🔄過食嘔吐🔄

11年前・・・
最初は軽はずみでした。自分のしている行為が過食嘔吐と自覚したのは三年も後でした。
若い頃スリムな体型だった私は友人に細いと言われるのが嬉しかった。
他に勉強もスポーツも顔も特に何が長けているわけでもなくそれ位しかなかった…。
成長期に入り大好きなご飯を食べてたら顔に肉がついてきた。元々丸顔で首も短いので余計だった。ちょっと食べ過ぎた時よく分からないが吐いてみようと思った。
そうすれば食べた事が無かった事になるから。
そこからだった、悪夢のはじまりは。

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とにかく、食べたいものを食べまくった。
家族も驚く程。毎日毎日毎日。食べて吐いて食べて吐いて。親には何でそんなに食べてるのに太らないの？と言われたが、素知らぬ顔で体質と言った。お願いだから気づかないで…。
食べても太らない。友達にも羨ましがられる。優越感。嬉しくてたまらなかった。まるで特技かのように、むしろ日課、それ以上になくてはならなくて薬のような快楽、吐きたくたまらない中毒になっていた。過食嘔吐………
たまに疲れた時吐くのを忘れて寝てしまう…夢の中では必死に吐いてる。そして時間が経ち目が覚める、言い表せられない程の後悔、自分を責める、急いでトイレに顔を向ける…吐いても胃液しか出ない、喉や口の中が胃液で痛がってる、ビリビリ苦い……疲れたやめたい………。便座に何度も顔を突っ込みながら水面にうつる自分を見つめて静止する。そしてまた何かにとりつかれたかのように吐く。もうこの頃には過食嘔吐を止めたくも止められないコントロール出来ない完全に自制心を失った人になっていました。

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誰か助けて私を止めて、記憶喪失になって何もかも過食嘔吐なんて知らなかった頃に戻りたい。
体が疲れきっていた。それでも、何か満たされないものを埋めるかのように胃が張ち切れそうになるまで何回でも吐いた。一年365日１日二回11年間約8000回…時間はお金は食べ物は健康な体は、かえってこない…
何やってんだよ…何やってんだよ…一生続けるのか、こんなこと。
私幸せ？

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一番のピークは18～25歳。殆どだけど過食嘔吐中心の生活と言っても過言ではないくらい。１日中一年中食べる吐くで頭がいっぱいだった。病院にも通ったけど薬も処方されたけど、きっと治す気が無かったんだろうな…治りたいと思う反面、これを失ったらどうやってストレス解消しよう…いや、むしろこれがないと怖いかも。意味が分からないけど本当にドラッグのようで…。なきゃいられない心になっていた。吐いて吐いて吐いて顔は膨張しえらがかなり張っている唾液線が常にパンパン。眼は毛細血管が切れて涙袋の下辺りも毛細血管が切れて浮き出ていた。なんとも醜い。しかし腕と脚は細く、お腹は常に出ている。食べまくった後のお腹は妊婦だ。今から口から全部出してやる。さっきまで過食している時間が無心になれたのに今度は吐くという事だけに全集中。狂っている。

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吐くとスッキリする。自分の中のいらない物全部全部出してやる。食べ物も感情も何もかも。吐き出してしまえ。
達成感さえ感じていた。こんなに食べてこんなに吐いた。そしとすぐ我にかえり自分を責める。その繰り返しの日々。あの頃仕事をしながらよく体力がもったなと今でめ驚く。私が過食嘔吐だという事は誰も知らない。家族も友達も恋人も。
知らない方がいい。知られたくない。そんな目で私を見ないで。だから何もかも記憶が無くなればこんな生活から抜け出せるのに。そんな事も神頼み…。自分に呆れる
記憶が戻ったら同じ事…自分自身との闘いなのだ。

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一時期開き直った時期もあった。私の特技趣味ライフワーク過食嘔吐です。これなら誰にも負けず出来ます。吐きやすい食べ方、最初に何を食べておいた方がいいのか順番や飲み物、食べたら出来るだけ早く吐く。こと細かに説明出来る。でも私、それって自虐行為であって誰も幸せになれないよね。その仲間増やして教えてどうするの？私みたいな子が増えるだけ…私も周りも何が一番の望みでありベースか…それは生きる事、幸せを感じれる事、生かされている事、笑える事なのだ。
過食嘔吐を続けて、誰が幸せなのか、救えるのか助けられるのか、
悲しみを広げるに過ぎない。こんな思い私だけで充分なんだよ。

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