まだまだ夏やしね〜恐い話〜

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大学生（ 20代 ♂ ）
2010/08/18 07:30(更新日時)

赤い部屋

ある女子大生が都内の大学に通う為に地方から引っ越して来た
都内の物件はどこも高く、仕方なく安いボロアパートに住むことにした
部屋はその名の如くボロい
入って右側の壁には穴まであいている
小さい穴ではあるがどうやら隣の部屋まで繋がっているようであった
彼女は興味本位にその穴を覗いてみた
しかし向こう側に見えるのは赤一色であった。
それがなんの赤なのかは分からない。お隣りさんが赤いポスターやら壁紙を貼って穴を塞いでいるんだろうと予想した
だがその赤色にはなにか惹かれるものがある
彼女はちょくちょく暇を見つけてはその穴を覗き、赤色を見つめていた
朝見ても昼見ても夜見ても、やはり向こう側は赤い。

…ある日、大家さんと立ち話に華を咲かしている時ふと聞いてみた

｢そういえば、右隣りに住んでる人って、どんな方なんですか？｣

｢変わった方が住んでますよ｣

｢変わってるとは？｣

｢目が赤いんですよ。｣