∞parasol∞
こんにちは(=^▽^=)こちら恋愛小説になります。
~プロローグ~
アミは20歳で再び高校に入学し直した。夜は水商売をしながら学費を稼ぎ、昼は普通の高校生。
新たな学校での2度目の高校生活でアミは初めて本気の恋をした。
《フィクションなので、ある程度の現実離れはご了承下さい》
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∞1
もぅ2年生の夏になった。この進学校に入って1年目はあっと言う間に終わった。
クラスは一応あるが、大学の様に科目選択型だから誰が同じクラスの人から解らない事もある。深い友人はいないけど、浅く広く、歳がバレて気を使われる事も無く、かなり楽な学校生活。
そんなある日、席替えをする事になった。
教室での席、講義室での席を替える。というもの
∞2
「アミちゃん、講義室の席は隣になろ!」サヤカが言う。
「うん。窓側とかいいよね」
一人でも絶対窓側にしちゃうけど
「サヤも講義室は窓側が良いって思ってた。早いもの勝ちで、好きに決めていいんだって。」
最近人気のナチュラル系で、かわいいサヤカ。
妹みたいで可愛い~って思う。
∞3
教室での席順は、くじ引きだった。
私とサヤカはさっさと講義室の窓側を占領。勝ち取った。
「やったね♪」
サヤカが子供みたくはしゃいでいた。
私にとって問題だったのは教室の席だった。ほぼ中央になったまでは良かった…が、後ろはガッチリ体型で茶髪に日焼け、ギャル男なんだかヤンキーなんだか解らないクラスの問題児ルイだ。
∞4
ルイは学校では何もしない。つるむのも数人だ。だがその容姿には威圧感があるし、あいつが機嫌悪い日はクラスの皆が気を使い、空気が一気に重くなる。
大人気取りのクソガキめ!
私は勝手に敵対意識を持つ奴なのだ。
∞5
サヤカが放課後私に寄って来た
「最悪だね~ルイが後ろなんて」
可愛い顔して案外ハッキリ言うなぁ。
「本当だよぉ。周りの人に何もしなくても…何かダメ~」
「そうそう、今度文化祭あるじゃん!ミスコンにアミを推薦したから~」
「は!?」
周りを見ると、まだ残っていた子達が笑顔を向けていた
「私もアミ推薦したの~頑張ってね~」
「アミしかいないんだもん」
勝手な!
「無理だよ!私なんか!やめて~」
必死になる私
「ん?もぉ無理だよ~生徒会通ったから」
悪意の無い満面の笑みに、私は唖然とするばかりだった
- << 7 ∞7 「おめぇら毎時間ウゼェんだよ!」 ルイだ。 どこかから教室に戻ってきたルイは、群がるギャラリーを低い声と空気で一喝した。 しかし、その中の上級生が食ってかかった事がいけなかった。 「2年の癖に命令すんなバカ!」 その言葉にルイはその生徒の首に腕を回し軽く絞め上げた。「そぅだね~2年が出しゃばっちゃいけないもんね~」 首を絞め上げられた生徒は、予想外な反撃に取り乱し、ルイが手を話した瞬間転びそぅになりながら逃げた。 その後言うまでも無く、ルイの機嫌は悪く、私をミスコンに推薦した子達も小さくなってしまい、私は背後の空気に怯える羽目になった。
- << 8 ∞8 「あんなに怒る事ないじゃんね!」 昼休み、ルイがサヤカを先頭に五人の子を連れて私の所に来た。 「でも、ルイの他にも人集まっちゃうのうるさいって思う人も居たのかもしれないし…」 私は苦笑いする。なにせ大きな学校だ。沢山の人間が集まる。クラスの中には休み時間も勉強してる人も2人はいた。 「でも、あれはヤバいよね」 「うん。」 「ま、いいやお弁当にしよ!」 弁当を食べながら、ずっとルイの悪口を聞くはめになった あいつ昼休みいつも居ないけど、どこに行ってるんだろ…
