あ～ぁ、やっちまった、、、

背後から声をかけられる
「今日、何か用事ある？」

その日は金曜の仕事終わりだった

昔の別のセフレと何年かぶりに飲みに行く予定だった

「うん、今日は今から飲みに行くー」

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「話を聞いて欲しいことがある、今から一緒に飲めない？」

はい？
今さっきのわたしの返事、聞こえてないの？

今から別の人と飲みに行くんですけど

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小説か何かですか？

• << 5 こんなスレにレスをありがとうございます 今、暇だったので ここでつぶやいております

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いや、あの、今から別の人と飲みに、、、

元セフレの顔をマジマシと見ると、切羽詰まってる表情してた
とても悲しい顔してた
今の状況が辛くて苦しい、話を聞いてほしい、、、
そんな表情、、、

はぁ、この顔してる時は、本当に何かしら参ってる時だ
約２年間、セフレ関係だけど付き合っていたのだから、わかる

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>> 3 小説か何かですか？ こんなスレにレスをありがとうございます

今、暇だったので
ここでつぶやいております

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>> 5 暇だと思いきや、洗濯機が終了した音が
ピーポーピー鳴った
さて、洗濯物を干すとしよう

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続き待ってます^-^

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>> 7 ！！(゜ロ゜ノ)ノ

このようなスレにレスありがとうございます

が、
今から部屋の掃除します
(о´∀`о)

さーせん
m(__)m

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家事の合間にスマホあつかう
ミクル覗いたついでに少しつぶやいてみよ、、、



約２ヶ月ぶりに元セフレが目の前に現れる

「今日は飲みたい気分なんだ、聞いてほしい話もある」

いやいやいや、
だ、か、ら



正式彼女に連絡しなよ






わたしの素直な感想

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仕事帰りのある金曜日
元セフレが待ち伏せしてた

わたしはその日
昔のセフレと相当久々に飲みに行く約束をしていた

昔セフレとのメールのやり取り

「お疲れ様です。明日は飲みに行けますが予定はどうでしょうか？」

『こんばんは、明日は予定ないです！』

「明日はいっちゃいますか？てか、お願いできますか？」

『うん！飲み行こ！職場を出る時くらいに連絡ください』

「オッケー、飲み会の後もお願いします」

もし、この昔セフレとセクスするとしたら、、、
どれくらいぶりだろう、、、







もう、何年も会っていない

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昔のセフレ
タケシ

タケシのこと、好きだった
タケシもわたしのこと、好きだとよく言ってくれた

「おじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒に手をつないでいれそうな気がする」
とも、言っていた

タケシもわたしも脳内お花畑








そう、
タケシとわたしは既婚者

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タケシとは、、、
あんまり思い出ないなぁ

昔過ぎて、記憶が薄れてるのかも(笑)

