どうなるのかなー…
習い事の先生に告白された。
歳は私より14歳上。
はっきり言って、好みでも何でもない。
だって、おじさんだもん。
困った顔してたら、
「とりあえず付き合ってみて下さい」
「僕の事をまず、知って」
と、言われた。
仕方なく、付き合う事になってしまった。
それから、全てが変わった。
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ん…
もう…
指が動くたびに、身体に力が入らない…
気持ち良くて…
ちゅーも気持ち良くて…
先生に胸を揉みしだかれたり…
舐められ…摘ままれ…
気付いたら、ぐったりしてた。
先生が
「気持ち良かったでしょ?」
「イッちゃったかな?」
イッちゃう…?
意味解んないけど、気持ち良かった。
「気持ち良かったでしょ?」
「答えて」
ちゅーしながら、先生がまた触ってきた。
「あっ…ん…」
「気持ちいいでしょ?答えて。」
「気持ちいいけど…」
「けど?けど何?」
「嫌…。怖い。怖い…」
「大丈夫大丈夫。気持ち良くなるだけだから。」
そう言いながら、また触ってた。
私はもう、動けなかった。
先生がまた触ってきた。
恥ずかしいけど、
抵抗する元気はもうなかった。
身体中舐められ、乳首を吸われ、もう…
動けなかった。
誰か…助けて…
先生が
「そろそろかなー?」
言ったかと思うと…
先生が私の中に入ろうとしてきた。
「あ…いや…」
「んっ?まだか…?」
アソコを舐めたり、触ったりして入ろうとしてる。
いや…
でも、抵抗出来ない…
「はぁ…はぁ…はぁ…
あ…っ…嫌…」
先生がしっかりと私を掴んで、離してくれない。
あ………
んっ…
「いや…先…生」
助けて…
「あーーーっ」
何かが壊れた気がした。
私の中に先生がいる。
私の上に先生がいる。
先生が…動いてる。
先生が…
帰りたい………
帰りたい………
先生が隣で寝てる。
今なら帰れる…?
布団からそっと出て、服を探した。
見当たらない…
どこ…に…
あちこち探しても見つからない。
「何してるの?」
「え…と…」
「先生…私の服は?」
「服?」
「なんで服がいるの?」
「帰ら…なきゃ…」
「ん?」
「まだ帰らないよ」
「まずは、お風呂入ろうか」
脱衣場の鏡の前に立たされた。
先生が後ろから、乳首を掴んできた。
「あっ…はっ」
「嬉しいなぁ。よく感じてくれるよねぇ」
「もっと感じて」
「鏡で自分の顔を見て。」
そこには、抵抗出来ない私がいた。
先生にまたイカされた。
洗い場でも、先生は入ってきた。
「気持ちいい…」
「凄い…最高だ…」
「セックスって、気持ちいいでしょ?」
「ん…」
「ちゃんと答えて」
「気持ちいい…けど…」
「けど…?何?」
先生が私の中で、ゆっくり動いたり止まったり…
深く浅く動いて…
そのたびに快感に支配された。
言葉は出なかった。
「だめだ…」
「やっぱりだめだ。」
………?
意味が解んない…
「やっぱり、まだ帰したくない!」
先生が後ろから、抱きしめてきた。
「今帰ったら、もう逢ってくれないでしょ?」
「だから、まだ帰さない」
その言葉に、凍りついた。
先生の両手が、服の中に滑りこんできた。
「あっ…」
思わず声が漏れた…
「先生…もう…もう…嫌………」
「だーめ。」
「もう少し保険が欲しいんだ。」
保険…?
激しくキスされて、また服を脱がされた。
ベッドの横の鏡に、私の全身が映ってた。
「よく見て」
「ここ気持ちいい所だよ」
「見ててね」
んっ…………
あっ……
はぁはぁはぁ…
「まだイッちゃダメだよ」
イキそうになると、先生の指が止まる。
その繰り返しで、
最後に大きくイカされて
また、眠りに落ちた。
ピピピ…
ピピピ…
朝。
身体が鉛のように重い。
起きないと………
「おはようー」
!?