- << 9 ∞9 私は翌日昼休み、ルイを追いかけてみる事にした。 変な興味かな。 そして昼を告げるベルが鳴ったと同時にルイは席を立った 「サヤカごめん。ちょっと他のクラスの子に用あるんだ!」 私も急いで立ち上がり、少し間を置いて尾行を始めた。
- << 10 ∞10 不思議な事にルイが歩くと周りは、皆廊下の隅へよける。昨日サヤカ達が言ってたのを思い出す。 「ルイは小学生の時から喧嘩っ早くて、みんな泣かせられてたんだよ~」 「そうそう。先輩とか後輩関係なく殴りかかる実は危ない奴だよ。だからあいつ友達あんまり居ないの」 「へ~」 私はあくまで聞き流す。実際本人がされたんじゃなきゃ噂に過ぎない。
>> 5
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サヤカが放課後私に寄って来た
「最悪だね~ルイが後ろなんて」
可愛い顔して案外ハッキリ言うなぁ。
「本当だよぉ。周りの人に何もしなく…
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「おめぇら毎時間ウゼェんだよ!」
ルイだ。
どこかから教室に戻ってきたルイは、群がるギャラリーを低い声と空気で一喝した。
しかし、その中の上級生が食ってかかった事がいけなかった。
「2年の癖に命令すんなバカ!」
その言葉にルイはその生徒の首に腕を回し軽く絞め上げた。「そぅだね~2年が出しゃばっちゃいけないもんね~」
首を絞め上げられた生徒は、予想外な反撃に取り乱し、ルイが手を話した瞬間転びそぅになりながら逃げた。
その後言うまでも無く、ルイの機嫌は悪く、私をミスコンに推薦した子達も小さくなってしまい、私は背後の空気に怯える羽目になった。
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サヤカが放課後私に寄って来た
「最悪だね~ルイが後ろなんて」
可愛い顔して案外ハッキリ言うなぁ。
「本当だよぉ。周りの人に何もしなく…
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「あんなに怒る事ないじゃんね!」
昼休み、ルイがサヤカを先頭に五人の子を連れて私の所に来た。
「でも、ルイの他にも人集まっちゃうのうるさいって思う人も居たのかもしれないし…」
私は苦笑いする。なにせ大きな学校だ。沢山の人間が集まる。クラスの中には休み時間も勉強してる人も2人はいた。
「でも、あれはヤバいよね」
「うん。」
「ま、いいやお弁当にしよ!」
弁当を食べながら、ずっとルイの悪口を聞くはめになった
あいつ昼休みいつも居ないけど、どこに行ってるんだろ…
∞11
ルイの足は屋上に向かっていた。
へ~…一人で過ごすんだ。
ルイはそのまま屋上に出て行った。
私は屋上のドアからこっそりルイを探す。
寝そべってる。ご飯食べないのかな…。しばらく観察を続けるが、起きる気配はない。結局ルイが起きたのは昼休み終了のベルが鳴ってからだった。
私は急いで階段を駆け降りる。
あ!!お弁当食べ損ねた!
今更思い出す私は何熱中してたんだろう
∞13
急に視界が下がったと思うとアミは椅子と共に床に転んでいた。
前と席を開けすぎてた為手を軽く体を浮かせ手を伸ばした時、足が椅子に引っかかったのだ
何だ!?