ここ数年は
メールが忘れた頃にやって来るくらい

正月の「あけおめ」
お互いの誕生日の「はぴば」

ごくごくたまに、
「会える？」
ってメールが来る

だけどお互い、なんだかんだと細々忙しくてタイミングが合わず、実際は会っていない

ムリすれば会えただろう
だけど、お互いに
そこまでしては、会わない

それだけの関係


まぁ、いろいろあって
ここ約2年間は元セフレのひろきと付き合ってたから、タケシとは関係を持ちたくなかった

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ひろきとは知り合いの知り合いみたいな感じで出会った

ひろきと出会った時
ひろきは独身、×なし、彼女なし

ひろきがわたしのことを気に入ってくれてセフレ関係になった

ひろきに彼女ができるまでセフレ関係を続けようとお互い約束した


そして、、、



昨年末、晴れてひろきに正式彼女ができた


よって、
わたしは用済


合鍵を返し、連絡手段を全て経った

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X'mas前のある日の夕方、

わたしのスマホにラインの着信

ひろきからだった、、、



少し心が、キュッ
としたのを覚えている


ある予感がしたから、、、


「大事な話がある」



ほらね、
やっぱり、


ひろきは何日か前に合コンに行っていた


とうとう、約束の日が来たんだね


「会って話をしたい」

『いや、いいよ』

「会ってキチンと話したい」

『ううん、合鍵はポストに入れとくよ。彼女と楽しいX'masを過ごしてね♪』




わたしはその日、飲み会だった

けっこー飲んでしまった

ついついね、、、



そして、
『会わない』と言ったのに、、、





酔った勢いで、ひろきのアパートに向かい、合鍵を使って、ドアを開けた

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ドアを開けると部屋は真っ暗だった、、、

外から見て、灯りがついていたらそのまま帰るつもりだった

が、灯りは消えていた


わたしはよろよろと靴を脱ぎ、上がり込んで、いつもひろきと体を重ねてたベッドにうつ伏せで倒れ込んだ


はぁ、
ひろきの匂い、、、



わたしは今夜はひろきも飲み会だと知っていた

だから今日は彼女と会わないであろうことも想像していた

合鍵はまだ、わたしが持ってるので彼女が訪ねてくることもないだろうと予測していた

今思えば、勝手な憶測だったよなぁ


そのうち、うつらうつら眠りそうになってきた

アルコールも入っていたし

さて、そろそろ帰るか

合鍵はポストに入れて立ち去ろう




と、その時


アパートの階段をかけ上がってくる音が聞こえてくる


タンッ、タンッ、タンッ、


そして、ひろきのアパートに近づいてくる足音


コツ、コツ、コツ、、、



ひろきのアパートの前でその足音は止まり、ドアの鍵がガチャリ、、、

扉が開く、、、

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ガチャッと開いた玄関ドアから

ひろきが現れた


ひろきは誰かとiPhoneで話したいた

多分、彼女だ、、、


ひろきはわたしの気配に気づくと
「じゃ、また連絡するね」と相手に告げiPhoneを切った



「みきちゃん、、、」

ひろきはわたしのことを、ちゃんづけで呼んでいた


「みきちゃん、俺、大切な人ができた」

『うん、よかったね』

「ごめんね」

『謝らなくていいよ、最初からその約束だったじゃん』

「うん、だけど、、、」

『念願の彼女ができて、よかったね♪おめでとう♪』

「うん、、、」

「みきちゃん、、、あのさ、」

『ん？』








「最後に抱いていい？」

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わたしは迷うことなく

ひろきに抱かれた


今日でセフレ関係解消


ふたりとも酔ってて、グダクダだった(笑)

なんだか、私たちらしい終わりかただと思った


何度も何度も何度も
体を重ねた日々

会えば必ず2回以上、セクスしていた

１日4回も5回もした時もあった


ひろきとのセクスは本当に気持ちがよかった

ひろきもスゴく気持ちがいい、俺たち相性いいね、と、いつも言っていた

それで約２年もの間、セフレ関係が続いたのだろう


が、最後には、、、(笑)

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ことが終わり、真っ裸のまま、ひろきの腕の中でマッタリしていた