「朝だよー。ご飯出来てるよー」
なっ………
「寝過ごさないか心配だから、起こしにきました(笑)」
「うーそ」
「逢いたくなったんだー」
「それから~(笑)」
「気持ち良くなろうねぇ~」
「間違えた(笑)気持ち良くさせてねぇ~」
そう言いながら、キスしながら触ってきた。
頭では嫌なのに、気持ちいい…
嫌なのに気持ちいい…
クチュクチュクチュ…
「嬉しいなぁ。もっと感じてね」
先生がアソコを舐め始めた。
「そこは嫌っ!先生…」
「お願い…やめ…て」
「やだっ…」
先生が楽しむように、舐めてるのが解った。
激しくイカされて、
ゆっくりと先生が入ってきた。
「あぁ…最高だ…」
先生はそればかり言いながら、
そのまま二人で果てた…
「この続きは、仕事終わってからね」
どんどん私が消えていくような気がした。
「お仕事ご苦労様でした」
「疲れたでしょ?ご飯食べようか」
………
「先生…」
「今日は私、とても疲れてるの…」
「だから…」
「うん。疲れてるよね」
「だから、ご飯用意してるんだ」
「さっ。早く乗って」
…………
「あの…だから今日は…」
「さぁ!乗って!」
先生の目が怖かった。
言葉は優しいのに、目が笑ってない。
怖い。
「…………はい…」
先生のマンション…
また、ここに来てしまった。
車から降りて、部屋へ行こうとするんだけど…
足がすくんで動かなかった。
「どうしたの?」
「歩けないの?」
動かない…
あの部屋には、行きたくない…
「仕方ないなぁ(笑)」
「じゃあ、抱っこしてあげるね(笑)」
「んー。あやは良い香りがするね」
「可愛いねぇ。愛してるよ」
「大好きだ」
そんな事を言いながら、部屋に連れていかれた。
「あやの為に沢山作ったんだー」
「さっ。食べよう」
先生は、にこにこしながらずっと話してた。
食べ終わって、洗い物をしてたら後ろから抱きしめられた。
「もうガマン出来ないや」
そう言いながら、うなじにキスしながら胸を触ってきた。
「あっ…はっ…」
「あやは乳首が弱いよねぇ」
「はぁ…あっ…あ…」
頭の芯がくらくらしてくる…
キッチンで愛撫されて、そのままイカされた。
ソファに先生が座って、その上に座らされた。
「角度が変わると、気持ちいいでしょ」
そう言いながら、右の乳首を吸われ、左は指で刺激された。
「あっ…」
蕩けそうなぐらい気持ちいい…
先生にされるがまま、何度もイカされた。
ほどなく、私の家は解約された。
先生と住み始めた。
客観的に見たら、先生はいい人だと思う。
休みの日には、色んな所に連れて行ってくれた。
家事全般は、全てしてくれた。
私がやりたければすればいいし、嫌ならしなくてもいいと言った。
私は、やる気がなかった。
だから全てしてもらってた。
先生はにこにこしてた。
不思議に思ったから、聞いてみた。
「先生…」
「なんで、いつもにこにこしてるの?」
「なんでって(笑)」
「あやが大好きだから、自然と笑っちゃうんだ」
「あやが居るだけで幸せなんだ」
「あや」
「なんですか?」
「僕と結婚して下さい」
「結…婚?」
「私と?」
「うん。僕と家族になって下さい」
家族…………
「…………」
言葉が出なかった。
「あや」
どうしよう…
ダメな気がする…………
ダメだダメだダメだ…
でも断って、怒らせたら怖い。
先生は優しいけど…
私を大事にしてくれるけど…
何だか違う気がする。
何か違う気がする。
どうしよう…
「あや。ドライブに出ようか」
「え…あ…はい。」
よく解んない山の中に行った。
そこには人気のない、建物があった。
古い小さな学…校……?
壊れた窓から、中に入った。
教室の中には、黒板や机が残ってた。
窓から外を眺めてたら、先生が抱きしめてきた。
「あや…」
「どうしたの?」
どうしたの?って、聞いても仕方がないけど…
まただ…
先生の指が、服の中に入ってきた。
抵抗してもムダだ…
先生は、したいと思ったら絶対にする。
先生は、私の身体を私以上に解ってる。
逆らえない。
でも何だろう…
最近は、そんなに嫌じゃくなった。
先生の言うとおりにしていれば、怖い事も痛い事もない。
教室の中で何度もイカされた。
「あや…あや…」
「気持ちいいでしょ?」
「僕の言う通りにしてね」
先生が私の中に入ってきて、気持ちよさそうにしてる。
先生が気持ち良くなってるのを見ると、嬉しく思う事すらあった。
先生が可愛く見えた。
帰り道サービスエリアで休憩した。
ご飯食べて、車でゆっくりしてた。
「先生…」
「ん?」
「結婚………」
「今はまだ嫌…」
「なんで!?」
「解んないけど…」
「今はまだ…」
精一杯の抵抗だった。
『「今は」って事は、近い将来は結婚してくれるんだね?』
「うん…」
「いつ?それを教えて」
いつって………
「えっと…」
「あと3年ぐらい…かな?」
「3年!?」
「長すぎる。1年!」
1年!?
