437 部屋に入り、アロンへ声を届けた。 アロンはアロンで 自分の勉強や私用なども有る事から、毎日はムリだが 【 週三回 】 なら大丈夫だと言う返答だった。 期間は 二人で相談して一応【一ヶ月】サラの成績の具合をみて、その後の事は また考えて行こうと言う形となったのだ。 一ヶ月で、どこまでやれるかは分からないが頑張ってみようと思いながら アロンとの会話の後 フォルに再び声を送った。 アロンが勉強を見てくれるとの事で 舞い上がっているせいか、その声は弾んでいて 「パパとママ、それからアロン様にも 家庭教師の承諾を貰えたのよ。 フォル王子様が 私の為に言ってくれてたのが分かったから頑張れる! じゃあ来月に お泊まりしに行くよ。 お城以外の所には 泊まらない。 条件をクリアしたら‥エリックの所へ行かないとならないけど、泊まらずに帰ろうと思ってるわ」 と いつもの様に ペチャクチャ喋りまくり、フォルとの話が終わったら

No.435 07/06/15 19:16
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 434 ** 返答 **


クィーンは、内緒話である
“ご褒美”の件が
聞こえていた(地獄耳)
しかし この程度ならいいと思い 二人をチラッと見ただけだった。


そして、サラは
スパークからのご褒美に


『欲しい物ならあるわ。でも友達と買いに行くから、その分のお金(代金)を頂戴。10コイン(約千円)あれば良いの』
と 母に聞こえてるとも知らず コソコソと話した。


サラは 胸が少し大きく見えるランジェリー(下着)が欲しかった。おませさんタイプの女の子の間で、それは人気になっていたのだ。

ブームで無くとも有って困るものではない。

いくら父親であっても、その商品名を口にするのは恥ずかしかったので言えなかったし 友達同士で買いに行きたいのも 本心だったので
そう答えた。

No.436 07/06/15 19:51
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 435 その後に、表面上だけで わざと厳しく放ったスパークからの言葉。

サラは 単純だ。
それを真に受けた。

・・ほんの数秒前まで優しく話してくれてたのに、何で突然‥?・・


訳が分からなかったが


『別に それでもいいよ!!』


‥そっちが その気なら、こっちだって! ‥

そんな気持ちが湧き出たのだ。


取りあえず 両親からの 家庭教師の承諾を得たので、次は アロンに声を届け様と部屋へ戻った。

No.437 07/06/15 21:29
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 434 サラの意志…そしてスパークは 『途中で投げ出さないで、しっかり出来た時には、ママに内緒で、サラのほしいものを買ってあげるからがんばれ』とひそ… 部屋に入り、アロンへ声を届けた。

アロンはアロンで
自分の勉強や私用なども有る事から、毎日はムリだが
【 週三回 】
なら大丈夫だと言う返答だった。

期間は 二人で相談して一応【一ヶ月】サラの成績の具合をみて、その後の事は また考えて行こうと言う形となったのだ。


一ヶ月で、どこまでやれるかは分からないが頑張ってみようと思いながら アロンとの会話の後
フォルに再び声を送った。

アロンが勉強を見てくれるとの事で
舞い上がっているせいか、その声は弾んでいて


「パパとママ、それからアロン様にも
家庭教師の承諾を貰えたのよ。
フォル王子様が
私の為に言ってくれてたのが分かったから頑張れる!
じゃあ来月に お泊まりしに行くよ。
お城以外の所には
泊まらない。


条件をクリアしたら‥エリックの所へ行かないとならないけど、泊まらずに帰ろうと思ってるわ」

と いつもの様に
ペチャクチャ喋りまくり、フォルとの話が終わったら

No.438 07/06/15 23:04
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 437 次は エリック。