と思い周りを見るとクラス中の驚いた視線が集まっていた。
「大丈夫か??水崎?」 先生の心配に顔が赤くなるのが自分でわかる
「だ、いじょうぶです」
サヤカも心配そうな顔をしていた
いそいそと立ち上がろうとしている時、ルイと目が合った。
多分誰も気が付かなかっただろう。ほんの一瞬、笑いたいのに我慢した変な表情をアミは見てしまった。
何だよ!むかつくなぁ
>> 13
∞14
いよいよ文化祭当日。猛暑の中、私達はクラスでお揃いのシャツを着て販売に励んだ。
焼鳥屋、わたあめ屋、喫茶店、おばけ屋敷。小さなお祭りに私は周りの子と同じように楽しんでいた。
店番交代の時間なのにルイはいない。誰も文句一つ言わなかった。
「ね。ルイは??」
学級委員に尋ねる
「多分今日学校に来てない…」
マジか…
「あ、み~♪」
サヤカだ。
「何??」
「ちょっと来て」
- << 16 ∞15 夕方ついにミスコンが始まる。 出るだけ無駄だよ…これ終わったら帰ろう。仕事だし 私はヘアメイクまでバッチリされ、自分の番ではやぶれかぶれになって乗り切った。 大勢の前で緊張し、あまり内容を覚えていないのが幸いだ 「アミ良かったよ~。」 クラスの女子に取り囲まれる 裏切り者達めっ!も~ヤダ。かえろ 私はさっさと帰り、私服で家を出た。まさかルイと会うとは思わずに…
- << 17 ∞15 いつもの市内中心部。今日は花火大会がある為、さらに人があふれていた 最悪。暑いし、全然早くあるけないし。 ブティック通りで私はルイを見つけてしまった。しかも別クラスの女と立ち話中 げ。彼女いたんだ ふとルイと目が合った。 無視無視。 人混みを縫って先を急ごうとした私に意外にもルイは話しかけてきた
- << 18 ∞16 「よぉ」 「何か用??」 「別に」 「…」 お互い冷たい口調。私は黙々と先を急ぐがルイも無言のまま付いて来る 私はピタリと立ち止まった 「用ナイのに付いて来ないで。彼女待ってるよ」 「…彼女じゃないし」「じゃあ何?」 「あんたと話したかっただけ」
∞17
「??!」
「ルイく~ん。」
女まで来た
「あ、アミちゃんでしょ!?今日ミスコンどぉだったの??」
初めてあんたと話すんだけど。チャン付けかよ。まぁ私が年上って知らないから仕方ナイ。ここは私も大人の意地で笑顔で返すしかない
「ミスコンなんて、私出たら間違いの意味のミスだよね~。多分先輩がミスに選ばれるよ。すごく可愛い人いたもん」
ルイが笑ってる。初めて見た
「アミちゃんて、もっと大人しい人かと思ってた~」
どぉゆ~意味だよ。「じゃあ…私急ぐから」
ルイは何か言いたそうだったが、これ以上付き合わされたくなかった
>> 19
∞18
翌日は文化祭の後片付けと言う事で学校は午前中は掃除。午後授業となっていた。
私は眠気と戦う1日…店が5時まで長引いたのだ。2時間寝て学校。久しぶりに疲れていた。
あくびしか出ない
「アミ眠そう。夜更かし??」
「そぅなの。バイト終わってから映画を3本見ちゃって」
嘘ついてごめんサヤカ。
掃除も眠気で私は、はかどらない。それでも時間内には終わったけれど。
午後は授業サボってでも眠りたい。私は午後は保健室で寝てサボると決めた。
- << 22 ∞20 「いいじゃ~ん!!寝させてよ~」 「何言ってるの!いつもサボりに来て!授業に出なさい!」 うるさいなぁ。 「今日は本当に具合悪いの~」 どうやら生徒と先生で寝させる、させないで攻防がはじまっているらしい 静かにしてよ!アミは寝返りを打った。 「じゃ~いいよ!そこのベット使ってる人と寝るから!!!」 「やめなさい!!!!ハルト君」 その言葉と同時にアミの寝ていたベットのカーテンが開いた ハルト???
∞21
げっ!!!
カーテンを開けたのはルイの友達ハルト。黒髪の色白でルイとは真逆な容姿
「アミちゃんじゃ~ん」
最低な中身は似てるのか!?
気安く呼ぶな!!
「ごめんなさい水崎さん」
先生は即座にカーテンを閉めた。
あぁもぅ眠れそぅにない
「ごめんなさい先生。少し気分よくなったから教室戻るね」 「あ、水崎さん…」
「えー。アミちゃん一緒に寝んねしよ~」
先生と大バカ物を残し、私は屋上へ逃げた。
暑いかなぁ
∞23
パソコン室。
ルイはそこに入って行った
「今日はもぅ使われないから」
はぁ…という感じで私も付いて行く
ひんやりと冷たい空気が夏の空気を含んだ私の体を冷やしてくれる。
ルイはパソコン台下のちょうど配線のナイ、カーペットの床に寝そべった
「…。授業でなかったの?」
ポツリと聞いてみた「そぉいう時もある」にしても背が180㌢もあるルイは場所取るなぁ。
私はルイと机一列挟んだ場所でボコボコしてない所を探し寝転がる。
案外快適だ。私はまたすぐに深い眠りについた。
∞24
しばらくして、夢の中でアミは思っていた
今日は仕事休みにしてて良かった~ゆっくり眠れる…ん~…。ん???