このマッタリも今日で最後か、、、

そのうち、わたしは再び睡魔がきてうつらうつら、、、

ひろきはガッツリ眠っていた


今のうちに引き上げるか、、、

と、体を起こすと、ひろきが目覚めてしまった

「玄関まで見送るよ」と、、、

いつもならそうしてもらうのだけど、今日はやめてくれ、、、
と、思った

『いいよ、見送りは』

「いや、玄関まで行く」

『わかった、わかった、じゃ、今日で最後だから、もう少し、ひろくんの腕の中にいてもいい？』

「うん、もちろん」

わたしはひろきのことをくん付けで呼んでいた
それも今日で最後になる

再び、ひろきの腕の中に顔を埋めるわたし、、、

ひろきの匂いを感じるのも、今日で最後、、、

さすがにこの時はセフレ関係解消の実感は薄いな、と、考えていた

そのうち
ひろきがイビキをかきはじめた

よし！今だ！

今度は起こさないように上手くひろきの体から抜け出し、そそくさと洋服を着て、スマホでタクシーを呼ぶ

『タクシー１台お願いします、はい、○○の居酒屋前で』

ひろきのアパートからタクシーを呼ぶ電話も最後、、、


ひろき、気持ち良さそうに眠ってる、、、

ひろきの可愛い寝顔、、、

ひろきの唇にそっとキスをした

最後のキス、、、


何もかもが、最後、、、







わたしは玄関へ向かい、ハイヒールを履き、ドアを開け、音をたてないように静かに締める

合鍵を使い、鍵をかける





ガチャリ、、、





普段は玄関まで見送ってくれるひろきが鍵をかけるのだけど


今日でこのアパートに来るのは最後、、、


いつもなら、持ち帰る合鍵を


ポストへ、、、




コトン








さようなら

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最後の日からしばらくは

心にポッカリと
大きな穴が空いたような感じだった

セフレ関係といっても
約２年間、一緒に過ごしていたのだから

何かしらの［喪失感］は少なからずあった

ひろきのアパートで何度も何度も
体を重ね合った

わたしはセフレ関係は誰でもよいわけではなかった

やっぱり
ひろきのことは好きだったと思う

この［好き］という感情は複雑だけど


あれ？
タケシにも同じ感情、あったっけ？

まぁ、こんな感じで
ひろきとのことも、わたしの記憶から薄れていくことでしょう

ひろきはライン魔だから、ラインブロック削除して他の連絡手段も全て絶った

最後の日、セクスしながら
ひろきはわたしとまだ、仲良くしたいと、言っていた
なので尚更、いっさいの連絡を絶つ決心が強くなった



ひろきとわたしの仕事は少し繋がりがあり、わたしの職場にひろきが訪問することがある

年末年始は仕事が休みだったのでちょっと救われた

まぁ、彼女ができたのだから、わたしの職場のデスクまで立ち寄って喋ることもなくなるのでしょうが、、、

何となくね





タケシはラインしてないし、メールもほぼしない人だったので、特に何も対策してなかった

年に10回あるかないかのメール

ひろきとセフレ関係を解消して約２ヶ月半後、タケシから飲みに行こうとメールがきた

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本当の話ですか？

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>> 20 このようなつぶやきに
レスありがとうございます