サラにとって、この人ほど気を遣う者は無かった。


母なら エリックなんて石ころの様に
一蹴出来る事は明らかだったが、残念な事に サラはクィーンでは無い。


母とは又違う意味で、エリックが怖かった。


条件をクリア出来た時、もしも この人の所に行かなければ、どうなるのだろう‥。想像が付かないから余計 不安と恐れがサラの心を包む。

…………


言葉を慎重に選び
アロンの事を伝えた。
エリックは


「今の内に、そこ(アボンリー)で せいぜいアロンと会っておく事だな。フォルとの条件をクリアすれば、そう簡単に会わせないからな。勿論 フォルともだ!」
と言った。


その後 来月から月に一度 お城に泊まる旨も話してみると

「僕は、条件をクリアする前のサラを
どうこうしょうとは思っていないから
お好きな様に会えばいい。

それより 満たした後の事だ。
フォルが何を言っても、君は こっちのルールに従って貰う。分かったか!?」


「うん…。」


反抗をすれば、口止め料(強制的な口づけ)を させられそうな気配を感じ取り
それが怖くて
そう返答をしたのだ。


…………


一方 シンシアは
フォルを悲しませてしまったかも知れないと言う

No.439 07/06/16 00:00
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 438 罪悪感が心に残っていた。

あの時 ちゃんと謝ったけど…もしかして、別の事で悲しませたのかな。
それとも 怒ってるのかな。

と気にしていたが
それを訊ねる事で傷口を開けてしまったら…と思うと、聞くに聞けず
少し間を置いた方がいいかも知れない。そう考えて お城へ行く事を控えたのだ。


それと シンシアには、やるべき事が沢山あった。

授業で出される課題と予習 復習は当然
で、特進コースの
課題 予習 復習。

テスト勉強。

(資格を取り) 実習へ向かう迄の基礎知識の復習。

動物達のお世話。


やみくもに やっても仕方が無い為
計画表を作り それを見ながら進めて行く事にしたのだ。


綿密で びっしりと
詰まったその表には 遊びの時間なんて無く早速、計画通り勉学に没頭していった。

No.440 07/06/16 11:25
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

翌日、学校の授業が終わり 帰宅した後に アロンがアボンリーにやって来た。

挨拶の声が聞こえて サラは 部屋を飛び出し階段を降りた時 丁度 それは済んでいた。

久々に アロンを見て


『こんにちわ! お久しぶりだね。学校の課題をやってたんだけど、分からない所(が大半)があるから それも 教えて欲しいの。お勉強が終わったら5分でも良いから一緒に遊んでね』
と、言い大歓迎をした。


『サラ アロンさんに、わがまま言って困らせない様にね。 それからね!喜んでばかりいてないで、しっかり勉強するのよ!!』

突然、冷水を頭から被せる様な声色でクィーンは、浮き足立っている娘をたしなめた事で サラはシャキッとして


『わ…分かったよ。
じゃあ アロン様
取りあえず 今日から一ヶ月間よろしくね』
そう答え アロンに笑顔を向けた。

母の頬にキスをして 側にいたスパークに

『じゃあ 私 アロン様とお部屋に行くから…』
と俯き加減で言い アロンの手を引っ張って、部屋に連れ込んだ。

No.441 07/06/16 12:18
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 440 【アロンとの時間】

最初に、学校から出された宿題を教えて貰いながら サラは
やり始めた。

今日の宿題はプリント一枚だけ。それが 終わってから、学校で取っているノートを見たり テキストをアロンが読んで 授業の進み具合を把握し それに合わせながら、勉強を
教え始めた。


…………


何時間か経過する内に、サラは“一点集中型”だが その時間は短い事が良く分かので、彼女が持つ僅かな集中力を長所と捉え、それを活かしながら時間を延ばしていく方針にして行く事に決めたのだ。


サラの方では、アロンの教え方が好きだった。
シンシアの様に
“勉強!”“勉強!”のみなら、即 挫折しているが アロンはサラに 楽しい冗談を交えながら
勉強を教えてくれるので、嫌気を差す事もなく そして
覚えやすかった。