「うん…じゃあ来年ね」
「嬉しいなぁ」
「あや大好き」
「あや愛してる」
「ずっと一緒だよ」
「先生…一つだけ条件がある」
「なーに?」
「ケータイの写真も動画も、ビデオもパソコンのデータも全部破棄して」
「お願いします…」
「ごめん。それはムリ」
「それは聞けない」
「なんで…………?」
「アレがあると怖いの」
「だから…お願いします」
「ごめん。それだけは聞けない」
「あやが怖いように、アレがないと僕も怖いんだ」
「だから、ごめんね」
目が笑ってない。
お願いしても、ムダなパターンだ…
何かが弾けた気がした。
逃げようとしたけど、ドアには鍵がかかってた。
「もう嫌!私帰る!鍵開けて!」
ガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャ
暴れる私を、先生が押さえつけた。
適わないって解ってても、暴れずにはいられなかった。
あれだけ暴れたのは、私の人生で初めてだったような気がする。
「あや!大人しくして!」
「あや!こっち見て!」
「暴れてもムダでしょ?」
「手荒な事させないで」
先生に両手を縛られ、押さえこまれた。
「暴れちゃダメでしょ?」
「少し大人しくなって」
そういいながら、指が滑りこんできた。
「先生…嫌っっっ!」
「嫌じゃないでしょ」
「大人しくなって」
いやっ…
はぁっ…はぁ…あっ…
嫌なのに…力が入らない…
次に目覚めたのは、ベッドの上だった。
それから先輩と色々と相談した。
まずは、バイトを辞めなくていいようにする事。
これは入る時間を減らす事で、なんとか先生に納得してもらった。
でも…
時間を減らす事で、先輩と会える時間も減ってしまった。
先輩は本当に頑張ってくれた。
先輩を選んだのは、正解だった。
私が逃げ出した後の住む所も、手配してくれた。
先生が私を探しに来た時の、みんなに対処の方法を説明してくれた。
でも…
パソコンのデータの消去とかだけが、パスワードが解らなくて進まなかった。
何とかパスワードを調べないと…
でも、それは意外と簡単に解りそうだった…
部屋に隠しカメラを付けて、先生のパスワードを映す。
先生が仕事に出たら、先輩達がやってきて隠しカメラをスタンバイしてくれた。
私の脱出計画は、思った以上に早く進んでいった。
先生は仕事から帰ってきたら、私が居るか真っ先に部屋に確認にくる。
私を確認したら、そのままセックスが始まる。
先生のセックスは、とても優しい。
まぁ…
先生以外と経験が無いから、比べようがないんだけど…………
いつも気持ちのいいキスから始まる。
キスと同時に愛撫されて、濡れるのが自分でも解った。
私が濡れると、先生は喜ぶ。
私の感じる顔を見ると、先生は気持ちいいと先生は言っていた。
他の人も皆、そうなのかな…
先生を怒らせなければ、気持ちいい事ばかりしてくれる。
私が笑うと先生も笑う。
私が感じると先生も感じる。
私がイクと先生もイク。
私が不安になると先生も不安になる。
何か…
面白いな………
母は私を産んで、直ぐに出ていったらしい。
父が私を育てる事が出来ず、父方の祖母に育てられた。
5歳になった時に、父が再婚した。
でも私は父に引き取られることはなく、祖母に育てられた。
祖母が中学生の時に他界した。
それから、父と義母と妹と一緒に住み始めた。
義母は身体が弱かったが、いい人だった。
父と再婚した時には、お腹に妹がおり私を引き取れなかったと教えてもらった。
何度も謝られたが、何も思わなかった。
違う…
解らなかった。
暫く家族ごっこをしたが、高校を出た後一人暮らしを始めた。
わざわざ家から遠い学校を選んだ。
家は居心地が悪かった。
一人暮らしを始めた時、何か解放された感じがして嬉しかった。
「先生…」
「ん?なんですかー?」
「一人で外に出たい」
「んー?」
「それは難しいねぇ」
「どうしてもダメ?」
「うん。ダーメ」
「そっかぁ…」
「一人で出かけたら、お仕置きするからね」
「はい…」