このつぶやきが
フィクションなのか、、、
ノンフィクションなのか、、、








ご想像におまかせいたします
m(__)m

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あ、あれ？



どこまで
つぶやいてたんだっけ？

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確か、、、






ひろきにフラれた約２ヶ月半後にタケシから会いたいメールが来たんだっけ？

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セフレだったひろきに正式彼女ができた

なのでセフレ関係を解消

わたし的には、、、


週3くらいのセクスが、
パタリとなくなった

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セクス、、、



無いなら無いで、過ごせるもんだ

あったならあったで、
いいのか？





よく、わからない、、、

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セフレのひろきがいた時期は、
オナしなかった、、、




セフレ関係を解消してからは、、、、






生理前、

ムラムラしてオナしてしまった、、、

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？？？？？



何をつぶやいてたんだっけ？




！！！



直近セフレのひろきに彼女できた

そのタイミングで昔セフレのタケシからメールきた！


とりあえず、


タケシと飲みに行こう！という矢先、元セフレのひろきが目の前に現れた！


わたしはタケシとめっちゃ久しぶりの再開!
いつ会ったのが最後だっけ？
久しぶり過ぎて、、、
タケシの顔、ボヤけてる
タケシの声、どんなだっけ？


タケシと会う約束をした日に

ひろきが目の前に現れて飲みに行こうと言う、、、、、、













皆さんは、、、








どちらを優先しますか？

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わたしは、、、






ひろきを優先した、、、

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「結構、仕事が限界なんだ、、、」




ひろきの切羽詰まった表情

なんて情けない顔をしてるんだ

ひろきの仕事が今、辛いのは、何となく想像できていた

だけど、今、
ひろきに手を差しのべるのは
わたしじゃなくない？？

それに今日は今からタケシと約束がある

『えと、あの、久しぶりだね。わたし今日は今から飲み会なんだよね』

「今日はどうしても飲みたい気分なんだ。一緒に飲んで。ダメ？」






はぁ、、、

強引でワガママなひろき


変わってないな


音信不通になって2ヶ月半


まぁ、変わるわけないか

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『わかったよ』


わたしは観念した



今まで約２ヶ月半、音信不通だったのに突然、目の前に現れたひろき


その行動力に折れました



「ありがとう！いいの？今からお店予約する！」




はぁ、、、

わたし、何やってんだか、、、


、、、、、？！



あ！
タケシにメールしないと

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『ぎりぎりにごめんなさい。今日はダメになりました』

と、タケシにメールする






タケシとはその日の朝、メールのやり取りをしていた

「おっは、大丈夫？」

『おはよー、大丈夫だよ。お店どーしよーかー』

「人目のないところ？」

『ムズいね』

「やっぱりか。とりあえず、19時ころには行けます」


タケシから会いたいとメールしてきたのに、お店も決めてないの？
今日は金曜日なんですけど、、、

タケシはホテルに直行するつもりだったのか、、、





そしてわたしのドタキャンメールの返事がすぐ来た



「了解しました、またの機会に」








タケシ


マジごめんなさい

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『とりあえず、お互いそれぞれの車で市街地へ向かおっか』

「え？いいの？ホントにホントにいいの？今日は飲み会だったんでしょ？」

『そっちは断るから。お店予約できたら連絡して』

「いいの？よかったの？」


いやいやいや、

わたし何度も今日は飲み会って言ったよね？

それを聞いた後も
あなたは引かなかったですよね？


ひろきらしいと言えば、ひろきらしいけどね(笑)

2ヶ月ちょいじゃ、何も変わらないね(笑)



そんなひろきを
ちょっぴりだけ
いとおしく感じてしまう


、、、バカなわたし


「ありがとう！うれしいo(^o^)o」


ひろきは足取り軽く
自分の車にひとり乗り込み
アパートへ車を置きに発進させた



はぁ、、、
ひろきの強引でワガママな行動力に負けた



わたしも自分の車に乗り込み
いつもひろきのアパートへ行く時に停めていた駐車場へ向かおうとエンジンをかける、、、



、、、、、？！

、、、、、？！



！！！



はっ！

しまった！！！







わたしはひろきとの
ありとあらゆる連絡手段を全て絶っているということを、ひろきが立ち去った後に思い出した






あ～ぁ

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さて


困った


連絡手段がないことをすっかり忘れていた


ひろきはお店が決まったら、まず、ラインしてくるだろう

わたしはブロック削除してる、、、
解除の仕方、あるの？
わからない、、、

携帯番号も削除してわからない、、、

ライン既読にならなければ携帯かけてくるかな？

そんなことを考えながらひろきのアパート近くの駐車場へ向かい運転していた


もう、このまま




バックレるか？

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運転中、わたしのスマホ



シーン(-_-)



何にも鳴らない


ひろき、やっぱりラインしてるのかな


もう、このまま帰宅する？、、、

だって、ね

はぁ、

どーしたもんか


わたしはいつもの道のりを右折した

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ひろきとセフレ関係の頃
仕事帰りにひろきのアパートへ行っていた

ある分岐点で

右に曲がればひろきのアパートの方向へ

左に曲がればわたしの自宅方向へ


セフレ関係を解消してから

分岐点で左折し続けてた日々

解消後すぐは
この分岐点を通過するとき
心がずーぅんと鈍く痛んだ

やっぱり少しは情もあったのだろう、、、


ここ最近は
他に楽しいことはいろいろあったので
普通に分岐点を通過していた



今日は約２ヶ月半ぶりに右折





とりあえず
ひろきのアパートへ行ってみるか

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ひろきがあれだけ
わたしと飲みに行こうと言ってくるのだから
今日は彼女とは会わないのだろうと思った
そして
アパートに彼女も来ていないのだろうとも思った

連絡手段がなく、携帯もかかってこない

いつも利用している駐車場に車を停め
ひろきのアパートへと向かう







彼女

彼女いたら、

どーしよ

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約２ヶ月半ぶりに通る道

多い時は週3～4日

この道を歩いていた


コツコツコツ、、、



また、
この道を歩く日が来るとは、、、

わたしは
ひろきと最後にアパートであった日と同じハイヒールを履いていた

コツコツコツ、、、







ひろきのアパートが見えてきた


ひろきの自宅は2階建てアパートの2階の1DK

独り暮らし


あ、
今は同棲してるのかな？

付き合って約２ヶ月半だからそれはないのかな



ま、どっちにしろ、

今日、彼女はアパートにいないでしょう


と、思う、、、





わたしのスマホ


シーン(-_-)