勉強時間が終わり
母に頼んでお茶を持って来て貰い
二人で暫く話した後 アロンは、きちんと挨拶も済ませて デルダに帰った。


夕食時 サラは

『アロン様に来て貰えて良かった。私
ますます勉強を頑張れそうだわ』
と話していた。

No.442 07/06/16 12:42
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 441 その日の夜、サラは日記を書いた。

****


フォル王子様から
努力のお話と、愛する人との距離などの事も教えて貰った。

私は、フォル王子様の事が大好き。
お兄ちゃんだって分かっている。それでも大好きなんだ。

アロン様も大好きだけど、フォル王子様の事が好きと言う想いとは 何処か違う気がする。それが
どう違うのか分からない。


“大好き”と言う心と“ 愛 ”は又別のものなのかなぁ。


…………


9歳のサラには
まだ ちょっと その区別が把握出来ないでいたのだ。


日記には書かなかったが、ふとエリックの事を思い出した。
時の小さな家で
お風呂に入れられる度に、自分の手で泡を立てながら サラの体を洗う彼は しょっ中 耳元で

『 愛してる 』
と言っていた。


あの人が、何かを努力している様には思えない。でも 私は 離れる事が出来ない(今は別)


じゃあ フォル王子様が話してくれた
何も努力しないでいれば、愛する人は離れて行く…
とは どういう事なんだろう?


考えれば考える程
謎は深まるばかりだったが、とにかく
今は 条件クリアに向けて努力をしょうと改めて思い ベットに入った

No.443 07/06/17 12:36
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

** 一週間後 **


今日は、学校が休みの日。しかし サラは部活(工作クラブ)の為 半日だけ登校しなくてはならなかった。普段の授業でもクラブでも 工作だけは、やけに上出来で楽しめたので
喜んで学校へ向かって行った。


………


『シンシア デルダ迄 お使いに行ってきて』

クィーンが、机にかじりつく様にして勉強している末娘に声を掛けた。


『お姉ちゃんは?お昼迄には帰って来るのでしょう? それに 今日は家庭教師の日でも無いんだから お姉ちゃんに頼んで』
と答えた。


『それがね 帰ったら学校の課題と勉強するって言ってたの。サラは、勉強だけじゃなくて ちゃんと息抜きの時間も作ってるわ。でも シンシアは、毎日毎日根を詰め過ぎてる。 (以前 以上に)室内に閉じこもっているでしょう。身体に悪いわ。お勉強も大切だけど、体は資本よ。お使いを兼ねて
フォルの所で息抜きをして来なさい 』


シンシアは、自分が立てた計画表が変更になってしまう事
フォルに対する事で 躊躇っていたが
母親の言う事を聞いたのだ。


クィーンから お城の方へ連絡を取った後 バスケットと花をシンシアに手渡した。


『じゃあ ママ。夕方までには 必ず帰るね』

No.444 07/06/17 13:05
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 443 言って デルダに向かい サラは、その
2,3時間後にクラブから出された“課題材料”を持って帰って来た。

アロンに教えて貰った勉強や課題の段取りを思い出しながら 部屋に入って それらをし始めたが、デルダに出かけている妹の事を ちょっぴり羨ましく感じていた。


……………


シンシアがデルダに着き 呼び鈴を鳴らすと ルナが出てきて 喜んで招き入れた。サラも来なくなり シンシアまで顔を見せなくなり 心配していたのだ。


『私とお姉ちゃんが いつもお世話になっているので、ママから皆さんへの御礼です』
と言い 母から手渡された物をルナに託した。


花束は ルナの好きな物で、その他は
マリーナ セレナ そして フォルの大好物が入っていて
全部 お手製だった。

声を聞きつけ、マリーナとセレナがやって来て 個別に包んであるその袋を手に取り 大喜びをした後 セレナは、交際相手であるエリックの兄・モリスの元に行き マリーナは
クレイと会いに、そして ルナは大親友でもある アロンの
母親を訪ねに出て行き お城には フォルとシンシアだけになった。


