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交換小説の2人~サブスレがメインになってきた?!~のスレ

No.101 18/12/15 22:25
名無し
あ+あ-

「同窓会」


「卒業〇〇周年記念の同窓会を行います。」

ある日、1枚のハガキが私の元に届いた。

小学校の同窓会。

小学生の頃の私は、内気で男子達や1部の女子達に馬鹿にされており、あまり良い思い出もなく、
不参加に〇を付けかけたのだが、ふと思い直し何とはなしに参加に〇を付けた。

当日、急な予定が入り、会も終わる頃に慌てて駆けつけた私を予想以上に皆が歓迎してくれた。

「わあ!雰囲気変わったね!キレイになったね!」

口々に皆に褒めそやされ、チヤホヤされ、かなり良い気分に浸っていた私の目に1人の男性の姿がうつった。

かなり若いけど、あの人誰かな?

「悠くんも変わったでしょ?すごくカッコよくなっててビックリしたよね。」

周りが説明してくれる。

え?

悠くんて誰?

名前に心当たりがまるでない。

「え?ごめん、悠くんて…
後輩か何か?」

私の言葉に、

「やだ~美優ちゃんたら中身は相変わらず天然ちゃんなんだから。」

相手が面白そうに笑う。

「田中悠くんだよ!」

田中…?

ますます知らない。

分からない。

「悠くん、あんなに地味だったのに変わったよねえ?すごくイケメンだし明るくなったよね。」

周りもウンウンと頷くので、仕方なしに私も思い出した振りをして頷き合わせた。

一次会のお開きの恩師の挨拶で、
「今回、美優と悠の2人が変わりすぎて別人になってて全く分からなかったよ。」
との言葉に皆が笑い、私も笑いながら何となく悠くんに親近感を持った。

2軒目のカラオケでは悠くんの隣りの席になり、

「僕も美優ちゃんも大人しかったからこうやって話すのは初めてだね。」

と悠くんが懐かしそうに話しかけてくれて2人で今の状況を報告し合い盛り上がった。

会がお開きになり、皆とバタバタしているうちにいつの間にか悠くんは居なくなっていた。

あれ?

とは思ったが、急いで帰ったのだろう。

私は実家に帰ると直ぐに卒アルを探した。

なぜか出てこない。

母に聞いても、

「ここにしまっておいた筈なんだけど…」

と首を傾げる。

同級生の名前を紙に書き出してみる。

田中悠という名前を除き全員書けた。

そのうちにあれだけこだわっていた筈の悠くんの本名をまた忘れてしまった。

1人だけ顔も名前も思い出せないなんて…
ごめんね。

でも…
君は一体…誰…?

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