飛び起きると辺りは暗い。
寝すぎた!
アミは急いで教室を出ようとした
あ、ルイ!
と思い教室を見渡すがいない
まだ門や校舎には部活中の人がいる気配はあるから出られそうだ。
ルイの奴!!薄情者!!私はだんだん腹が立ってきた。
>> 27
∞27
もう止めて!早くチャイム鳴れ!!
私の願いが強かったのか、よほど強い念力だったのか本当にチャイムは鳴った。
廊下へ逃げようと立ち上がった瞬間また転んだ。しかも今度は机一つも道ずれに。
「いったぁ~…」
「っはははふふっ。お前まぬけ」
起きあがる私にルイが笑いながら指を指している。
失礼な奴!
むくれっつらの私は恥ずかしいのを悟られない様に机を直し、平静を装って廊下へでた。
「アミ大丈夫??」
すぐにサヤカが追いかけて来てくれた、「平気、平気」
「てかさ、ルイと仲いいの??初めてだよあいつが自分から話しかけたり、笑うの。」サヤカは心配な顔をしつつ、興味津々だ
「仲良くないよ。話した事もなかったし」
「え~じゃあさっき何ひそひそ話してたの??」
見てたか…
「ゴミ付いてるって…」
「な~んだ。不良と美女なんて恋バナの定番じゃん??」
止めて。勝手にイヤな想像するのは
そぅ思ってたのに、ルイはちょくちょく教室で私には話しかけて来る様になった
∞28
「水崎、ノート見せて」
「水崎、シャーペン貸して」
「水崎、明日何曜日?」
嫌がらせ?!
学校中で怖がられてる奴に話しかけられたら私も仲間に思われる~
現に最近告白され、振った三年に
「水崎サンて…ルイと付き合ってんの??」と言われた。
「なんかさ~最近ルイ、クラスの人と少し話せる様になったよね」
サヤカが言う
「そうなの?!」
言ってるそばから
「水崎~、これ持ってて」
ネクタイだ。
「ちょっと!?」
「多島木もソレ一緒に取られない様に見てて。俺次の選択体育だから」
「う…うん」
サヤカも巻きぞい。ルイはあれでも美形だから私物はたまになくなる。《たまに》なのは本人にバレたら、とんでもナイ事になるからだと私は思う
∞29
サヤカが
「ほらね」と一言
確かにクラスの人と話してる…
「多分さ~アミ経由でコミュニケーション取ってんだよ」
サヤカは身を乗り出して言う。
まぁイイ餌ってとこね。私は。
そのうち私はネクタイを預かったのを忘れ、帰る準備をしてる時に思い出した。だが、ルイは既にいない。外を見るとルイはちょうど門に向かってハルト、リュウジと歩いていた。
私はルイの物を預かりたくない一心で窓を開け、声を張り上げて叫ぶ
「ルイ――――!!ネク―タ―イ―!!」
自分でも驚く位声がでた。
ルイ達が振り向いた「とりあえず、いいや~」ルイの冷たい声。
こっちが良くない!
「アミちゃーん好きよ―!!!バイバーイ」リュウジがちゃかし、手に持っていた物を捨てようか迷う私がいた
∞32
もぅマンガも半分読み終えた。エアコンの音と私がマンガをめくるだけの音。なんて静かなんだろう。
「アミちゃん、パンツ黒かぁ」
「!!!?」
ハルトだ。私は油断し、かっこ悪い事にパンツ丸見えで足を組んでいた。
急いで足を落とす。「ね~、アミちんさ~あ??」
ハルトは机に背中を預け、私の足元に座った。
「何よ」
私はそのまま動こうとせず、またマンガに目をうつした。
「あのオジサン、お父さんじゃないよね~え??」
ほら来た。
ハルトは、あの3人の中で一番のお調子者。悪意無く何でも言う
「だから??」
∞33
ハルトは細い腕を私の顔の両脇について、覆い被さってきた。
「だから何なのよ!」
私はイライラしてマンガを投げつける。本はハルトの肩に当たり私の頭の上まで勢いよく弾け飛んでいく。
「援交でもしてんの??」
ちょっと真面目な顔になっている。
「関係ない」
思い切り顔を背けた。
「本当に??」
話したくない。私は横を向いたまま黙った。
「じゃあ試すけど」
ハルトは私の口を手で塞ぎ、体を落として、私の首にキスをし、胸を掴んできたイヤ!!重い!!!!