ライン既読にならず、諦めたか？

そもそもラインで連絡してるのか？



アパートの駐車場に
ひろきの車が停まっている

タンッタンッタンッ


わたしはアパートの階段をあがる



コツコツコツ、、、



ひろきの住んでる部屋の前に到着

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ピンポ～ン♪




チャイムを鳴らす




初めてひろきの自宅アパートのチャイムを鳴らした




セフレ関係の頃は

もらってた合鍵でガチャリと鍵を開けて勝手に入っていたから

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ピンポ～ン♪





「は～い」





玄関ドアが開いた






「今日はありがとう、急にゴメンね」


靴を履きながらひろきが出てきた


「さ、行こっか」





ひろきのアパートを後にし、ひろきが予約した居酒屋にふたりで歩いて向かう

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ひろきのアパート近くには何軒か居酒屋がある

今日、ひろきが予約できた居酒屋は焼き鳥の美味しいお店


『ラインした？アパートまで行ってゴメンね』

「予約できたってラインしたよー」

『既読になってないでしょ？ラインブロック削除してるんだよねぇ、、、』

「えっ？！(;゜∇゜)？」

『ゴメン、もう連絡することもないと思って』

「スゴい、ショック、、、」



彼女、できたから、

もう関わりたくなかったんだよ



結局は

こうしてふたりきりで飲みに行こうとしてるけど




「今日は本当によかったの？」


だ、か、ら、

最初はムリって言ったよね？

なのに、
あなたは引かなかった

必死になって誘ったよね？

あの切羽詰まった表情

悲しげな表情





今日はあなたの話を
思う存分

お聞きしますよ

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約２年間のセフレ関係の中で

ひろきとわたしはよくふたりで飲みに行っていた

今日行く焼き鳥の美味しい居酒屋も
何回もふたりで行った


お店に到着


「予約してる○○です」

私たちはカウンターに案内された

とりあえず
生ビールを２杯注文する


「今日は本当にありがとう、うれしいo(^o^)o」

ひろきはおしぼりで手を拭きながらそう言った


あの待ち伏せされてた駐車場では
ものすごく悲しい顔をしていたのに、、、

今は本当に楽しそうな顔をしてる

『うん、ホントは別の飲み会あったんだけど、、、あんな表情見せられたら、、、ね、』

わたしもおしぼりで手を拭いた


ひろきの笑顔が消えた、、、


「俺の顔、スゴい表情になってたでしょ？」

『うん、なってたね。どした？』



注文した生ビール２杯と付けだしがふたつ運ばれてきた


『飲もっか』

「うん」



乾杯～♪


お疲れさま



今日は金曜日

仕事帰りの１杯


生ビールが美味しい
(^q^)




タケシと飲むはずだったわたし



結局は



約２ヶ月半ぶりに再会したひろきと飲んでるという、、、

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乾杯～♪


ふたり、生ビールの入ったジョッキを合わせる


カチャン☆


ふたりして一気に半分くらい飲み干す



クッーーーー！


「うまいっ！」
『おいしーいっ！』


ふたり
顔を見合わせて
お互いがお互いに言った

いつものセリフだよね(笑)


こうしていつも
ふたりで飲んでたね

どれくらいぶりかな

ま、それは別に今はいっか


カウンターなので隣り合わせで座っている


わたしはひろきの方を向き
質問する

『仕事、辛いの？』


ひろきはカウンターの正面を向いたまま

付けだしの小鉢に箸をつけてる



「うん、、、」



く、暗～い(´・ω・`)


あの乾杯後の笑顔は？



今日のひろきは

一喜一憂ですね、、、

クスッ(笑)
(*´ω｀*)


あ、ゴメン、ひろき

何か笑っちゃった


もちろん、心の中でね

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ひろきはメニューを手に取り
パラッとめくり始める


「何、食べたい？」

『食べたいものを何でも頼んでいいよ。合わせます』


ひろきはわたしのために
サラダとアボカドのチーズ焼きを注文してくれた


好きな食べ物
覚えててくれてるもんなんだね


そんな何気ないことが

ちょっぴりうれしかったりする



あとはテキトーにいくつか注文した


とりあえず、、、





ひろきの話より

腹ペコのお腹を満たしたい
f(^_^;