そう言って先生はキスしてきた。
「はっ…あ…」
「あ…んっ…」
私は先生の腕の中で眠りに落ちる。
目覚めると先生が横にいる。
「先生…」
「んー?」
「外に行きたい」
「今日は仕事だから、留守番の日でしょ」
「でも…行きたい…」
「どうしても海に行きたい…」
「行きたいの…」
「お願い…………」
「ムリ言わないで。」
「お仕置きしてもいいから…」
「だから…」
「お願いします…」
何故か解らないけど、この日はどうしても海が見たかった。
「やっぱり…いやっ…」
「シャワー浴びてから…」
いきなり先生が入ってきた。
でも、直ぐ気持ち良くなってしまう。
先生が、深く入ってくる。
子宮の辺りを、ぐりぐりされると変になる。
それを楽しむように、先生はぐりぐりする。
「あっ………んっ…」
浅く突いてくる時、指でも触られる。
触られると、直ぐにイってしまう。
挿入したままイカせるのが、最近の先生の好きなパターンみたい。
イった私を押さえつけて、乳首を攻めて突いてくる。
気持ち良すぎて変になる。
それを見ながら、先生も果てる。
気持ちいい…
初めて先生に言った。
「もっと…」
「もっとしたい」
恥ずかしかったけど、もっとして欲しかった。
「先生…」
「んー?なーに?」
「私の携帯のデータって…」
「パソコンに入っるでしょ?」
「急にどうしたの?」
「入ってるでしょ?」
「…………」
「全部入ってるよ」
「先輩の…………」
「連絡先…教えて欲しいの」
怖い…
先生が怒るのが解った。
「………どうして?」
怖い…………
目が…
全部が怒ってる…
頑張れ私!
「元気な事を伝えたいの」
「急に居なくなっちゃったから、心配してると思うんです」
「それだけ伝えたいの」
先生が近づいてきた…
「あや………」
あ…
抱っこぎゅーだ…
「先輩に会いに行こうか」
えっ………!?
「え???本当に!?」
「今から会いに行こうか」
「は…はい!」
凄い…
怒ってない?
とても優しいキスをされた。
最近、抱っこぎゅー
って、よくされる。
抱っこぎゅーされると、とても安心する。
眠る時も抱っこぎゅーって、してくれる。
とても安心する。
「あや…」
「はい?」
「帰ってきてくれて、ありがとう…」
「本当は…凄く怖かったんだ」
「向かってる時も、怖くて怖くて…」
「店の中で、あやが見えなくなった時、本当に怖かった」
先生…
「だから…」
「あやが戻った時に、泣きそうになったんだ」
先生…
「先生…」
「私の帰る所は、先生の所でしょ?」
「あや…」
「これ、先生の好きにしていいよ」
先輩がくれた連絡先を渡した。
「あや…これ…」
「先輩がね、逃げたくなったら連絡しろってくれたの」
「でも…もう必要ないから」
「先生の好きにしていいよ」
「あや。これは持ってなさい」
「あやが逃げたくなったら、逃げてもいいよ」
先生…?
「先生…なんで?」
「なんで、そんな事言うの?」
「あやの事、嫌いになった?」
「私は、どこにも行かないよ」
「先生の側に居たい」
「だから…そんな事言わないで…」
解らないけど、何だか怖かった。
いつもと変わらない朝。
その時、先生の携帯がなった。
「え!?」
「いや…ちょっと…そんな急に…!」
はぁ…
先生が大きなため息をついた。
「どうしたの?」
「弟が…」
「暫く泊まりに来るって…」
「弟?先生…弟が居たの???」
「今夜来るって…」
はぁ…
「あ…」
「暫く居るって事は、私…どうしたらいい?」
「ここに居て大丈夫?」
「もちろん居て大丈夫だよ!」
「ただ…あいつ女癖が悪いから心配なんだ…」
「僕の居ない時が、心配だ…」
「私は気にしないから、大丈夫よ?」
「うーん…」
「うーん…」
先生がこんなに心配するって事は、本当に女癖が悪いんだと思った。
どうしよう…
私…お荷物だ…
「あや。とりあえず仕事に行ってくるから」
「弟が来ても、居留守使っててね」
「はい!行ってらっしゃーい」
心配そうに先生は、仕事へ行った。
弟さん…
どんな人だろう?