フォルの分の包みを持って 部屋をノックして中に入り
説明をしながら
それを手渡して
遠慮がちに

No.445 07/06/17 13:43
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 444 『邪魔しないから
此処にいさせてね』と言い いつもの様にソファーの隅っこに座ったが、本は読まなかった。すぐ側にある窓から、空を眺めていたのだ。さっきまで天候が良かったのに 段々と雲行きが怪しくなり
小雨が降り出して
大雨となった。
風も強さを増し始め、暴風雨が窓を打ってきたのだ。

ルナ セレナ マリーナから それぞれ 暴風雨が過ぎてから帰るとの連絡があった。


シンシアは
“暴風雨”“台風”の二つがとても怖くて仕方がない。

母の怒りよりは、マシではあったが それでも“恐怖”に変わりは無い。


クッションを抱え込んで それが過ぎ去るのを待った。元々 大人しいシンシアは益々 静かになり
部屋には フォルしか居てない様な感じだった。


時間が経つに連れて 激しくなって行った為 耐えきれなくなり、とうとう泣き出してしまったのだ。泣く時まで物静かなシンシアは、声を上げず 涙だけ流していた。


ふと 顔を上げると
フォルがいて


『…お兄ちゃん。
怖いから隣にいて欲しいの』
と涙ながらに訴えた。


フォルは・・・・

  • << 447 泣き出したシンシア抱き上げて、部屋を出てシンシアの部屋に連れて行った。 部屋には、シンシアがいつ遊びに来てもいいように、本棚を置き、動物に関する医学書や百科事典や童話や写真集などが、並べられていた、机も椅子もシンシアの成長に合わせて、大きくなっていくタイプである。 シンシアをベッドにおろして、『この部屋も改良したんだ、耳をすませてごらん🎵外の音や振動を感じないだろ🎵この部屋にあるものは、自由に使っていいよ🎵家に持ち帰ってもいい🎵』と、作り笑顔ではない、心からの笑顔を見せてシンシアに告げて、フォルは、へやの中においてあるソファーに腰をおろし、クイーンが作った、子羊の股肉の照焼きにお好み焼きソースを塗ったハンバーガーにかぶりついた🎵けして上品な食べ方ではないが、フォルはこの食べ方をとても気にいっていた、口の周りや衣装が汚れるのを気にすることなく口を大きく開けてかぶりつく🎵『うまい🎵』と汚れた顔で、シンシアに笑顔を見せる🎵

No.446 07/06/17 21:08
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

シンシアが、デルダで暴風雨の恐怖にさらされながらも フォルの部屋にいる頃・・・

サラは 課題を全て終えて、勉強もペースを保ちながらも
頑張っていた。


少し 休憩をしょうと思いドレッサー(お化粧台)の前に座った。子供が使う物なので、上等品では無かったが それでもサラは気に入っていたのだ。
メイクが流行っているとは言っても、小学校にしていくのは校長先生から、禁止された。今までの様に コスメを持って行くのも禁じられてしまい、毎朝 担任の先生が
生徒全員の持ち物検査をする為に、サラやキャサリン その他の友達は 学校が終わってから遊ぶ時や 休日にメイクを楽しんだ。