「ヤダぁ!やめてぇ!!」
ハルトの手のひらで私の声は跳ね返された
∞34
ほんの10秒位だったろうか。ハルトはすぐ私から離れた。
「何考えてんのよ!」
私は恐怖で怒っていたが、ハルトは確信していた
「援交じゃないみたいで良かった~」
と言い、また元の位置に座った
「何だっていいじゃない!」
「良くないよ。…アミち~何か、あの時オヤジと居て無理してる感じだったから心配だったんだよ」
ハルトのマジな横顔に、私は惨めな気分になった
「仕方ないよ。私は働かなきゃ学校に通えないんだから」
∞35
「アミち~、自分で学費稼いでんの??」
アミち~って…割と大人じみた奴が普通に呼ぶの違和感
「そぅだよ。」
私も起き上がりハルトと椅子を挟んで座る。
「偉いっつ~か…何で高校生なのに…犯罪だよ??」
いや、実際22才だからなぁ。
「不良なのに犯罪は気にするんだ。」
私は意地悪くハルトに言う
「みんな止めて欲しいって思ってると思う」
みんなって、知ってるのあんたら位だし。
「無理だな~、学校来たいから。普通のバイトじゃとても払えない」
そう。これが現実
「そっかぁ~…何かあったら俺らに言えよ」
ガキの癖に大人っぽいこと言って。おかしい。
でも私は嬉しくもあった
その事があってから、ハルトは良くルイの所に来ては私にも話かけて来る様になった
∞36
「アミち~、あのテレビみた??ん~と…アレ。」
ハルトがルイの隣から声をかける
クラスの人は怖い奴が2人も居て萎縮気味だ
「だから何の番組だよ。」
ルイがつっこむ。
「あ~!!見た見た。アレね~」
私もいい加減に乗ってみる
「アホか」
くだらない事が楽しい。
そんなある日、私は下校中門でルイに会った。
「帰んの?」
ぶっきらぼうな言い方
「じゃなきゃココにいないし。」
負けじと返す。
「ちょっと俺に付き合わないか??」
今日は仕事が丁度無い
「いいけど」
私とルイは学校の敷地を出ると、林の方へ向かっていた。
「木こりにでもなったの??」
「ば~か」
林へ入ると真新しい、大きなバイクがあった。
>> 40
∞37
「これは??」
「先輩から買ったんだ。俺着替えるから」
ルイはメンズのショップ袋からGパンと黒い柄の入った白シャツを取り出すと、制服を脱ぎ始めた
ここで着替えなくても…
私は一応見てはいけない気がして背中を向けた
「いいよ。俺無免だからさ。制服のままだとまずいんだ」
なるほど
私はルイが着替え終わったので、振り向いた。
ルイは制服を着ていなければ学生には見えない。ホストみたいだ
「後ろ乗って」
ルイはバイクにまたがり、エンジンをかけた。
響き渡るエンジン音。暴走族という程品がないバイクではナイが…エンジン音、大型バイクってだけで目立ちそうだ。
私はちょっと高い席に足を目一杯伸ばし座り、ルイの背中部分のシャツを掴んだ。
「行くぞ」
ルイはバイクを急発進させ、危うく私は落ちる所だった。
なぜ腰に手を回さないか…何か密着するのに抵抗があった
>> 41
∞38
私達の乗ったバイクは、どんどん同じ学校の生徒を追い越し、そして注目を集めた。なんせ私は制服のまま、ヘルメット無しで、この柄の悪い服を着た男とウルサく駆け抜けるんだから
私は振り落とされないように、ルイの大きなゴツゴツした背中に必死でしがみ付いていた。
夏の暑い空気も太陽も幾分涼しく思える。バイクに乗るのは初めてだが案外気持ちのいいものだ。
どこ行くか聞いてない!