歳は何歳なんだろう?
男前かな?
背は高いのかな?
なんの仕事しているんだろう?
気になる事は、沢山あった。
とりあえず部屋を片付けとかないと…
シーツを変えて掃除して、ご飯の用意まで終わらせる事にした。
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
インターフォンには、知らない男の人が映ってた。
弟さんかな?と、思ったけど居留守した。
夕方にもやってきたけど居留守した。
19時をまわった頃、先生と弟さんが帰ってきた。
先生に送迎してもらって最初は、ビジネスホテルで過ごしてた。
先生が来たら、セックスして家に帰った。
天気のいい時は、海を散歩したりした。
映画を見たり、買い物したり…
色々して過ごした。
弟さんは、私が仕事に行ってると思ってたみたい。
まぁ…
先生と一緒に出て、帰ってきたらそう思っても不思議はないか…
作戦は成功してた。
でも、先生はイライラしてた。
弟さんは、先生と正反対の人だった。
使ったら、使いっぱなし。
食べたら、食べっぱなし。
脱いだら、脱ぎっぱなし。
弟さんは、やりっぱなし君だった。
一週間目の朝早くに、唐突に弟さんは出て行った。
先生はホッとしてたみたい。
先生に行ってらっしゃいをした後、久しぶりにゆっくりしてた。
ピンポーン。
ピンポーン。
ピンポーン。
画面を見たら、弟さんだった。
忘れ物でもしたのかな?
カチャ。
「どうしたんですか?」
「忘れ物~」
「あやちゃん仕事は休み?」
「あ…はい」
「嘘でしょ(笑)」
「あやちゃんは、無職でしょ」
「違います。今日は休みなんです。」
「ふーん」
なんだろう…
何だか嫌な感じ。
「ねぇ~」
「お腹空いたー」
「何か作ってよー」
「忘れ物は?」
「まずは、腹ごしらえしてから~」
「俺、風呂入ってくるから適当に作ってよ」
「宜しく~」
え………っ…………
まずい。
先生に連絡しないと…
ぷるる…
ぷるる…
ぷるる…
出ない…
「先生。あやです」
「弟さんが忘れ物って、帰ってきて…」
「今、お風呂入ってます」
「どうしよう…」
「あー!さっぱりした」
「あやちゃんも入ってきたら~(笑)」
「私は大丈夫です」
「焼飯とスープ出来ましたよ」
「ありがとう~」
「うん。美味い!」
「いいお嫁さんなるよ」
「ありがとうございます」
なんだろう…
何だかざわざわする。
先生…
どうしよう…
げぷ。
「美味かったー」
「ごちそうさん」
「あやちゃん」
「はい?」
「俺ねー」
「兄貴の事、大っ嫌いなんだー(笑)」
「あやちゃんは、兄貴のどこがいいの?」
「どこって………」
そう言えば…
どこが好きなんだろう?
「…………えっと……」
「兄貴の事、大っ嫌いたからさー」
「兄貴の大事なもの壊すの、好きなんだよねぇ(笑)」
「それって、性格悪くないですか?(笑)」
「うん。俺って最低野郎だからねー(笑)」
怖い……………
先生…………
「………」
「洗い物してきますね」
胸がどきどきする…
どうしよう…
プシュッ。
「やっぱり風呂上がりのビールは、美味いよねぇ」
そう言いながら、弟さんが近づいてきた。
先生とは違う身体が、離してくれない。
先生とは違う…
「あ……っ…はっ…」
服の中で指が動いて…
「あっ…」
「嫌っ…!」離し………て……
「いや…あ…」
「凄いねぇ。あやちゃん」
「感じやすいんだねぇ~」
いや…
先生…………
先生…
助けて………
「えっ…」
「なんだこれ?」
え………
あっっっ!!!
先生の印!