………


サラは、基礎化粧品やリキッドを付けた後 お小遣いで何とか買えた新作のマスカラを試して 次は キャサリンが見立ててくれたルージュ(口紅)を塗った。


髪を軽くカールしょうか、それとも このままストレートにしておこうか…などと考えあぐねている時に エリックからの声が入った。

  • << 449 【 遠隔操作 】 いつもサラが、声を届ける事はあっても エリックの方から 届けられる事は無かったので驚いた。 来月 お城へサラが 泊まりに行く時分に、デルダでお祭りがある。シンシアは そうでも無いのだが サラは お祭りが好きである。 「‥その日の為に、準備が必要だ」 「準備も何も、フォル王子様からの条件をクリアする迄 私の事に口を出さないってエリックが、ご自分で仰ったのよ。それに、お泊まり以外の行動は禁止だって言われたわ。だから、お祭りには行けない」 「僕は、準備が必要だと言っただけだろ。祭りの話なんてしてない。 今の状況でも それに従うかどうかは サラさん次第だよ」 「ちょっと待ってて。フォル王子様に 相談してみる‥。」 相手が相手なので フォルの意見を聞いてみょうと思った。変な事に巻き込まれない様にー。 「サラさんは、誰かに聞かないと自分の行動も出来ないのか? 」 「そんな事ないわ」 「だったら、誰にも話さずに自分で決断をするんだ。 近づきたいのだろ? 14歳に! 」

No.447 07/06/17 21:45
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

>> 445 『邪魔しないから 此処にいさせてね』と言い いつもの様にソファーの隅っこに座ったが、本は読まなかった。すぐ側にある窓から、空を眺めていたのだ… 泣き出したシンシア抱き上げて、部屋を出てシンシアの部屋に連れて行った。
部屋には、シンシアがいつ遊びに来てもいいように、本棚を置き、動物に関する医学書や百科事典や童話や写真集などが、並べられていた、机も椅子もシンシアの成長に合わせて、大きくなっていくタイプである。
シンシアをベッドにおろして、『この部屋も改良したんだ、耳をすませてごらん🎵外の音や振動を感じないだろ🎵この部屋にあるものは、自由に使っていいよ🎵家に持ち帰ってもいい🎵』と、作り笑顔ではない、心からの笑顔を見せてシンシアに告げて、フォルは、へやの中においてあるソファーに腰をおろし、クイーンが作った、子羊の股肉の照焼きにお好み焼きソースを塗ったハンバーガーにかぶりついた🎵けして上品な食べ方ではないが、フォルはこの食べ方をとても気にいっていた、口の周りや衣装が汚れるのを気にすることなく口を大きく開けてかぶりつく🎵『うまい🎵』と汚れた顔で、シンシアに笑顔を見せる🎵

  • << 451 【 お城の部屋 】 フォルに、抱き上げられて入った部屋は 今まで使っていた時と比べてガラリと雰囲気が変わっており、シンシアは前の時の内装も好きだったが、新しく改良して貰った今の部屋は もっと好きになった。 耳を塞いでいても 否応なしに聞こえてくるあの激しくて怖い音も、フォルが言った通り この部屋では全く聞こえなかったし、男の子らしくて明るい笑顔が見れた事で安心感を得られ ふかふかのベットの上に座りながら涙を拭いた。 顔を上げると フォルが目の前にある ソファーで美味しそうにハンバーガーに かぶりついてる姿を見て 楽しそうに声を立てて笑い ベットから降りて 隣に座り ポケットから ティッシュを取り出して 『ちゃんと拭かないと、汚れた部分が 痒くなってくるよ』と言い 手渡した後 『お兄ちゃん。色々ありがとう!』 笑顔で、そう御礼を告げ 早速 フォルの隣で 可愛い動物の写真集を眺めていた。

No.448 07/06/17 22:00
桜葉隼人 ( 30代 ♂ NTfW )

スパークは、庭に出て軽く地面をトンと蹴ると、空に軽やかに舞い上がり、自分の手のひらをナイフで深々と斬り裂いて、流れ出る血を、庭に振りまいた。その後、ハンカチで、傷を抑え地面に降り立った。