「ね、どこに行くの!?」
エンジン音にかき消され、私の声はルイには聞こえていない様だ。
「ねぇ!!!どこに行くの!!!」
「あ゛ぁっ!??聞こえねえから黙ってろ!!!」
声の無駄だ。おとなしくしてよ…
ルイは交通量の少ない細い道を選び、青々となびく水田沿いのを猛スピードで走り抜ける
明らかに都市の反対側。田舎風景の広がる方へ向かうのだけが私には分かった
>> 42
∞38
自然の中の少し大きな公園の駐車場にルイはバイクを止めた。
何十分も座ってた私はお尻がしびれていた。
風景のキレイさを讃えるより先に、やっと降りれた幸福から出た言葉は
「はぁ~お尻が痛い」何て色気のナイ言葉だろう
「そっち」
ルイは容赦なく、さっさと歩いて行く
どこへ行くんだ??渋々付いていくとアスレチックになった公園だった事を知った。
ルイは小山の上にある、滑車付きの綱がぶら下がる遊具に飛びつき
「ヒャォ―――!」
と意味不明な奇声を発し、一気に小山を滑っていく
意外すぎる一面。でも楽しそうだ!
私も小山にあるもう一本を手に取り、スカートなのも気にせず、太い綱に飛びついた。
- << 45 ∞41 「アミ昨日ルイと帰ったんだって~??」 バッグからノートを出し机に入れてるとサヤカが来た。 あれだけ目立てば、そりゃあ言われるか…でも朝早くからの質問に、げんなりする 「うん。何か…バイクに乗せてもらった」 「やっぱ付き合ってんの??やめときなよ!あんな奴」 サヤカの忠告も分からなくもない 「だから付き合ってナイから~」 「ふ~ん」 ルイが教室に入って来たのを見て、サヤカは私から離れて行った。
>> 43
∞40
ルイも私も子供みたいにはしゃいでいた。シーソーにブランコ。ジャングルジム。
「ばーか。お前危ないから」
私はわざと滑り台を登っていくルイを下から引っ張った。
「落ちろ~」
冗談のつもりだったが、ルイは足を滑らせた
「おわっ!!?」
「ひゃあっ!!!」
私はルイに押され2人共滑り台を滑り落ち、砂場にダイブ
砂臭ぁい
「もぅ!軟弱男!!」
「お前の力が強ぇんだよ!!」
私達は砂まみれのお互いの顔に笑いが止まらない。
「大丈夫か!?」
ルイは立ち上がると手を差し伸べてくれた。
「ありがと」
私は手を伸ばし、引き起こしてもらう。
良いところあるんじゃん。
遊び疲れた私達は夕焼けの中汚いまま、缶ジュース片手に公園を流れる小川の石の上にいた
「すごく楽しかった」正直帰りたくなかった
「悪かったな付き合わせて」
「ううん。また誘って欲しいくらいだよ」
恥ずかしくて、私は岸へ一人で戻る。
本心だった
「じゃあ…今度は買い物付き合ってよ。何かおごるから」
「じゃあ行くしかないなぁ」
私は意地悪だ
その日は家まで送ってもらった。
でも明日から、どんな顔で会えばいいのか…分からなくなった
∞42
クラス中が私とルイに注目していた。
学校中が知っているのだ
ヤダなぁ
ルイもそれを知ってか、話しかけて来ない。
あっけなく今日も学校は終わった。
私もあまり周りを気にしてはいけないのだけど、変な気持ちのままだった。
切り替えなきゃ!!仕事、仕事!!私は足早に店へ向かった
∞43
「おはようございます」
私はメイクに入る
結構大きなクラブなのだ
「おはよ。今日はどんな髪にする??」
「ん~この前の好評だったからそれで」
髪をやってもらい、化粧もしてもらえるが、化粧は自分でする。自分の満足行くようにならないから
体のラインが出る白いドレスを見にまとう。
「リナちゃん指名です」
「は~い」
ほら、こうしてればルイを思わずにすむ
∞44
なのに…
「こんばんは~!久しぶりじゃない??」
いつもの若い指名客の連れを見て私は固まった
リュウジがいる。
うわぁ…
余計な事に客はリュウジを紹介してきた「あ、あいつ後輩」
「そぅなんだ~初めまして」
リュウジは驚いた顔と共に軽く会釈した世の中狭すぎ。てか未成年のクセに来るな!