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わたしはそこそこアルコールが飲める女

アルコールに強いのか？
というと、
それとこれとは別なんだけど

いろんな飲み会に呼ばれるくらいの飲み会要員



ひろきとは
そんな飲み会で出会った


そんな中で

ひろきはわたしのことをとても気に入ってくてた

その頃
わたしは好きな人がいた







純、、、





純との出会いは

わたしの人生の中で

一番、影響を与えた男性、、、

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純とのことがあってから、、、


ひろきとはセフレ関係に至った


純とのことがあったから、、、








もう、



恋なんて

２度としないと決めた、、、

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純とは合コン？みたいな飲み会で出会った

その飲み会で誰かカップルができればいいなぁ的なノリ？

わたしは既婚者だけど、
人数合わせということで参加させられた

ここでも飲み会要員の要素が強い


相手に失礼じゃない？

と、合コン女幹事に言ったけど

「大丈夫、大丈夫、飲んで場を盛り上げてくれれば(笑)」


はぁ、そーなの？

飲んでワイワイやるのは好きだから、

ま、いっか(о´∀`о)

別に独身だと嘘ついて参加するわけじゃないし

カップル誕生に協力しますか！

という、わたしも軽いノリで参加


男と女
6人ずつくらいの飲み会で

既婚者は

純とわたしだけだった、、、

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純と出会った飲み会は

純が仕切っていた


純はよく言い過ぎれば

櫻井翔くん似


好みで分れると思うが、
参加してる男性の中で純が一番イケメンだと思った

案の定、純のまわりが一番、盛り上がる


わたしも負けじ？と盛り上げる(笑)


飲み会も中盤になってくれば
お酒もすすみ、特に気を使わなくても、あとは勝手に盛り上がる

そんな中で

純がわたしの隣に座った、、、

「結婚してるんだね(笑)」

『うんっ』

なかなかカッコイイな、、、
声も好み、、、

「俺も結婚してる」

『えーーーーっ』

わたしの逆の隣にいた女幹事が言った

「どーりで一番落ち着いてると思った」


確かに、、

既婚者の余裕なのか、、、

多分、年齢も男性の中で一番上っぽい


とにかく、純ってモテるだろうなぁ
ってのが、第一印象かな


初対面の純と、
何を話したのかは、もう、覚えていない


でも、
初対面の純から、こう言われたことは
よく覚えている、、、






「俺、不倫したこと、あるよ」

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純とわたしはメアド交換した


純ともっともっと
話したい！知りたい！

と、思ったから




はい、

あの頃はバカでした


タケシの時よりも
脳内、イッちゃってました



あの頃は、、、


はぁ


ま、でも、

純と出会ったおかげでいい経験をさせてもらいました


純には本当に感謝してる



純とは今でもラインで繋がってる


たまに相談のってもらったり

相談というよりかは、話を聞いてもらってるだけかな

会ったりはしていない


あ、
そーいえば、今月は純の誕生日だった、、、


す、過ぎてしまってる、、、
！Σ（￣□￣;）

ハピバstampしよーと思ってたのに、、、




ま、いっか(笑)

長男さんの高校進学、
どーなったのかなぁ、、、

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ひろきと出会ってなかったら、、、


純との恋愛ごっこをやめられなかったかもしれない


わたしは純が好きだった

「同じ人生、楽しく過ごさないと」

純はいつもそう言っていた

あの頃のわたしはネガティブで

純と付き合えるようになっても
自分に自信がなく、別の女の影や元カノに嫉妬ばかりしていた

今、思えば、
あの頃のわたしは全然楽しくなかった

追いかける恋(勘違い)に疲れていた



そんな時






ひろきと出会った

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ひろきは常にわたし推しだった


ひろきは年上が好きらしい

今度できた彼女も年上だと言っていた



わたしはひろきから慕われることに心地よさを感じ始めていた


追いかけるより
追いかけられる


わたしは、

つくづく


自分のことが好きな自己中なんだと思った



そして

段々と純とはキョリを置き始め、

ひろきの気持ちに答えるようになった



わたしは既婚者

ひろきは独身、×なし



恋愛感情抜きの

セフレ関係



そういう付き合いを始めた


勘違いの恋愛ごっこは
純とのことで、懲りた




後々、この事を純に話した

「みきは、勝手に俺のことを好きになって、勝手に嫉妬して苦しんで、勝手に俺から離れていった」
と、言われた


仰るとおりです、、、


「俺、みきのこと、一途だったのになぁ」



そーだったんだぁ

そうは感じなかったけどな




純にはひろきとのセフレ関係の話は聞いてもらってる

「最近、セフレの彼とはどう？」とラインで聞かれたので

ひろきに彼女ができて
フラれた話をしたら


ライン上で大爆笑された、、、(笑)

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