遺言

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匿名さん
2023/03/10 00:13(更新日時)

私、高木健太は、健全にして正常なる精神と記憶力をもって、私の全財産を、できるだけ公平に後継者に分配するため、ここに私の遺言書を記し、公表する。
私の財産の中でも、羊皮とじの書物の中に残した法律知識という財産は、ささいで取るに足らないものなので、これは遺産処分の対象としない。また、私の生命という財産は、一代限りのものなので、自由に譲渡するわけにはいかない。しかし、この二点を除いた他のすべての財産を、以下のように贈与する。

一、私は、子供を持つすべての善良な父親、母親に、子供たちへのあらゆる称賛と激励の言葉と、あらゆるかわいい愛称と愛撫を贈る。上記の親たちは、子供の必要に応じて、これを公平に、しかし寛大に、使用すること。

一、私はすべての子供たちに、幼児期にある間だけ、世界中の野の花と森の花を贈る。子供たちは、好きなように、これらの花の中で自由に遊んでよい。ただし、その時にはアザミやトゲに注意すること。さらに、私は子供たちに、小川の岸辺と、川底に光る黄金の砂、水面に枝を落とす柳の香り、そして大樹のはるかな上を漂う白い雲を贈る。また、いろいろな遊びで楽しく過ごすため、陽の長い長い昼間、それに夜と月と、好奇心をかきたてる銀河の流れを贈る。ただしこの場合は、後に述べる恋人たちの権利を侵してはならない。

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好奇心

No.3750457　2023/03/10 00:12(スレ作成日時)

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No.1 2023/03/10 00:13
匿名さん0

一、私はすべての少年たちに、少年期にある間だけ、ボール遊びに適した野原や公園、みんなが泳げるきれいな川や湖や海、そり遊びのできる雲の斜面、魚釣りや冬にはスケートのできる川や池、これらのものをすべて贈る。クローバーが咲き乱れ、チョウの飛び交わる牧場、木々やリスや小鳥、山彦やいろいろな不思議な物音でいっぱいの森、その他探険できるあらゆる奥深い場所と、そこに待っている素晴らしい体験を贈る。さらに、冬の夜には、少年たち一人一人に、暖炉のそばの自分だけの場所と、そして薪の中に浮かび上がる楽しい空想図を贈る。いかなる障害も妨害も面倒をみる厄介もなしに、炉辺で楽しむ権利を贈る。

一、恋人たちには、想像の世界と、それに必要なあらゆる道具ーーーたとえば、夜空の星、壁に咲く赤いバラ、サンザシの花、音楽の甘い調べなど、二人がお互いに愛の永久性と美しさを想像するのに必要なあらゆるものーーーを贈る。

No.2 2023/03/10 00:13
匿名さん0

一、私はすべての青年たちに、あらゆる種類の、対抗心を煽る熱狂的なスポーツを贈る。また、臆病をさげすむ精神と、自己の力に対する大胆な自信を贈る。青年とは粗野なものてをあるが、私は彼らに、固い友情を築き、大勢の仲間を作る力を贈る。また、彼らだけの特権として、声を張り上げて歌う楽しい歌と力強い合唱を贈る。

一、もはや子供でも、若者でも、恋人でもなくなった人々には、思い出と、バーンズやシェークスピア、その他のあらゆる詩人の詩を贈る。これによって、彼らは再び自由に、完全に、格式張ったり小さくなったりすることなく、昔の日々に戻ることができるだろう。

一、頭に雪のような白髪を頂く、われらが尊敬すべき老人たちには、永遠の眠りにつくまでの間、老後の幸せと、子供たちからの愛と感謝を贈る。