私はリュウジの隣に座らずに済み、他に指名客がいたおかげで彼らが居た2時間のうち、あまりその席にはいなかったのが、まだ幸いだった。けれど明日を考えるとまた憂鬱
- << 50 ∞46 私は用心深く屋上のドアの隙間から彼らがいないか覗いていた。 あ…誰か居る。リュウジとハルトだ。あ~あ、タバコ吸ってるし… 2人はたばこを吸いつつ、ハルトは鏡を見ながらワックスで髪を立たせている 「へ~援交じゃないっては分かってたけどやっぱりクラブねぇ」 「マジびびった。まさか水崎が居るとは思わなかったからさ」 リュウジ言わないでよ!! 「ルイは知ってんの?」 「さ~知らないんじゃん??俺言う気もないし」 「へ~」 タイミング悪いなぁ私。よりにもよってこんな話をしてる時に見つけちゃうなんて。 ルイが知った所で…って思う。 聞きたくない。教室のベランダ行こ。 私は静かに階段を降りた。 誰もいない教室で気持ちがモヤモヤした私は、バッグから8ミリのバコを取り出し、ベランダにでる 真面目な高校って世間は思ってるが案外喫煙率は高いかもしれない
>> 48
∞44
なのに…
「こんばんは~!久しぶりじゃない??」
いつもの若い指名客の連れを見て私は固まった
リュウジがいる。
うわぁ…
余計な事…
∞46
私は用心深く屋上のドアの隙間から彼らがいないか覗いていた。
あ…誰か居る。リュウジとハルトだ。あ~あ、タバコ吸ってるし…
2人はたばこを吸いつつ、ハルトは鏡を見ながらワックスで髪を立たせている
「へ~援交じゃないっては分かってたけどやっぱりクラブねぇ」
「マジびびった。まさか水崎が居るとは思わなかったからさ」
リュウジ言わないでよ!!
「ルイは知ってんの?」
「さ~知らないんじゃん??俺言う気もないし」
「へ~」
タイミング悪いなぁ私。よりにもよってこんな話をしてる時に見つけちゃうなんて。
ルイが知った所で…って思う。
聞きたくない。教室のベランダ行こ。
私は静かに階段を降りた。
誰もいない教室で気持ちがモヤモヤした私は、バッグから8ミリのバコを取り出し、ベランダにでる
真面目な高校って世間は思ってるが案外喫煙率は高いかもしれない
- << 51 ∞47 フーッと曇り空に煙を吹き出す。 ルイがもし私がクラブで働いてると知ったらどぅ思うんだろ。もぅ話してくれなくなるのかな。 「おい!!」 怒鳴り声にびっくりする。 ヤバい!!と上から覗く顔を見るとニヤけるルイ。 「ちょっと~ビックリするじゃん」 私の心臓は急に鼓動が早くなり、上手く血を送り出せないんじゃないかと思う程にされた。 「お前も吸うんだ?」 「え??」 ルイの視線の先のには私の指に挟まれたタバコ。 「少しね」苦笑いで返す。 「お前今日の放課後は暇??」 「あ~…今日はバイト」 「じゃあ明日は??」 壁の向こうにいないで隣に来ればいいのに。 「明日も。明後日は空いてるけど??」 「買い物付き合ってよ」 「う…うん。何買うの??」 「服」 楽しみにしてる自分に気が付かなかった。
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続きます。 名とは、古来から、神事とされていたそうです。 神へ…(通りすがりさん0)
81レス 774HIT 通りすがりさん -
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友達100人出来るかな・パート3
ひいちゃんの友達スレあった〜♫ 私からも(っ´>ω<…(エア)
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