あの日に戻れるとしたら・・・

レス5 HIT数 2166 あ+ あ-


2022/01/06 22:03(更新日時)

当時、年齢=彼女居ない歴だった俺に見合い話が来た。
写真を見ると、結構俺好みだったので、話を進めてもらった。
当時、気になる異性と言うより、妹的な女性の存在があった。
色恋の感情は全くなく、ただ、その女性の前では、
リラックスでき、自分を飾ることなく、一緒に居ても
何ら緊張感が必要ない、本当に妹のようだった。
しかし、見合いの日が近づくにつれ、疑問が湧いてきた。

「これでいいのか」

ひょっとすると、異性として彼女に魅力を感じてるのかもしれない。
自問自答は続いた。
ただ、自分は二十代後半、彼女はまだ十台。
結婚と言うのも、考えるに早かろう。
年齢的にも、彼女から見れば、兄貴か気さくなオッサンかもしれない。
彼女の親からは、結構なアプローチがあって、
娘を遊びに連れてってって感じ。

答えが出ないまま、見合いの日の前日となった。
たわいない賭けをしてみることにした。
彼女の帰宅時間に、彼女の家の周りを5回まわる。
彼女に出会ったら、告白をしてみよう。
会わなければ、見合い相手との事を前向きに考えよう。

結局は会わなかった。
見合いの相手との話は、とんとん拍子に進み、結婚が決まった。
彼女から、結婚のお祝いをもらった。
そのとき、彼女は初めて俺の事を"おにいちゃん"と呼んだ。

続く

No.1855103 (スレ作成日時)

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No.1

続かない

No.2

続き

やがて、彼女も結婚をした。
相手は俺よりも年上だった。
俺は、子宝にも恵まれ、その子は才にも恵まれた子どもだった。
ただ、恋愛期間の短かった夫婦は、時間の経過と共に
お互いが色濃く見えてくる。
気付けば価値観の違いも明白だった。

俺は、学歴社会が嫌いだった。
お受験や進学塾など、自分の教育方針から行くと、
無縁のもののはずだった。
しかし、才に恵まれた我が子は、学校の勉強だけでは物足りず、
進学塾へ行かせて欲しいと懇願した。
妻は大賛成だった。
小学校のテストは、どの教科も3桁の数字が並び、
本当に自分の遺伝子を受け継いでるのかとも疑うほどだった。

世間は広い。
才に恵まれた我が子も、才に恵まれた集団の中に埋もれれば、
ただの凡人となった。
生活を切り詰め、収入の大半は学費へと消えていく。

こんなはずでは無かった。
いや、こんな状況だけには絶対にしたく無かった。

不幸ではないが、空虚な日々が続く。

もし、あの時、彼女に会っていたら・・・
何となく考えてしまう。
当然、告白しても"玉砕"だったかもしれない。

今、不幸ではない。
ただ、あの日に帰れたら、彼女の帰りを家の前で待つだろう。

  • << 4 タイムマシーンを開発しろ

No.3

あの日に帰れたら…
帰れたら……



帰れても、やっぱり今を選んでた

というか、どう選択しても大差なかったと思う

結婚はタイミング

行き当たりばったりの性格は治らないから


超貧乏、子どもは不出来、でもそれなりに幸せかな


友達100人いるから




  • << 5 友だち百人いるってのは、つまりは一人も居ないのと同じだと思う 友は数じゃ無いし

No.4

>> 2 続き やがて、彼女も結婚をした。 相手は俺よりも年上だった。 俺は、子宝にも恵まれ、その子は才にも恵まれた子どもだった。 ただ、… タイムマシーンを開発しろ

No.5

>> 3 あの日に帰れたら… 帰れたら…… 帰れても、やっぱり今を選んでた というか、どう選択しても大差なかったと思う 結… 友だち百人いるってのは、つまりは一人も居ないのと同じだと思う

友は数じゃ無いし

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