「これ兄貴がしたの?」
「…………」
そう言いながらも、弟さんの指が止まる事はなかった。
くちゅくちゅくちゅ…
頭の芯がくらくらする…
「兄貴はあやちゃんの事が、大好きなんだね~」
「そのあやちゃんを、俺のもんにしたら…」
「面白くなりそう(笑)」
「はっ…はぁ…はぁ…」
いや…はぁはぁ…
先生…………
「凄く感じてくれてるね~」
「兄貴より気持ちいいでしょ?(笑)」
「やめて…」
「お願……………」
んー………っっっ
先生とは違うキス…
「はぁはぁはぁ…」
身体に力が………
「そろそろイっちゃいな(笑)」
「いや…」
「はっ…」
いや…でも…
先生と違うのに気持ちいい…
「あっ…あ…」
「い…や………ぁ…あーっっっ!」
はっ…
はぁはぁはぁ…
はぁはぁはぁ…
「ん?イっちゃったかな?(笑)」
「イっちゃったあやちゃんも可愛いねぇ(笑)」
「じゃ。そろそろお邪魔しよっかなー(笑)」
「嫌…お願い…………」
「助けて………」
「いーや(笑)」
「兄貴のセックスと比べてみてよ」
「俺の方がいいかもよ(笑)」
先生…………
どれくらい眺めていただろう?
陽が陰り始め、ひんやりとしてきた。
「帰ろうか」
「うん」
手を繋いで歩きだした。
「先生…」
「うん?」
「ごめんなさい…」
「ごめんなさい…」
「ごめん…な…さい…」
「僕こそごめん…」
「あいつを、家に入れるんじゃなかった。」
「あいつは昔から、僕の大事なものを壊すのが好きなんだ…」
「また来るかもしれない………」
どくん…
どくん…
「あいつは、諦めが悪いんだ」
「先…生…」
「ごめん…」
「今回の事は、全部僕が悪い…」
「嫌な思いさせて、ごめん…」
「先生…」
「もし…」
「もし…私が弟さんに…」
私が弟さんに、やられたら…
怖くて聞けなかった。
「あや…」
「愛してるから」
「何があっても、愛してるから」
「あやが居ないと、僕は生きていけないんだ」
「愛してるよ」
「先生…」
「また助けてね…」
「うん」
「絶対に」
何だか安心した。
なにもする気が、起きなかった。
なにもしないまま、1日が終わる事が多くなった。
あれから何日が経っただろう…
先生は…
いつもと変わらない。
私には、にこにこ笑顔しか見せなかった。
今も昔も、先生の考えてる事が解らない。
私は…
自分の事なのに、自分が解らないでいた。
ピンポーン。
ピンポーン。
ピンポーン。
誰だろう…
宅配屋さんだった。
「はーい」
カチャ。
「宅配でーす」
「うっそ(笑)」
「ごめんねぇ~」
「あやちゃんに、会いに来ました~」
お…とう…と…さん…
な…ん…で
全身が凍りつくのが解った。
声も出なかった。
逃げようと思っても、足が動かなかった。
「あやちゃん」
「捕かまーえーたー(笑)」
た…すけ…て…
抱き抱えられ、ベッドルームに連れていかれた。
「あっ。シーツ替えたてだー(笑)」
「昨日、兄貴とやったから?」
「今日はね~。今から僕とだよ~(笑)」
「そうだ(笑)」
「目隠しも、してみよっか」
「兄貴と声が似てるから、解らなくなっちゃったりしてね~(笑)」
「じゃあ、まずは…」
「あやちゃん~。イっちゃおうか~」
「いやっ…」
助けて………
「お願いっ!嫌…」
「触らないでってば!」
「いやーっっっ!」
「はいはい。騒がないでね~」
弟さんの指が、私の全身を触りだした。
「はっ…あっ…あ…」
はぁはぁはぁ…
くちゅくちゅくちゅ
くちゅくちゅくちゅ
「あやちゃん」
「こんなに濡れて(笑)」
「嬉しいなー。感じてくれてるんだね~」
助け…て
弟さんにもたれるような姿勢で、遊ばれた。
左手は胸を…
右手であそこを…
楽しむようにキスをしてきた。
はぁはぁはぁ…
「いや…やめっ…」
「こんなに濡れてて、嫌じゃないよねぇ(笑)」
「まずは、イっちゃいなさい(笑)」
はっ…あ…
嫌…
先生…
助けて………
「あ…あーっっっ………」
「イッちゃったかな?」
「可愛いよねぇ(笑)」
「じゃあ、今度は上を向いてねぇ~」
なっ…
「あっ…嫌…いや…」
くちゅ…ちゅ…ぺろ…
「んー。いいねー(笑)」
「美味しい美味しい(笑)」
「ク〇ニでも、イッちゃいな(笑)」