その血は地面に染み込み、やがて、木や花が芽吹いた、木や花は、春夏秋と花や果実や木の実がなる。冬は、大地に休息を与え新たに栄養を蓄える為に休ませる事にした。

そしてこの木や花は、スパークの家族以外切る事も、手折る事も出来ない。なぜなら、スパークの体の一部から出来ているからだ🎵

  • << 454 【 窓の外 】 エリックとの会話の後、勉強机に向かう時 窓の外を見ると 庭に 花や木の実が 鮮やかに誇っていた。スパークがしたとは知らなかった為 …ほんの数分前までは、何もなかった筈なのに これは何処から沸いて出て来たんだろう?世の中 不思議な事だらけだわ … と 思いつつ果実に 目が惹かれ、庭へと出た。 手を伸ばそうとしたが 何故か出来なかった。 サラの中にある闇の力が、ざわついていたのだ。 “気のせい”だと 思う気持ちもあったが 家の直ぐ側に 果樹園もあるので 果物は、そっちで 採ろうと決めて 庭にある木々や実 お花は、観葉植物として目の保養にしょうと思った。 サラの部屋の窓から見ると、一枚の絵の様に綺麗でもあったからだ。 そして クィーンは 洗濯物を干しに出た際 殆ど無臭の状態であるのに、ほんの微量の血の匂いを嗅ぎ分けた。 人身の一部でもある 血液で作られ 鮮やかに彩られた それらに対して、ミステリアスなものを感じ 気に入ったが 口にしたり 摘み取ったりする気は全くなかった。 サラと同じ様に、観葉植物として見ている方が似つかわしい位 立派で美しいものだと思ったからだ。

No.449 07/06/17 22:16
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 446 シンシアが、デルダで暴風雨の恐怖にさらされながらも フォルの部屋にいる頃・・・ サラは 課題を全て終えて、勉強もペースを保ちながらも 頑張… 【 遠隔操作 】


いつもサラが、声を届ける事はあっても エリックの方から
届けられる事は無かったので驚いた。


来月 お城へサラが
泊まりに行く時分に、デルダでお祭りがある。シンシアは
そうでも無いのだが サラは お祭りが好きである。


「‥その日の為に、準備が必要だ」


「準備も何も、フォル王子様からの条件をクリアする迄 私の事に口を出さないってエリックが、ご自分で仰ったのよ。それに、お泊まり以外の行動は禁止だって言われたわ。だから、お祭りには行けない」


「僕は、準備が必要だと言っただけだろ。祭りの話なんてしてない。
今の状況でも それに従うかどうかは サラさん次第だよ」


「ちょっと待ってて。フォル王子様に
相談してみる‥。」


相手が相手なので
フォルの意見を聞いてみょうと思った。変な事に巻き込まれない様にー。


「サラさんは、誰かに聞かないと自分の行動も出来ないのか? 」


「そんな事ないわ」


「だったら、誰にも話さずに自分で決断をするんだ。
近づきたいのだろ?
14歳に! 」

No.450 07/06/17 22:38
おしゃべり好き1 ( 20代 ♀ )

>> 449 「…どうすれば良いの? 」


勉強の妨げにならない程度の事なら…
と言う旨を伝えた上で、サラはエリックに従う事となった。
勿論 お泊まりの日が来る迄は、デルダには行かない。
アボンリーで実行をするのだ。


エリックに透視能力も無ければ、千里眼でも無い。 デルダからアボンリーにいるサラの姿なんて見えないが 声の調子などから大体の様子位 察しがつく。


‥単純で愛らしく
興味をそそられる
9歳のサラ。たっぷり愛情を注ぎ 僕だけの妹にする ‥

エリックの心は それで埋め尽くされていた。

だが 完全にそうするには まだまだ時間も準備も必要不可欠だ。


…………


サラは この事を誰にも話さなかった。
決めたのは自分で
エリックに強制された訳じゃなかったからだ。


…どうしてだろう。エリックは、拒否も出来る様に選択をさせてくれる。でも
私は 断れない。
エリックが怖いと言うのもあるけれど
それとは 違う感情もある。“好き”では無いのは確かだ。じゃあ 何だろう ‥
そんな疑問が浮かぶ様になった。

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

6/10 カテゴリの統合(6月20日、26日実施)

テーマ別雑談掲示板のスレ一覧

テーマ別雑談掲示板。ひとつのテーマをみんなでたっぷり語りましょう❗

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