怒りの心を打ち消す名言・格言と解説まとめ

聖徳太子の『十七条憲法』からの名言

聖徳太子は『十七条憲法』で役人への決まりごとを設け、日本の法治国家の基礎を築いた人物です。

『和を以って貴しとなし~』から始まる文章は有名ですが、その中にも、怒りに関する条文があります。

『忿(こころのいかり)を絶ち瞋(おもてのいかり)を棄(す)て、人の違(たが)うを怒らざれ』という言葉には、「心の中にある怒りを絶って、怒りを表情に出さず、他人が自分と違っていてもそれを怒ってはいけない」という意味があります。

この後、自分が聖人で相手が愚者ではなく皆凡人であること、相手が憤っていたら、もしかしたら自分が間違っているのではないかと考え、皆の意見に従いなさいといった言葉が続きます。

国を1つに纏め上げ、その類稀なる能力と人徳によって日本を文化的にも政治的にも発展させた聖徳太子の言葉は現代でも心に響きます。

徳川家康の『遺訓』

江戸幕府を作り日本を統一した徳川家康は、その『遺訓』の中で怒りについて触れています。

そこには『堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え』とあります。

大まかに言えば「我慢するということが、長く平穏でいられる基であり、怒りは敵と思いなさい」という意味です。

その後の文では、負けを知らないことは自分にとって害になる、自分を省みて人を責めるな、足りないくらいがやり過ぎよりも良いといった意味の言葉が続きます。

長く苦しい時を過ごしたからこそ1つの時代を築いた徳川家康の精神、見習っていきたいものです。

怒りの心を打ち消す名言や格言は様々のようです。

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