もう…
なにがなんだか…
「あやちゃん…」
「気持ちいいでしょ?」
「気持ちいいって言って」
「…いや…」
「やめ…あっ…」
くちゅくちゅ…ちゅっ…
「あっ…そこは…いや…」
「んー?ここが気持ちいいのかなー(笑)」
な…あっ…
いや…
先生じゃないのに…
嫌なのに…
くちゅ…ペロッ…
「指で弄りながら舐めると、変になるでしょ(笑)」
「もっと変になってね(笑)」
「あやは、いいこだねぇ」
先…生
もう…
「あっ…あーっっっ……」
びくんびくん…
びくんびくん…
身体中が脈打つのが解る。
「じゅる…んー…じゅる…」
「あやちゃん潮ふいちゃったね(笑)」
もう、全身の力が抜けて、身動き取れなかった。
ぷるる…
ぷるる…
ぷるる…
「ただいま留守にしております。ご用の方は、メッセージをどうぞ」
「あや?」
「あや居ないの?」
プッ
プッープッープッ
「兄貴ぢゃん(笑)」
「え?何?」
「あやちゃんが居るかの、確認の電話?(笑)」
はぁ…はぁ…はぁ…
私が電話に出なかったから、先生心配してる…
先生…助けて………
もう…逃げられないよ…
「あやちゃん?」
「気絶しゃったかな?(笑)」
先生…
先…生
「あや!」
「あや!」
う…ん………
「あや!」
「ん………先…生?」
「あや!」
「どうしたの!?何があったの!?」
「え…」
「な…に…って………」
弟さん…
「えっ…あ…」
どうしよう…
「あや?」
服…着てる………
下着も………
でも………
夢じゃない!
身体が…覚えてる…
散らかった部屋…
身体が………
「弟が…あいつが来たの?」
「え…」
ダメ…
先生に知られちゃいけない…
知られちゃ…
「ううん。疲れたから休んでただけ」
「先生…帰るの早かったんだね」
「あやが電話に出なかったから心配で…」
やっぱり…
「出れなくて、ごめんなさい…」
「ううん。何もなかったんならいいんだ」
「寝汗凄いよ」
「シャワーしてきたら?」
「はい」
ドキン
ドキン
ドキン…
気付かれた!?
大丈夫…
大丈夫…
隠せるよね…
「先生あのね~」
「先生~」
「先生~」
笑って…
「あや…」
「あや!」
「もう止めなさい」
「先…」
「僕の前で、頑張るのは止めなさい」
「言いたくなければ、言わなくてもいい」
「でも…言わなくて、頑張らなきゃいけないなら…」
「言って」
「あや…もう止めて…」
「先生…」
「なんで…解るの…?」
「言ったでしょ(笑)」
「あやの事愛してる。だから、全部解っちゃうんだ」
「あいつ…来たんでしょ?」
「………はい…」
「宅配屋さんだと思って、玄関開けたら…弟さんだったの…」
「それで…」
「それで…」
「解った。」
「でも…でも…途中で気を失って…」
「解らないの…どうなったか解らないの…」
「気付いたら、先生が帰ってて…」
「そっか。ごめん。」
「もう、頑張らないでね」
涙が止まらなかった…
どうしたらいいのか解らないまま、時間だけが過ぎて季節は夏になってた。
表面上は変わらない生活。
週末は二人で、あちこちデートに出かけた。
あの夏の思い出で、忘れられないイベントがあった。
先生は元々、アウトドアが好きな人だった。
「あや」
「しまなみ街道行こう」
「は???」
突然過ぎて意味不明(笑)
この突然な提案で、旅行先がしまなみ街道に決まった。
自転車で走破…
インドアな私は、死んでしまいました(笑)
でも、途中で食べたコロッケは美味しかったー。
山の上で食べた、藻塩アイスも美味しかったー。
死ぬ思いで山頂目指したかいがあったって、感じ。
途中の景色も綺麗で…
あれこれ考えるのがバカらしくなった。
過去は過去。
弟さんの事は、どんなに考えても変わらない。
現在は先生と二人。
今、対峙しているのは先生。
未来は…
頑張るしかない。
過去の私に言いたい。
「負けるな」
現在の私に言いたい。
「頑張れ」
未来の私
過去の私を誉めて。
どうか…
未来の私と先生
笑ってて。
現在の私
頑張るから…
ずっと…
笑えるように頑張るから…
未来の私
待っててね。
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